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ヘッドホンで「難聴」になる?リスクを減らす正しい音量と使い方【専門家解説】

ヘッドホンで「難聴」になる?リスクを減らす正しい音量と使い方【専門家解説】

持ち歩きやすいイヤホンを好んで使う人は多いですが、「音楽のみを楽しみたい時はやはり没入感のあるヘッドホンで聴くのが好き」という人も多いのではないでしょうか。一方で、「長時間のヘッドホンは耳に良くない」という声を聞くと自分は大丈夫か心配になりますよね。


そこで今回は、ヘッドホンで難聴になる原因や症状を徹底解説。予防方法も紹介するので、ぜひ参考にしてくださいね。

2025年08月15日更新
原豪士(Goshi Hara)
ガイド
元オーディオ専門販売員/マイベストオーディオ・ビジュアル機器担当
原豪士(Goshi Hara)

オーディオ専門店「e☆イヤホン」の販売員として3年間勤務。オーダーメイドや高級機種なども含め、これまでに試聴したイヤホン・ヘッドホンは、のべ500種類を超える。また、音楽や環境に合わせて11種類のイヤホン・ヘッドホンを使い分けるほど、音には並々ならぬ情熱を持っている。 その後、2023年にmybestへ入社し、豊富な知識を活かしてオーディオ・ビジュアル機器のガイドを担当。「顧客のニーズを真摯に考えて提案する」をモットーに、ユーザーに寄り添った企画・コンテンツ制作を日々行っている。

原豪士(Goshi Hara)のプロフィール
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目次

ヘッドホンを使いすぎると難聴の原因になる

ヘッドホンを使いすぎると難聴の原因になる

ヘッドホンの使いすぎは難聴の原因のひとつです。長時間大音量で使用すると鼓膜に負担がかかるので注意しましょう。


音は、耳の奥にある蝸牛という器官のなかにある、有毛細胞という小さな毛のような細胞が振動することで聞こえる仕組みです。しかし、大きい音を長時間聞くことで、有毛細胞が損傷を起こします。結果、発症するのがヘッドホン難聴、または音響性難聴です。とくに100dBを超える大音量の場合、たとえ短時間であっても難聴のリスクが高まるので、音量には気をつけましょう。


難聴は、世界で約11億人が発症しているとWHOは報告しています(参照:WHO)。進行すると、500Hz以下の低音が聞き取りにくくなる低音難聴や、耳が詰まったように感じる耳閉感・耳鳴りなどの症状も現れるので早期発見が重要です。

セルフチェックで早期発見が可能

セルフチェックで早期発見が可能

ヘッドホン難聴は、セルフチェックによって早い段階で発見できる場合があります。放置すると症状が進行してしまうので、以下チェック項目のなかで当てはまるものがあったら注意が必要です。


セルフチェック

  1. 耳閉感がある(耳に水が入ったときのような詰まった感覚)
  2. 話し声が大きいといわれる
  3. 1日1時間以上ヘッドホンを使っている
  4. 普段から大音量でヘッドホンを使っている
  5. ヘッドホンを使ったあと耳鳴りがある
  6. テレビの音量が大きいといわれたことがある
  7. 人と会話しているとき聞き間違えや聞き返すことがよくある

ヘッドホン難聴は、ある日突然起こるものではなく、知らないうちに少しずつ進行します。気づいたときにはすでに重症化し、治療が難しくなるケースも少なくありません。少しでも耳に違和感があったら耳鼻科を受診しましょう。

重症化すると完治は難しい

重症化すると完治は難しい

ヘッドホン難聴は進行すると、完治が難しいといわれています。難聴の原因である有毛細胞の損傷は、一度起こると再生しないためです。


大音響を聞いたあとに突然起こった難聴の場合、血管拡張薬やビタミンB12製剤・代謝促進薬などを使った治療が行われます。しかし、治療をしたからといって、聴力が完全に戻るわけではありません


