4Kの高解像度カメラで精緻な映像を録画できると謳う、VANTRUE X4S ドライブレコーダー。「画質がとてもきれい」と評判です。その一方、「画角がやや狭い」「逆光だとよく見えない」と気になる口コミも存在し、購入を迷っている人もいるのではないでしょうか?
今回はその実力を確かめるため、以下の5つの観点で検証・レビューを行いました。
さらに、人気のコムテックやユピテルなどのフロント用ドライブレコーダーとも比較。検証したからこそわかった、本当のメリット・デメリットを詳しく解説していきます。ポイントや送料を考慮した価格比較も行いましたので、フロント用ドライブレコーダー選びに迷っている人はぜひ参考にしてみてください。
アウトドア用品・自転車・スポーツ用品・PC本体・PC関連用品など、幅広いジャンルのコンテンツ制作に携わる。「専門性をもとにした調査・検証を通じ、一人ひとりに合った選択肢を分かりやすく提案すること」をモットーに、コンテンツ制作を行なっている。
すべての検証は
マイベストが行っています
目次
VANTRUE X4S ドライブレコーダーは、アプリ連携もできる高解像度モデルをお探しの人におすすめです。解像度4Kに対応しているだけあって、映像のきれいさは比較したなかでもトップクラス。フルHDの商品の多くは3.5m離れたナンバープレートの地域名(本拠地)までは読み取れなかったのに対して、本商品はすべての文字を明確に判別できました。事故の際に、加害車両の特定に役立つでしょう。1秒間に表示できる画像の枚数を示すフレームレートも信号の点滅周期と被らないので、信号の色までしっかり映せます。
口コミに反して逆光にも強く、ナンバープレートの文字・数字まで正確に映しました。一方、暗闇はやや苦手で、人の姿をほとんど記録できないという結果に。口コミどおり水平画角も100度とやや狭めです。画角130度と広範囲を映せたユピテル「ADR-300S」やコムテック「HDR204G」とは異なり、割り込みや飛び出しといった側方で起こる事故に対応しにくいでしょう。
比較したなかでも約2割しか対応していなかったWi-Fi接続に対応しており、専用アプリでスマホと連携ができます。専用ビュワーソフトもWindows・Mac両方に対応しているのも便利です。別売りのGPSマウントを取りつければ、走行ルートや走行速度の記録を残せるので証拠としての有用性も上がるでしょう。
SDカードの最大記録容量は512GBと、たっぷり記録できます。Gセンサー(イベント録画機能)に対応しているので、衝撃を検知すると事故時の映像を保護して、上書きされてしまうリスクを抑えられますよ。ただし、SDカードの不具合を検知する機能はなく、定期的なフォーマット(初期化)作業は必要です。
価格は執筆時点で税込22,240円(公式サイト参照)。比較したなかには15,000円以下の商品が多いなかやや高価ですが、証拠になりやすい高画質な映像を撮りたいなら候補となるでしょう。本体のモニターだけでなく、スマホ・パソコンからも映像確認できるのも便利ですよ。画角の狭さが気になる人は、ほかの商品もチェックしてみてくださいね!
実際にVANTRUE X4S ドライブレコーダーと比較検証を行った商品のなかで、総合評価1位を獲得したベストバイフロント用ドライブレコーダーと、撮影画角の広さ・映像のきれいさ・悪条件下での映像のきれいさ・映像の確認のしやすさ・映像保護機能の充実度それぞれの項目でNo.1を獲得した商品をピックアップしました!
VANTRUE X4S ドライブレコーダーの撮影画角の狭さが気になる人は、ぜひこちらも検討してみてくださいね!
