最低使用温度が-15℃で冬季キャンプや登山にぴったりと謳う寝袋(シュラフ)、イスカ ダウンプラス ニルギリ EX。「かなり小さく収納できる」と評判な一方、「冷気が突き抜けてきて背中が寒かった」と気になる口コミもあり、実際のところどうなのか気になりますよね。
今回はその実力を確かめるため、以下の4つの観点で検証・レビューを行いました
さらに、人気のsnow peakやコールマンなどの寝袋(シュラフ)とも比較。検証したからこそわかった、本当のメリット・デメリットを詳しく解説していきます。ポイントや送料を考慮した価格比較も行いましたので、寝袋(シュラフ)選びに迷っている人はぜひ参考にしてみてください。
キャンプ歴は10年以上でキャンプインストラクターの資格を保有。焚き火を囲んで料理を楽しむキャンプはもちろん、蛇や虫を食べるサバイバル寄りのキャンプ・秘境探検などの幅広いアウトドア活動を行なっている。自身の経験や知識を活かし、現在はマイベストにて誰もが知ってるメジャーブランドから、通好みなマイナーブランドにいたるまで、幅広い商品を徹底的に比較・検証している。「初心者から上級者まで幅広く楽しめるギア選び」をモットーに、ユーザー目線に立ったコンテンツ制作を心掛けている。
すべての検証は
マイベストが行っています
目次
イスカ ダウンプラス ニルギリ EXは、ソロキャンプ向きの商品です。「かなり小さく収納できる」との口コミどおり、収納時の体積は0.011m3とコンパクト。比較した商品の平均0.024m3(※執筆時点)の半分ほどでした。そのうえ重量も1.8kgとかなり小さめ。ザックに取りつけて持ち運びも可能なので、1人でも持ち運びには苦労しません。
保温性も良好です。0℃の環境下で10分間の温度変化を計測すると、わずか6.09℃の低下に抑え高評価を得ました。比較した商品の平均6.77℃(※執筆時点)を下回ったことからも、保温性は高いといえます。「冷気が突き抜けて寒い」の口コミに反し、冬でも十分寒さをしのげるでしょう。
寝心地もよく、実際に使用したモニターからは「フィット感がある」と声があがりました。体にぴったり密着しつつも、窮屈さはそれほどありません。頭と背中のクッション性もほどよく、包み込まれるような心地よさが魅力です。やや寝返りは打ちづらかったものの快適に寝られるでしょう。
ただ機能性は乏しく、チェックした項目のうち加点となったのは撥水加工のみでした。連結機能や分離機能を搭載したsnow peakの「セパレートオフトンワイド 1400」に比べると物足りません。使用上は困りませんが、シーンに応じていろいろな使い方をしたい人にはあまり向かないでしょう。
最低使用温度-15℃と謳うとおり、寒い時期でも使いやすい本商品。持ち運びに困らないためキャンプや登山で活躍しそうですが、より寝心地がよく機能が充実したものがほしいなら、ほかの商品もチェックしてみてください。
今回ご紹介するイスカ ダウンプラス ニルギリ EXは、720FP(ダウンの空気の含みやすさを示す単位)のダウンを700g充填し、高い保温性を謳った寝袋です。最低使用温度は-15℃で、冬季のキャンプや登山・春先の釣りの前夜泊などに向いているとアピールしています。
販売元のイスカは、大阪に本社を構え寝袋の開発・販売を主軸にしているメーカー。「HEARTY&QUALITY(心あるモノづくりで、最高の品質を)」をコンセプトに、軽量で寝心地のよい寝袋を目指し、寝袋の構造・素材・ダウンの封入量にまでこだわっています。
形状はミイラに似た形のマミー型です。フィット感を高めつつも窮屈さを感じさせないよう、上部は3D構造を採用しかまぼこのような形状に。足元には、保温効果が高いとされる台形ボックス構造を導入しています。さらに、冷えを防ぐため、足元にダウンを多めに封入しているのもこだわりです。
素材には、肌触りのよいポリエステルマイクロファイバーを使用。低温対策として、マフラーの役割を果たす「ショルダーウォーマー」や、ジッパーの内側には保温性の向上を狙った「ドラフトチューブ」を装備しています。
使用時のサイズは肩幅80×長さ213cm・折りたたんだときのサイズは直径20×34cm、平均重量は1270g。カラーは検証で使用しているネイビーブルーのみです。
