薄くて軽く、持ち運びしやすいと人気のSurface Pro X。「解像度が高く画面がきれい」と評判です。しかし、「開くアプリによって動作が遅いときがある」などの口コミも存在するため、購入を迷っている人もいるのではないでしょうか?
今回はその実力を確かめるため、以下の9つの観点で検証した結果をふまえたレビューをご紹介します。
さらに、Laptopシリーズや売れ筋上位など人気のSurfaceとも比較。検証したからこそわかった、本当のよい点・気になる点を詳しく解説していきます。ポイントや送料を考慮した価格比較も行いましたので、Surface選びに迷っている人はぜひ参考にしてみてください。
筑波大学芸術専門学群卒業後、芸術制作で使用していたPCをはじめとする多くのデジタルデバイスやソフトウェアに関する知識を活かそうと大手家電量販店に入社。販売員としてPCだけでなくプリンター・ルーターなどPC周辺機器の販売や、インターネット・格安SIMなど通信サービスの提案など、PCに関する販売・契約を総合的に担当、自身の担当顧客に合ったPC環境を真摯に考え、販売ノルマや利益にとらわれず提案してきた。 その後2022年にマイベストへ入社し、PCや周辺機器の専門ガイドを担当。富士通やDellのような大手メーカー製PCだけでなく様々なデジタルデバイスに関する経験・知識を活かし、PCや周辺機器選びに困ったユーザーに寄り添う企画・記事制作を心がけている。
すべての検証は
マイベストが行っています
良い
気になる
Surface Pro Xは、ネット動画の視聴やメールチェックなど、出先でインターネットを使用する人におすすめです。比較した商品のなかでも珍しいSIM対応モデルで、Wi-Fiがない場所でもインターネット接続できるのが魅力。13インチの大画面で解像度も高く、動画を視聴したモニターからは「映画館で見るような臨場感がある」と好評でした。音にも迫力があり、映画を楽しみたい人にも満足できるでしょう。
動画を流し続けた場合の連続再生時間は5時間46分と、バッテリー性能も良好です。12時間以上再生できたLaptopシリーズと比べると1日中使うには物足りませんが、移動中などの短時間であれば十分な持ちといえます。総重量の実測値も1,340gとそこまで重くなく、持ち運びの際にも負担になりにくいですよ。
純正のタッチペンを使用した際の書き心地も高評価。比較したなかには感度があまりよくない商品もあったのに対し、モニターからは「紙に近い感覚で書ける」「急いでペンを走らせても遅延なくきれいに書けた」との声があがりました。イラストを描いたり授業のノート代わりに使ったりと、幅広く使えるでしょう。
純正のキーボードの使用感もモニターから好評でした。底打ち感は多少あるものの、「適度な反発があり軽やかに入力できる」とのコメントが多数。指への負担を感じにくく、長時間のタイピングでも疲れにくい印象です。画面の揺れも少なく、「太ももの上でも思ったほど打ちにくくなかった」との声も。電車内で軽く作業したい人にもよいでしょう。
一方、比較したほかのPro・Laptopシリーズと比べてCPUの処理性能は低め。メールやWordなどの軽めのアプリであれば同時に動かせますが、デスクワークには物足りない可能性があります。Microsoft独自のCPUなので、一部インストールが難しいアプリがある点にも注意が必要です。マルチタスクをサクサクこなしたい人はほかの商品を検討してくださいね。
<おすすめな人>
<おすすめできない人>
実際にSurface Pro Xと比較検証を行った商品のなかで、総合評価1位を獲得したベストバイのSurfaceと、各検証でNo.1を獲得した商品をピックアップしました!
Surface Pro Xの購入を迷っている人はぜひチェックして、自分にとってのベストバイのアイテムを見つけてみてくださいね!
