ハイブリッドノイズキャンセリング機能を備え、「ノイズフリーで音楽だけの世界に」と謳うワイヤレスヘッドホン、JBL Tune 770NC。ネット上では「音質のクセがなく聴きやすい」と評判です。しかし、「音はよくない」と気になる評判もあり、購入を迷っている人もいるのではないでしょうか。
今回はその実力を確かめるため、以下の7つの観点で検証した結果をふまえたレビューをご紹介します。
音質のよさ
さらに、各メーカーの新商品や売れ筋上位など人気のワイヤレスヘッドホンとも比較。検証したからこそわかった、本当のよい点・気になる点を詳しく解説していきます。ポイントや送料を考慮した価格比較も行いましたので、ワイヤレスヘッドホン選びに迷っている人はぜひ参考にしてみてください。
オーディオ専門店「e☆イヤホン」の販売員として3年間勤務。オーダーメイドや高級機種なども含め、これまでに試聴したイヤホン・ヘッドホンは、のべ500種類を超える。また、音楽や環境に合わせて11種類のイヤホン・ヘッドホンを使い分けるほど、音には並々ならぬ情熱を持っている。 その後、2023年にmybestへ入社し、豊富な知識を活かしてオーディオ・ビジュアル機器のガイドを担当。「顧客のニーズを真摯に考えて提案する」をモットーに、ユーザーに寄り添った企画・コンテンツ制作を日々行っている。
すべての検証は
マイベストが行っています
良い
気になる
装着感も快適です。耳を覆うように装着するオーバーイヤー型で、イヤーカップは1.9cmと深さがあります。ヘッドバンドの調整幅が広いので、頭の形に合わせやすいでしょう。比較した商品の約半数が本体重量250gを超えていたのに対し、こちらは229gと軽量なのであまり負担になりません。
「音はよくない」という口コミに反し、音質は良好です。とくに中音の表現力が高く、声の抑揚や楽器の音が埋もれず、伸びやかに響きます。低音の迫力や臨場感は物足りないものの、そのぶん中高音が豊かで、音が左右に広がる感覚もありました。また、イコライザーの選択肢が豊富なので、自分好みの音質に近づけられます。
使い勝手は非常によく、曲の再生・停止などの基本的な操作は本体で完結します。有線接続に対応し、マルチポイント・低遅延モードなどの便利な機能も多数搭載していました。マイクはノイズを除去しきれなかったものの、静かな環境であれば男女の声ともにはっきり聞こえたので、オンライン会議・通話にも活躍します。
公式サイトでの価格は15,840円(※2025年4月時点)と手頃ながら、音質も機能性もよく使いやすいワイヤレスヘッドホンです。しかしノイキャン性能は振るわず、電車の走行音や突発的な音を低減しきれませんでした。比較した商品にはあらゆるノイズを低減できたものもあるので、騒音を気にせず音楽に没入したい人はチェックしてみてください。
<おすすめな人>
<おすすめできない人>
実際にJBL Tune 770NCと比較検証を行った商品のなかで、総合評価1位を獲得したベストバイのワイヤレスヘッドホンと、各検証でNo.1を獲得した商品をピックアップしました!
JBL Tune 770NCのデメリットが気になる人は、ぜひこちらも検討してみてくださいね。
ハーマンインターナショナル
マイク性能を求めるならこれ。音質や使い勝手も申し分なし
今回ご紹介するJBL Tune 770NCは、2023年7月に発売されたワイヤレスヘッドホンです。ハイブリッドノイズキャンセリング機能を搭載していることが特徴。消音性能を高めるために、ハウジング本体外側とドライバーユニット側の両方に騒音集音用マイクを配置しており、「ノイズフリーで音楽だけの世界に」と謳っています。
周囲の環境音を取り込む外音取り込み機能は、アンビエントアウェア・トークスルーの2種類を搭載。本体は折りたたみが可能なので、持ち運びにも便利です。本体カラーはブラック(※検証で使用)・ブルー・ホワイト・パープルの4色から選べます。
販売元は、大手電機メーカーのサムスンの傘下にあるオーディオメーカー、ハーマンインターナショナル。スピーカーブランドのJBLは1940年代に誕生し、アンプやスピーカーなどの音響機器を世界中に向けて販売しています。ゲーミングヘッドセットや防水仕様のイヤホンなど、ヘッドホン・イヤホンの種類も豊富です。
<基本情報>
音質のよさ
一方で、中音の表現力には長けています。中低音から中高音までバランスよく聴こえました。ボーカルの声の抑揚や、楽器の芯の部分の音が埋もれずに再現されており、伸びやかに響きます。
<使いやすさに関する検証結果>
2台機器と同時に接続するマルチポイント機能に対応し、ゲームなどをするときに便利な低遅延モードもついています。ペアリングアシストの「GoogleFastpair」に対応しているので、スマホとのペアリングも簡単です。専用アプリのJBL Headphonesがあり、紛失時の捜索に役立つ「探す」機能も使えます。
付属の3.5mmケーブルを使って有線接続できるので、充電切れしたときや音の遅延を防ぎたいときなどに便利ですよ。ただしケーブルにマイクはついていないので注意しましょう。
