快適に長距離走行できると謳うクロスバイク、オオトモ CANOVER CAC-028-CC KRNOS。「軽くて乗りやすい」と評判な一方で、「ブレーキの利きが少し甘い」といった気になる口コミもあり、購入を迷っている人もいるのではないでしょうか?
今回はその実力を確かめるため、以下の7つの観点で検証した結果をふまえたレビューをご紹介します。
走りの軽快さ
変速機の使いやすさ
ブレーキの使いやすさ
乗り心地
日常使いのしやすさ
カスタム・修理のしやすさ
サイズの合わせやすさ
さらに 、各メーカーの新商品や売れ筋上位など人気のクロスバイクとも比較。検証したからこそわかった、本当のメリット・デメリットを詳しく解説していきます。ポイントや送料を考慮した価格比較も行いましたので、クロスバイク選びに迷っている人はぜひ参考にしてみてください。
自転車安全整備士・自転車技師の資格保持者。大手自転車店の販売員としてママチャリから子供車、スポーツ車にいたるまで幅広い車種の販売だけでなく、整備士として組立・修理を行っていた。さらに、CX・XCO全日本選手権のピットスタッフとしての経験を持ち、選手としても幅広く活動。ロードバイク・シクロクロス・マウンテンバイク・トライアスロンなど経験種目は多岐にわたる。現在はmybestにて、自転車に関わるジャンルのコンテンツを担当し、ユーザーに正確な情報を届けることを心がけている。
すべての検証は
マイベストが行っています
目次
良い
気になる
オオトモ CANOVER CAC-028-CC KRNOSは、クロスバイクらしく軽やかに走りやすい一方で、変速機やブレーキの使いにくさがネック。変速レバーにはサムシフタ―を使っており、レバーが手元から遠く操作しづらいのが難点です。比較した商品内でもレバーが押しやすかったトリガーシフトや、馴染み深いグリップシフトと並ぶと、本品は変速時に手間取る可能性があります。
安価なモデルに多いキャリパーブレーキ搭載で、ブレーキの利きも弱め。比較したなかでは、油圧ディスクブレーキやVブレーキのほうが制動力が高く、短い距離で止まれました。ゆっくり走行するなら十分ですが、スピードを出す場合はもう少し強いブレーキがほしいところ。「ブレーキの利きが少し甘い」との口コミは否定できません。
1サイズしかないうえ、カスタマイズ性が低いのも惜しい点です。スポーツ車用の規格で統一されたモデルとは異なり、多くのパーツが一般的なスポーツ車規格ではなく、修理やカスタムはしにくいといえます。適応身長は160cm以上ですが、180cm以上の人は小さく感じる場合があるでしょう。
一方、「軽くて乗りやすい」との口コミどおり、本体重量は実測値で12.6kgと軽く走りの軽快さは高評価。比較した商品内では13kg以下だと坂道も登りやすい傾向があり、同様の本品もクロスバイクらしい爽快な走りを楽しめます。タイヤ幅は29mmと細めですが、荒れた道でなければ乗り心地も悪くないでしょう。
スタンドつきで日常使いのしやすさも十分。軽快に走りやすいうえ駐車もしやすく、近場で短距離を走るだけなら選択肢に入るといえます。スピードを出した際にしっかり止まれて、変速機が使いやすいものをお探しなら、上位商品もチェックしてみてください。
実際にオオトモ CANOVER CAC-028-CC KRNOSと比較検証を行った商品のなかで、総合評価1位を獲得したベストバイクロスバイクと、各検証でNo.1を獲得した商品をピックアップしました!
オオトモ CANOVER CAC-028-CC KRNOSの購入を迷っている人はぜひチェックして、自分にとってのベストバイアイテムを見つけてみてくださいね!
