500mL缶以下のサイズながら120インチの大画面に投影できるモバイルプロジェクター、Anker Nebula Capsule 3。ネット上では「画質と音質がとてもいい」と評判です。その一方、「明るさが足りない」と気になる口コミも存在し、購入を迷っている人も多いのではないでしょうか?
今回はその実力を確かめるため、以下の11個の観点で検証した結果をふまえたレビューをご紹介します。
さらに、各メーカーの新商品や売れ筋上位など人気のモバイルプロジェクターとも比較。検証したからこそわかった、本当のよい点・気になる点を詳しく解説していきます。ポイントや送料を考慮した価格比較も行いましたので、モバイルプロジェクター選びに迷っている人はぜひ参考にしてみてください。
テレビ・プロジェクターなどの映像家電や、ノートパソコンやプリンターなど家電全般の比較・コンテンツ制作を経験し、家電チームのマネージャーに就任。キャリブレーションソフトを用いたテレビ・プロジェクターの画質測定を設計したり、ノートパソコンのベンチマークテストに取り組んだりしてきた。「ユーザーにとってベストな選択体験を提供する」ことを心がけて、コンテンツ制作を行っている。
すべての検証は
マイベストが行っています
目次
良い
気になる
Anker Nebula Capsule 3は、家のリビングや寝室・アウトドア先など、いろいろな場所でモバイルプロジェクターを使いたい人におすすめです。ペットボトルのように小型かつ軽量なので持ち運びやすく、置き場所にも困りません。映像調整機能が充実し、設置も簡単です。投影したい場所の正面に置けなくても、映像は自動で台形に補正。前モデルのII・上位モデルの3 Laserにはない障害物回避機能もついています。
実際に映像を投影したところ、色域が広く色鮮やかでした。80インチで投影してもぼやけは気にならず、フルHDらしい解像感で肌や服の質感まで再現できていました。映像は滑らかなので、動きの激しいスポーツ映像やゲームなどもうまく投影できるでしょう。Nintendo Switch・PS5を大画面で楽しみたい人にも適しています。
クリアで聞き取りやすいサウンドも魅力です。ライブ映像ではボーカルを中心に楽器の音が広がっていく感覚がありました。映画では戦闘機の離陸シーンなどの重低音に深みがあり、人の声も埋もれません。比較したなかには音がこもり気味の商品もありましたが、大画面に見合った音質で、映像の世界観へ没入できるでしょう。
バッテリーは3時間以上持ったので、コンセントがない場所でも映画を1本楽しめます。比較した前モデルのII・上位モデルの3 Laserとは違い、リモコンにはNetflix・Amazon Prime Videoのボタン付き。ワンプッシュで起動できて便利です。電源を入れると1分以内に起動したので、それほど待たずに視聴を開始できますよ。
価格も69,990円(※2025年2月時点・公式サイト参照)と、比較的安価です。しかし、口コミで指摘されていたとおり映像の明るさは伸び悩みました。暗い部屋では快適に視聴できますが、薄暗い場所だと見にくいでしょう。天井投影したい場合は、別途三脚も必要です。映像の明るさ・天井投影のしやすさを重視するなら、ほかの商品もチェックしてみてくださいね。
<おすすめな人>
<おすすめできない人>
実際にAnker Nebula Capsule 3と比較検証を行った商品のなかで、総合評価1位を獲得したベストバイのモバイルプロジェクターと、各検証でNo.1を獲得した商品をピックアップしました!
Anker Nebula Capsule 3の購入を迷っている人はぜひチェックして、自分にとってのベストバイのアイテムを見つけてみてくださいね!