マイクロソフト
高性能かつ多機能でキーボードも安定感抜群!長く使える1台はコレ
マイクロソフト
何でもこなせる性能。画質もよく、ゲームや映画を楽しめる
Surfaceとは、Microsoftが販売するパソコン・タブレットシリーズのこと。キーボード一体型でデスクワーク向きの「Laptop」、高性能な「Pro」、持ち運びやすい「Go」の3シリーズがあり、Laptop以外は1台でタブレットとノートPCどちらでも使えるのが魅力です。
今回は、2020年1月に発売されたSurface Pro Xをご紹介します。画面には、13インチのPixelSenseタッチスクリーンを採用。CPUには、MicrosoftとQualcommが共同開発したMicrosoft SQ1を搭載し、「省電力性と高いパフォーマンス」が謳われています。
LTE Advanced Proに対応しており、Wi-Fiルーターやスマホのテザリングなしでインターネットにアクセスできるのも魅力。バッテリー持ちの公称値は最大15時間と長く、急速充電も可能です。
通常の Surface デバイスの使用状況で最長 15 時間のバッテリー駆動時間
サイズは287×208×7.3mm、重量は774g。背面についたキックスタンドは約180度まで倒せる仕様で、スケッチや編集作業など作業に合わせて調整できますよ。オプションとして、Surface Pro X キーボードやSurface Pro Signature キーボード、Surface スリム ペン 2に対応しているので、あわせてチェックしてみてください。
今回はSurface Pro Xを含む、人気のSurfaceを実際に用意して、比較検証レビューを行いました。
具体的な検証内容は以下のとおりです。
Surface Pro Xを実際に試した結果、6つものよい点があるとわかりました。購入を考えている人はぜひ最後までチェックしてくださいね!
なお今回は、CPU:Microsoft SQ1/メモリ:8GB/SSD:128GBを搭載したモデルで検証しています。
本商品の魅力のひとつは、画面のきれいさにあります。ディスプレイの解像度は2,880×1,920と、比較した最新機種のPro 11と同等の高解像度。画面の明るさも450nitと、後継機種のPro 8・Pro 9と同等の性能を備えていました。
リフレッシュレートは60HzとPro 11・9・8(120Hz)よりも低めでしたが、ブラウザの閲覧であれば画面がカクついて見にくいといったことはないでしょう。文書の小さな文字や写真・動画もくっきり視認しやすいスペックです。
実際に動画視聴も快適に行えました。現役大学生のモニター10人が映画を視聴したところ、画質・音質ともに全員が満足と回答。13インチの大きな画面と発色の美しさで、「映画館で見るような臨場感がある」とのコメントも寄せられています。
画面の左右にはスピーカーがつき、音は低音から高音まで偏りなくクリア。アクションシーンの効果音にも迫力がありました。手で持って寝ころんだりキックスタンドを自由に調整しながら見たりと、さまざまな姿勢で視聴できるのも利点です。
また、比較したなかでも珍しいSIMカードに対応しているのも大きな魅力。モバイル通信が可能なため、Wi-Fi環境がない場所でも視聴できます。外出先や移動中に動画配信サービスなどの映像コンテンツを楽しみたい人にもうってつけですよ。
<動画視聴の快適さについてのモニターコメント>
コメントは一部抜粋
YouTube動画の連続再生時間は5時間46分と、バッテリー性能も十分です。12時間以上再生できたLaptopシリーズと比べるとやや短いものの、移動中に動画視聴を楽しんだり、数時間レポート作成をしたりする分にはとくに問題ないといえます。
キーボード・ペン・充電器込みの重さも実測1,340gと、比較したほかのProシリーズと同程度。そこまで重くなく、負担にならずに持ち運べるでしょう。
純正のタッチペンを使った板書のしやすさも高評価。感度がよく書き心地も滑らかで、使用したモニターからは「ノートに板書するようにサラサラと筆記できた」「急いで書いてもペンの反応がとてもよかった」との声が多くあがりました。画面サイズがA4に近く、しっかり書き込めるのもよい点です。
比較したなかにはペンの追従性が悪いものや、引っかかりが気になる商品も。対してこちらはメモ書きからイラスト・授業中の板書まで活躍するでしょう。
<板書のしやすさについてのモニターコメント>
コメントは一部抜粋
打鍵感のよさも良好です。「Surface Pro フレックスキーボード」を取りつけて10人のモニターでタイピングした結果、心地のよい軽い打鍵感が好評。底打ち感が気になるモニターもいたものの、適度な反発力があり、「硬さを感じにくいので疲れにくい」とのコメントが多く集まりました。
比較した一部のLaptop製品には、底打ち感が強く指が疲れやすいものも。対して本商品は、長時間のタイミングでも負担になりにくい印象です。普段使っているノートPCと同じような感覚で使えるでしょう。
<打鍵感のよさについてのモニターコメント>
コメントは一部抜粋
タイピング時の安定感も悪くありません。机の上では揺れが少なく、比較した多くの商品と同じく安定してタイピングできました。