そもそもクロスバイクとは、まっすぐなハンドルを搭載した街乗り向きの自転車です。レース向けのロードバイクほど前傾姿勢にならないため、初心者も楽な姿勢で乗りやすいのが特徴。クセの少ない自転車で、軽快さ・扱いやすさを両立しています。
今回ご紹介するCAC-028-CC KRNOSは、CANOVERクロスバイクシリーズのミドルクラスモデル。ハイクラスモデルよりも価格は控えめですが、「街中での快適な走りを約束します」と謳っているほど快適性に自信をもって展開された商品です。
販売元のオオトモは、街乗り向きの自転車を数多く開発しているメーカー。クロスバイク以外にも、折りたたみ自転車や電動自転車を製造しています。手頃な価格の商品が多いのも特徴ですよ。
ブレーキにはキャリパーブレーキ、変速レバーにはシマノサムシフターを採用。ブレーキの種類には、油圧ディスク・Vブレーキ・機械式ディスクなどもあり、キャリパーブレーキ搭載のモデルはほかより安価な傾向があります。挟み込む力が強い油圧ディスクブレーキ・Vブレーキに比べると制動力は控えめです。
ギアは3×7段の合計21段階で、シーンに合わせて調整が可能。タイヤにはコンフォートロードタイヤを導入し、幅広でロングツーリングや毎日の自転車通勤も快適と謳っています。
車体にはCANOVER・KRNOSのロゴが散りばめられており、スポーティーな見た目が特徴的。フレームだけでなく、サドルにもCANOVERのロゴが入ったおしゃれなデザインです。
今回は、オオトモ CANOVER CAC-028-CC KRNOSを含むクロスバイク全12商品を実際に用意して、比較検証レビューを行いました。
具体的な検証内容は以下のとおりです。
走りの軽快さ
変速機の使いやすさ
ブレーキの使いやすさ
乗り心地
日常使いのしやすさ
カスタム・修理のしやすさ
サイズの合わせやすさ
まずは、走りの軽快さと乗り心地の検証です。
走りの軽快さの検証では、車体全体とホイール・タイヤなどの足回りの重量を計測し、ロードバイクに近い重量で、ママチャリとは違う爽快感ある走行を楽しめるかをチェックしました。
続く乗り心地の検証ではタイヤ幅を計測。35mmを上限にタイヤ幅が太いものほど高評価としました。
走りの軽快さは高評価を獲得。本体重量の実測値は12.6kgと軽量で、クロスバイクらしい爽快感ある走りが期待できます。「軽くて乗りやすい」という口コミどおり、漕ぎだしも軽くスイスイ加速しやすいため、体にかかる負担を抑えられるでしょう。
比較した結果、とくに登り坂では車体重量によってスピードに大きな差が生じ、13kg以下のモデルと15kg前後のモデルでは約8秒もの差が。13kg以下の本品は、坂道も登りやすいといえます。
なおホイール重量は2.4kg。比較した商品内でも2.4~2.5kgのものが多く、大差は見られませんでした。ホイールの重さが走りの軽快さに悪影響を与える懸念は少ないでしょう。
細いタイヤは、パンクやスリップが起こりやすい点も気がかり。平坦な場所を走る程度であれば気にならないものの、荒れた道を走ったり長距離走行したりするなら、タイヤ幅がより太いものも検討してみましょう。
続いては、変速機の使いやすさ・ブレーキの使いやすさ・日常使いのしやすさの検証です。
変速機の使いやすさは、変速レバーの性能・変速機の性能・リアの変速段数を調査。負荷が高い状態でも変速できて、ギア段数が多く適切なギアを使える商品を高評価としました。
ブレーキの使いやすさは、ブレーキの種類・ブランドに加えてレバークランプの素材をチェック。レバーのタッチが軽いか、自由にコントロールできる制動力があるかを確認しています。
日常使いのしやすさは、街乗り用自転車として使いやすい機能がそろっているか、あとから車体をカスタムしなくてよいかを、スタンド・ディレイラーガード・泥よけの有無で評価しました。
変速機にはサムシフターを採用し、レバーの使いやすさは低評価に。押しやすい場所にあるトリガーシフトや、馴染み深いグリップシフトと並ぶと、レバーが手元から遠く押しにくいのが難点です。グリップが長くて握りやすいのはよいものの、スムーズに変速できない可能性があります。
変速段階は3×7段。後ろのギアが8段以上あると登り坂も平坦路も速く走れる傾向があったなか、7段と少なめです。フロントの変速機は使用頻度が低いので、細かく段階を変えたいなら後ろのギアが8段以上あるモデルも検討しましょう。
ブレーキの使いやすさもあと一歩。安価なモデルに多いキャリパーブレーキを採用しており、制動力が弱めな点がネックです。
比較したところ、高価な傾向がある油圧ディスクブレーキや挟み込む力が強いVブレーキを使ったモデルは、短い距離でしっかり止まれる傾向が。本品もある程度は止まれるものの、雨の日などは「ブレーキの利きが少し甘い」との口コミどおりになる可能性があります。
