大卒看護師の平均年収はいくら？専門卒との初任給の差も解説
高卒・3年課程卒の看護師に比べて、比較的年収が高いとされる大卒看護師。大卒看護師の平均年収や、大卒の他業種や大卒以外の看護師との違いが気になる人もいるのではないでしょうか。
今回は、大卒看護師や高卒・3年課程卒看護師の平均年収を解説します。今以上に年収を上げるための方法も紹介するので、大卒看護師の年収が知りたい人はもちろん、年収アップを目指している人もチェックしてみてください。
特に記載のない限り、給与などのデータは日本看護協会の「2022年 病院看護・助産実態調査 報告書」に基づくものです。
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大卒看護師の平均初任給は25〜30万円！年収にすると350〜400万円
新卒の大卒看護師の平均年収は、350〜400万円ほどです。平均年収には、12か月分の平均税込給与総額27万1,730円と賞与の推定支給額40〜50万円が含まれます。
大卒看護師の初任給が約27万円であるのに対し、厚生労働省の「令和3年賃金構造基本統計調査」によると、大卒全体の初任給は22万5,400円です。大卒看護師の初任給は、ほかの職種に比べて高い水準にあるといえるでしょう。
大卒看護師の初任給が高い理由には、夜勤手当や残業手当などの豊富な手当がつくことが挙げられます。
平均税込給与総額は各種手当が含まれた金額であり、手当を除く基本給は20万9,616円です。基本給だけを見れば大卒全体の初任給と大差がなく、収入のうち各種手当が大きな割合を占めていることがわかるでしょう。
高卒・3年課程卒の平均初任給は大卒より1万円程度少ない
高卒・3年課程卒で働く看護師の平均初任給は26万3,711円、手当を含まない基本給与額は20万3,276円です。大卒看護師に比べて、高卒・3年課程卒の看護師の平均初任給は1万円ほど少ないことがわかります。
年収に換算すると、大卒看護師の平均年収との差はおよそ10万円以上にのぼることも。一般的に、就職後の昇級幅も大卒のほうが有利とされるため、生涯年収ではさらに大きな差がひらくと考えられます。
大卒看護師が年収を上げるためには？
大卒看護師の場合、経験年数を積んだり、得られる手当を増やしたりすると年収アップが期待できます。収入増につながる以下の方法を確認し、できることから実践しましょう。
経験年数を積む
看護師として長く働いて経験年数を積むと、年収アップにつながります。
看護師は基本的に年功序列であり、長く働くほど昇給が期待できる職業です。経験年数に応じて基本給が上がるほか、管理職などの役職につけばさらに多くの収入が得られます。
厚生労働省の「令和4年賃金構造基本統計調査」を見ると、看護師として1〜4年働いた場合の所定内給与額は約28万円、年間賞与その他特別給与額は約70万円です。
それに対し、10〜14年働いた場合の所定内給与額は約31万円、年間賞与その他特別給与額は約91万円です。看護師として長く勤めたほうが、収入が上がることがわかるでしょう。
大卒看護師として働きつつ、さらに多くの収入を得たい場合は、今の職場で長く勤めることが賢明といえます。
各種手当で稼ぐ
年収をアップさせたいなら、各種手当で稼ぐことを意識してみましょう。看護師は手当の種類が多く、手当の金額が増えるほど年収がアップするのが特徴です。
たとえば、夜勤や残業をすると夜勤手当や残業手当がつくので、働き方によっては同じ職場にいながら収入を増やせるでしょう。体調面には注意が必要ですが、年収を上げたいなら夜勤や残業を増やすこともひとつの手です。
また、認定看護師や専門看護師の資格を取得することで資格手当がつくケースもあります。資格を取得すると手当によって年収が上がるだけでなく、スキル向上によって評価を高めることにもつながるので、積極的に挑戦してみましょう。
なお、もらえる手当の種類は勤務先によって異なります。効率的に年収アップを目指すなら、あらかじめ手当の種類を確認しておくのがおすすめです。
大規模な病院に転職する
大卒看護師として年収を上げたいのであれば、大規模な病院への転職も選択肢に入れましょう。
一般的に、規模が大きい病院ほど給与水準が高く、手当や福利厚生も充実する傾向があります。大卒看護師の初任給の平均税込給与総額を規模別に見ると、病床99床以下が26万7,500円、200〜299床が27万810円、500床以上が27万8,167円です。
病院にもよりますが、大規模な病院のほうがより良い待遇で働ける可能性があります。収入アップを目指して転職を考えるのであれば、転職先の病床規模に注目してみましょう。
設置主体を見て転職先を選ぶ
年収アップのために転職するなら、設置主体を確認しましょう。
医療施設を設置できる主体の種類は、国や公的医療機関のほか、社会保険関係団体・医療法人・個人などさまざまです。設置主体によって年収が大きく変わるため、転職前に確認することが大切といえます。
設置主体別に初任給の平均税込給与総額を見ると、最も高いのはその他の法人の28万5,692円、次に高いのが私立学校法人の28万2,250円です。
反対に、最も低いのは医療生協の25万9,098円、次に低いのが厚生連の26万236円です。設置主体によって年収に大きな差が生じるとわかれば、年収アップが期待できる転職先を選びやすいでしょう。
首都圏の病院に転職する
高年収を目指すなら、首都圏の病院に転職するのも得策です。
どの都道府県で働くかによって、得られる年収には差があります。都市圏はとくに年収が高い傾向があるため、年収の相場が高めの地域を探してみるとよいでしょう。
都道府県別の平均税込給与総額を見ると、勤続10年の31〜32歳かつ非管理職の看護師の場合、最も高いのは東京都の35万6,711円、次に高いのは愛知県の34万8,512円です。
一方、最も低いのは宮崎県の27万9,996円、次に低いのは長崎県の29万1,894円です。年収アップをねらうなら、首都圏など都会の病院への転職を検討してみてください。
転職で収入アップを目指すなら、転職サイトを活用しよう
大卒看護師が転職で収入アップを目指すなら、看護師用の転職サイトを積極的に活用するのがおすすめです。転職サイトを利用すれば、希望に応じた転職先を効率的に見つけられるでしょう。
求人を探すだけでなく、キャリアアドバイザーによる履歴書添削や面接対策などのサポートも受けられます。転職しようか悩んでいる人も、情報収集のために一度登録してみるとよいでしょう。
以下の記事ではおすすめの看護師転職サイトを紹介しているので、参考にしてみてください。
マイベストは有料職業紹介事業の許認可を受けています。（13-ユ-315911）
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