Google Pixel 9を徹底レビュー！実際に使ってメリット・デメリットは？

処理性能の実測値は高く、アプリやウェブ閲覧などの日常的な使用は快適にこなせるレベルです。Antutuベンチマークで処理性能を測定したところ、スコアは1,250,465点を記録しました。比較した前モデルのGoogle Pixel 8よりも約25万点上昇し、3Dゲームも十分に遊べるスペックです。

本商品と同じく、SoCにGoogle Tensor G4を搭載するPixel 9 Pro・Pixel 9 Pro XLも約130～134万点だったため、上位モデルと遜色のない処理性能といえます。メモリも12GBあるため、「サクサク動く」との評判どおり、スムーズに操作できるでしょう。

熱のこもりにくさも良好です。アプリを使用して15分間負荷をかけても、本体の表面温度は39.9℃にとどまりました。ほんのり温かいときはありますが気になるほどではなく、負荷のかかる作業でも問題なくこなせるといえます。

AI機能が充実しているので、さまざまなAI機能を使ってみたい人におすすめです。リアルタイム通訳や、写真・テキストなどを囲むと検索できるかこって検索を搭載。文字起こし機能があるので、議事録や講義内容を記録したいときにも便利です。日常のさまざまなシーンで活躍します。

比較したなかにはAI機能をほとんど搭載していないモデルもありましたが、本品を含むPixelシリーズは特に写真撮影に関するAI機能が豊富です。画像の傾きを自動調整する傾き補正と生成、写真に写る全員の顔をよい表情に変更できる表情補正機能を搭載しています。

撮影後の写真の構図変更や、写っているものを移動させたり消去したりできる「編集マジック」機能もPixel独自の魅力。Pixel9シリーズから搭載された、撮影者を交代しながら撮った複数の写真を合成して1枚に仕上げる「一緒に写る」、ピンボケを自動補正するボケ補正機能などもあり、魅力的な写真を残しやすいといえます。

比較したなかには黄色が強すぎて不自然に感じるモデルがあったのに対し、本品はバランスがよく違和感を覚えにくいでしょう。

1. 「自然な色味で発色に違和感を覚えなかった。食べ物の写真は照明の具合か若干白っぽい印象を受けたが、見た目のおいしさを損なうほどの問題ではないと思った」
2. 「全体的にバランスよく違和感を覚えない。日中の写真は特に建物のグレーがきれいに映っている」
3. 「不自然な色合いではないが、ドーナッツがおいしそうに見えない。日中の建物の写真は、青空のグラデーションや建物の細かな陰影まで表現できている」

コメントは一部抜粋

＜解像感のよさについてのモニターコメント＞

1. 「屋外であっても建物が非常に鮮明にくっきり映っている」
2. 「石畳や建物の細かいところまでくっきり描写できている。ドーナツの表面の細かいところやチョコレートとの境目まで、しっかり描写できていてとてもよい」
3. 「建物のデザインとなる彫刻部分がしっかりと表現されている。引きでみても鮮明で、150％に拡大してもボケずにしっかりと細部の飾りまで確認できた」

コメントは一部抜粋

日中の自撮り・ポートレートでは肌色が明るく自然で、健康的に見えました。肌の繊細な色合いを正確に表現するリアルトーン機能があるためか、モニターのほとんどが「健康的な肌を表現できている」とコメントしています。

比較したなかには肌が青白く不健康に見えたモデルもありましたが、本品は血色感のよさが際立ちました。「SNSに自信をもってアップしたくなる」との声もあがったので、人物の写真をよく撮影する人におすすめです。

＜スキントーン・肌の美しさについてのモニターコメント＞

1. 「肌の色が自然で、健康的な肌を表現できている」
2. 「逆光になっているものの肌がきれいに映っていて自然に見える」
3. 「これだけきれいにスマホで写せるならば、SNSに自信を持ってアップしたくなる。唇のグロスも嫌みなく、美しく写し出されていてよい」

コメントは一部抜粋

ズームをして撮影しても、解像感はほとんど落ちていませんでした。被写体がくっきりしており、大半のモニターが「パッと見ではズームしている感じが少ない」とコメントしています。

比較したなかにはズームをすると全体的にボヤけるモデルもありましたが、本品は拡大すると網と花の輪郭が少々甘い程度で、普通に見るぶんには気にならないレベル。さすがに望遠レンズを搭載するPixel 9 Proシリーズには及ばないものの、最大8倍までズームすることはできます。遠くの被写体を写したいときに便利です。

＜ズーム時のきれいさについてのモニターコメント＞

1. 「少し拡大すると粗さを感じるものの、パッと見ではズームしている感じが少ないので、質感がある程度描写されていると思った」
2. 「ストレスはないが若干の解像度の低さが見えるため、きれいとも汚いともいいにくい」
3. 「花や葉っぱの先端まで識別が容易にできるほど、細部までくっきりと表現できている。130％くらいで若干ボケる程度で許容範囲」

コメントは一部抜粋

動画の解像感は、スマホでの撮影にしては十分高め。建物の輪郭や壁の質感がシャープに映し出されています。「動いている際にボヤける」との指摘は少数あがったものの、撮影者の動きがゆるやかであれば問題なく撮影できそうです。

