「しっかりした作りで取り付けも簡単」と評判のプロジェクタースクリーン、ニトリ 遮光ロールスクリーン。「使わないときは巻き上げて収納できる」と高評価の口コミがみられる一方で、「少しゆがみが出る」といった気になる声もあり、購入を迷っている人もいるのではないでしょうか?
今回はその実力を確かめるため、以下の7つの観点で検証した結果をふまえたレビューをご紹介します。
さらに、各メーカーの新商品や売れ筋上位など人気のプロジェクタースクリーンとも比較。検証したからこそわかった、本当のよい点・気になる点を詳しく解説していきます。ポイントや送料を考慮した価格比較も行いましたので、プロジェクタースクリーン選びに迷っている人はぜひ参考にしてみてください。
オーディオ専門店「e☆イヤホン」の販売員として3年間勤務。オーダーメイドや高級機種なども含め、これまでに試聴したイヤホン・ヘッドホンは、のべ500種類を超える。また、音楽や環境に合わせて11種類のイヤホン・ヘッドホンを使い分けるほど、音には並々ならぬ情熱を持っている。 その後、2023年にmybestへ入社し、豊富な知識を活かしてオーディオ・ビジュアル機器のガイドを担当。「顧客のニーズを真摯に考えて提案する」をモットーに、ユーザーに寄り添った企画・コンテンツ制作を日々行っている。
すべての検証は
マイベストが行っています
良い
気になる
ニトリ 遮光ロールスクリーンは、はじめてプロジェクタースクリーンを使う人におすすめです。天井やカーテンレールに固定するロールスクリーン式のため、取り付け後は上げ下げするだけで使えました。比較した自立式の商品のように毎回準備・片付けをする手間がなく、使わないときはそのままカーテンや部屋の間切りとして設置しておけます。
「少しゆがみが出る」との口コミに反して、映像のゆがみはほぼ気になりません。光をしっかり反射できていたのも利点です。実際に裏面を使用してほぼ正面の5度・45度の位置から同じ地点の光度を測定したところ、誤差は25cd/mと抑えられていました。光を均一に反射できており、ギラつきを感じにくいといえます。
色の再現度も高く、色差を表す数値のΔEは1.6と大きな誤差は生じませんでした。光の反射・色ともに両面で試しましたが、裏面のほうが数値はよい結果に。表面はざらっとした手触りなのに対し、裏面はつるっと光沢があるためか、裏面の方が光が反射しやすく色味もきれいに出ました。美しい映像を楽しみたいなら、裏面を使いましょう。
しかし重量が1kgとかなり軽い分、たわみやすく風の影響を受けやすいのはネックです。実際に風を当てると、弱い風量ですら揺れてしまいました。エアコンや扇風機から離す必要があり、設置場所を選びます。また固定して使用するため、基本的に持ち運びはできません。取り外しは可能ですが、移動して使いたい人には不向きです。
スクリーン専用ではないものの、映像の見づらさはほぼ感じません。公式サイトでの販売価格が2,990〜7,990円と手頃(※)かつ、インテリアになじみやすいデザインなのも魅力です。とはいえ、上位商品には風の影響を受けにくい・持ち運びやすいものもありました。場所を選ばずに使いたい人は、ほかの商品もチェックしてみてください。
2025年2月時点
<おすすめな人>
<おすすめできない人>
実際にニトリ 遮光ロールスクリーンと比較検証を行った商品のなかで、総合評価1位を獲得したベストバイのプロジェクタースクリーンと、各検証でNo.1を獲得した商品をピックアップしました!