バッテリーはかなり長持ちです。比較した商品では最大連続再生時間が60時間以内のものがほとんどのなか、こちらは最大70時間もの連続再生が可能です。ノイズキャンセリングを使用しても、最大44時間の長時間再生に対応しています。詳細は以下のとおりです。
<連続再生時間>
充電端子には汎用性の高いType-Cを採用。急速充電に対応しており、わずか5分の充電で約3時間使用可能です。フル充電も約2時間で完了するので、出かける前に充電が切れてもすぐに復活させられます。
<装着の快適さに関する検証結果>
耳を覆うように装着するオーバーイヤー型なので、耳たぶなど耳周りに負担がかかりにくい点も魅力です。イヤーパッドはレザー製で、イヤーカップの深さは1.9cmあります。
ヘッドバンドの調節幅は58cmです。比較したなかには50~65cmの商品があったなか、調整幅には十分なゆとりがあります。頭の大きさに合わせてフィット感を調整しやすいので、圧迫感は気になりにくいでしょう。
<カスタマイズ性能の豊富さに関する検証結果>
一方で、ノイキャンの強弱は調整できません。自分に合った音質に自動調整するパーソナライズ機能・臨場感を高める空間オーディオにも非対応ですが、イコライザー機能を使うことで自分の好みの音質に近づけて音楽を楽しめます。
比較したほかの商品には5dB未満のブーストにとどまったものも多かったなか、本商品は声の輪郭が7~9dBブーストされており、ハキハキとしたクリアな音声です。通話相手が聞き取りにくく感じる心配はほとんどなく、会話しやすいでしょう。しかし、騒がしい環境での通話にはあまり向きません。
JBL Tune 770NCにはたくさんのよい点がある反面、気になった点もありました。購入を考えている人は、しっかりリサーチしておきましょう。
一方で、聴こえるべき音を低減しすぎない点はよいところです。サイレン音は500〜1kHz帯が12.4dB・2k〜4kHz帯が14.5dB、車内放送も22.3dBしか低減されませんでした。とはいえ、聴こえるべき音の低減だけを抑えられたわけではないので、騒がしい環境で音楽に集中したい人はほかの商品をチェックしましょう。
2023/07/07 発売
装着方式 | オーバーイヤー |
---|---|
重量 | 229g |
ノイズキャンセリング機能 |
良い
気になる
折りたたみ対応 | |
---|---|
空間オーディオ機能 | |
外音取り込み機能 |
※ランキングは、購入時に取得できるポイントを考慮した実質価格で作成しています。
15,682円
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販売価格:15,840円
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JBL Tune 770NCは、公式サイトをはじめ、Amazon・楽天市場・Yahoo!ショッピングなどのECサイトや、ヨドバシカメラ・ビックカメラなどの家電量販店で購入できます。公式サイトでの価格は15,840円(※2025年4月時点)です。取扱店舗によってはクーポンやポイントを使うことでお得に買えることもあるので、ぜひリサーチしてみてくださいね。
最後に、ノイズキャンセリング性能が高い商品や、迫力のある音楽が楽しめる商品をご紹介します。
通勤・通学で使いたい人には、SonovaのMOMENTUM 4 ワイヤレスがおすすめです。ノイキャン性能が高く、電車の走行音から大勢の話し声までしっかりカットしました。5分の充電で4時間も使え、フル充電であれば60時間使えるので、こまめに充電する手間はかかりません。音質はクリアで定位感にも優れていました。
JBLのTOUR ONE M2は、ライブ感のある音質が魅力。低音はアタック感がありながらほかの音域を邪魔せず、中音の抑揚や高音の伸びやかさを感じられました。音が上下左右に広がるような臨場感もあります。ノイキャン性能にも優れ、あらゆるノイズを低減。マイク性能も高いので、外出先でも仕事中でも活躍するでしょう。
装着方式 | オーバーイヤー |
---|---|
重量 | 293g |
ノイズキャンセリング機能 |
良い
気になる
折りたたみ対応 | |
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空間オーディオ機能 | |
外音取り込み機能 |
ゼンハイザー MOMENTUM4 Wirelessを徹底レビュー!実際に使ってわかったよい点・気になる点は?
装着方式 | オーバーイヤー |
---|---|
重量 | 277g |
ノイズキャンセリング機能 |
良い
気になる
折りたたみ対応 | |
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空間オーディオ機能 | |
外音取り込み機能 |
JBL TOUR ONE M2を徹底レビュー!実際に使ってわかったよい点・気になる点は?
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