慕晟 AKEEYOの「ドライブレコーダー AKY-E1」は、モニターとカメラが一体型の商品。バック時にモニターにリアカメラの映像を映してガイド線を表示する、駐車サポート機能が搭載されています。撮影画角の広さの検証ではフロントは110度、リアは100度の水平画角を記録。側方を広く映せないため、割り込みやすり抜けを記録するには不十分といえます。映像のきれいさの検証では、フロント・リアともに3.5mの距離からナンバープレートを比較的きれいに記録。本拠地は読み取りづらかったものの、一連指定番号・判別文字は読み取れました。事故の被害にあった場合に、車の色やナンバーの色などの情報を組み合わせて、加害者の車を捜索できる可能性はあるでしょう。一方でフレームレートは信号の点滅周期とかぶるので、信号の色が記録されない可能性がある点に注意が必要です。悪条件下での映像のきれいさの検証では、リアカメラの補正力の高さが判明。フロントカメラでは、真っ暗な環境・逆光が激しい環境それぞれで黒飛びや白飛びしたものの、リアカメラではそれらを抑えて人影やナンバープレートなどを記録できました。とはいえ、街灯が少ない真っ暗な場所や、逆光が激しいトンネルの出入口付近ではフロントカメラでは記録しづらいでしょう。専用ビュアーソフトはWindows・Mac両方に対応。専用ビュアーソフトでは、衝撃を記録するGセンサーの情報を確認できます。一方で、映像の保護機能はやや不十分な印象。緊急録画や衝撃感知録画機能を搭載しているので事故時の記録を保護できるものの、SDカードチェック機能がないうえ、SDカードのフォーマットが定期的に必要。SDカードの異常に気づきづらく、フォーマットに手間がかかる点がデメリットです。
NDOの「ドライブレコーダー」はモニターとカメラが一体型の商品。32GBのSDカードが付属しており、半年間で総出荷台数20万を突破したと謳っています。撮影画角の広さの検証ではフロントは100度、リアは40度の水平画角を記録。割り込みやすり抜けを記録するには不十分といえ、とくにリアカメラは真後ろしか記録できない点に注意が必要です。映像のきれいさの検証では、フロント・リアともに3.5mの距離からナンバープレートをくっきりと映せました。事故の被害にあった場合に、加害者の車を捜索する際に役立つでしょう。一方で、フレームレートは信号の点滅周期とかぶって信号の色が映らない可能性があるため、信号の色の記録用としては不十分です。悪条件下での映像のきれいさの検証では、暗所においてフロントカメラが高い映像補正力を発揮。リアカメラは真っ暗だったものの、フロントカメラは真っ暗な環境でも人影や木々の形がわかるほど明るく調整できました。一方、フロント・リアともに逆光には弱く、明暗差が激しい環境ではナンバープレートを明瞭に記録されない結果に。街灯がない夜道での使用には向いているものの、逆光が激しいトンネル内や日差しが強い場所では使いづらいでしょう。映像の確認のしやすさの検証では、専用ビュアーソフトがないため評価が伸び悩む結果に。映像と合わせて走行ルートや走行速度を記録するには向きません。また、映像の保護機能はやや不十分な印象です。イベント録画機能を搭載しているので事故時の記録を保護できますが、SDカードチェック機能はないうえ、SDカードのフォーマットが定期的に必要。SDカードの異常に気づくのに遅れる可能性があり、フォーマットに時間と手間がかかるのも惜しいといえます。
セルスター ドライブレコーダー CSD-790FHGは、映像は比較的きれいである一方、撮影画角が狭く側方を広く映せません。水平画角を測定したところ、フロントカメラは110度・リアカメラは90度でした。比較した水平画角が130度以上の商品は側方まで広くカバーできたのに対し、本品では側方に死角ができる可能性があります。割り込み・すり抜け対策には不十分です。一方、画質はフロント・リアカメラともに良好。「リアカメラの画質がよくない」という口コミに反し、ナンバープレートの一連指定番号・分類番号・判別文字がくっきり映りました。本拠地は見えなかったものの、加害車両の特定に役立つ情報は十分得られるため、問題ないでしょう。逆光下でもナンバープレートの文字を鮮明に記録できました。日差しが強い時間帯やトンネルの出入り口でも周りの様子を記録しやすいでしょう。しかし、口コミであったように暗所での撮影は苦手です。真っ暗な環境で撮影すると、比較した大半の商品と同様、フロント・リアともに人や木の形をほぼ記録できませんでした。SDカードはフォーマット不要で、メンテナンスの手間がかかりません。SDカードチェック機能を搭載しており、異常に気づきやすいのも利点です。ただし専用ビュアーソフトはMac非対応なので、Macでは走行速度や走行ルートを確認できません。Windows media playerに対応しておらず、映像を確認しにくいのもネックです。価格は執筆時点で税込35,800円(公式サイト参照)。走行中に注意が必要な危険エリアを事前に知らせる運転サポート機能を搭載しています。しかし、フレームレートが信号の点滅周期とかぶり、信号の色が映らない可能性があります。万が一の事故により一層備えたい人は、ほかの商品もチェックしてみてくださいね!