ニトリ 遮光ロールスクリーンに気になる点がある人は、ぜひこちらも検討してみてくださいね。
オーエス
たわみのない映像を実現!見やすさや使い勝手も文句なし
立川ブラインド工業
カーテンレールに設置するだけ。場所を取らず操作も簡単
家具から生活雑貨まで幅広いアイテムを手頃な価格で提供する、ニトリ。今回ご紹介するのは、外からの日射しや室内の光が漏れるのを防げるのが特徴の遮光ロールスクリーンです。「遮光1級・遮光率99.99%以上(人の顔の表情が識別できないレベル)」と謳っています。
カーテンの上げ下げには、手動チェーン式を採用。手前側を引けば上がり、奥側を引けば降ろせます。チェーンの引っかかりや体への巻きつきを防ぐ、チェーンをまとめる用のコードクリップが付属しているのも魅力です。
素材はポリエステル100%で、カラーはホワイト(※)です。設置場所は天井・カーテンレールのほか、窓枠の外側に固定する正面付けも選択できます。なお、設置が可能なカーテンレールはC型・角型の金属レールのみです。サイズは以下のとおり、5種類から選べますよ。
幅130×丈220cmのみホワイト・ネイビーの2色展開
<サイズ展開>
今回はニトリ 遮光ロールスクリーンを含む、人気のプロジェクタースクリーンを実際に用意して、比較検証レビューを行いました。
具体的な検証内容は以下のとおりです。
人気のプロジェクタースクリーンを比較検証したところ、ニトリ 遮光ロールスクリーンには5つのよい点がありました。1つずつ解説していくので、購入を検討している人はぜひチェックしてみてください。
天井やカーテンレールに直接取り付けられるロールスクリーン式のため、準備・片付けに手間はかかりません。スクリーンの動きに引っかかりはなく、上げ下げも簡単でした。
比較したなかでも自立式の商品は毎回準備・片付けが必要だったのに対し、本品のようなロールスクリーン式は使わないときもカーテンとしてそのまま設置し続けられます。
使用場所をこまめに変えたり折りたたんで別の場所に片付けたりはできませんが、収納時に邪魔になりにくいのは利点です。遮光カーテンや部屋の間切りなどさまざまな使い方ができるため、スクリーン単体で買うのに抵抗がある人に向いています。
重量が1kgと軽いうえに、天井やカーテンレールへの固定方法もシンプルです。実際に試すと、1人でも簡単に取り付けられました。
スクリーンは平坦で、口コミにて指摘されていたような映像のゆがみはほぼ気になりません。実際にスクリーンに11本を線を映し出したところ、ゆがんだのはわずか1本のみでした。
重量が1kgと比較した全商品のなかでもトップクラスに軽いためたわみやすいのは惜しいポイントですが、映像の見やすさに大きな影響はないといえます。
光の反射はおおむね均一です。実際にプロジェクターで白100を投影し、2m離れた位置から特定の角度での光度を測定したところ、裏面を使用した場合はほぼ正面にあたる5度だと510cd/m・45度だと485cd/mをマーク。
比較したほかの商品には角度による光度の差が50cd/mと大きなものもあったなか、25cd/mと抑えられていました。反射のムラが少なく、ギラつきはそこまで気になりません。
検証は両面で実施しましたが、表面では5度だと408cd/m・45度だと378cd/mを記録し、光度の誤差は30cd/mと裏面よりも大きくなりました。表面はざらっとした手触りなのに対し、裏面はつるっと光沢があります。
表面に比べて裏面の方が光度が高いうえに均一に光が反射されるため、映画などを映し出す際には裏面を使用するのがおすすめです。
色を正確に再現できていたのも利点です。実際にプロジェクターとスクリーンで映し出した白100の色味を比べたところ、色差を表す数値であるΔEは表面で5.6とやや高めだったのに対し、裏面では1.6と低めでした。
比較した商品内でもΔEが3以下であれば白の誤差が少ない傾向があったため、色の再現度が高いといえます。自然かつ美しい発色で映画を楽しめるでしょう。
公式サイトでの販売価格が2,990〜7,990円(※)とリーズナブルなのもうれしいポイントです。比較したほとんどの商品で10,000円を超えていた(※)ことをふまえると、気軽に試せます。