今回はイスカ ダウンプラス ニルギリ EXを含む、寝袋(シュラフ)全24商品を実際に用意して、比較検証レビューを行いました。
具体的な検証内容は以下のとおりです。
まず、寝心地の検証です。
キャンプ経験者のモニター5人が、実際に商品を使用。仰向け時のサイズ感・寝返りの打ちやすさ・頭のフィット感・背中のフィット感の観点から商品を評価しました。
寝心地は良好です。仰向けになったときのサイズ感について、「満足」と回答したモニターは5人中3人と過半数を超えました。比較したなかには、横幅が狭く窮屈な商品もありましたが、こちらは体にぴったりフィットしながらも窮屈さはそれほどありません。
<仰向けになったときのサイズ感についてのモニターコメント>
コメントは一部抜粋
ただフィット感が高いぶん、寝返りはやや打ちづらいといえます。寝返りの打ちやすさに「満足」と回答したモニターは、5人中2人と少なめでした。
比較した結果、足元に向け細くなるマミー型よりも、長方形の封筒型のほうがスペースが広く寝返りしやすい傾向が。マミー型の本商品は使用時のサイズが80×213cmとやや狭いため、寝返りを打ちづらいと感じる人もいるでしょう。
<寝返りの打ちやすさについてのモニターコメント>
コメントは一部抜粋
頭のフィット感は十分に得られます。「満足」と回答したモニターは5人中2人どまりだったものの、「サイズがフィットしている」とおおむねプラスなコメントばかりでした。さらに、5人中4人が「背中のフィット感がよい」と回答しています。
比較したところ、中綿の充填量が1,400g以上の商品はふかふかとして寝心地がよい傾向があったのに対し、本商品は700gとやや少なめ。ただ厚みがしっかりとあるため、物足りなさはありません。
フィット感に優れた「フードチューブ」を搭載したと謳うとおり、包み込まれるような心地よさが魅力です。
<頭のフィット感についてのモニターコメント>
コメントは一部抜粋
<背中のフィット感についてのモニターコメント>
コメントは一部抜粋
次は、保温性の検証をしました。37℃まで温めた寝袋を0℃の環境下に置き、足先部分の温度変化を計測。
結果、温度低下をわずか6.09℃に抑え、高評価を獲得しました。比較した商品の平均が6.77℃(※執筆時点)だったことをふまえても、保温性は高いといえます。「冷気が突き抜けてきて背中が寒い」という口コミは気にしなくてよいでしょう。
比較したところ、フィルパワー(ダウンの空気の含みやすさを示す単位)が720FBあれば、温度低下を抑えられる傾向がありました。本商品もその条件を満たす720FPのダウンを採用。
温度低下を4.47℃にとどめたコールマンの「タスマンキャンピングマミー」には一歩及びませんでしたが、「冬季キャンプにも適した保温性」と謳うとおり、冬でも使いやすく年中活躍しそうです。
続いて、持ち運びやすさの検証を行いました。収納時の重量を測りで計測。また、メジャーで幅・奥行・高さを測定し、体積を算出しました。
すると、重量は1.8kgと非常に軽量。比較した商品の平均値2.15kg(※執筆時点)を下回りました。そのうえ、「かなり小さく収納できる」との口コミどおり、サイズもコンパクトです。収納時の体積は比較した商品の平均が0.024m3(※執筆時点)だったのに対し、こちらは0.011m3でした。
車やバイクはもちろん、ザックに取りつけての持ち運びも可能。登山やソロキャンプにぴったりです。
最後は、機能性の検証です。洗濯対応・撥水加工・連結機能などの有無をチェックしました。
すると、備えていた機能は撥水加工のみ。シンプルなつくりで、多機能とはいえない結果でした。詳細は以下のとおりです。
比較した約6割の商品は洗濯可能と表記がありますが、こちらは記載されていなかったため加点にはならず。ただ公式サイトでは、「中性洗剤などのマイルドな洗剤を使用した洗濯は可能」と説明がありました。ダウンの劣化の原因になるため、あまり推奨はされていないものの、万が一汚れた場合に備え留意しておくとよいでしょう。
