高精細のフルハイビジョンカメラを採用していると謳う前後2カメラ型ドライブレコーダー、ケンウッド 前後撮影対応2カメラドライブレコーダー DRV-MR740。ネット上では「映像が鮮明」と評判ですが、「SDカードのフォーマットが必要な点が手間」といった口コミもあり、購入を迷っている人もいるのではないでしょうか?
今回はその実力を確かめるため、以下の5つの観点で検証した結果をふまえたレビューをご紹介します。
さらに、各メーカーの新商品や売れ筋上位など人気の前後2カメラ型ドライブレコーダーとも比較。検証したからこそわかった、本当のメリット・デメリットを詳しく解説していきます。ポイントや送料を考慮した価格比較も行いましたので、前後2カメラ型ドライブレコーダー選びに迷っている人はぜひ参考にしてみてください。
アウトドア用品・自転車・スポーツ用品・PC本体・PC関連用品など、幅広いジャンルのコンテンツ制作に携わる。「専門性をもとにした調査・検証を通じ、一人ひとりに合った選択肢を分かりやすく提案すること」をモットーに、コンテンツ制作を行なっている。
すべての検証は
マイベストが行っています
目次
良い
気になる
ケンウッド 前後撮影対応2カメラドライブレコーダー DRV-MR740は、ナンバープレートを鮮明に映せるものの、録画できる画角が狭い点がネックです。実際に測定すると、水平画角はフロント・リアともに90度とかなり狭めでした。比較した商品には水平画角が130度以上あったものもありましたが、こちらは車両側面が映りにくく、急な割り込みやすり抜けは記録しづらいでしょう。
映像保護機能も物足りません。Gセンサーによる衝撃検知時に通常時とは別で映像を保存できる点や、マニュアル録画に対応している点は便利ですが、SDカードチェック機能がないため記録不良が起きやすいといえます。また、定期的にフォーマットを行う必要があるため口コミのように「手間」と感じる可能性も。最大記録容量も32GBと少なめです。
街灯の少ない道などの暗所では通行人をほとんど映せず、夜間の走行が多い人には不向き。一方で、トンネルの出入口付近など逆光に強い点は魅力です。比較した一部商品には明暗差が激しい場所では白とびしやすい商品もあったなか、こちらは前後どちらのカメラも2m先のナンバープレートの情報をクリアに記録できました。
液晶モニターを搭載しているため、車内で映像を手軽に確認しやすい点もメリット。Wi-Fiには対応していないものの、汎用ビュアー・専用ソフトともにWindowsとMacの両方に対応しています。比較した大半の商品は専用ソフトがWindowsのみの対応でしたが、こちらはMacユーザーも走行ルートや速度などの詳細を調べられますよ。
日中の映像は非常にきれいで、3.5mの距離からナンバープレートを映すとフロント・リアともに必要な情報を読み取れました。「高精細フルハイビジョンカメラを採用した」という謳い文句や「映像が鮮明」という口コミにも頷ける一品です。とはいえ、広い画角で車両側方もしっかり記録したい人は、ほかの商品も検討してみてくださいね。
JVCケンウッド
高画質で画角も広いものはコレ。証拠を残しやすく使いやすい
ケンウッドは、株式会社JVCケンウッドが展開しているカー用品を中心に取り扱うブランドです。音と通信の技術を活かした製品づくりを行っており、ドライブレコーダーのほか、カーナビ・カーオーディオ・スピーカーなどを豊富に販売しています。
今回ご紹介するケンウッド 前後撮影対応2カメラドライブレコーダー DRV-MR740は、前後ともに高精細のフルハイビジョンカメラを採用したという商品です。前方と後方で同時録画ができるうえ、トンネルの出入口などでもきれいな映像を記録しやすいHDR機能も備えています。
常時録画・イベント記録・手動録画など、シーンに合わせて録画機能を選べるのもポイントです。別売りの電源ケーブルを使用すれば、駐車監視録画機能で最長24時間録画可能。テレビ放送の電波に影響しにくいよう地デジ干渉対策も行われていますよ。
今回はケンウッド 前後撮影対応2カメラドライブレコーダー DRV-MR740を含む、前後2カメラ型ドライブレコーダーを実際に用意して、比較検証レビューを行いました。
具体的な検証内容は以下のとおりです。
人気の前後2カメラ型ドライブレコーダーを比較検証したところ、ケンウッド 前後撮影対応2カメラドライブレコーダー DRV-MR740には3つのよい点がありました。1つずつ解説していくので、購入を検討している人はぜひチェックしてみてください。
映像のきれいさでは高評価を獲得。フロント・リアカメラともに3.5m離れた距離からもナンバープレートをしっかり映せました。フロントカメラは地域名のみ読み取れなかったものの、リアカメラはすべての文字や数字を明瞭に記録しています。
「高精細フルハイビジョンカメラを採用」という謳い文句や、「映像が鮮明」という口コミにも納得です。事故が起きたときでも、加害者の車の捜索に役立つでしょう。