発色もよく、明るい屋外ではきれいに撮影できました。比較したなかには鮮やかさに欠けるモデルがあったのに対し、大半のモニターから「各色バランスよく発色できていて鮮やか」との声があがっています。一部モニターから「曇っている箇所は彩度が落ちて、寂しげな印象」と指摘された程度で、不満の声はほぼありません。

＜発色のよさ・解像感のよさについてのモニターコメント＞

1. 「カメラの動きに対して解像感がいちじるしく落ちることがなく、エッジがはっきりとした描写で精細な印象。立体感も損なわれることがなく、自然に見える」
2. 「暗いところはザラつきが気になるが、明るいところの解像感はよい」
3. 「各色バランスよく発色できていて鮮やか」

コメントは一部抜粋

＜明暗差のよさについてのモニターコメント＞

1. 「ビルが若干黒いが周りの明るさがほどよく、明暗をはっきり表現できている」
2. 「そこまでしっかり色別できるわけじゃないが、陰であることの認識はできるくらいに差を感じる」
3. 「夜景の暗く沈みがちな道もきちんと視認できて見やすく感じたし、ビルの暗い部分はしっかり暗く表現されていてきれいに感じられた」

コメントは一部抜粋

バッテリーの持ちがよく、スピーディに充電できるのも魅力。実使用を想定してバッテリー残量が100%から20%に減るまでの時間を測定すると、18時間5分を記録しました。

メーカーの公称値である24時間以上の連続駆動には少し届きませんでしたが、比較したなかには10時間前後のものも多かったことをふまえると優秀な記録です。容量4,700mAhのバッテリーを搭載しているだけあって、長時間使用できます。

メーカーが30分で55％まで充電できると公称するとおり、30分間で54%まで回復したのも見逃せないポイント。急速ワイヤレス充電にも対応し、有線・無線どちらでも素早く充電できるでしょう。バッテリー残量が気になりにくいため、ヘビーユーザーや長時間の外出が多い人にもおすすめです。

画面性能の高さは申し分なし。6.3インチの有機ELディスプレイを搭載しており、色鮮やかで美しく表示できます。

解像度は422ppiと高く、精細でリアルな画質。リフレッシュレートは最大120Hzに対応しているため、残像感が少なくなめらかな映像を堪能できるでしょう。

最大輝度は2,700nitと高めの数値です。比較したなかには最大輝度が1,000nitに届かないモデルがあったのに対し、本品は晴れた日の屋外でもはっきりと画面が見やすいといえます。

便利機能も充実しています。防水防塵性能は最高等級のIP68に適合しており、粉塵や水濡れの影響を受けにくいのが魅力です。水没しても耐えられるレベルなので、突然の雨などでも慌てずに済みます。

Felica対応のおサイフケータイ機能があり、電子決済が多い人にもぴったりです。eSIMでデュアルSIMに対応しているので、電話番号を2つ持ち、仕事用・私用などで使い分けることもできます。

OSのアップデート保証期間は、比較した半数以上の商品が5年以下だったなか、7年と長めなのもポイント。加えて、メーカーは前面・背面ガラスには傷つきにくいものを、フレームにも頑丈なものを採用していると謳っています。長く使いやすい配慮があるので、買い替える頻度が低い人におすすめです。

写真は暗い部分を明るく補正して写す傾向があり、夜景を撮りたい人にはやや不向き。インカメラでの自撮りは黒潰れが目立たず、問題なく撮影できます。一方で、メインカメラで夜景モードを有効化した夜景写真や、AIモードを有効化した日中写真は、暗い部分がやや明るく写りました。

モニターのなかには「どの写真でも全体的な見やすさが担保されている」と評価した人も。しかし、暗い部分がしっかり暗色で表現された上位商品に比べると、本品は夜景特有のしっとりとした写真は撮影しにくいでしょう。

ノイズは控えめで、ズームしても目立ちませんが、一部モニターからは「かなりノイズは多い」と指摘されました。人によっては気になる可能性があるので、好みに合うかどうか上記画像をしっかりチェックしてみてくださいね。

＜明暗差のよさ・ノイズの少なさについてのモニターコメント＞

1. 「シチュエーション問わず、どの写真でも自然な明暗差。全体的な見やすさが担保されているため、非常にバランスがよいと感じた」
2. 「ノイズは感じられない。枝の一本一本も確認できる」
3. 「かなりノイズは多い。自撮りの背景はガビガビになり、引きで見たときも集中して見ると気づく」

コメントは一部抜粋

ポートレート撮影した写真は被写体をくっきり写せた一方で、背景のボケがかなり強い写真に。被写体とボケ感との境目に違和感を覚えるモニターが多く、「人物が浮きすぎて合成のように見える」「モザイクのよう」との声が多数あがりました。

比較したなかには、被写体を自然と際立たせているモデルも。本品は自然なボケ感を演出できないため、一眼レフカメラのようなポートレートは撮影できないでしょう。

＜ボケ感があるかについてのモニターコメント＞

1. 「ボケ感が強く表現されているが、人物が浮きすぎて合成のように見える。自然さに少し欠ける」
2. 「人物以外がしっかりボケるのだが、ボケすぎていて被写体と背景のつながりを感じず、合成写真のようになっている」
3. 「被写体をくっきり写す意識が強く、周りをボケさせすぎているイメージ」

コメントは一部抜粋