そのほか、2つ以上の寝袋をつなげられる連結機能や、上下にわけて敷布団と掛け布団として使える分離機能はなし。高い伸縮性をもつストレッチシステムもありません。基本的な使用には困らないものの、機能の面では物足りなさを感じます。
snow peakの「セパレートオフトンワイド 1400」は、ストレッチシステム以外をすべて網羅しており、比較したなかでも高評価を得ました。機能性を重視する人は、あわせてチェックしてみてください。
※ランキングは、購入時に取得できるポイントを考慮した実質価格で作成しています。
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イスカ ダウンプラス ニルギリ EXは、公式オンラインショップで販売中。値段は税込38,500円(※執筆時点・公式サイト参照)です。実店舗で商品を確認したいなら、公式サイトでイスカ製品の取扱店舗を紹介しているのでチェックしてみましょう。
また、Amazon・楽天市場・Yahoo!ショッピングなどのECサイトでも取り扱いがありました。ポイントやクーポンを利用したい人は、ぜひそれぞれのサイトで検索してみてくださいね。
最後に、多機能で便利に使える商品をご紹介します。
スノーピーク セパレートオフトンワイド 1400は、連結機能つきで複数人でも使えるアイテム。さらに洗濯対応・撥水加工・分離機能も備えています。保温性にも優れ、0℃環境下での温度低下を5.37℃に抑えました。広々としたサイズ感で、快適にのびのびと眠れる点も魅力です。
マミー型の寝袋を探しているなら、Snugpak ベースキャンプ アダプタブルシステムがおすすめ。寝袋を上下でわけられる分離機能を備え、布団のように使えます。0℃環境下の温度低下は2.81℃と、保温性も十分。マミー型ながらゆとりのあるサイズ感で、窮屈さを感じることなく過ごせます。
使用可能な季節(メーカー公表) | オールシーズン |
---|---|
中綿の素材 | ダウン(羽毛) |
中綿の量 | 1,400g |
内生地素材 | ネル生地 |
フィルパワー(FP)値 | 不明 |
寝袋の形状 | 封筒型(レクタングラー型) |
ファスナー位置 | 左、右 |
快適使用温度 | -2℃ |
快適使用温度. | -2℃ |
限界温度 | -8℃ |
限界温度. | -8℃ |
最大適応身長 | 不明 |
使用人数 | 1人 |
重量 | 3100g |
重量. | 3.1kg |
収納時サイズ | 28×50cm |
使用時サイズ | 105×210cm |
使用時幅 | 敷:105cm/掛:110cm |
使用時長さ | 210cm |
収納時幅 | 50cm |
収納時奥行 | 28cm |
収納時高さ | 28cm |
登山向き | 不明 |
連結機能 | |
伸縮性 | 不明 |
洗濯可能 | |
洗濯機対応 | 不明 |
特徴 |
スノーピーク セパレートオフトンワイド 1400 BDD-104をレビュー!クチコミ・評判をもとに徹底検証
使用可能な季節(メーカー公表) | 3シーズン |
---|---|
中綿の素材 | 化学繊維(ISOFIBRE) |
中綿の量 | 不明 |
内生地素材 | SUPER SOFT(ポリエステル) |
フィルパワー(FP)値 | |
寝袋の形状 | マミー型 |
ファスナー位置 | 左、右 |
快適使用温度 | -2℃ |
快適使用温度. | -2℃ |
限界温度 | -7℃ |
限界温度. | -7℃ |
最大適応身長 | 不明 |
使用人数 | 1人 |
重量 | 1920g |
重量. | 1.9kg |
収納時サイズ | 23×40cm |
使用時サイズ | 80×220cm |
使用時幅 | 80cm |
使用時長さ | 220cm |
収納時幅 | 23cm |
収納時奥行 | 23cm |
収納時高さ | 40cm |
登山向き | 不明 |
連結機能 | 不明 |
伸縮性 | 不明 |
洗濯可能 | |
洗濯機対応 | |
特徴 |
Snugpak ベースキャンプ アダプタブルシステムの評判・口コミは?実際に使ってメリット・デメリットを徹底レビュー!
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