そもそもフロント用ドライブレコーダーとは、交差点や出会い頭の事故など前方の様子を記録できるアイテム。前後2カメラの商品より価格が安価なので、できるだけコストをかけずにドライブレコーダーを試してみたい人におすすめです。
今回ご紹介するVANTRUE X4S ドライブレコーダーは、モニターとカメラが一体になったモデル。4Kの高解像度が魅力です。アメリカ製OmnivisionのセンサーとF1.7の広角レンズが採用されており、色彩鮮やかでリアルな映像を録画できると謳っています。
製造元のVANTRUEは、2015年に設立された中国のドライブレコーダーメーカーです。360度ドライブレコーダーや前後・車内の3カメラのモデルなど、バラエティー豊かな商品を取り扱っています。
駐車監視モードとしては、衝撃検知・動体検知・低ビットレート録画の3つが備わっています。低ビットレート録画では、停車後5分以内に衝撃を検知しなかった場合に、自動で低画質録画に切り替え。少ない容量で長時間録画するための機能です。なお、駐車監視機能を使用するには別売りの駐車監視ケーブルが必要です。
Gセンサーを内蔵し、衝撃を受けると自動的に映像ファイルをロック。別のフォルダに保存するので、事故動画が上書きされてしまう心配がないと謳っています。
microSDカードの容量は最大512GBです。ループ録画に対応しており、SDカードの容量が一杯になると、自動で最も古い動画に上書きします。継続的に録画が可能ですよ。
<スペックの詳細>
モニターには、3.0インチのIPS液晶スクリーンを搭載。従来のTN液晶より、色彩豊かな映像を視聴できると謳っています。
Wi-Fiに対応しており、専用アプリでスマホとの連携も可能です。動画を再生したり、映像ファイルの保存・削除をしたり、ドライブレコーダーの設定変更などができます。
別売りのGPSマウントを使用すると、GPS機能も利用できるようになるので車の位置情報と走行速度が映像とともに記録されますよ。
サイズは、幅40×奥行96×高さ54mm・重さは640gです。比較した商品の半数ほどが最大辺60mm程度だったことをふまえると、サイズは大きめといえます。
バッテリーに、リチウムイオン電池より高耐久のスーパーキャパシタを内蔵しているのも魅力です。耐熱性と耐冷性に優れており、極端な気象条件にも耐えられます。
<付属品>
今回はVANTRUE X4S ドライブレコーダーを含む、フロント用ドライブレコーダー全17商品を実際に用意して、比較検証レビューを行いました。
具体的な検証内容は以下のとおりです。
まずは、撮影画角の広さの検証です。
ドライブレコーダーを壁から3.5m離れた位置に設置し、レーザー墨出し器と分度器を使用して角度を測定しました。より広い画角で撮影できた商品を高評価としています。
撮影画角をチェックしたところ水平画角は100度と、そこまで広くありませんでした。口コミで指摘があったように水平画角が狭く、割り込みや飛び出しといった側方で起こりやすい事故は記録しにくいといえます。
比較したなかでは、水平画角が130度以上ある商品は側方まで広く撮影できました。ユピテルの「ADR-300S」やコムテックの「HDR204G」は水平画角が130度あったので、側方までできるだけ広くカバーしたい人はチェックしてみてくださいね。
次に、映像のきれいさの検証です。
3.5m離れたところにあるナンバープレートの一連指定番号・本拠地・分類番号・判別文字を明確に読み取れるかチェックしました。同時に、フレームレートが信号の点滅周期と同じ100・120の約数でないか確認しています。
最大解像度が4Kということもあり、映像のきれいさは比較したなかでもトップクラスです。3.5m離れたナンバープレートのすべての文字を明確に読み取れました。
比較したなかで解像度がフルHDの商品の約9割は地域名(本拠地)が読み取れなかったのに対して、本商品は証拠として役立つ可能性が高い映像を残せますよ。前方を走り去る車のナンバーをしっかりと撮影できるでしょう。
1秒あたりに表示される画像数を示すフレームレートは、28.0fpsに対応していました。信号の点滅周期(東日本は1秒間に100回・西日本は1秒間に120回)と重ならないので、信号の色もしっかり記録できます。
続いて、悪条件下での映像のきれいさの検証です。
真っ暗な環境で撮影した映像でも輝度の平均値が20を超えるか・激しい逆光を再現した環境でナンバープレートを明確に読み取れるかチェックしました。
真っ暗な場所で撮影した映像の輝度は2.91を記録。暗所での撮影には弱く、人や木々の形をほとんど記録できませんでした。街灯が少ない夜道では、証拠としての映像を残しづらいといえるでしょう。ただし、比較した商品の約6割も輝度が10未満で、多くの商品が暗所での撮影に苦戦していました。
