最大で200インチの大画面に投影できるモバイルプロジェクター、XGIMI MoGo 2 Pro。ネット上の口コミでは「日中でもカーテンを閉じれば何の問題もない明るさ」「オートで台形補正とフォーカスを合わせてくれるので楽」と評判ですが、実際のところどうなのか気になりますよね。
今回はその実力を確かめるため、以下の11個の観点で検証した結果をふまえたレビューをご紹介します。
さらに、各メーカーの新商品や売れ筋上位など人気のモバイルプロジェクターとも比較。検証したからこそわかった、本当のメリット・デメリットを詳しく解説していきます。ポイントや送料を考慮した価格比較も行いましたので、モバイルプロジェクター選びに迷っている人はぜひ参考にしてみてください。
テレビ・プロジェクターなどの映像家電や、ノートパソコンやプリンターなど家電全般の比較・コンテンツ制作を経験し、家電チームのマネージャーに就任。キャリブレーションソフトを用いたテレビ・プロジェクターの画質測定を設計したり、ノートパソコンのベンチマークテストに取り組んだりしてきた。「ユーザーにとってベストな選択体験を提供する」ことを心がけて、コンテンツ制作を行っている。
すべての検証は
マイベストが行っています
良い
気になる
XGIMI MoGo 2 Proは、明るく色彩豊かな映像を楽しみたい人におすすめです。投影面の明るさを測定したところ、345ANSIルーメンを記録。比較したなかには150ANSIルーメン程度と低く、薄暗い部屋では周囲の明るさに負けて見えにくいものもあったなか、十分な明るさでした。輝度ムラも少なく、画面の中央から隅までしっかり投影できたので、暗室はもちろん間接照明を付けた部屋でも見やすいでしょう。
映像は広色域でコントラスト比も高く、自然かつ鮮やかな色味でした。映画・ライブ映像などを視聴して音質を確認した専門家からは「完成度が高い」と評価され、モニターからも「楽器の音が横に広がる」と好評。低音と高音がバランスよく響き、比較した一部商品では感じにくかった低音の迫力や音の移動感もありました。
簡単に設置できるのも強みです。自動台形補正・障害物回避機能など便利な機能を搭載。口コミで「オートで台形補正とフォーカスを合わせてくれるので楽」と評判なとおりでした。また、Hulu・YouTubeなど主要なネット配信サービスに対応し、スマホのミラーリングも可能です。見たい映像を手軽に大画面へ映し出せます。
ただし、映像の解像感・滑らかさはいまひとつです。細部の輪郭にボヤけを感じたり、素早い動きにカクつきを感じたりしたモニターがいました。動きの速いスポーツ視聴にはやや不向きでしょう。また、起動するまでには1分以上かかり、スピーディとはいえない結果に。天井投影したい場合は、別途三脚の用意も必要です。
価格は80,200円(※2025年2月時点・公式サイト参照)。比較したなかには10万円を超える商品もあるなか手を出しやすいものの、バッテリーを内蔵していません。電源のない場所で使いたい人や寝ながら視聴したい人は、ほかの商品も合わせて検討してみてくださいね。
<おすすめな人>
<おすすめできない人>
実際にXGIMI MoGo 2 Proと比較検証を行った商品のなかで、総合評価1位を獲得したベストバイのモバイルプロジェクターと、各検証でNo.1を獲得した商品をピックアップしました!
XGIMI MoGo 2 Proの購入を迷っている人はぜひチェックして、自分にとってのベストバイアイテムを見つけてみてくださいね!
