やりがいがある一方で、責任が重く大変な仕事でもある看護師。毎日頑張っているうちにストレスがたまったり、ちょっと疲れたと感じたりしている人もいるのではないでしょうか。
そこで今回は、看護師が疲れたと感じる原因やストレスの解消方法について解説します。看護師を続けたい場合とそうでない場合の対処法も紹介するので、今後の参考にしてください。
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看護師が仕事に疲れたと感じる代表的な原因としては、以下のようなものがあります。
常に業務量が多い看護師の仕事では、慢性的な疲れが抜けないというケースが見られます。
看護師の職場は、基本的に人手不足。少子高齢化によって高齢患者が増加している今、多くの職場で看護師一人ひとりの負担が増加傾向にあります。実際、2017年に行われた「看護職員の労働実態調査」では、看護師の約9割が時間外労働を行っているという現状が浮き彫りになりました。
労働時間が長くなるにつれて、だるい、疲れが取れないといった自覚症状も増えてきます。長く働かなければ業務を終えられない状況が、慢性的疲労の理由です。
ローテーションで働く看護師の仕事は、不規則な生活になりがち。そのため、体力が保たないと感じる人が多いのが実情です。
病棟勤務の看護師は2交代や3交替のシフトが組まれ、夜勤もこなすことになります。日勤と夜勤を繰り返すことで生活リズムが乱れると、疲れやすくなる原因に。看護師として長く働き続けていると、体力が保たなくて厳しいと感じるシーンが何度も訪れるでしょう。
不規則な生活には、精神的な負担も加わります。生活リズムが乱れると神経伝達物質のセロトニンがうまく分泌されず、うつ病などの精神疾患を患うこともあるので注意が必要。体力と精神力の両方が削られ、疲れたと感じる看護師も多くいます。
職場の人間関係が悪く、ストレスを感じて疲れる看護師も多く存在します。
看護師は性別の制限なくなれる職業ですが、女性のほうが多いのが実情。残念ながら、女性特有のいじめ・嫌がらせ・陰口などが発生することも少なくありません。常に忙しい看護師の仕事では周囲に気を遣う余裕がなくなりがちで、人間関係が悪化しやすいともいえます。
実際に上司から必要以上に厳しい指導をされたり、いじめを受けたりした経験がある看護師の体験談は数多く上がっています。上司や同僚だけでなく、患者やその家族などとの人間関係に悩む看護師も。関わる相手が多いからこそ、看護師は人間関係に悩みやすいといえるでしょう。
働き始めたあとも学び続けなければならないことに、疲れを感じる看護師も多くいます。
看護師は国家試験に合格しなければなれない職業ですが、資格を取ればそれで終わりというわけではありません。患者の健康や命に関わる仕事だからこそ、常にスキルアップを図る必要があります。
医療技術は日進月歩なので、学びに終わりはありません。看護師になってから認定看護師や専門看護師の上位資格を取るなど、仕事後に勉強しなければならないケースもあるでしょう。それが何十年も続くと考えるだけで、疲れてしまう看護師もいます。
看護師が疲れたと感じる原因は立場によっても異なるので、それぞれ確認しましょう。
新人看護師によくみられる疲れの原因は、経験が浅いのにベテランと同程度のスキルを求められることです。
看護業界は、慢性的な人材不足。限られた人数で確実に業務を回すために、新人看護師にもベテラン並みの能力が求められます。人材不足のため先輩からの手厚い指導が受けられないことも多く、聞いたことを1回で絶対に覚えなければならないプレッシャーも大きいでしょう。
覚えることが多くて疲れる、ミスが許されない環境で心身が疲弊するという声は、経験が浅い新人看護師からよく聞かれます。
中堅看護師によくある疲れの原因は、新人とベテランの板挟みになることです。
中堅になると、新人の指導をする機会が増加。後輩が仕事を覚えられるよう指導しながら上司にも気を遣わなければならないので、気が休まらず、疲弊する機会が多くなりがちです。
さらに中堅の立場になるとできる仕事の幅が広がるため、業務量が増えるのが一般的です。責任ある仕事が増えてプレッシャーになったり、仕事量が増えたのに給料が上がらないことに悩んだりすることも疲れの原因になるでしょう。
ベテラン看護師が疲れる大きな原因は、プレッシャーの大きさです。
ベテランになると知識や経験が豊富になるので、周囲から頼られる存在になります。責任が重くなる一方で、自分が頼れる人が減っていくことも、プレッシャーを強く感じる原因のひとつです。通常の看護業務以外にマネジメント業務を担うようになると、苦労はさらに増えるでしょう。
また、加齢とともに体力が衰え、無理がきかず疲れたと感じるのもベテラン看護師に見られる症状。長時間動き回る仕事や夜勤がつらいと感じている状態で、プレッシャーが大きな仕事をすると心身ともに疲弊するでしょう。
看護師の仕事に疲れたと感じたときは、ため込まないことが大切。疲れやストレスの解消法を知っておきましょう。
心身をリフレッシュできる趣味を見つけると、仕事のストレスを解消できるでしょう。
