主に地域住民の健康をサポートするため、保健指導や健康管理を行っている保健師。やりがいを感じられる職種である反面、さまざまな理由から仕事がつらいと感じたり、辞めるべきかどうか迷っている人もいるのではないでしょうか。
本記事では、保健師が仕事を辞めたいと感じる主な理由を紹介します。今の仕事がつらいと感じるときの対処法もあわせて紹介するので、ぜひ最後までチェックしてください。
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保健師が仕事をつらいと感じる主な理由として、業務量が多く1人あたりの負担が大きいこと、長時間労働になりやすいことなどが挙げられます。また、仕事に興味ややりがいを感じられない、職場の人間関係が悪い、給与や待遇がよくないといったの悩みを抱えている人も。
さらに、近年ではコロナ禍の影響により、過労死ラインを超える激務を強いられてしまうことで仕事を辞めたいと考える人も増えています。以下で詳しく紹介しますので、自分が抱えている悩みに近いものはないかチェックしてみましょう。
保健師が仕事につらさを感じる理由のひとつに、業務量が多く1人あたりの負担が大きくなりやすいことが挙げられます。業界全体として人手が不足している傾向にあるため、職場によっては電話対応や書類管理といった事務作業と、保健師としての業務を並行して行わなければいけません。
特に、業務を行うためのツールがほとんどアナログの職場では作業効率が上がりにくく、余計な業務が増えてしまうケースもあります。保健師として働きながら転職を考えている場合、転職先で実際に働いている人の話を聞いたり、公式ホームページを確認したりして職場の雰囲気を確認しておくとよいでしょう。
職場によっては長時間労働になりやすいことも、保健師を辞めたくなる原因のひとつです。特に役所や保健所に勤務する行政保健師は、住民からの問い合わせや資料作成など日常的に行う業務が多い傾向にあります。残業によって拘束時間が長くなることも多く、プライベートの時間を十分に確保できないことに悩む保健師も少なくありません。
長時間労働が多い職場では、疲れがとれない状態で勤務し続けることも多いため、心身のバランスを崩しやすくなります。実際の勤務状態は就職しないと判断できない部分もありますが、あらかじめ転職先の公式ホームページや求人情報を確認しておくなど、情報収集をしっかり行うことが大切です。
仕事に興味ややりがいを感じられなくなることで、保健師を辞めたいと感じる人もいます。保健師の仕事は地域住民が病気にならないように予防したり、病気が悪化しないようサポートしたりすること。看護師のように病気を治療するわけではないため、仕事の成果が直接見えにくい一面があります。
また、学校保健師や行政保健師は公務員という立場上、副業ができないなど働き方が制限されてしまうことも。自分にとっての働きやすさを追求できない息苦しさから、保健師の仕事にやりがいを感じられなくなってしまうことも少なくありません。
職場の人間関係による悩みから、保健師を辞めたいと感じることもあるでしょう。特に配置される人数が少ない職場の場合、人間関係が閉鎖的になりやすい傾向にあります。
また、保健師ではない職種の人と関わるなかで、人間関係の悩みを抱えるケースも。たとえば、産業保健師は同じ企業で働いている別部署の職員とも接する機会があるため、やり取りがうまくいかずに精神的な負担を感じてしまう可能性もあります。
給与や待遇に不満を感じることで、保健師の仕事に対するモチベーションが下がってしまうケースもあります。業務量が多く責任の大きい仕事であるにもかかわらず、それに見合うだけの給与をもらえていないと感じる保健師は少なくありません。
特に、非正規雇用の保健師として働く場合、正社員と似た業務内容でも賃金が低い傾向にあるため注意が必要です。仕事を続けながら確実に年収アップを狙いたい人にとっては、つらさを感じやすい職場だといえるでしょう。
2020年以降、コロナ禍の影響によって業務量が激増したことにより、退職を考える保健師も少なくありません。なかには、過労死ラインを超えるほどの激務を強いられるケースも。過労死ラインとは、病気や死亡のリスクが高まる時間外労働時間の目安のことであり、一般的に時間外労働が月100時間を超えるか、2~6か月間平均で月80時間を超えると基準を満たすとされています。
