EYUM 寝袋をレビュー！クチコミ・評判をもとに徹底検証
足元までゆとりのあるサイズで広々と眠れ、冬でも温かいと評判の、EYUM 寝袋。口コミサイトで高評価な一方、「思っていたより薄い」「外気温10℃でも寒かった」と気になるレビューもあり、購入を迷っている人もいるのではないでしょうか。
今回はその実力を確かめるため、以下の4つの観点で検証・レビューを行いました。
- 寝心地
- 保温性
- 持ち運びやすさ
- 機能性
さらに、人気のsnow peakやコールマンなどの寝袋（シュラフ）とも比較。検証したからこそわかった、本当のメリット・デメリットを詳しく解説していきます。ポイントや送料を考慮した価格比較も行いましたので、寝袋（シュラフ）選びに迷っている人はぜひ参考にしてみてください。
キャンプ歴は10年以上でキャンプインストラクターの資格を保有。焚き火を囲んで料理を楽しむキャンプはもちろん、蛇や虫を食べるサバイバル寄りのキャンプ・秘境探検などの幅広いアウトドア活動を行なっている。自身の経験や知識を活かし、現在はマイベストにて誰もが知ってるメジャーブランドから、通好みなマイナーブランドにいたるまで、幅広い商品を徹底的に比較・検証している。「初心者から上級者まで幅広く楽しめるギア選び」をモットーに、ユーザー目線に立ったコンテンツ制作を心掛けている。
すべての検証は
マイベストが行っています
目次
- はじめに結論！軽量＆コンパクトで、持ち運びやすさ重視の人に。足まわりが広い点も魅力
- EYUM 寝袋とは？
- 足元までゆったりした封筒型。上下開閉のファスナーで360度展開が可能
- カラーは全部で8色。重さは3種類あり、温度に合わせて選べる
- 実際に使ってみてわかったEYUM 寝袋の本当の実力！
- ゆとりのあるサイズが魅力。生地の薄さはネック
- 保温性は低め。冬季には寒さをしのげない可能性あり
- 重量は1.4kgと軽量。サイズもコンパクトで、ザックにも取りつけ可
- 機能は洗濯対応＆撥水加工のみ。問題なく使えるが多機能とはいえない
- EYUM 寝袋の価格比較
- EYUM 寝袋はどこで買える？
- 寝心地がよく、温かさもキープできたのはこちら！
はじめに結論！軽量＆コンパクトで、持ち運びやすさ重視の人に。足まわりが広い点も魅力
EYUM寝袋
2,639円
EYUM 寝袋は、楽に持ち運びできる手頃なものがほしい人におすすめです。重さは1.4kgと非常に軽量で、比較した全商品の平均2.15kg（※執筆時点）を大きく下回りました。「コンパクトに収納できる」と謳うとおり、たたんだ状態の体積は0.011m3とザックに取りつけられるほどの大きさ。ソロキャンプでも、持ち運びに苦労しないでしょう。
長方形の封筒型で、足まわりのスペースが広いのも魅力。実際に使用した5人のモニター全員が「簡単に寝返りできる」と回答しており、ゆったり寝られる商品といえます。ただ「思っていたより薄い」との口コミどおり、生地は薄さが仇に。比較した包み込まれる感覚の商品とは異なり、地面の硬さが伝わりました。
保温性がやや低いのも気になります。0℃の環境下で10分間の温度変化を見たところ、8.98℃低下しました。人気の「コールマン タスマンキャンピングマミー」の4.47℃と比べると、下がり幅は大きめ。10℃の快適使用温度を謳っていますが、「外気温10℃でも寒かった」との口コミがあったように、冬季には寒さを感じる可能性があります。
機能性も乏しく、多機能とはいえない結果です。洗濯・撥水加工には対応していたものの、連結機能・分離機能などは非搭載でした。使用上の支障はありませんが、ストレッチシステム以外のすべての機能を備えていた「snow peak セパレートオフトンワイド 1400」と並ぶと、利便性に欠けます。
