「在宅ワークからエンタメまで楽しめる」と謳う15〜16インチのノートパソコン、マウスコンピューター mouse K5-I7GM5BK-A。インターネット上では「サクサク動く」と評判ですが、「キーがやや小さく窮屈」といった口コミもあり、購入を迷っている人もいるのではないでしょうか?
今回はその実力を確かめるため、以下の9つの観点で検証した結果をふまえたレビューをご紹介します。
さらに、各メーカーの新商品や売れ筋上位など人気の15〜16インチのノートパソコンとも比較。検証したからこそわかった、本当のメリット・デメリットを詳しく解説していきます。ポイントや送料を考慮した価格比較も行いましたので、15〜16インチのノートパソコン選びに迷っている人はぜひ参考にしてみてください。
筑波大学芸術専門学群卒業後、芸術制作で使用していたPCをはじめとする多くのデジタルデバイスやソフトウェアに関する知識を活かそうと大手家電量販店に入社。販売員としてPCだけでなくプリンター・ルーターなどPC周辺機器の販売や、インターネット・格安SIMなど通信サービスの提案など、PCに関する販売・契約を総合的に担当、自身の担当顧客に合ったPC環境を真摯に考え、販売ノルマや利益にとらわれず提案してきた。 その後2022年にマイベストへ入社し、PCや周辺機器の専門ガイドを担当。富士通やDellのような大手メーカー製PCだけでなく様々なデジタルデバイスに関する経験・知識を活かし、PCや周辺機器選びに困ったユーザーに寄り添う企画・記事制作を心がけている。
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目次
マウスコンピューター mouse K5-I7GM5BK-Aは、クリエイター入門にも適した高性能なものがほしい人におすすめ。CPUには「インテル Core i7」を搭載し、マルチコアのベンチマークスコアは平均11028.33ptsとハイレベル。比較した全商品の平均6522.72pts(※2024年8月時点)を大幅に上回りました。メモリは大容量の16GBで、一般的なアプリを複数使用してもスムーズに動作します。
ストレージの処理性能も高く、ランダムアクセスの書き込みで平均533.03MB/sと優秀な数値に。全体平均の420.36MB/s(※2024年8月時点)を大きく超え、写真のような小さいデータをほかの端末からパソコンへ高速で保存できるでしょう。高負荷時でも熱がこもりにくく、ファンの音がさほど気にならないのもよい点です。
フルHD動画を再生すると5時間9分視聴でき、バッテリー性能も十分。マイク性能も良好で、ノイズをほぼカットしたクリアな音声を相手に届けられます。「キーがやや小さく窮屈」との口コミ同様、キーの小ささは実際に使ったモニターから指摘されたものの、軽めの打鍵感は好評でした。
「幅広い用途に対応したインターフェース」との謳い文句どおり、USBはType-AとThunderbolt3対応のType-C端子を2口ずつ搭載。なかにはSDカードスロット非搭載の商品もありましたが、こちらはmicroSDカードスロットがあり便利です。アフターサポートも良好で、電話・チャットでの窓口や出張設定サポートもありますよ。
一方で、ディスプレイの色の再現性はいまひとつ。WEBカメラは肌が暗めに見え、スピーカーも高音・低音の表現がやや苦手でした。とはいえ独立型グラフィックの搭載や、クリエイティブな作業にも使える処理性能の高さは見逃せません。クリエイターとしての一歩を踏み出すなら、検討してみてはいかがでしょうか。
15〜16インチのノートパソコンの魅力は、画面が大きくて様々なデバイスと接続しやすく、1台で大体の作業が可能な点。家庭での調べ物にも仕事用にも向いています。1.5kg前後のものを選べば、持ち運び時の負担も少ないでしょう。ただ軽いものは接続ポートであるインターフェースが省かれていることがあるので、目的に合ったものを選んでくださいね。
今回ご紹介するmouse K5-I7GM5BK-Aは、エンタメまで楽しめるよう設計された15.6型のノートパソコンです。大きな特徴は独立型グラフィックス「NVIDIA GeForce MX550」の搭載で、CPUに内蔵された統合型グラフィックスと比べて最大2倍のパフォーマンスが見込める仕様。「画像編集・ビデオ編集・ゲーミングなどをスピードアップさせることが可能」と謳っています。
販売元のマウスコンピューターは、1993年に創業した日本のパソコンメーカーです。国内生産にこだわり、品質の高さと納得の価格を実現。用途に合わせたパソコンを豊富に販売しており、一般・ゲーム・クリエイティブ・ビジネス・学習向けと幅広いラインナップを取りそろえています。
OSにはWindows 11を標準搭載し、作業に集中しやすい落ち着いた雰囲気を演出しています。効率よく作業を進められるよう、スタートメニューやスナップレイアウトなどのツールを刷新し、使いたいアプリなどへスピーディにアクセス可能です。
<スペック>
映画や劇場でも採用されている立体音響技術「Dolby Atmos」も導入しています。対応コンテンツであれば立体感のあるサウンド体験ができ、非対応コンテンツでも動画やビデオ通話などの人の声の音質を向上させられます。「Dolby Atmos for Headphones」機能を使うと、すでに持っているヘッドホン・イヤホンで楽しむことも可能です。