XGIMI MoGo 2 Proは、400ISOルーメンの輝度を誇るモバイルプロジェクター(※公称値)です。本体サイズは幅119×奥行き108×高さ161mm・重量1.1kgで、投影サイズは40~200インチ。前モデルのMoGo 2よりアップグレードしたISA2.0テクノロジーを搭載し、全自動で素早く台形補正・オートフォーカスして映像を調整します。
スピーカーは8Wを2基内蔵し、DolbyAudioにも対応。アイ・プロテクション機能を搭載し、前方にいる人の存在を検知して自動調光できるのも特徴です。小さな子どもやペットのいる家でも使いやすいよう配慮されています。
接続端子はUSB Type‐C・Type‐A・HDMI2.0・AUX 3.5mmがあり、Wi-Fi・Bluetoothのワイヤレス接続にも対応。PS4・PS5・Nintendo Switchなどさまざまなデバイスと接続できます。手掛けたXGIMI(エクスジミー)は、2013年に設立したプロジェクターブランド。日本を含む100以上の地域でサービスを展開しています。
今回はXGIMI MoGo 2 Proを含む、人気のモバイルプロジェクターを実際に用意して、比較検証レビューを行いました。
具体的な検証内容は以下のとおりです。
人気のモバイルプロジェクターを比較検証したところ、XGIMI MoGo 2 Proには5つのよい点がありました。1つずつ解説していくので、購入を検討している人はぜひチェックしてみてください。
画面の明るさは十分満足できるレベルです。明るい部屋で投影した結果は上記画像のとおり、ある程度映像の世界観が見て取れました。完全暗室で70インチの映像を投影した際には、投影面の明るさは345ANSIルーメンを記録。比較したなかには300ANSIルーメン以下のものもあったなか、好記録をマークしました。
比較した結果、150ANSIルーメン以下だと薄暗い部屋で色がくすんだり、周りの明るさに負けて見えづらかったりすることがありましたが、本商品は倍以上の明るさがあります。暗室はもちろん、間接照明を付けた部屋でも見にくく感じる心配はないでしょう。
輝度ムラが少ないのもよい点です。投影した映像を9区画に分けて中央と隅の輝度差を算出したところ、差は中央の95%でした。映像全体がまんべんなく明るいので、隅のほうに表示される字幕やテロップなども見えやすいでしょう。
色彩豊かで自然な色味の映像を投影できるのも強みです。実測したところ、BT.2020の色域を74.36%カバーできており、色鮮やかに投影できました。また、Rec709色域内での色の正確さは7.28ΔEを記録。比較した全商品の平均値10.64ΔE(※2025年2月時点)を上回ったことから、色の再現性は高いほうです。
明暗差の表現力も申し分ありません。最大輝度と最小輝度を測定してコントラスト比を算出した結果は42.26:1と、比較したなかには20:1程度のものもあったなか高め。暗いシーンの細部や陰影を表現でき、奥行き感や立体感が分かりやすいでしょう。
音質面も良好です。映画を視聴して音の迫力をチェックした専門家からは「完成度の高いサウンド」と高く評価されました。モニター9人からも「マシンが飛び立つときの移動の高まりを感じた」「スピーカーの存在感のないリアルなサウンド」との声があがっています。
人の声は音の位置まで自然に聞こえました。モニターからは「声の細かな強弱や息遣いまでは再現できていなかった」「少しくぐもって聞こえる」といったコメントがあがり、ややクリアさには欠ける印象でしたが、聞き取りにくいほどではありません。
ライブ映像では「引き締まった低音とシャープな高音のバランスがよい」「ボーカルの伸びがよい」と好評です。「音の広がりは少し感じるが、弱い」と感じたモニターはいたものの、比較した一部商品のような音割れなどは生じませんでした。大画面を堪能するのに十分な音質です。
<音質についてのモニターコメント>
コメントは一部抜粋
ネット配信サービスをワンプッシュで起動することはできませんが、音声操作に対応しているので、リモコン入力の手間は軽減できます。iPhone・Androidからのミラーリングに対応しており、スマホの画面を投影することも可能。写真や動画を大画面で見たい人にもおすすめです。
また、比較した大半の商品にはなかった障害物回避機能を搭載しているのも強みです。ポスターや植物などの障害物を検知して、スクリーンの大きさを自動調整するため、インテリアをわざわざ移動させる必要がありません。
しかし、光学ズームやデジタルズームは非対応。比較した後継モデルのMoGo 3 Proは角度を130度まで調整できましたが、本商品は角度調整できません。壁の高い位置に投影したい場合は、床に直置きせずに棚の上に置くなど工夫が必要です。
解像度はフルHD(1,920×1,080)に対応していますが、実際に視聴したところ解像感はいまひとつでした。専門家によると、「画面全体の奥行きはあるものの、質感の再現はほどほど」とのこと。モニターからも「基本クリアだが、少しモヤがかかった印象」「見づらくはないが、メリハリがない」などの指摘があがりました。
比較したなかには肌の質感や髪の毛といった細部まで繊細に表現でき、モニターから解像感を高く評価された商品もありましたが、本商品は一歩およびません。映像を見にくいほど解像感が低いわけではないものの、パキッとした映像美を求める人には物足りないでしょう。
<解像感の高さについてのモニターコメント>
コメントは一部抜粋
映像の滑らかさも振るわない結果に。サッカーのハイライト映像を投影すると、専門家・モニターともにカクつきを指摘しました。「ボールの動きにブレやカクつきを感じた」「残像感があり、背番号を識別しにくい」との声があがっています。
比較したなかにはサッカー選手も飛んでいくボールも滑らかに描写できた商品もあったことをふまえると、動きの速いスポーツ視聴やゲームを楽しみたい人にはあまり向かないでしょう。
<映像の滑らかさについてのモニターコメント>
コメントは一部抜粋
バッテリーを搭載していないのも難点です。比較した半数以上の商品はバッテリーを内蔵しており、1~4時間使えました。本商品はモバイルバッテリーの出力が65W以上あれば繋いで使えますが、コードレスでは使えません。屋外やアウトドア先などコンセントのない場所で気軽に使いたい人には不向きです。
天井投影して寝ながら使いたい人にもあまり向きません。角度調整機能がないので、天井投影するためには三脚が必要不可欠です。