油圧ディスクブレーキよりブレーキパッドの交換頻度が高いのも、キャリパーブレーキのデメリット。安全面が心配な人や極力手間を省きたい人は、油圧ディスクブレーキ搭載の商品がよいでしょう。
スタンドつきで、日常使いのしやすさは良好です。比較したなかにはフィットネス性を重視したスタンドなしの商品もあったなか、どこにでも立てられて駐輪場所に困りません。あとから取りつける手間がないのもうれしいポイントです。
一方、RDガードや泥よけはなし。RDガードは自転車が倒れた際に変速機の破損を防げるアイテムで、比較した約4割の商品に備わっていました。泥よけは比較したほとんどの商品が非搭載だったので、必要に応じて検討してくださいね。
最後は、カスタム・修理のしやすさとサイズの合わせやすさの検証です。
カスタム・修理のしやすさは、ハンドルやシートポストのクランプ径、ハブ規格やエンド規格などをチェックし、基本的なスポーツ車規格のパーツが取りつけられるものを高評価としました。
サイズの合わせやすさは、サイズ展開とシートポストの調整しろの長さを確認し、体型にジャストフィットする商品が選べるかを基準に評価しています。
カスタム・修理のしやすさはいまひとつ。ハンドル径・ハブ規格・エンド規格が一般的なスポーツ車とは異なる点で評価を下げました。
荷台などをつける際に必要なダボ穴は6か所と、比較した商品内では少なめ。評価には入れていませんが、空気入れのバルブが通常より長く、パンク時に適合する交換用チューブが手に入りづらい点も押さえておきましょう。
ハンドルとフレームをつなぐステムはアヘッドで、スレッドの商品よりはカスタム・修理がしやすいといえます。とはいえ、すべてのパーツがスポーツ車用の規格で統一された商品も。自分でカスタム・修理したい上級者は、ほかのモデルも検討してみてください。
1サイズ展開で、サイズの合わせやすさも低めの評価。そもそもクロスバイクのサイズ展開は1種類が主流ですが、なかには6サイズ展開の商品もありました。本品は比較した商品内では大きく劣るわけではないものの、体格によっては合わない可能性があります。
サドルの高さ調節時に気になるシートポストの調整しろは200mmあり、適応身長は160cm以上。調整しろは長めですが、180cm以上あると小さく感じる場合も。心配なら店頭での試乗がおすすめです。身長160cm未満の人はほかの商品を検討してください。
ブレーキ | キャリパーブレーキ |
---|---|
タイヤ幅(実測値) | 29mm |
変速レバーの種類 | サムシフター |
重量(実測値) | 12.6kg |
ギア段数 | 3×7段 |
付属品 | スタンド |
良い
気になる
適応身長 | 160cm~ |
---|---|
メインコンポーネント | Tourney |
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最後に、異なる種類の変速機やブレーキを搭載し、使いやすいと好評だったモデルをご紹介します。
cannondaleのQuick 3は、速く走れてしっかり止まれるのが魅力。本体が軽量でスポーツ車らしい爽快な走りを楽しめました。油圧ディスクブレーキを搭載し、短距離でしっかり止まれたのも利点。レバーもシマノ製のトリガーシフトで、スムーズに変速できますよ。グリップが長く握りやすさも良好です。
少し予算を抑えたいなら、ジャイアントのESCAPE R3がおすすめ。挟む力が強いVブレーキ搭載モデルで7万円以下に抑えられており、比較した油圧式ディスクブレーキ搭載モデルより2~3万円ほど安価です。変速レバーにはトリガーシフトを採用し、スムーズに操作できる点も魅力ですよ。
ブレーキ | 油圧式ディスクブレーキ |
---|---|
タイヤ幅(実測値) | 34.5mm |
変速レバーの種類 | トリガーシフト |
重量(実測値) | 11.4kg |
ギア段数 | 2×9段 |
付属品 |
良い
気になる
適応身長 | 157~205cm |
---|---|
メインコンポーネント | Fディレイラー:Acera/Rディレイラー:Altus |
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ブレーキ | Vブレーキ |
---|---|
タイヤ幅(実測値) | 32.5mm |
変速レバーの種類 | トリガーシフト |
重量(実測値) | 11.2kg |
ギア段数 | 3×8段 |
付属品 |
良い
気になる
適応身長 | 140~185cm |
---|---|
メインコンポーネント | Fディレイラー:Tourney / Rディレイラー:Altus |
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