一方で、有毛細胞が損傷していない段階であれば、ヘッドホンの使用を中止することで回復が期待できます。

ヘッドホン難聴にならないための対策

難聴になってからの回復は難しいですが、予防は可能です。ヘッドホンを使う習慣がある人は、以下に注意しましょう。

1日の使用時間や音量に注意する

1日の使用時間や音量に注意する

1日の使用時間や音量に気をつけることで、ヘッドホン難聴は予防できます。ヘッドホン難聴の原因は、長時間にわたって大きな音を聞き続けることです。理想は1日1時間未満の使用ですが、難しい場合は以下を参考に、音量と使用時間に気をつけましょう。


音量と使用時間の上限

  1. 成人:80dBを40時間/週
  2. 15~34歳:75dBを40時間/週

(参考:日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会


また、長時間使用する場合は1時間ごとに10分程度の休憩をとり、耳を休めることが大切です。

ノイズキャンセリング機能がついたヘッドホンを使う

ノイズキャンセリング機能がついたヘッドホンを使う

ノイズキャンセリング機能がついたヘッドホンも、難聴の予防に効果的です。周囲の雑音をカットできるので、音量を必要以上にあげずに音楽や動画などを楽しめます。


ノイズキャンセリングヘッドホンを選ぶ際は、幅広い音域に対応できるか、電車のアナウンスや救急車のサイレンのような聞こえるべき音は聞こえるかに注目しましょう。


マイベストでは実際に使用して、各メーカー商品のノイズキャンセリング性能をチェック。その結果、各音域の雑音を幅広く低減できる商品が複数ありました。とくにノイキャン性能が高かった商品は、下記のとおりです。


<ノイズキャンセリング機能の検証で高評価を獲得した商品>

  1. BOSE QuietComfort Ultra Headphones
  2. JBL TOUR ONE M2
  3. SONY WH-1000XM6
  4. Anker Space One Pro


なかでもBOSEは性能が高く、約72dBの電車の音を53.2dBまで低減できました。人の話し声やクラップ音もカットできていたので、静かな環境で音楽を聞きたい人は有力候補としてくださいね。


ノイキャン性能が高い商品は30,000~50,000円と高額なものが多いので、コスパを重視するなら、2万円台で買えるAnker Space One Proがおすすめですよ。以下コンテンツでは、装着感や音質なども比較してランキング形式でおすすめ商品を紹介しています。ぜひ参考にしてください。

遮音性が高いオーバーイヤータイプのヘッドホンを使う

遮音性が高いオーバーイヤータイプのヘッドホンを使う

オーバーイヤータイプのヘッドホンも、外部の音を遮断できます。耳全体を包み込む設計なので、遮音性が高くうえ音漏れしにくいところが魅力です。


また、耳への圧迫が少なく締めつけや痛みを感じにくい構造で、快適に使いやすいでしょう。ノイズキャンリングは不快感があって苦手…という人にもおすすめですよ。


以下コンテンツで、オーバーイヤータイプのヘッドホンをおすすめ順にランキングにしています。ぜひ参考にしてください。

オープンイヤー型や骨伝導イヤホンなら鼓膜への負担を軽減できる

オープンイヤー型や骨伝導イヤホンなら鼓膜への負担を軽減できる

鼓膜への負担を軽減したいなら、オープンイヤー型や骨伝導イヤホンもおすすめです。オープンイヤー型はダイレクトに鼓膜に音が響かない装着方法で、骨伝導イヤホンは鼓膜を使わずに音を届けます。どちらも耳への負担を最小限に抑えられるでしょう。


オープンイヤー型は、耳の穴に被せるような形で装着します。差し込むタイプのイヤホンに比べてダイレクトに音が鼓膜に響かない分、耳への負担は少ないですよ。


骨伝導イヤホンは耳の近くに装着し、骨などを振動させて、直接内耳の蝸牛に音を届ける仕組みです。鼓膜への負担を軽減できるうえ、耳の穴が塞がれないので、通気性がよく蒸れません。


蒸れによって耳の中が高温多湿状態になると、外耳炎などの炎症を引き起こす可能性があります。難聴のリスクだけでなく、外耳炎のような耳の疾患にも注意しましょう。


それぞれのメリットやおすすめの商品は、以下コンテンツで詳しく紹介しています。ぜひ参考にしてください。

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