設定した値で充電を停止できるバッテリーマネージャーアプリも搭載し、100%・75%・50%の3段階に調節できます。たとえば75%充電に設定すると、ACアダプターに常時接続している状態でも満充電にならないので、バッテリー寿命の低下を抑えることが可能。50%充電は、パソコンを1か月以上使用しない場合などの長期保管に向いています。
メモリの増設もでき、最大64GB(32GB×2枚)まで対応。メモリ容量が大きいと余裕を持ってデータ処理できるため、複数のアプリを同時に起動したり高画質動画を再生したりする際に、動作がスムーズになります。負荷が大きいクリエイティブ作業が多い人は検討するとよいでしょう。
テレワークに使いやすいよう、さまざまな環境に対応できるネットワーク機能も備えています。1Gbpsの有線LANポートや、電波干渉を受けにくい6GHz帯に対応したWi-Fi 6E対応の無線LANモジュールを搭載。以前の規格よりも安定した最大2.4Gbps無線通信が可能で、画像の保存や読み込みの高速化につながりますよ。
同梱品として、マニュアル類・保証書・電源コード・ACアダプタの4点が付属しています。保証期間は、最大3年間です。
今回はマウスコンピューター mouse K5-I7GM5BK-Aを含む、人気の15〜16インチのノートパソコンを実際に用意して、比較検証レビューを行いました。
具体的な検証内容は以下のとおりです。
人気の15〜16インチのノートパソコンを比較検証したところ、マウスコンピューター mouse K5-I7GM5BK-Aには8つのよい点がありました。1つずつ解説していくので、購入を検討している人はぜひチェックしてみてください。
実際にCPU・メモリの処理性能を計測すると、比較した商品内でもトップクラスの評価を獲得。パソコンの頭脳にあたるCPUには新しい「第12世代 インテル Core i7 12650H」を、メモリは余裕を持って使える大容量16GBを標準搭載しています。
専用ソフト「Cinebench R23」で計測したCPUのベンチマークスコアは、1つのタスクをこなす際の性能であるシングルコアで、2回の平均が1806.50ptsを記録。起動など基本的な処理が高速にできる目安とした1200ptsや、比較した全商品の平均1387.72pts(※2024年8月時点)を大きく上回りました。
複数タスクの処理性能に関わるマルチコアは、3回の平均が11028.33pts。快適とした目安の5000pts、全体平均の6522.72pts(※2024年8月時点)をともに大幅に超えています。「サクサク動く」との口コミどおり、ネットを見ながら書類を作るといったマルチ作業もスピーディにこなせそうです。
「PassMark」で計測したメモリのベンチマークスコアも、平均2923ptsと高い数値を記録。一般的なアプリを複数使用しても問題なく動作できる目安とした2000pts以上を優にクリアしました。独立したGPUも搭載しているので、軽いグラフィック作業を楽しみたい人にも向いているでしょう。
実際に速度を計測すると、システムやアプリの起動スピードを左右するランダムアクセスの読み込みは、2回の平均が399.68MB/s。全体平均の546.05MB/s(※2024年8月時点)や、満足の目安とした450MB/sには届きませんでしたが、ストレスを感じず作業を進められるレベルです。
耐負荷性能も非常に高い評価を得ました。高負荷時のファンの音を騒音計で測定すると、47dBを記録。満足の基準とした43dBは超えたものの、全体平均の48.4dB(※2024年8月時点)より静かです。60dBを超えた一部商品と並ぶと、それほど音は気にならないでしょう。
また、高負荷時の本体をサーモカメラで撮影したところ、重たい作業をしても熱がこもりにくいことが分かりました。熱による処理性能の低下や故障のリスクは少ないでしょう。比較したなかには、処理性能が低い商品でも本品より熱がこもりやすい商品もありましたが、本品は処理性能と熱のこもりにくさを両立しているといえます。
電力消費が大きい状況下で5時間持つので、明るさを抑えるなど工夫次第ではもう少し長く使用できますよ。ただ外出先で丸1日使いたいなら、モバイルバッテリーを持っていくか、動画を10時間以上視聴できた商品も検討してみましょう。
キーボードの使い心地もよく、実際に使ったモニター5人からは軽快な打鍵感が好評。タイピング音も静かで気になりません。一部「もう少しキーに反発がほしい」といった声もありましたが、多くの人はほどよい反発感と支持しています。総合評価で高評価を得た上位商品にも、軽い打ち心地のものが多く見られました。
なお、キーの真ん中から隣のキーの真ん中までのサイズ(キーピッチ)は約19mmに設計しています。キーボードには視認しやすいユニバーサルデザインフォントを採用。独立したテンキーもあるので、数値入力に便利ですよ。
<キーボードの快適さについてのモニターコメント>
コメントは一部抜粋