ゆったり寝られる十分な大きさがありつつも、持ち運びには困らない本品。価格も執筆時点で3,000～4,000円ほどとリーズナブルです。ジッパーを完全に開ききれば敷布団にもなりますが、フィット感は少なく快適な寝心地とはいえません。ふかふかした感触に包まれて心地よく眠りたいなら、ほかの商品を検討してみてください。
EYUM 寝袋とは？
各種ECサイトで販売されているEYUM 寝袋は、ゆったりしたスペースで快適な睡眠ができるようこだわった商品。窮屈感がなく、楽に寝返りが打てると謳っています。
表面には撥水加工を施した、210Tのポリエステルを採用。中綿には、化学繊維のホローファイバーと、高品質で湿気に強いというコットンを封入しています。内部が空洞の中空糸にすることで保温性を高めており、最低使用温度は5℃・快適使用温度は10℃。オールシーズンの幅広い温度帯で使えるつくりです。
足元までゆったりした封筒型。上下開閉のファスナーで360度展開が可能
形状は、足元まで広い長方形の封筒型。使用時のサイズは75×210cm・収納時は20×35cm、重量は1.4kgです。コンパクトに収納できるよう、収納袋には圧縮用のストラップがついています。スマホを入れるポケットもあり紛失するリスクを軽減できますよ。
足元から熱を逃がして温度調節できるよう、ファスナーは上下開閉が可能。360度展開もできるため、敷布団やフロアマットとしても使えます。
カラーは全部で8色。重さは3種類あり、温度に合わせて選べる
カラーは8色を展開しており、豊富なラインナップから好きなカラーを選べます。詳細は以下のとおりです。
＜カラー＞
- オレンジ （※検証で使用）
- グリーン
- サファイアブルー
- シルバーグレイ
- ダークグリーン
- ダークブルー
- ブルー
- 迷彩
重量は、検証で使用した1.4kgのほかに1kg・1.8kgを含む全3種類。重量が大きいほど、使用に向く目安温度が低くなっています。シーンや季節に合わせて選ぶとよいでしょう。
実際に使ってみてわかったEYUM 寝袋の本当の実力！
今回は、EYUM 寝袋を含むシュラフ全24商品を実際に用意して、比較検証レビューを行いました。
具体的な検証内容は以下のとおりです。
- 寝心地
- 保温性
- 持ち運びやすさ
- 機能性
ゆとりのあるサイズが魅力。生地の薄さはネック
まず、寝心地の検証をしました。
キャンプ経験者のモニター5人が、実際に商品を使用。仰向け時のサイズ感・寝返りの打ちやすさ・頭や背中のフィット感の観点から商品を評価しました。
足まわりの広さがモニターから好評。寝返りの打ちやすさも申し分なし
＜仰向けになったときのサイズ感についてのモニターコメント＞
- 「足が広いのが好印象。全体的に軽く、重さも感じにくい」
- 「足先はかなり広く余裕があるが、腕周りはそこまででもなかった。狭いわけではない」
- 「足まわりは非常にゆとりがある。腰から上はちょうどいい感じ」
- 「思った以上に足のところに余裕があってよかった。腕のところもある程度余裕があったので窮屈さは感じなかった」
- 「肩幅がやや小さい。窮屈さがある」
コメントは一部抜粋
寝返りの打ちやすさは、モニター全員が「満足」と回答。比較した結果、長方形の封筒型は足先の狭いマミー型よりもスペースが広く、寝返りを打ちやすい傾向がありました。本商品も封筒型で足にゆとりがあるため、スムーズに寝返りを打てますよ。
＜寝返りの打ちやすさについてのモニターコメント＞
- 「足にゆとりがある点が好印象。中の滑りがよく、寝返りを打ちやすい」
- 「足に余裕があるため、寝返りは打ちやすい。支障はなく、不満はほとんどなかった」
- 「足にゆとりがあるので、簡単に寝返りができる」
- 「足にゆとりがあり、素材が軽めなので寝返りは打ちやすかった」
- 「布地が滑りやすく、寝返りは打ちやすい」
コメントは一部抜粋
ふかふか感はなし。地面の硬さがダイレクトに伝わる
