りそなグループが提供するロボアドバイザー・AI投資、りそな投資信託ロボアドバイザーGuide!。利用したくても口コミが少なく評判がわからないため、迷っている人も多いのではないでしょうか?
今回はその実力を確かめるため、以下の3つの観点で検証を行いました。
さらに、ウェルスナビやTHEO+docomoなどのロボアドバイザー・AI投資とも比較。検証したからこそわかった、本当のよい点・気になる点を詳しく解説します。使い方や最低投資金額も調査したので、ロボアドバイザー・AI投資選びに迷っている人は参考にしてくださいね。
大学卒業後に銀行員として勤務、法人顧客の経営支援・融資商品の提案や、個人向け資産運用相談を担当。 2020年にマイベストに入社、自身の銀行員時代の経験を活かし、カードローン・クレジットカード・生命保険・損害保険・株式投資などの金融サービスやキャッシュレス決済を専門に解説コンテンツの制作を統括する。 また、Yahoo!ファイナンスで借入や投資への疑問や基礎知識に関する連載も担当している。
すべての検証は
マイベストが行っています
目次
良い
気になる
りそな投資信託ロボアドバイザーGuide!は、運用にかかる手間の多さが気になります。比較ではおすすめの商品が1つだけ提案されるサービスが多かったのに対し、236商品も提案されました。商品数が多いうえに一括購入ができないため、1つずつ注文する手間がかかります。
リバランス機能は非搭載。自分で市場動向によってポートフォリオのバランスが崩れていないかチェックし、投資配分を考える必要があります。なお、比較した一任型は自動リバランス機能を当たり前に備えていました。こまめな見直し・銘柄入替を手間に感じるなら、一任型を検討してもよさそうです。
一方で、運用コストをできるだけ抑えたい人には選択肢に入るでしょう。助言型であるため、一任型で発生する利用手数料はかかりません。提案されるのは低コストなインデックス型の商品が多く、信託報酬も0.17~0.20%と比較したサービスの平均より低めでした。
ある程度の利回りも期待できます。過去3年間の年率トータルリターンを計算したところ、積極志向のポートフォリオは9.54%・安定志向は4.39%とどちらもプラスの結果に。シミュレーション上の運用成績は一般的な水準です。
とはいえ、手間の多さを考えると、毎日チャートを見る時間のない人や投資初心者には不向き。比較したなかには同じ助言型でも、購入後の運用・メンテナンスを任せられるサービスもありました。コストを抑えつつ運用に手間をかけたくない人は、ほかのロボアドバイザーも検討してくださいね。
実際にりそな投資信託ロボアドバイザーGuide!と比較検証を行った商品のなかで、総合評価1位を獲得したベストロボアドバイザー・AI投資と、各検証でNo.1を獲得したサービスをピックアップしました!
りそな投資信託ロボアドバイザーGuide!のデメリットが気になる人は、ぜひこちらも検討してみてくださいね!
りそな投資信託ロボアドバイザーGuide!は、りそな銀行が2017年11月より提供している助言型ロボアドバイザーです。簡単な質問に答えるだけで、目標利回りやリスク許容度に応じたポートフォリオを組んでくれる点が特徴。50年以上の資産運用で培ったノウハウをもとに提案を受けられますよ。
ロボアドバイザー(AI投資)は、投資の専門家が考えたアルゴリズムをもとに、AIが投資先の選定から売買までを自動化するサービスです。投資の知識が少ない初心者や忙しくて時間のない人にはうってつけ。運用の参考にもなるため、投資を勉強中の人にもおすすめです。
ロボアドバイザーには、主に一任型(投資一任型)と助言型の2種類があります。一任型は、入金さえすれば売買を含む投資判断をすべてお任せ可能。知識や時間のない初心者に向いています。その反面、手数料が高めな点には注意しましょう。
一方で、りそな投資信託ロボアドバイザーGuide!のような助言型は、提案されたポートフォリオや商品をもとに、自分で投資先の選定や売買を行う仕組みです。無料で利用できるため、コストを抑えて自由に投資をしたい経験者に向いています。
今回はりそな投資信託ロボアドバイザーGuide!を含む人気のロボアドバイザー・AI投資を調査して、比較検証を行いました。
具体的な検証内容は以下のとおりです。
検証の結果、りそな投資信託ロボアドバイザーGuide!には気になる点が1つあることがわかりました。手間をかけずに運用したい人には不向きといえます。
なお、各検証では以下の想定利用者を条件としました。
<ロボアドバイザー想定利用者>
りそな投資信託ロボアドバイザーGuide!は、運用にかかる手間の多さがネックです。先述した想定利用者で診断を受けたところ、提案された商品は236商品以上でした。一括購入ができず1つずつ数量・金額を入力して注文する必要があり、手間がかかります。
ポートフォリオのリバランスを提案する機能も搭載していません。ポートフォリオは定期的にメンテナンスをしないと、理想の投資配分から乖離していきます。そのため、メンテナンスを提案する機能や自動で調整する機能がないのは気になるところです。
