セルスター ドライブレコーダー CSD-790FHGは、映像は比較的きれいである一方、撮影画角が狭く側方を広く映せません。水平画角を測定したところ、フロントカメラは110度・リアカメラは90度でした。比較した水平画角が130度以上の商品は側方まで広くカバーできたのに対し、本品では側方に死角ができる可能性があります。割り込み・すり抜け対策には不十分です。一方、画質はフロント・リアカメラともに良好。「リアカメラの画質がよくない」という口コミに反し、ナンバープレートの一連指定番号・分類番号・判別文字がくっきり映りました。本拠地は見えなかったものの、加害車両の特定に役立つ情報は十分得られるため、問題ないでしょう。逆光下でもナンバープレートの文字を鮮明に記録できました。日差しが強い時間帯やトンネルの出入り口でも周りの様子を記録しやすいでしょう。しかし、口コミであったように暗所での撮影は苦手です。真っ暗な環境で撮影すると、比較した大半の商品と同様、フロント・リアともに人や木の形をほぼ記録できませんでした。SDカードはフォーマット不要で、メンテナンスの手間がかかりません。SDカードチェック機能を搭載しており、異常に気づきやすいのも利点です。ただし専用ビュアーソフトはMac非対応なので、Macでは走行速度や走行ルートを確認できません。Windows media playerに対応しておらず、映像を確認しにくいのもネックです。価格は執筆時点で税込35,800円(公式サイト参照)。走行中に注意が必要な危険エリアを事前に知らせる運転サポート機能を搭載しています。しかし、フレームレートが信号の点滅周期とかぶり、信号の色が映らない可能性があります。万が一の事故により一層備えたい人は、ほかの商品もチェックしてみてくださいね!
パイオニア ドライブレコーダーユニット VREC-DH301Dは、映像のきれいさを重視する人におすすめ。前後両方のカメラで、3.5m離れた位置にあるナンバープレートの文字すべてを読み取れるほどきれいに記録できました。比較した商品の約8割は地域名(本拠地)が読み取れなかったなか、トップクラスの鮮明さ。万が一当て逃げの被害にあっても、加害車両の特定に役立つ証拠を残しやすいでしょう。トンネルの出入り口付近でも逆光を抑え、周りの様子をしっかり記録できます。比較したなかには逆光下で白飛びする商品もあったのに対し、ナンバープレートの文字をすべて把握できました。その一方、口コミに「夜間に弱い」とあったように暗所撮影は苦手。真っ暗な環境では人や木々の形をほぼ記録できませんでした。映像保護機能が充実しており、初心者でも扱いやすいのは魅力です。SDカードの定期的なフォーマットが不要なので、メンテナンスの手間がかかりません。比較した約4割の商品が非対応だったSDカードチェック機能を搭載しており、SDカードの異常も事前に通知。最大記録容量は128GBあり、長時間記録できるのも便利です。本体に3インチの大きなモニターを搭載し、操作や映像の確認はスムーズ。フレームレートは27.0fpsと、信号の点滅周期とかぶらないので、信号の色を問題なく撮影できます。しかし、比較した約8割の商品が対応している専用ビュアーソフトがないのはネックです。GPSによる走行ルートや速度情報の確認はできません。価格は執筆時点で税込28,800円(公式サイト参照)です。映像はきれいで容量も十分にあるので、事故の証拠となる映像をしっかり残せます。しかし、口コミであったように前後カメラともに画角は100度と狭く、側方を十分にカバーできません。割り込み・すり抜け対策したい人は、ほかの商品もチェックしてみてくださいね!
JVCケンウッド DRV-250は、明るい場所・逆光の場面でも鮮明な映像を残したい人におすすめです。トンネルの出口付近を再現したところ、逆光下でもナンバープレートの細かい文字までくっきり映りました。比較したなかには白飛びして見えなくなった商品もあったのに対し、日差しの強いところやトンネルの出口など、逆光が激しい場面でも重要な証拠を残しやすいでしょう。「ワイドに映る」という評判どおり、撮影画角は120度と十分広め。比較したなかには100度以下の商品あったなか、車両側面からの飛び出し・割り込みも記録しやすいでしょう。また、明るい室内で3.5m先のナンバープレートを撮影したところ、本拠地を除くすべての文字がくっきり映りました。フレームートも27.47と信号の点滅に被らず、しっかり色まで記録できますよ。液晶モニター一体型で、映像をその場で確認できるのも利点。比較した一部商品のようにスマホとの連携はできませんが、パソコンに取り込めばじっくり映像をチェックできます。Windows標準搭載のWindows Media Playerのほか、MacのQuickTime Playerにも対応。専用ビュアーソフトを使えば、走行速度や走行ルートまで把握できますよ。最大記録容量は63GBと、日常的な使用には十分。通常時と事故時の映像を分けて保存でき、マニュアル録画も可能です。SDカードの定期的なフォーマットが不要なのもうれしいところ。ただし、SDカードの不具合を検知する機能はありません。正常に作動しているか、定期的に確認しましょう。惜しい点は、真っ暗な状態だと映像が暗く、周囲の状況を把握しにくいこと。暗闇では人や木々の形はほとんど判別できませんでした。「ナンバープレートが読み取れない」という口コミどおり、街灯が少ない夜道ではうまく記録できない可能性があります。夜間の運転が多い人は、暗いなかでもきれいに映る商品もチェックしてみてくださいね。