パイオニア ドライブレコーダーユニット VREC-DH301Dは、映像のきれいさを重視する人におすすめ。前後両方のカメラで、3.5m離れた位置にあるナンバープレートの文字すべてを読み取れるほどきれいに記録できました。比較した商品の約8割は地域名(本拠地)が読み取れなかったなか、トップクラスの鮮明さ。万が一当て逃げの被害にあっても、加害車両の特定に役立つ証拠を残しやすいでしょう。トンネルの出入り口付近でも逆光を抑え、周りの様子をしっかり記録できます。比較したなかには逆光下で白飛びする商品もあったのに対し、ナンバープレートの文字をすべて把握できました。その一方、口コミに「夜間に弱い」とあったように暗所撮影は苦手。真っ暗な環境では人や木々の形をほぼ記録できませんでした。映像保護機能が充実しており、初心者でも扱いやすいのは魅力です。SDカードの定期的なフォーマットが不要なので、メンテナンスの手間がかかりません。比較した約4割の商品が非対応だったSDカードチェック機能を搭載しており、SDカードの異常も事前に通知。最大記録容量は128GBあり、長時間記録できるのも便利です。本体に3インチの大きなモニターを搭載し、操作や映像の確認はスムーズ。フレームレートは27.0fpsと、信号の点滅周期とかぶらないので、信号の色を問題なく撮影できます。しかし、比較した約8割の商品が対応している専用ビュアーソフトがないのはネックです。GPSによる走行ルートや速度情報の確認はできません。価格は執筆時点で税込28,800円(公式サイト参照)です。映像はきれいで容量も十分にあるので、事故の証拠となる映像をしっかり残せます。しかし、口コミであったように前後カメラともに画角は100度と狭く、側方を十分にカバーできません。割り込み・すり抜け対策したい人は、ほかの商品もチェックしてみてくださいね!
JVCケンウッド DRV-250は、明るい場所・逆光の場面でも鮮明な映像を残したい人におすすめです。トンネルの出口付近を再現したところ、逆光下でもナンバープレートの細かい文字までくっきり映りました。比較したなかには白飛びして見えなくなった商品もあったのに対し、日差しの強いところやトンネルの出口など、逆光が激しい場面でも重要な証拠を残しやすいでしょう。「ワイドに映る」という評判どおり、撮影画角は120度と十分広め。比較したなかには100度以下の商品あったなか、車両側面からの飛び出し・割り込みも記録しやすいでしょう。また、明るい室内で3.5m先のナンバープレートを撮影したところ、本拠地を除くすべての文字がくっきり映りました。フレームートも27.47と信号の点滅に被らず、しっかり色まで記録できますよ。液晶モニター一体型で、映像をその場で確認できるのも利点。比較した一部商品のようにスマホとの連携はできませんが、パソコンに取り込めばじっくり映像をチェックできます。Windows標準搭載のWindows Media Playerのほか、MacのQuickTime Playerにも対応。専用ビュアーソフトを使えば、走行速度や走行ルートまで把握できますよ。最大記録容量は63GBと、日常的な使用には十分。通常時と事故時の映像を分けて保存でき、マニュアル録画も可能です。SDカードの定期的なフォーマットが不要なのもうれしいところ。ただし、SDカードの不具合を検知する機能はありません。正常に作動しているか、定期的に確認しましょう。惜しい点は、真っ暗な状態だと映像が暗く、周囲の状況を把握しにくいこと。暗闇では人や木々の形はほとんど判別できませんでした。「ナンバープレートが読み取れない」という口コミどおり、街灯が少ない夜道ではうまく記録できない可能性があります。夜間の運転が多い人は、暗いなかでもきれいに映る商品もチェックしてみてくださいね。
70mai Dash Cam M300は、モニターレス設計でコンパクトに配置できますが、暗所や逆光は鮮明さに欠けました。実際に逆行下で撮影したところ、ナンバープレートの本拠地は白飛びして判読できず。真っ暗な環境では人や木の形も映りません。比較したなかには補正により鮮明に物の形が判別できた商品もあったことを思うと、トンネルの出入り口付近や夜道では有用な証拠は残しづらいといえます。画角の狭さも気になる点です。実際に角度型で計測した結果、比較したなかには130〜140度と広角なものがあったのに対し、実測100度と狭めでした。側方からの飛び出しや追い抜きなどを映すのには不十分です。フルHDの高画質で映像はきれいなものの、信号機の色が映らないため過失割合などの証拠にできない可能性もあります。映像を確認する方法も少なめです。汎用ビュアーソフトはWindows・Macの両方に対応してますが、走行ルートや速度などの詳細は確認できません。比較した多数の商品が搭載している専用のビュアーソフトもなく、Wi-Fi経由でスマホアプリで簡単な映像確認を行えるのみ。証拠としての有用性は低いでしょう。記録した映像をしっかり保護できるのはメリットです。Gセンサーによる衝撃検知録画に対応し、通常時と事故時の映像を別々に保存できます。手動録画もできるため、あおり運転もしっかり記録できますよ。ただし、SDカードは128GBと容量は多いものの、不具合を知らせる機能はありません。定期的なフォーマットも必要で手間がかかります。執筆時点で7,000円以下と手頃なのは魅力的ですが、肝心の映像が証拠として役立たない可能性があるのはネックです。広範囲を映せて確実に証拠として使えるものがほしい人は、ほかの商品を検討しましょう。