ベーシックなカラー展開のワイヤレスヘッドホン、Beats Studio Pro。インターネット上では「充電が長持ち」と評判ですが、「ノイキャンが弱い」といった口コミもあり、購入を迷っている人もいるのではないでしょうか?
今回はその実力を確かめるため、以下の7つの観点で検証した結果をふまえたレビューをご紹介します。
さらに、各メーカーの新商品や売れ筋上位など人気のワイヤレスヘッドホンとも比較。検証したからこそわかった、本当のよい点・気になる点を詳しく解説していきます。ポイントや送料を考慮した価格比較も行いましたので、ワイヤレスヘッドホン選びに迷っている人はぜひ参考にしてみてください。
オーディオ専門店「e☆イヤホン」の販売員として3年間勤務。オーダーメイドや高級機種なども含め、これまでに試聴したイヤホン・ヘッドホンは、のべ500種類を超える。また、音楽や環境に合わせて11種類のイヤホン・ヘッドホンを使い分けるほど、音には並々ならぬ情熱を持っている。 その後、2023年にmybestへ入社し、豊富な知識を活かしてオーディオ・ビジュアル機器のガイドを担当。「顧客のニーズを真摯に考えて提案する」をモットーに、ユーザーに寄り添った企画・コンテンツ制作を日々行っている。
すべての検証は
マイベストが行っています
目次
2023/08/10 発売
18,980円
おすすめスコア
音質のよさ
使い勝手のよさ
連続再生時間の長さ
装着の快適さ
カスタマイズ性能の豊富さ
マイク性能の高さ
ノイズキャンセリング性能の高さ
装着方式 | オーバーイヤー |
---|---|
重量 | 269g |
ノイズキャンセリング機能 |
良い
気になる
Beats Studio Proは、厚みのあるダイナミックな音質が好みの人におすすめです。実際に10種類の楽曲を聞いたところ、曲全体をサポートするようなどっしりした響きの低音と、楽器やボーカルに厚みを持たせる自然な中音が印象的。比較した約1/3の商品は高音が埋もれ気味でしたが、高音のボリュームも十分で余韻まで伝わりました。音場は広くないものの、まとまり重視の迫力あるサウンドといえます。
音のカスタマイズ性も良好。細かく調整できる自由調節式のイコライザーはありませんが、音楽・映画/ゲーム・通話といった3種類のサウンドモードが用意されています。臨場感ある音を楽しめる空間オーディオ機能があるうえ、自分に最適化された音へ調整するパーソナライズ機能にも対応していました。
本体重量は269gと比較的軽く、装着感も悪くありません。イヤーパッドが薄くて硬めなのはネックですが、形状はフィット感が高いオーバーイヤータイプ。比較した耳の上にのせるようにつけるオンイヤータイプよりは、圧迫感を覚えにくいでしょう。ヘッドバンドの調整幅も58cmとある程度広く、自分に合うサイズに変えやすいですよ。
一方でマイク性能はいまひとつ。声自体はしっかり出ていたものの、騒がしい環境下だと相手に伝わりにくい可能性があります。「ノイキャンが弱い」との口コミどおり、ノイキャン使用時も電車の走行音を十分にカットできませんでした。迫力あるサウンドを求める人にはよいですが、周囲がうるさい環境で使うことが多いなら、ほかの商品も検討してみてください。
<おすすめな人>
<おすすめできない人>
ハーマンインターナショナル
マイク性能を求めるならこれ。音質や使い勝手も申し分なし
今回ご紹介するBeats Studio Proは、ブランド内の定番モデルとして販売されているワイヤレスヘッドホン。本品専用にカスタマイズされた40mmのドライバーや二層構造の振動板などを搭載し、大音量でも歪みが少ないサウンドを追求しています。従来モデルの「Beats Studio3 ワイヤレス」と比べると、音の忠実度が最大80%もアップする設計ですよ。
ロスレスオーディオに対応しているのも魅力のひとつです。ロスレスオーディオとは、オリジナルの音源とほとんど変わらないサウンド品質を再現する圧縮技術のこと。USB-C接続をすることで、内蔵されたデジタル/アナログコンバータ(DAC)により再現性が高いサウンドを楽しめます。
接続方法はワイヤレス・有線の両方が可能で、Bluetooth・3.5mmアナログオーディオケーブルに対応。ケーブルと本体は、付属のキャリングケースに一緒に保管できます。またApple・Androidデバイスどちらとも互換性があり、ワンタッチペアリングや「探す」アプリなど多くの機能を使えますよ。
カラー展開は全部で4色。検証で使用したサンドストーンのほか、ネイビー・ブラック・ディープブラウンから選べます。どれもベーシックかつ落ち着いた色合いなので、どのようなファッションにもマッチするでしょう。
Beatsでは2種類のワイヤレスヘッドホンを販売中(※2025年4月時点・公式サイト参照)。本品のほか、カラフルなカラー展開が特徴の「Beats Solo 4」も扱っています。