70mai Dash Cam M300は、モニターレス設計でコンパクトに配置できますが、暗所や逆光は鮮明さに欠けました。実際に逆行下で撮影したところ、ナンバープレートの本拠地は白飛びして判読できず。真っ暗な環境では人や木の形も映りません。比較したなかには補正により鮮明に物の形が判別できた商品もあったことを思うと、トンネルの出入り口付近や夜道では有用な証拠は残しづらいといえます。画角の狭さも気になる点です。実際に角度型で計測した結果、比較したなかには130〜140度と広角なものがあったのに対し、実測100度と狭めでした。側方からの飛び出しや追い抜きなどを映すのには不十分です。フルHDの高画質で映像はきれいなものの、信号機の色が映らないため過失割合などの証拠にできない可能性もあります。映像を確認する方法も少なめです。汎用ビュアーソフトはWindows・Macの両方に対応してますが、走行ルートや速度などの詳細は確認できません。比較した多数の商品が搭載している専用のビュアーソフトもなく、Wi-Fi経由でスマホアプリで簡単な映像確認を行えるのみ。証拠としての有用性は低いでしょう。記録した映像をしっかり保護できるのはメリットです。Gセンサーによる衝撃検知録画に対応し、通常時と事故時の映像を別々に保存できます。手動録画もできるため、あおり運転もしっかり記録できますよ。ただし、SDカードは128GBと容量は多いものの、不具合を知らせる機能はありません。定期的なフォーマットも必要で手間がかかります。執筆時点で7,000円以下と手頃なのは魅力的ですが、肝心の映像が証拠として役立たない可能性があるのはネックです。広範囲を映せて確実に証拠として使えるものがほしい人は、ほかの商品を検討しましょう。
セイワ PIXYDA PDR250WGは、証拠映像はしっかり保護できますが、暗所や逆光ではきれいに映りませんでした。実際に撮影したところ、逆光下ではフロントカメラはナンバーは識別できるものの、リアカメラは白飛びにより情報が読みとれず。「夜間の画質もよい」という口コミに反し、真っ暗な環境では前後とも人や木の形は映りません。比較した多くの商品が暗所は苦手だったとはいえ、逆光は強いものも多数があり、悪条件下での映像はいまひとつです。通常時の映像は、フルHDの高画質できれいな映りです。3.5mの距離からナンバープレートを撮影しても、フロント・リアともに地域名以外はくっきりと映せました。比較したなかには信号機の色が映らないものもあったなか、こちらは識別できます。万が一の事故の際、加害者の車両を特定するのに役立つでしょう。フロントカメラの水平画角は実測150度と、比較したなかで最大の広さを記録(※執筆時点)しました。リアカメラは100度とやや狭いため十分とはいえませんが、比較したなかには前後ともに90度しかないものも。前方はかなり広角なので、幅寄せや前方からの飛び出しなどはしっかり記録できるでしょう。映像の確認方法も豊富です。液晶モニターつきのため、すぐその場で確認できます。汎用ビュアーソフトは比較したほとんどの商品がWindowsのみ対応のなか、Macにも対応していました。ただし、GPSログや車両速度・衝突の方向などを確認する、専用ソフトはWindows限定です。Windowsユーザーのほうが詳細が確認できるため、使い勝手がよいでしょう。Gセンサーは衝撃を感知すると自動録画を開始し、ファイルを別に保護。SDカードは最大64GBと小さめですが、異常を知らせるチェック機能があり、フォーマットも不要です。不具合により録画できなかったという事態は避けやすいでしょう。とはいえ、上位には悪条件下でももう少しきれいに映せた商品がありました。確実に証拠映像を残したい人は、ほかの商品も検討してみてください。
PORMIDO PRD60Cは、きれいな映像が確認できるルームミラー型がほしい人におすすめ。前後カメラともに解像度はフルHDです。実際に3.5m離れた距離から撮影したところ、リアカメラはナンバープレートのすべての情報を、フロントは地域名以外の数字・文字を読み取れました。比較した一部商品のように事故時の信号機の色が映らないといった心配も少なく、加害車両の特定・過失割合の確認に役立ちますよ。逆光にも強く、ナンバープレートの情報をはっきり読み取れきました。トンネルの出口付近やビルの影など、明暗差が激しい場所でもきれいな映像を残せるでしょう。ただし真っ暗夜道は苦手で、前後ともに人や木の影はまったく映りませんでした。比較した大半の商品が同様でしたが、なかにはリアの補正力は高いものもあり、街灯の少ない夜道では使いにくいでしょう。映像の確認方法は豊富です。ミラーの液晶モニターで、撮影した映像をその場で確認できます。Macの場合、Quick Time Playerでは映像を見られませんが、専用ソフトはWindows・Macの両方に対応。比較した商品の多くがWindows専用だったので、Macユーザーは有力候補となるでしょう。リアカメラは20倍まで拡大でき、後方の車の情報を確認しやすいですよ。録画機能も豊富にあり、Gセンサーで衝撃を検知し自動で録画を開始します。あおり運転など危険な状況でも手動録画が可能です。しかし、比較した多数の商品が搭載していたSDカードのチェック機能はなく、不具合に気づけず記録できていないという事態も想定されます。最大128GBと容量は十分ですが、定期的なフォーマットも手動で行わなければなりません。「画角が狭くサイドが見えづらい」と口コミに指摘があるように、前後カメラとも水平画角は実測100度と狭いのもネック。横からの割り込みやすり抜けを記録するには不十分といえます。執筆時点で2万円台とやや高価格の商品ですが、比較した同価格帯のものには、よりワイドに映せるものいもありました。ほかの商品もあわせてチェックしてみてはいかがでしょう。