また、人が聞き取りやすい1000〜4000Hzの音圧も、男性の声・女性の声ともにしっかり強調されていました。125〜1000Hzの周波数特性も、男性の声では偏りなく拾えており、女性の声でもほぼキャッチできています。
「幅広い用途に対応したインターフェース」との謳い文句どおり、インターフェースも充実しており、さまざまなデバイスと接続可能。USBはType-A・Type-Cをそれぞれ2口ずつ装備し、Type-CはUSB3.0の8倍の転送速度とされるThunderbolt3に対応しています。
このほか、microSDカードスロット・HDMI出力端子・LAN端子も搭載。カードスロットは、大容量なSDXCカードが使用できるUHS-Iに対応していました。比較した商品内にはSDカードスロットが非搭載のものもありましたが、本品は別途外づけカードリーダーを用意せずに済みますよ。
高解像度・大画面な外部ディスプレイと接続できるうえMini DisplayPort端子もあり、同時に3画面表示も可能です。Wi-Fi規格は6Eに対応しているので、対応ルーターを使えば高速なデータ通信にも期待できるでしょう。
アフターサポートも良好で、初心者が安心して使いやすい環境が整っています。初期設定の方法は、内蔵ソフトや説明書で確認可能。サポート窓口は電話とチャットの両方に対応し、自分に合った方法で問い合わせができますよ。
比較したなかでは出張設定サポートを受け入れていないメーカーもあったなか、こちらは対応しており、パソコンに慣れていない人でも困りにくいといえます。
自然故障や落下・水こぼしなどの物損に対する保証もあり、無償なら1年間、有償で延長すれば最大3年間は保証の対象に。ただACアダプタやバッテリーなどの消耗品を購入する際は、本体のシリアル番号を控えてサポート窓口に電話する必要があるので覚えておきましょう。
マウスコンピューター mouse K5-I7GM5BK-Aにはたくさんのメリットがある反面、気になった点もありました。購入を考えている人は、しっかりリサーチしておきましょう。
ディスプレイ性能はいまひとつ。解像度はフルHD(1920×1080)で、輝度は270knitと比較した商品内では標準的です。画面のなめらかさに関わるリフレッシュレートは60Hz、最大表示色は約1677万色とこちらも十分な数値でしたが、実際に確認すると色の再現性に物足りなさを感じました。
上位商品には、自然でリアルな描写ができるHDRに対応したものがあったのに対し、本品は非対応。クリエイティブな制作を本格化させたい場合は、別途高画質ディスプレイを購入するのも手でしょう。
上位商品にはマネキンの目の光をしっかりとらえたものもありましたが、こちらは目の光の境界線がはっきりせず曖昧で、ほとんど見えません。リモート会議などで相手に明るい印象を与えたいなら、外づけカメラの購入を検討してみてください。
比較したどの音域もバランスよく出力できた商品と並ぶと、本品は高音・低音の表現がいま一歩です。音質にこだわりがない人には問題ありませんが、低音メインのロックや高音メインのクラシックなどをはじめ、エンタメメインで使いたい人は物足りなさを感じるかもしれません。
ここでは、マウスコンピューター mouse K5-I7GM5BK-Aのデメリットが気になる人におすすめの商品をご紹介します。
NECのLAVIE N15 PC-N1577HALは、リモート会議が多い人にぴったりです。WEBカメラとマイクの性能が高く、カメラは被写体の目の光までしっかりと表現。マイクはノイズをうまくカットできており、クリアな声を相手に届けられます。
CPUにはインテルCore i7を搭載し、複数タスクの処理性能を示すマルチコアは平均7496ptsと高い数値を記録。デスクワークからクリエイティブ作業まで、幅広くこなせる性能を備えていました。
サポート体制も整っているため、初心者でも困ったときにすぐ問い合わせができますよ。1台で大抵の作業をこなせるものがほしいなら、ぜひ検討したいモデルです。
CPUには「Snapdragon X Elite X1E-78-100」を搭載し、ベンチマークスコアは平均10324ptsを記録しました。文書作業やブラウジングはもちろん、動画もサクサク流せます。動画の連続再生時間も12時間以上とトップクラスで、時間を気にせず使えますよ。
重量が1.42kgと比較的軽いのもうれしいポイント。外出先への持ち運びも大きな負担にはなりにくいでしょう。サポート体制も整っており、電話やチャットでの相談が可能です。中~上級者でも満足できる1台といえます。
マウスコンピューター mouse K5-I7GM5BK-Aの取扱店舗は、マウスコンピューターの直営店です。詳細は公式サイトで確認できます。
インターネットで買うなら、マウスコンピューターの公式サイトで購入可能。型番「K5I7GM5BKABAW101DEC」の場合、値段は税込149,800円(※2024年8月時点・公式サイト参照)。なお、公式サイトで購入すると以下の特典があります。
<特典>
ほかにも、楽天市場やYahoo!ショッピングなどでも販売を確認できました。ECサイトのなかには公式ショップもあるので、ぜひチェックしてみてくださいね。
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