比較した商品のなかでも暗所に強かったのは、ユピテルの「ADR-300S」や「SN-ST3300P」です。どちらも暗所での輝度が20以上あり、真っ暗な環境でも明るく補正して撮影できました。
続いて、激しい逆光を再現した環境で撮影を行ったところ、逆光を抑えてナンバープレートをくっきり記録できました。「逆光だとよく見えない」という口コミもありましたが、一連指定番号から地域名(本拠地)まで、すべての数字・文字を読み取れます。
トンネルの出口や日差しの強い場所でも、周りの様子を鮮明に記録できるでしょう。なお、比較した商品の約9割も逆光の環境でナンバープレートを明確に読み取れました。逆光での性能は、どのドライブレコーダーも大きく変わらないといえます。
最後に、映像の確認のしやすさと映像保護機能の充実度の検証です。
専用ビュアーソフトがあるか・スマホアプリに対応しているかなど、映像確認に関わる機能をチェックしました。加えて、イベント録画機能(Gセンサー)つきか・SDカードチェック機能があるかなど、搭載されている映像保護機能も確認しています。
映像を確認するための機能は、比較したなかでもトップクラスの充実度です。カメラとモニターが一体化しているので、車内ですぐに映像を確認できます。サイズも大きすぎないので、車内のごちゃつきは気にならないでしょう。
Wi-Fiにも対応しており、専用アプリでスマホ連携できるのも便利です。スマホで動画の確認や、ドラレコの設定変更ができます。比較したなかでもWi-Fiに対応した商品は全体の約2割と少数派だったので、スマホで映像を見たいなら有力候補になるでしょう。
専用ビュワーソフトがあり、Windows・Mac両方に対応しています。別売りのGPSマウントを取りつければ、走行ルートや走行速度の記録も可能です。
<検証結果>
映像の保存に関する定番機能も備えていました。比較したほぼすべての商品と同様に、Gセンサーが衝撃を検知すると、事故時の映像を通常とは別のフォルダに自動で保存。通常時の映像に混ざって上書されてしまうリスクを抑えられます。
SDカードの最大記録容量が512GBと大きく、より多くの記録を残せるのも魅力です。比較したなかでも人気のユピテル「ADR-300S」などの商品は最大記憶容量が32GBと小さめで、長期間の映像を保存しておくには不向きでした。
ただし、SDカードの不具合を検知するチェック機能はなく、SDカードの定期的なフォーマット(初期化)作業も必要です。SDカードの異常に気づきにくく、フォーマットの手間がかかる点は覚えておきましょう。
なお、比較したなかでもコムテックの商品は映像保護機能が充実しており、SDカードチェック機能・SDカードフォーマット不要機能を両方搭載していました(※執筆時点)。
<検証結果>
記録解像度 | 4K(3840×2160) |
---|---|
実測した水平画角(フロント) | 100度 |
フレームレート(フロント) | 28.0fps |
SDカードチェック機能 |
モニター | |
---|---|
総画素数(フロント) | 800万画素 |
水平画角(フロント) | 不明 |
垂直画角(フロント) | 不明 |
対角画角(フロント) | 不明 |
記録方式 | 常時録画、動体検知録画(モーションセンサー録画)、衝撃検知録画(Gセンサー録画)、低ビットレート録画 |
駐車監視モード | |
記録媒体 | microSDカード |
音声録音機能. | ◯(ON/OFF切り替え可能) |
記録最大容量 | 512GB |
映像ファイル形式 | MP4 |
給電方式 | シガーソケット |
幅(フロント) | 40mm |
奥行(フロント) | 96mm |
高さ(フロント) | 54mm |
重量(フロント). | 640g |
付属品 | ユーザーマニュアル、ケーブル |
HDR対応 | |
GPS対応 | |
Gセンサー | |
Wi-Fi | |
専用ビュアーソフト | |
SDカードフォーマット不要 |
VANTRUE X4S ドライブレコーダーは、公式サイトから購入できます。値段は執筆時点で税込22,240円です。リアカメラが付属した前後2カメラモデルや、GPSマウントなどのオプション品が同梱したモデルも販売されています。
そのほかの取扱店舗は、Amazon・Yahoo!ショッピングなどの大手ECサイトです。執筆時点では、リアカメラ同梱モデルの販売が確認できました。値段はサイトによって異なるので、購入の際はそれぞれ比較してみてくださいね!