Beats Solo 4は、耳の上にのせるように装着するオンイヤータイプで、本品より軽量かつコンパクトな設計。バッテリー性能も50時間と長く、外出先でよく使う人に向いているモデルといえます。機能性は本品のほうが優秀なので、ノイズキャンセリング・外音取り込み機能などを使いたい人には本品がおすすめですよ。
また、Appleから販売されている「AirPods Max」ともよく比較されますが、本品との主な違いは、着脱検知機能の有無やバッテリー性能など。AirPods Maxは価格が高いぶん着脱検知機能などを備えていますが、軽さやバッテリー持ちを重視する人には本品が選択肢に入るでしょう。
人気のワイヤレスヘッドホンを比較検証したところ、Beats Studio Proには5つのよい点がありました。1つずつ解説していくので、購入を検討している人はぜひチェックしてみてください。
肝心の音質は高評価を獲得。実際にマイベストのオーディオ機器担当がジャンルの異なる10種類の楽曲を聞いたところ、「没入感あふれるサウンド」との謳い文句どおり、全体的に厚み・迫力を感じられるサウンドでした。
低音はほかの帯域を邪魔しないバランス重視の響きで、どっしり安定感があり楽曲全体を太く強固に演出しています。解像度は高いとはいえないもののある程度クリアで、ベースなど低音楽器の響きも自然に表現できていました。
中音は、ボーカル・楽器が前に出ていてノリよく楽しめたのが好印象。太くて自然なバランスなので聞きやすいでしょう。また比較した半数以下の商品は高音が中低音に埋もれ気味だったのに対し、高音も十分ボリューミーです。余韻や響きまでは再現しきれなかったものの、ピアノやギターなどとマッチしやすい力強くまっすぐなサウンドでした。
音の広がりは前後・左右・上下のどれも控えめで、まとまり重視のサウンドといえます。とはいえ音の方向性はわかりやすくダイナミックな音質なので、さまざまなジャンルの音楽を楽しめそうです。
使い勝手も優秀で、便利な機能が豊富に備わっています。スマホに触れなくとも基本的な操作は本体のみで行え、たとえば本体側面の「b」ボタンを押すと曲の再生・停止などが可能。端子は汎用性の高いType-Cで、3.5mmアナログケーブルでの有線接続にも対応しています。
着脱検知や低遅延モードはないものの、比較したいくつかの商品は非搭載だったノイキャン・外音取り込み機能の両方を搭載しているのも強みです。ノイズを遮断する・周囲の状況を把握するといった設定をすぐに切り替えられますよ。
Apple製品・Androidの両方と互換性がある点も魅力。ペアリングアシストや「探す」機能などがあるほか、Apple製品は音声アシスタント「Siri」やマルチポイント接続にも対応。Androidは対応デバイス間で音声をスムーズに切り替えられ、専用の「Beatsアプリ」を使えばより便利に音楽を楽しめます。
装着感の評価も良好で、本体重量は269gと重すぎません。満足の基準とした250g以下や比較した全商品の平均約246g(※2025年4月時点)には届かなかったものの、300gを超える商品と並ぶと大きな負担はかかりにくいといえます。
形状は、耳を覆うようにつけるオーバーイヤータイプ。耳の上にのせるように使うオンイヤータイプよりフィットしやすく、耳周りの負担が小さい傾向があります。ヘッドバンドの調整幅も58cmと広めで、全体平均の約59cm(※2025年4月時点)と同程度。自分の頭に合うサイズで装着しやすいでしょう。
一方、イヤーカップの深さは1.5cmと薄めなうえやや硬く、長時間つけると痛みや圧迫感を覚える可能性があります。イヤーパッドの素材も蒸れやすいレザーなので、汗をかきやすい人や夏場の使用時にはこまめに外すなど工夫してくださいね。
「充電が長持ち」との口コミどおり、バッテリー性能も良好で連続再生時間は40時間。全体平均の約45時間(※2025年4月時点)には及ばなかったものの、比較した1/4程度の商品が20時間程度だったことをふまえると、充電する手間はかかりにくいといえます。
40時間あれば、1日5~6時間使っても平日は充電いらずで余裕をもって使用可能。通勤・通学時など2~3時間使う程度であれば、2週間近くは持つでしょう。
急速充電に対応しているのもうれしいポイントです。「Fast Fuel」機能が備わり、10分で4時間の再生が可能。外出前にバッテリー切れに気づいても、準備している間にサッと充電できますよ。
カスタマイズ性も十分で、理想のサウンドへ調整が可能です。一部の商品はイコライザー機能がなかったのに対し、選択式のイコライザー機能を搭載していました。細かく調整できる自由調整式ではないものの、あらかじめ用意されているモードから選べます。
選択式イコライザーの使い方は、USB-Cケーブルで接続後、右のイヤーカップにあるシステムボタンを2回押すだけ。サウンドモードは3種類あり、音楽・エンターテイメント(映画/ゲーム)・会話(通話/ポッドキャスト)から選択できます。