Anker Nebula Capsule 3は、国内のスマートプロジェクターの売り上げ4年連続1位を獲得(※)したCapsule llの後継機です。直径78×高さ160mmと、ボディのコンパクトさはそのまま引き継ぎつつ、解像度や投影サイズなどあらゆる面が進化しています。
2020-23年の全国有⼒家電量販店の販売実績集計 / 外部調査会社のデータをもとにした自社調べ
解像度は前モデルのHDからフルHDに向上し、明暗差を際立たせるHDR10にも対応しました。投影サイズは20%大きくなり、最大120インチでの投影が可能です。新たにGoogle TVを搭載し、操作やアプリの起動がよりスムーズになったとアピールしています。
投影可能時間は約2.5時間です。Wi-Fi・Bluetooth接続に対応し、インターフェースはUSB-C(給電のみ)・USB-A・HDMI・AUXを装備。Nintendo Switch・PS5などのゲーム機やDVDプレイヤーをつないで使えます。なお、付属品は以下のとおりです。
<付属品>
今回はAnker Nebula Capsule 3を含む、人気のモバイルプロジェクターを実際に用意して、比較検証レビューを行いました。
具体的な検証内容は以下のとおりです。
人気のモバイルプロジェクターを比較検証したところ、Anker Nebula Capsule 3には8つのよい点がありました。1つずつ解説していくので、購入を検討している人はぜひチェックしてみてください。
色の再現性にも優れています。Rec709色域内での色差は9.26ΔEに留まり、比較した商品全体の平均値10.64ΔE(※2025年2月時点)より正確です。色に対しての違和感を抱きにくく、自然な映像を楽しめるでしょう。
色の明暗差を示したコントラスト比も悪くはありません。実際に測定したところ、20.56:1を記録しました。黒がグレー寄りに見える可能性はあるものの、暗いシーンでの立体感が損なわれるほどではありません。メリハリある映像を投影できます。
モニターも9人中7人が「解像感が高い」と回答しました。解像度はフルHDに対応しているだけあって、前モデルのNebula Capsule IIよりもくっきりしており、ぼやけが気になりません。肌の質感や服のシワなどの細部まできれいに表現されています。
「光の入り方やグラデーションがなめらかできれい」「影になっても潰れずに人の表情がわかる」といったコメントが寄せられました。その場にいるような臨場感を得られ、映像の世界に没入できるでしょう。
<解像感の高さについてのモニターコメント>
コメントは一部抜粋
比較したなかには選手の背番号やボールの動きにカクつきや残像感があるものもあったなか、こちらは1人から「パスやシュートなどとくに速いところはもっさり感がある」と指摘された程度でした。スポーツの試合やアクション映画などを見たい人にもぴったりです。
<映像のなめらかさについてのモニターコメント>
コメントは一部抜粋
人のセリフはクリアで聞き取りやすく、BGMや効果音に負けていません。比較したなかにはノイズや音のこもりが指摘された商品もあったのに対し、こちらはモニター10人の半数以上が聞き取りやすさを高く評価。声の抑揚や息継ぎまで細かく表現されていました。
戦闘機の離陸シーンなど重低音の深みがあり、迫力を感じられます。一部のモニターは「聞き取りやすさ重視の音質な印象で、パワーや迫力はあまり感じなかった」と感じたものの、不満の声はほとんどありません。大画面に投影した映像に見合った迫力と臨場感のあるサウンドです。
<音質についてのモニターコメント>
コメントは一部抜粋
リモコンにはNetflix・Amazon Prime Videoのダイレクトボタンを搭載。前モデルのCapsule II・上位モデルCapsule 3 Laserにはダイレクトボタンがありませんでしたが、本商品はワンプッシュでアプリを起動できます。音声操作にも対応しているので、操作の手間を減らせて便利です。
iPhone・Androidからのミラーリングにも対応しており、スマホ画面の動画や写真を大画面に投影できます。見たいサービスを投影できずに困ることはないでしょう。
前モデルのCapsule II・上位モデルCapsule 3 Laserにはない障害物回避機能があり、スクリーン上になにかものがあれば自動で検出して画面を調整。比較した半数以上の商品が非搭載だったデジタルズーム機能があり、画面の大きさを50~100%の間で調整可能です。映像を手動で調整する手間が少ないので、気軽に移動して使えます。
なお、オートフォーカスは起動時に実行されますが、設定から「手動フォーカス補正」・「移動後の自動フォーカス」の2種類に切り替えることも可能。移動させる機会が多い人も少ない人にも使いやすいでしょう。
起動にそれほど時間がかからず、見たいときすぐに使えるのもうれしいポイントです。電源を押してから操作できるまでの時間を測定したところ、54.59秒でした。上位モデルの3 Laserの46.11秒にはおよばず、特別早いとはいえませんが、突出して遅くもありません。
Anker Nebula Capsule 3にはたくさんのメリットがある反面、気になった点もありました。購入を検討している人は、デメリットもしっかり確認しておいてくださいね!