2025年2月時点
カーテンにもなるなど多目的に使えるかつ価格が手頃なので、はじめてプロジェクタースクリーンを導入する人にはうってつけです。
ニトリ 遮光ロールスクリーンにはたくさんのよい点がある反面、気になった点もありました。購入を考えている人は、しっかりリサーチしておきましょう。
軽い分、風の影響を受けやすいのは気になります。重さは1kgと、比較した全商品のなかでもとくに軽量です(※2025年2月時点)。実際にスクリーンから1.5m離れた場所にサーキュレーターを設置し風を当てたところ、弱い風量ですら揺れてしまいました。
エアコンの風が当たると揺れて、映像がゆがんで見える可能性があります。エアコンから離すなど設置場所選びには工夫が必要です。
天井やカーテンレールに直接取り付けるロールスクリーンタイプのため、気軽に持ち運びはできません。取り外しは可能ですが、屋外で使いたい・家族で共有したいという人には不向きといえます。
比較した商品内でも重さが10kg以内の自立式が負担なく持ち運べる傾向があったので、頻繁に移動させたい人は自立式の重さに着目して選ぶとよいでしょう。
操作方法 | 手動チェーン式 |
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設置方法 | ロールスクリーン式 |
色の正確さ | 1.6 |
良い
気になる
アスペクト比 | 4:3 |
---|---|
ブラックマスクあり | |
タイヤ付き | |
取っ手付き | |
収納袋付き | |
幅(展開時) | 45cm |
奥行 | 3.7cm |
付属品 | ブラケット(取付ビス付)、レール取付金具(取付ネジ付) |
ニトリ 遮光ロールスクリーンは、全国にある実店舗や公式通販サイト「ニトリネット」にて購入できます。なお、公式通販サイトでの販売価格は以下のとおりです。公式通販サイトでは実店舗の在庫も確認できるので、実物を見てから決めたい人はチェックして見てください。
<販売価格>
2025年2月時点
最後に、ほかの魅力的な商品をご紹介します。
きれいな映像を長く楽しみたい人には、オーエスの手動スクリーン MP-100HM-K1-WF204がおすすめです。たわみを調整できる機能を搭載しており、経年劣化によるたわみも微調整できます。本体が重いためしわはほとんどなく、エアコンの強風を当てても揺れませんでした。光もしっかり反射し、自然な発色の美しい映像を映し出せます。
持ち運んで使いたい人は、NAQIER 三脚付きプロジェクタースクリーンをチェック。三脚を置いて固定する自立式のため、好きな場所に設置して使えます。重量が4.5kgと軽いかつ収納時の幅は120cmとコンパクトで、持ち運び時に負担はあまり感じません。色味は自然で反射のムラも少ないので、映画を違和感なく視聴できますよ。
操作方法 | 手動スプリング式 |
---|---|
設置方法 | 壁固定式 |
色の正確さ | 1.1 |
良い
気になる
アスペクト比 | 16:9 |
---|---|
ブラックマスクあり | |
タイヤ付き | |
取っ手付き | |
収納袋付き | |
幅(展開時) | 256.1cm |
奥行 | 13.4cm |
付属品 | フック棒、スライディングブラケット、サイドブラケット、十字穴付きトラスタッピンねじ |
オーエス MP-100HM-K1-WF204の口コミ・評判は?実際に使ってよい点・気になる点を徹底レビュー!
操作方法 | 手巻き式 |
---|---|
設置方法 | 自立式、壁掛け式 |
色の正確さ | 0.8 |
良い
気になる
アスペクト比 | 16:9 |
---|---|
ブラックマスクあり | |
タイヤ付き | |
取っ手付き | |
収納袋付き | |
幅(展開時) | 183cm |
奥行 | 45cm |
付属品 | 収納袋、マジックテープ、取り付けフック、取り付け釘 |
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