一人ひとりに合わせた空間オーディオを楽しめるのも魅力のひとつ。耳の画像を使って自分に合った音へ最適化するパーソナライズ機能が備わり、臨場感のある音響が期待できるでしょう。
Beats Studio Proにはたくさんのよい点がある反面、気になる点もありました。購入を考えている人は、しっかりリサーチしておきましょう。
マイク性能は評価が伸び悩みました。検証では、本品をダミーヘッドマイクに装着し、ダミーヘッドマイクの口にあるスピーカーから男女の音声を流してマイクを経由した音声を分析。
結果、声の厚みや迫力に関わる100~1,000Hzの帯域は男女ともにしっかり拾えていたものの、声のハキハキ感を左右する2,000~4,000Hzの帯域はあまりブーストされておらず。場合によっては声が少しごちゃついて聞こえる可能性があります。
また、ノイズとして電車の走行音を流したところ、ノイズ自体はある程度低減できたものの、男女の声はほぼ拾えませんでした。人の声も騒音としてカットされていると考えられます。周囲が騒がしいと自分の声がうまく伝わらない場合があるため、静かな場所に移動して通話するなど工夫が必要でしょう。
ノイズキャンセリング性能もいま一歩の結果に。ノイキャン機能をオンにした本品をダミーヘッドマイクに装着し、左右のスピーカーから音を流してダミーヘッドマイクが聞き取った音を分析すると、ノイズはそれほど除去できていませんでした。
電車の走行音を流すと、低めの帯域である50〜1kHzの騒音は11.1dBしかカットできず。満足の基準とした22dBや、全体平均の約19dB(※2025年4月時点)をどちらも下回りました。高めの帯域である1k〜4kHzもあまり軽減できず、騒がしい電車やバスの中で使うと物足りなさを感じる可能性があります。
また大勢の人がしゃべっている際の音やベルなどの高音、手を叩くといった立ち上がりの速い音も、満足の基準とした数値や全体平均には及ばず。どのノイズもある程度は抑えたものの大きくはカットできておらず、「ノイキャンが弱い」との口コミは否定できない結果です。
一方で、サイレン・車内放送など聞こえるべき音はおおむねキャッチできていました。必要な音は聞き逃しにくいといえるので、電車やバスで降車駅を聞き逃す心配は少ないでしょう。
2023/08/10 発売
装着方式 | オーバーイヤー |
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重量 | 269g |
ノイズキャンセリング機能 |
良い
気になる
折りたたみ対応 | |
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空間オーディオ機能 | |
外音取り込み機能 |
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Beats Studio Proの取扱店舗は、全国の家電量販店などです。正規の取扱店は公式サイトに掲載されていますよ。インターネットなら、Appleの公式オンラインストアでも購入可能。値段は49,800円(※2025年4月時点・公式サイト参照)で、以下の特典がついてきます。
<特典>
このほか、Amazon・楽天市場・Yahoo!ショッピングなどでも販売中です。ECサイトでは中古品も確認できたので、より安く手に入れたい人は検討するとよいでしょう。
MOMENTUM 4 ワイヤレスは、音質・機能性ともに高い優秀な一品。クリアかつ自然な音が特徴で定位感にも優れており、臨場感あるサウンドを楽しめました。ノイキャン・外音取り込み機能はもちろん、着脱検知・マルチポイントといった便利な機能も多く搭載。急速充電にも対応していますよ。
マイク・ノイキャン性能も重視するなら、JBLのTOUR ONE M2がぴったり。マイク・ノイキャンともに周囲の騒音をしっかりカットし、通話時は声をクリアに届けやすく、ノイキャン使用時は音楽に没頭しやすいといえます。音質も申し分なく、アタック感のある低音によりライブ感を味わえるでしょう。
装着方式 | オーバーイヤー |
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重量 | 293g |
ノイズキャンセリング機能 |
良い
気になる
折りたたみ対応 | |
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空間オーディオ機能 | |
外音取り込み機能 |
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装着方式 | オーバーイヤー |
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重量 | 277g |
ノイズキャンセリング機能 |
良い
気になる
折りたたみ対応 | |
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