太ももの上では多少揺れるものの、許容できる範囲です。モニターからは「太ももの反発で揺れるが、本体自体は安定している」と好評。メール送信のような短時間の使用であれば、電車内でも使用できるでしょう。
<タイピング時の安定感についてのモニターコメント>
コメントは一部抜粋
Surface Pro Xには気になる点も2つありました。購入してから後悔しないよう、事前にしっかり確認しましょう。
CPUの処理性能はいま一歩。ベンチマークソフト「Cinebench」を使ってスコアを測定したところ、比較した前商品の平均5,246pts(※2024年9月時点)を大きく下回る1,917ptsにとどまりました。デスクワークをサクサクこなすには物足りない性能です。
比較したところProシリーズやLaptopシリーズは処理性能が高く、マルチタスクにも十分対応できるスペックを備えていました。対して本品は、メールやWordなど軽めのアプリなら複数同時に動かせる程度。重い作業をスムーズに行うにはやや力不足でしょう。
CPUには、MicrosoftとQualcommが共同開発したMicrosoft SQ1を搭載しています。独自CPUのため、一部インストールが難しいアプリがある点にも注意してください。
最新の規格に対応していないのも惜しいところです。無線LAN・Bluetoothは、それぞれWi-Fi5・Bluetooth5.0以上。後継機のPro 8はWi-Fi6・Pro 9はWi-Fi6E・Pro 11はWi-Fi7に対応していたなか、場合によっては通信が不安定になる可能性があります。
またUSBコネクタは、USB Type-Aに非対応。比較した商品のなかでとくに少ないというわけではないものの、拡張性の高さを重視する人には使いづらいかもしれません。
画面サイズ. | 13インチ |
---|---|
重量 | 774g |
CPU | Microsoft SQ 1 |
メモリ | 8GB |
ストレージ | 128GB |
使用タイプ | タブレット型 |
良い
気になる
リフレッシュレート | 60Hz |
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画面解像度 | 2,880×1,920 |
幅 | 28.7cm |
奥行 | 20.8cm |
コア数 | 8コア |
Wi-Fi規格 | Wi-Fi5対応 |
Bluetooth | Bluetooth5.0以上 |
手書き入力可能 | |
クロック数 | 3.0GHz |
microSDカード対応 | |
インターフェース | USB Type-C |
カードスロット | なし |
メインカメラ画素数 | 800万画素 |
インカメラ画素数 | 207万画素(1080p) |
キーボード付き | |
生体認証機能 | 顔認証 |
スピーカーの数 | ステレオスピーカー |
バッテリー容量 | 39.2Wh |
GPS機能 | |
マイクあり | |
Officeソフト付き |
※ランキングは、購入時に取得できるポイントを考慮した実質価格で作成しています。
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販売価格:53,830円
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ここからは、Surface Pro Xとは違う魅力を持つおすすめ商品をご紹介します。
Surface Pro 9は、処理性能の高さが魅力。ベンチマークスコアは7,223ptsと検証トップクラスで高く、Zoomや複数のフォルダなどを開いたままでも快適に作業できる性能を備えていました。動画を再生し続けても8時間以上持ったため、電源のない場所でも長時間使用できるでしょう。
ディスプレイの解像度は2,880×1,920と高く、細かな文字も動画の映像も鮮明に読み取れます。音も迫力があり、臨場感のある動画を楽しめますよ。無線LANはWi-Fi 6Eに対応しており、高速通信にも期待できます。
キーボードの打鍵感やタイピング時の安定感も良好。ペンの書き心地も遅延なくスムーズで、どのシーンでも快適に使えるSurfaceといえます。
マルチタスクを行いやすい商品なら、Surface Laptop 5もおすすめです。処理性能を示すベンチマークスコアは7,102ptsと、仕事や大学の授業でも使いやすいのが魅力。動画の連続再生時間は12時間30分とProシリーズ以上のバッテリー持ちがあり、長時間の作業にも適しています。
画面サイズは13.5インチと大きめで、解像度は2,256×1,504とフルHDより高画質。スピーカーもDolby Atmosに対応しており、映画の視聴では臨場感を味わえました。
USB Type-C端子がThunderbolt 4に対応しているので、急速充電やデータの高速転送もできますよ。
Surface Pro Xは、MicrosoftのAmazonストアで購入できます。価格は、99,580円です(※2024年9月時点)。
ほかにもビックカメラやヤマダ電機・ヨドバシカメラの店頭でも販売されている場合があるので、お近くのお店を見てみてくださいね。
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