比較したなかには、ふかふかした感触で包み込まれるような寝心地の商品があったのに対し、こちらは地面の凹凸を感じるほど生地がペラペラ。「思っていたより薄い」という口コミどおりクッション性に欠けるため、硬い地面で使用する場合はうまく寝つけない可能性があります。
＜頭のフィット感についてのモニターコメント＞
- 「枕感はあまりないので、硬さは気になる。ただ、顔をしっかり覆える形状なので安心感はある」
- 「素材が薄い感じがあり、枕感はほとんどない。マットの凹凸を少し感じる程度の薄さ」
- 「ペラペラでフィット感などはなし」
- 「素材がペラペラしていて、枕感はない」
- 「化繊でやや厚みがあるので、ある程度枕感がある」
コメントは一部抜粋
＜背中のフィット感についてのモニターコメント＞
- 「マットを直に感じる」
- 「薄いので背中側に柔らかさはあまり感じない。もう少しクッション性があるほうがベター。これならマットをもっとしっかり柔らかいものにしたい」
- 「ペラペラ。床の感覚がしっかり伝わってくる」
- 「素材が薄めでペラペラなので、包まれている感がない。ほかの寝袋に比べて寒そう」
- 「中綿がある程度厚いので寝やすい。背中のフィット感がある」
コメントは一部抜粋
保温性は低め。冬季には寒さをしのげない可能性あり
続いて、保温性の検証です。寝袋の中を37℃まで温めたあと0℃の環境下に置き、足先部分の温度変化を計測しました。
調べた結果、温度低下は8.98℃と大きめ。比較した全商品の平均値6.77℃（※執筆時点）より、2℃以上ダウンしていました。
温度低下を4.47℃に抑えた人気の「コールマン タスマンキャンピングマミー」と比べても、その差は歴然です。10℃の快適使用温度を謳っていますが、「外気温10℃でも寒かった」という口コミがあるように、人によっては寒さを感じる可能性があります。寒い時期に使用する場合は、防寒対策をしておきましょう。
重量は1.4kgと軽量。サイズもコンパクトで、ザックにも取りつけ可
次に、持ち運びやすさを検証しました。収納時の重量を量りで計測。またメジャーで幅・奥行・高さを測定し、体積を算出しました。
結果、重量は1.4kgと非常に軽量。比較した全商品の平均2.15kg（※執筆時点）を大きく下回る結果で、負担を感じず楽に持ち運べるでしょう。
「コンパクトに収納できる」と謳うとおり、収納時の体積も小さめです。比較した全商品の平均が0.024m3（※執筆時点）だったのに対し、こちらは0.011m3でした。車・バイクはもちろん、ザックに取りつけても持ち運べるため、ソロキャンプでも使いやすいですよ。
機能は洗濯対応＆撥水加工のみ。問題なく使えるが多機能とはいえない
最後は、機能性の検証です。洗濯対応・撥水加工・連結機能などの有無をチェックし、機能が豊富な商品を高評価としました。
結果、比較した商品の8割弱で見られた撥水加工が施され、約6割の商品と同様に洗濯に対応している点は魅力。しかし、それ以外は該当しておらず多機能とはいえませんでした。詳細は以下のとおりです。
- 洗濯対応｜◯
- 撥水加工｜◯
- ストレッチシステム｜×
- 連結機能｜×
- 分離機能｜×
つなげて使える連結機能や、布団のように使える分離機能はありません。高い伸縮性を備えたストレッチシステムも非搭載でした。使用上の問題はないものの、機能性には乏しさを感じます。
snow peakの「セパレートオフトンワイド 1400」は、ストレッチシステム以外のすべての機能を搭載し高評価を獲得。ソロでも複数人でも便利に使える機能がほしい人は、ぜひチェックしてみてください。
EYUM 寝袋の価格比較
※ランキングは、購入時に取得できるポイントを考慮した実質価格で作成しています。
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EYUM 寝袋はどこで買える？