自治労連が2021年7月から9月に行った「過労死ラインを超える働き方の実態調査」によると、回答のあった5府県5指定都市すべての保健所において1か月の残業時間が80時間を超えており、過労死ラインを超える時間外労働を行った保健師が多いことがわかりました。大半の自治体で月200時間を超える労働を強いられており、なかには298時間を記録したところも。
過酷な環境で十分に休めないまま仕事を続けると、心身ともに大きな負担を感じやすくなります。災害や流行病の対応で長時間勤務が避けられないこともある職種のため、現在働いている職場や転職先で必要とされる人員がしっかり確保されているか確認してみてもよいでしょう。
保健師の仕事に疲れたときは、公務員として働くメリットや退職したい理由をあらためて考えてみましょう。また、部署異動を検討したり、仕事を休んでリフレッシュしたりする方法もおすすめです。
1人で悩みを抱えてしまいがちな人は、信頼できる知人やキャリアアドバイザーに相談してもよいでしょう。以下で詳しく解説しますので、ぜひ参考にしてください。
保健師の仕事に疲れたときは、公務員として働くメリットを再確認してみるとよいでしょう。特にそれまでと違う職種に転職する場合、待遇面の違いなどから不満を感じやすい傾向にあります。
公務員として働く大きなメリットは、福利厚生が充実していること。一般企業と比べて退職金が多い、休暇を取得しやすい制度が整えられているなど、公務員だからこそ感じられる利点は決して少なくありません。
保健師を退職するということは、公務員として働くメリットを手放すことにつながります。退職や転職を決断する前に、今の仕事を辞めて後悔する可能性はないか、何を優先したいかを改めて考えてみましょう。
退職を決意する前に、保健師の仕事を辞めたい理由を改めて考えることも大事です。判断の時間を十分にとらないまま退職してしまうことで、あとから考え直せばよかったと後悔する可能性もゼロではありません。
仕事量の多さにつらさを感じているのであれば、業務効率を上げるために工夫できることはないか検討してみましょう。今感じている悩みが自身の行動で改善できそうな場合、一度退職を見送るのも方法のひとつです。
ただし、仕事を辞めたい原因が職場環境など自分の力では変えにくいものなら、退職や転職など次のステップに進んでもよいでしょう。ノートやパソコンのドキュメントなどを利用すると、自分の現状や考えを整理しやすくなります。
保健師を辞めたいと感じる理由が職場環境や人間関係によるものである場合は、働く部署を異動することもひとつの手段です。保健師としての仕事が好きでやりがいを感じているのであれば、働く部署を変えることで状況が好転する可能性もあります。
仕事につらさを感じている場合、まずは職場の上司に異動できないか相談してみるとよいでしょう。相談することで悩みの解決に向けてアクションをとってくれたり、つらい気持ちが和らいだりすることもあります。それでも解決しないのであれば、保健師として働く場所を変えることも視野に入れてみるとよいでしょう。
日々の多忙な状況に嫌気が差しているのであれば、仕事を休んでリフレッシュすることもおすすめ。心身ともに疲れた状態では正しい判断ができず、どうしてもネガティブな思考に傾いてしまいがちです。
退職や転職は自分の人生に大きな影響を及ぼす可能性もあるため、疲れがたまっている状態で決断することはおすすめできません。休日や有給休暇を活用してしっかり休息をとり、心身の健康を取り戻すことが大切です。身体の疲れがとれたタイミングで、保健師として働き続けるのか転職するのか慎重に考えましょう。
信頼できる知人やキャリアアドバイザーに相談するのもおすすめです。自分の考えや悩みを言葉にすることで思考が整理でき、悩みが解決する可能性があります。
特に1人で悩みを抱えやすい人の場合、自分がとるべき行動を冷静に判断できなくなってしまうケースも。客観的な意見も取り入れることで総合的に判断できるので、最終的に納得のいく選択肢を選びやすくなるでしょう。
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