最後に撮影画角が広く、側方まで広くカバーできる商品をご紹介します。
ユピテル ADR-300Sは、広範囲を撮影できる商品です。水平画角が130度あり、割り込みや飛び出しなどの側方で起きやすい事故を記録しやすいでしょう。離れた場所のナンバープレートをくっきり映せて、逆光・暗所に強いのも魅力。SDカードのチェック機能も搭載されており、不具合に気づきやすいですよ。
映像保護機能を重視するなら、コムテック HDR204Gがおすすめです。衝撃録画やマニュアル録画機能しており、事故時の映像を別フォルダに保存できます。SDカードの未挿入や不具合も事前に検知可能です。撮影範囲が広く映像も比較的鮮明で、事後時の証拠として有用な映像を残しやすいでしょう。
記録解像度 | フルHD(1920×1080) |
---|---|
実測した水平画角(フロント) | 130度 |
フレームレート(フロント) | 27.5fps |
SDカードチェック機能 |
良い
気になる
モニター | |
---|---|
総画素数(フロント) | 200万画素 |
水平画角(フロント) | 138度 |
垂直画角(フロント) | 85度 |
対角画角(フロント) | 160度 |
記録方式 | 常時録画、イベント記録(Gセンサー記録)、ワンタッチ記録(手動録画)、 駐車記録(タイムラプス) |
駐車監視モード | |
記録媒体 | microSDカード |
音声録音機能. | ◯(ON/OFF切り替え可能) |
記録最大容量 | 32GB |
映像ファイル形式 | MOV |
給電方式 | シガーソケット |
幅(フロント) | 64mm |
奥行(フロント) | 33mm |
高さ(フロント) | 49mm |
重量(フロント). | 69g |
付属品 | 5Vコンバーター付シガープラグコード(約4m)、ブラケット、microSDカード(16GB)、取扱説明書、保証書 |
HDR対応 | |
GPS対応 | |
Gセンサー | |
Wi-Fi | |
専用ビュアーソフト | |
SDカードフォーマット不要 |
ユピテル SUPER NIGHT ドライブレコーダー ADR-300Sの口コミは悪い?実際に使ってメリット・デメリットを徹底レビュー!
記録解像度 | フルHD(1920×1080) |
---|---|
実測した水平画角(フロント) | 130度 |
フレームレート(フロント) | 27.5fps |
SDカードチェック機能 |
良い
気になる
モニター | |
---|---|
総画素数(フロント) | 200万画素 |
水平画角(フロント) | 136度 |
垂直画角(フロント) | 70度 |
対角画角(フロント) | 168度 |
記録方式 | 常時録画、衝撃検知録画(イベント録画) |
駐車監視モード | |
記録媒体 | microSDカード |
音声録音機能. | ◯ (ON/OFF切り替え可能) |
記録最大容量 | 128GB |
映像ファイル形式 | MP4 |
給電方式 | シガーソケット |
幅(フロント) | 82mm(取付ステー装着時:82.4mm) |
奥行(フロント) | 26mm(取付ステー装着時:26.5mm) |
高さ(フロント) | 50mm(取付ステー装着時:82.1mm) |
重量(フロント). | 113g |
付属品 | シガープラグコード、脱脂クリーナー、両面テープ、32G microSDカード、SDカード変換アダプター、コードクランプ |
HDR対応 | |
GPS対応 | |
Gセンサー | |
Wi-Fi | |
専用ビュアーソフト | |
SDカードフォーマット不要 |
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