なお、比較した一任型のロボアドバイザーは当たり前のように「自動リバランス機能」と備えていました。商品の提案を受けるだけでなく売買・メンテナンスも任せたいなら、一任型のロボアドバイザーを検討しましょう。
りそな投資信託ロボアドバイザーGuide!には、2つのメリットがありました。運用コストをできるだけ抑えたいなら、選択肢に入るでしょう。
コストを抑えられる点が強みです。使うだけで手数料がかかる一任型とは異なり、利用手数料は無料です。提案されるのは低コストなインデックス型の商品が多く、信託報酬も0.17~0.20%と比較したサービスの平均より低めでした。
運用成績のシミュレーション結果は、一般的な水準です。2021/3/19〜2024/3/19における3年間の年率トータルリターンを算出した結果、積極志向のポートフォリオでは9.54%(比較の全体平均:13.19%)の利回りしか見込めない計算となりました。
一方、安定志向のポートフォリオのリターン率は4.39%(比較の全体平均:4.58%)と平均並み。比較したなかには積極志向・安定志向のどちらもマイナスの試算になったサービスもあったことを思うと、リスク許容度次第ではある程度の利回りを期待できそうです。
ロボアドバイザーのタイプ | 助言型 |
---|---|
最低投資金額 | 商品による |
最低積立投資金額 | 1,000円 |
良い
気になる
運用手数料 | 無料 |
---|---|
信託報酬 | 0.17%~0.20%程度 |
入出金手数料 | 入金:本人負担 出金:無料 |
申込手数料 | 商品による |
解約手数料 | 商品による |
優遇サービス | |
投資対象 | 国内株式、米国株式、先進国株式、新興国株式、国内債券、米国債券、先進国債券、新興国債券、国内REIT、世界REIT |
連携しているポイント | 不明 |
現金化までの営業日 | 商品による |
自動リバランス機能 | |
税金最適化機能 | |
成長投資枠で取引可能 | |
つみたて投資枠で取引可能 | |
特定口座取引 | |
口座開設が必要な金融機関 | りそな銀行 |
ここでは、りそな投資信託ロボアドバイザーGuide!とは異なる魅力を持つロボアドバイザー・AI投資をご紹介します。
手間いらずで運用成績も期待できる一任型のロボアドバイザーをお探しなら、ウェルスナビがおすすめ。6つの質問に答えるだけで、ポートフォリオの提案・買いつけ・リバランスなどすべて丸投げできますよ。
おまかせNISAというサービスにより、新NISAにも完全対応。自動リバランスをはじめ、税金最適化機能も搭載しています。リターンがマイナスの銘柄を売却して損益を相殺し、税負担が軽くなるよう調整する仕組みです。
運用成績のシミュレーション結果も、比較したなかでは優秀です。2021/3/19〜2024/3/19における3年間の年率トータルリターンを試算したところ、安定志向は13.67%・積極志向では17.32%の運用益が出るとの試算結果になりました。
ほぼ利用手数料が発生しない助言型に比べると、コストは高め。信託報酬部分も上限であれば割高な水準といえます。とはいえ、投資期間が長いと手数料が割り引かれるので、長期運用したい人や投資初心者はぜひ検討してください。
らくらく投資は投資経験者向きの助言型ですが、自分でする作業が少なめです。質問に答えるとバランス型の商品が1つだけ提案され、売買手続きにかかる手間を最小限に抑えられます。
助言型としては珍しく、自動リバランス機能も搭載。ポートフォリオを定期的にメンテナンスする必要がないため、楽に運用を続けたい人におすすめできます。
信託報酬は0.4915%と安くありませんが、利用手数料は0円。一任型と比較するとかなり低く抑えられます。積立は100円から、比較したなかでは珍しくクレカ積立も可能。まとまった元手がなくても運用をはじめられるのはうれしいポイントです。
運用手腕にも期待が持てます。2021/3/19〜2024/3/19における3年間の年率トータルリターンの試算結果は、安定志向は10.34%・積極志向では18.52%とどちらも平均以上。楽天ポイントを貯められるため、楽天経済圏の人にもよい候補になるでしょう。
りそな投資信託ロボアドバイザーGuide!の使い方は、以下の3ステップです。
<利用の流れ>
診断では、運用金額と運用リスクのそれぞれに基づいたシミュレーションが可能。一人ひとりの資産運用への考えに合った提案を受けられます。
<タイプ別のシミュレーション>
なお、ファンドの購入には、マイゲート(インターネットバンキング)の契約と投資信託口座の開設・サービス利用口座登録が必要です。まだ持っていない人は、事前に準備しておきましょう。
投資信託はマイゲートで1,000円から購入可能。シミュレーションの結果画面に表示されたモデルポートフォリオをもとに、投資信託を選んで運用する仕組みです。
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