角度調整するためには別売りのスタンド、天井投影するためには別売りの三脚が必要です。本体底面には三脚取り付け用ネジがあり、公式の三脚や、一般的なネジサイズ1/4インチの三脚に対応できます。天井に投影したい人は別売り品を購入するか、ほかの商品を考慮に入れましょう。
解像度 | フルHD |
---|---|
明るさ(ANSIルーメン) | 138ANSIルーメン |
対応ネットサービス | Netflix、Amazon Prime Video、YouTube、Hulu、Disney+、DAZN |
良い
気になる
連続再生時間 | 185分 |
---|---|
投影方式(光源) | DLP方式 |
60インチ投影に必要な距離 | 1.60m |
80インチ投影に必要な距離 | 2.1m |
100インチ投影に必要な距離 | 2.7m |
OS搭載 | |
オートフォーカス | |
コントラスト比 | 21:1 |
障害物自動回避 | |
台形補正 | 自動 |
入力端子 | HDMI端子、USB Type-A、USB Type-C、AUX |
バッテリー搭載 | |
HDR対応 | HDR 10 |
Bluetooth対応 | |
奥行 | 78mm |
幅 | 78mm |
高さ | 160mm |
重量 | 0.8kg |
※ランキングは、購入時に取得できるポイントを考慮した実質価格で作成しています。
69,290円
(最安)
販売価格:69,990円
ポイント:700円相当
送料無料
(19,331件)
69,900円
(+610円)
販売価格:69,900円
ポイント:0円相当
送料無料
(33件)
76,011円
(+6,721円)
販売価格:76,011円
ポイント:0円相当
送料無料
(100件)
Anker Nebula Capsule 3は、Ankerの公式サイトで販売しています。価格は69,990円(※2025年2月時点)です。Ankerへの会員登録を行うと、18か月の製品保証に加えて会員限定の6か月延長保証がつきます。スタンド・ジンバルスタンド・トラベルケース・三脚などのオプション品もあるので、必要に応じて購入しましょう。
そのほかの取扱店舗は、Amazonや楽天市場などの大手ECサイト、ヨドバシカメラ・ビックカメラなどの家電量販店です。サイトによって価格は異なるので、1番お得に購入できる場所を見つけてみてくださいね!
最後に、Anker Nebula Capsule 3の気になる点をカバーする商品をご紹介します。
より高画質・高音質なものがほしいなら、ASUSのZenBeam L2がおすすめ。明るさは336ANSIルーメンを記録し、コントラスト比も良好でした。解像感が高く、人肌の質感もしっかり再現。音は部屋全体を満たすように広がり、臨場感を味わえました。暗室はもちろん、薄暗い部屋でもきれいな映像を楽しめるでしょう。
天井に投影したい人には、JMGOのPicoFlix J61-7K5がぴったり。角度を最大127度まで調節できるので、三脚なしでも天井投影が可能です。明るさは358ANSIルーメンと申し分なく、薄暗い部屋でもくっきりした映像を見られるレベル。映像は非常に滑らかなので、サッカーなどの動きのあるスポーツも快適に楽しめるでしょう。
解像度 | フルHD |
---|---|
明るさ(ANSIルーメン) | 336ANSIルーメン |
対応ネットサービス | Netflix、Amazon Prime、YouTube、Hulu、Disney+、DAZN |
良い
気になる
連続再生時間 | 201分 |
---|---|
投影方式(光源) | DLP方式 |
60インチ投影に必要な距離 | 1.5m |
80インチ投影に必要な距離 | 2.0m |
100インチ投影に必要な距離 | 2.5m |
OS搭載 | |
オートフォーカス | |
コントラスト比 | 54:1 |
障害物自動回避 | |
台形補正 | 自動 |
入力端子 | HDMI端子、USB |
バッテリー搭載 | |
HDR対応 | HLG |
Bluetooth対応 | |
奥行 | 132mm |
幅 | 132mm |
高さ | 172mm |
重量 | 1.57kg |
ASUS ZenBeam L2を徹底レビュー!実際に使ってわかったよい点・気になる点は?
解像度 | フルHD |
---|---|
明るさ(ANSIルーメン) | 358ANSIルーメン |
対応ネットサービス | Netflix、Amazon Prime、YouTube、Disney+など |
良い
気になる
連続再生時間 | 250分 |
---|---|
投影方式(光源) | DLP方式 |
60インチ投影に必要な距離 | 1.6m |
80インチ投影に必要な距離 | 2.1m |
100インチ投影に必要な距離 | 2.6m |
OS搭載 | |
オートフォーカス | |
コントラスト比 | 62:1 |
障害物自動回避 | |
台形補正 | 自動 |
入力端子 | HDMI端子、USB |
バッテリー搭載 | |
HDR対応 | HDR 10 |
Bluetooth対応 | |
奥行 | 80mm |
幅 | 80mm |
高さ | 240mm |
重量 | 1.3kg |
JMGO PicoFlixの口コミ・評判は?実際に使ってよい点・気になる点を徹底レビュー!
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