趣味を持つことで仕事とプライベートのメリハリがつくので、休むべきときにしっかり休めるようになります。気持ちを切り替えるためには、家から出て行う趣味がおすすめです。仕事で疲れて休日は1日中寝てしまうという人も、出かけて非日常感を味わうことで心や体が軽くなるでしょう。
外に出てショッピングをする、温泉や岩盤浴に行くなど、リフレッシュできたと感じられるような趣味を見つけてくださいね。
疲れたと感じるなら、十分な睡眠時間を確保することも大切です。
日勤と夜勤を繰り返すことによる勤務時間のバラつきなどで、看護師は睡眠不足になりやすいといわれています。睡眠不足が続くと疲労が解消されず、常に疲れている状態になるので注意しなければなりません。
疲れを解消するための理想は6時間以上の睡眠を取り、毎日同じ時間に寝て起きることですが、看護師には難しいケースもあるでしょう。寝る前のブルーライト・アルコール・カフェインなどを控えるだけでも睡眠の質を高められるので、実践してみてください。寝る場所の温度や湿度を整えたり、起きてすぐに日光を浴びたりするのもおすすめです。
看護師の仕事に疲れたことを、誰かに相談するのもおすすめです。
自分だけで悩みを抱えストレスを溜め込むと、心身に悪影響を及ぼすので注意が必要。適度に発散するためにも、家族や友人に話を聞いてもらいましょう。
同じ医療業界で働く人に相談すると、経験を活かしたアドバイスをもらえることがあります。その一方で、自分にはなかった視点の話を聞くことで新たな考えが生まれることも。ときには他業界の人に相談してみるのもよい方法です。
仕事に疲れたら、働き方を改善できないかを考えてみることも大切です。
同じ職場でも、働き方が変われば、疲れが軽くなるかもしれません。たとえば多すぎる夜勤で疲れているなら、夜勤の回数を調整できないか先輩や上司に相談しましょう。
その際には、どのような働き方であれば続けられるかを明確にして、希望を聞いてもらう代わりに、できることを提案すると受け入れられやすいはず。夜勤を減らしてもらう代わりに休日を減らすなど、代替案を考えておきましょう。
疲れたと感じているのであれば、休暇の取得や休職も考えてみましょう。
疲れを無視して働き続けると心身に問題が起こる可能性があるので、頑張り過ぎないことも大切です。疲労からくる免疫力低下で風邪を引きやすくなったりストレスでうつ病になったりすると、回復まで長い時間がかかる場合があります。深刻な事態になる前に、休暇や休職を考えてみてください。
疲れを感じたら、まずは1日休みを取りましょう。すでに心身に悪影響が出ていると感じるなら、休職を申し出ることも検討してください。仕事が忙しいと休むことに抵抗を感じるかもしれませんが、思い切って休むことで自分が今後どうするべきか落ち着いて考えられるようになるはずです。
まずはほかの病棟や部署への異動を申し出てみましょう。異動によって仕事内容や人間関係が変われば、疲れが軽減されることもあります。
たとえば常に忙しい急性期病棟で働き続けるのが辛いと感じたら、ややゆとりが持てる回復期や慢性期の病棟に異動できないか聞いてみるのがおすすめです。疲れがひどくすでに心身に症状が出ている場合は、異動が受け入れられやすいでしょう。
思い切って別の職場に転職するのも、対処法のひとつです。
院内で異動ができない場合は、勤め先そのものを変えるしかありません。病院だけでなくクリニックや訪問看護ステーションなど看護師の職場は多く、求人も数多く出ているので、働きやすそうな職場を見つけて転職するのもよいでしょう。
看護師の転職には、看護師専用の転職サイトが便利。以下の記事では、おすすめの看護師転職サイトを紹介しています。公開求人数や検索のしやすさを比較しておすすめランキングを作成しているので、ぜひ参考にしてくださいね。
看護師免許を活かして、看護師以外の仕事に転職する方法があります。
看護師免許があれば働ける場所は多くあるので、看護師にこだわらず幅広く仕事を探してみるとよいでしょう。医療機器メーカー・製薬会社・介護職など、医療機関以外にも看護師免許を活かして働る職場はたくさんあります。
たとえば介護士に転職すれば、利用者さんとじっくり向き合って働くことができるでしょう。以下の記事では、おすすめの介護士向け転職サイトを紹介しています。どのようなポイントに注目して転職サイトを選ぶべきかも解説しているので、ぜひ参考にしてください。
看護師免許にこだわらず、ジャンルが異なる職業にチャレンジするのもひとつの方法です。
とくに自身が看護師に向いていないと感じる場合や医療関係の企業で働きたくないと考えている場合には、新ジャンルの仕事に挑戦するのがおすすめです。未経験の人材を受け入れてくれる求人もあるため、確認してみましょう。
以下の記事では、おすすめの転職サイトや転職エージェントを紹介しています。転職のために使うサイトやエージェントは種類が多くどれを選べばいいかわからなくなりがちですが、以下の記事を読めば理解できるはず。ぜひ参考にして、使ってみたいと思えるサービスを見つけてくださいね。
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