比較した商品内には本体の角度を調整するだけで天井投影できたものもありましたが、こちらは別途三脚を購入したりセッティングしたりする手間がかかります。端子が背面に集中しているので、設置場所によっては配線に手間取るかもしれません。壁や天井などいろいろなところへ投影したい人はよく検討しましょう。
2023/03 発売
解像度 | フルHD |
---|---|
明るさ(ANSIルーメン) | 345ANSIルーメン |
対応ネットサービス | Amazon Prime Video、YouTube、Hulu、Disney+、DAZN |
良い
気になる
連続再生時間 | |
---|---|
投影方式(光源) | DLP方式 |
60インチ投影に必要な距離 | 1.5m |
80インチ投影に必要な距離 | 1.9m |
100インチ投影に必要な距離 | 2.4m |
OS搭載 | |
オートフォーカス | |
コントラスト比 | 42:1 |
障害物自動回避 | |
台形補正 | 自動 |
入力端子 | HDMI端子、USB Type-A、USB Type-C |
バッテリー搭載 | |
HDR対応 | HDR10 |
Bluetooth対応 | |
奥行 | 108mm |
幅 | 119mm |
高さ | 161mm |
重量 | 1.1kg |
※ランキングは、購入時に取得できるポイントを考慮した実質価格で作成しています。
49,348円
(最安)
販売価格:49,800円
ポイント:452円相当
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53,708円
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販売価格:54,200円
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販売価格:56,789円
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57,800円
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(3,897件)
69,990円
(+20,642円)
販売価格:69,990円
ポイント:0円相当
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(107件)
98,427円
(+49,079円)
販売価格:99,330円
ポイント:903円相当
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99,330円
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販売価格:99,330円
ポイント:0円相当
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(51件)
104,419円
(+55,071円)
販売価格:105,376円
ポイント:957円相当
送料別
XGIMI MoGo 2 Proは、公式オンラインショップで販売中。価格は80,200円(※2025年2月時点・公式サイト参照)、送料は無料です。購入から1年間の保証期間が設けられています。投影前の設置の手間を軽減したいなら、別売りのXGIMI マルチアングル スタンドも要チェック。角度を120度まで調節できるようになります。
また、楽天市場・Yahoo!ショッピング・Amazonなどの大手ECショップでも販売の確認が取れました。ECサイトによって価格が異なるため、購入するサイトはよくチェックしてくださいね。
最後にXGIMI MoGo 2 Proのデメリットをカバーできる商品をご紹介します。
映像美・機能性のどちらも譲れないなら、ASUSのZenBeam L2がおすすめ。解像感が高く、細部までくっきり滑らかな映像を映し出せました。Netflixを含む主要コンテンツを利用できるのも強み。バッテリーは3時間以上持ったので、旅行先やキャンプなど電源のない場所でも大画面を楽しめます。
どこでも使いやすいものがほしいなら、JMGOのPicoFlix J61-7K5をチェック。角度は127度まで調整でき、三脚なしでも天井投影が可能です。サッカー映像の素早い動きを滑らかに映し出せたので、スポーツ視聴したい人にもぴったり。連続で4時間以上使えたので、電源のない場所でも余裕をもって楽しめます。
解像度 | フルHD |
---|---|
明るさ(ANSIルーメン) | 336ANSIルーメン |
対応ネットサービス | Netflix、Amazon Prime、YouTube、Hulu、Disney+、DAZN |
良い
気になる
連続再生時間 | 201分 |
---|---|
投影方式(光源) | DLP方式 |
60インチ投影に必要な距離 | 1.5m |
80インチ投影に必要な距離 | 2.0m |
100インチ投影に必要な距離 | 2.5m |
OS搭載 | |
オートフォーカス | |
コントラスト比 | 54:1 |
障害物自動回避 | |
台形補正 | 自動 |
入力端子 | HDMI端子、USB |
バッテリー搭載 | |
HDR対応 | HLG |
Bluetooth対応 | |
奥行 | 132mm |
幅 | 132mm |
高さ | 172mm |
重量 | 1.57kg |
ASUS ZenBeam L2を徹底レビュー!実際に使ってわかったよい点・気になる点は?
解像度 | フルHD |
---|---|
明るさ(ANSIルーメン) | 358ANSIルーメン |
対応ネットサービス | Netflix、Amazon Prime、YouTube、Disney+など |
良い
気になる
連続再生時間 | 250分 |
---|---|
投影方式(光源) | DLP方式 |
60インチ投影に必要な距離 | 1.6m |
80インチ投影に必要な距離 | 2.1m |
100インチ投影に必要な距離 | 2.6m |
OS搭載 | |
オートフォーカス | |
コントラスト比 | 62:1 |
障害物自動回避 | |
台形補正 | 自動 |
入力端子 | HDMI端子、USB |
バッテリー搭載 | |
HDR対応 | HDR 10 |
Bluetooth対応 | |
奥行 | 80mm |
幅 | 80mm |
高さ | 240mm |
重量 | 1.3kg |
JMGO PicoFlixの口コミ・評判は?実際に使ってよい点・気になる点を徹底レビュー!
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