EYUM 寝袋は、Amazon・楽天市場・Yahoo!ショッピングなどのECサイトで購入可能です。クーポン・ポイントなどを利用して安く手に入れたい人は、ぜひそれぞれのサイトでチェックしてみてくださいね。
寝心地がよく、温かさもキープできたのはこちら！
最後に、クッション性があり寝心地のよい商品をご紹介します。
機能性を重視するなら、snow peak セパレートオフトンワイド 1400がおすすめ。洗濯対応・撥水加工・連結機能・分離機能つきで、ソロ・複数人問わず便利に使えます。中綿の充填量が多く、頭・背中のクッション性も十分。0℃環境下の温度低下を5.37℃に抑えるほど保温性が高い点も魅力です。
ロゴスコーポレーション 丸洗いソフトタッチシュラフ・-6は、厚手の布地が特徴。ふかふかの感触と肌触りがよい中面の素材で、快適な寝心地を味わえます。保温性にも優れ、0℃環境下での温度低下は6.39℃に抑えました。連結機能に対応しているので、同じ商品をつなげての使用も可能です。
スノーピークsnow peak ｜ セパレートオフトンワイド 1400 ｜ BDD-104
| 使用可能な季節（メーカー公表） | オールシーズン |
|---|---|
| 中綿の素材 | ダウン（羽毛） |
| 中綿の量 | 1,400g |
| 内生地素材 | ネル生地 |
| フィルパワー（FP）値 | 不明 |
| 寝袋の形状 | 封筒型（レクタングラー型） |
| ファスナー位置 | 左、右 |
| 快適使用温度 | -2℃ |
| 快適使用温度. | -2℃ |
| 限界温度 | -8℃ |
| 限界温度. | -8℃ |
| 最大適応身長 | 不明 |
| 使用人数 | 1人 |
| 重量 | 3100g |
| 重量. | 3.1kg |
| 収納時サイズ | 28×50cm |
| 使用時サイズ | 105×210cm |
| 使用時幅 | 敷：105cm／掛：110cm |
| 使用時長さ | 210cm |
| 収納時幅 | 50cm |
| 収納時奥行 | 28cm |
| 収納時高さ | 28cm |
| 登山向き | 不明 |
| 連結機能 | |
| 伸縮性 | 不明 |
| 洗濯可能 | |
| 洗濯機対応 | 不明 |
| 特徴 |
スノーピーク セパレートオフトンワイド 1400 BDD-104をレビュー！クチコミ・評判をもとに徹底検証
| 使用可能な季節（メーカー公表） | 不明 |
|---|---|
| 中綿の素材 | 化学繊維（ダイナチューブファイバー） |
| 中綿の量 | 不明 |
| 内生地素材 | フランネル |
| フィルパワー（FP）値 | 不明 |
| 寝袋の形状 | 封筒型（レクタングラー型） |
| ファスナー位置 | 右 |
| 快適使用温度 | -6℃ |
| 快適使用温度. | -6℃ |
| 限界温度 | 不明 |
| 限界温度. | 不明 |
| 最大適応身長 | 不明 |
| 使用人数 | 1人 |
| 重量 | 約3500g |
| 重量. | 3.5kg |
| 収納時サイズ | 40×40cm |
| 使用時サイズ | 75×190cm |
| 使用時幅 | 約75cm |
| 使用時長さ | 約190cm |
| 収納時幅 | 約40cm |
| 収納時奥行 | 約40cm |
| 収納時高さ | 約40cm |
| 登山向き | 不明 |
| 連結機能 | |
| 伸縮性 | 不明 |
| 洗濯可能 | |
| 洗濯機対応 | |
| 特徴 |
ロゴスコーポレーション 丸洗いソフトタッチシュラフ・-6をレビュー！クチコミ・評判をもとに徹底検証
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