比較したなかにはフレームレートが信号の点滅周期と被る商品もありましたが、本品は被りません。信号の色をしっかりと記録でき、万が一の際も証拠になりますよ。
悪条件下でもきれいに映像が撮れるかをチェックすると、逆光の激しい環境でもナンバープレートの情報がすべて鮮明に映りました。メインユニットはHDRを採用していおり、白とびを抑えやすいといえます。
比較した一部商品には明暗差が激しい場所ではナンバープレートの情報が不鮮明なものもありましたが、こちらはトンネルの出入口といった逆光が気になる場所でもきれいな映像を残しやすいでしょう。
一方、夜間走行時の映像は見づらい可能性があります。真っ暗な環境で撮影したところ、輝度はフロント4.6・リア21.23とかなり低め。撮影した映像を見ると映りが暗く、人や木々の形をほとんど認識できませんでした。街灯が少ない夜道では証拠を残しにくいため、夜間の走行が多い人には不向きでしょう。
本品はモニターにカメラがついた一体型なため、その場でサッと撮影した動画を確認できます。Wi-Fiに対応していない点は惜しいものの、記録した映像はWindowsとMacどちらのPCでも再生可能。自宅でじっくり映像を見返したいときにも便利です。
また、専用ビュアーソフトを使えば、Gセンサーによる衝撃の記録やGPSによる走行ルートや速度の表示など細かい情報もチェックできます。比較した大半の商品は専用ソフトがWindowsのみの対応でしたが、こちらはWindows・Macの両方で使える点も大きな魅力です。
ケンウッド 前後撮影対応2カメラドライブレコーダー DRV-MR740にはたくさんのメリットがある反面、気になったところも2点もありました。購入を考えている人は、しっかりリサーチしておきましょう。
各商品を壁から3.5mの距離に設置して撮影画角をチェックすると、フロント・リアとも水平画角は90度とかなり狭めでした。メーカーによる公称値の100度も下回っており、側方はカバーしきれないでしょう。
比較した上位商品の多くは130度以上の広い画角を確保していましたが、こちらは突然の割り込みやすり抜けなど、危険な運転を撮り損ねる可能性があります。
映像の保護機能も十分とはいえません。SDカードチェック機能がないので、SDカードの異常に気づかず肝心な映像が記録されていなかったという事態が起こる可能性があります。また、SDカードは2週間に一度のペースでフォーマットすることが推奨されており、口コミどおり手間に感じやすいでしょう。
SDカードの最大記録容量も32GBと少なめ。比較したほかの商品には128GB以上のSDカードに対応したものもあったのに対し、こちらは書き換え頻度が多くなるためSDカードの寿命が短くなる可能性もあります。
とはいえ、Gセンサーによるイベント録画によって当て逃げなどの事故時の映像を通常時とは別で保存できる点は便利。手動による録画機能など、万が一の事故に備えた録画機能は充実していました。
記録解像度 | フルHD(1920×1080) |
---|---|
実測した水平画角(フロント) | 90度 |
フレームレート(フロント) | 27.5fps |
実測した水平画角(リア) | 90度 |
専用ビュアーソフト | |
SDカードチェック機能 |
良い
気になる
モニター | |
---|---|
総画素数(フロント) | 210万画素 |
水平画角(前後2カメラフロント) | 約100度 |
対角画角(フロント) | 約111度 |
総画素数(リア) | 210万画素 |
水平画角(前後2カメラリア) | 約100度 |
対角画角(リア) | 約111度 |
記録方式 | 常時録画、イベント記録、手動録画、駐車録画、静止画記録 |
記録最大容量 | 32GB |
映像ファイル形式 | MP4 |
給電方式 | シガーソケット |
幅(フロント) | 87mm |
奥行(フロント) | 31mm |
高さ(フロント) | 50mm |
幅(リア) | 44mm |
奥行(リア) | 33mm |
高さ(リア) | 40mm |
付属品 | 2ndカメラ、microSDHCカード、シガープラグケーブル、車外後方カメラ用ケーブル、取付ブラケット |
音声録音機能 | |
GPS対応 | |
Gセンサー | |
Wi-Fi | |
SDカードフォーマット不要 |
※ランキングは、購入時に取得できるポイントを考慮した実質価格で作成しています。
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ケンウッド 前後撮影対応2カメラドライブレコーダー DRV-MR740のデメリットが気になる人におすすめの商品を2点ご紹介します。ぜひ、あわせてチェックしてみてください。
コムテックのZDR036は、SDカードのチェック機能つき。SDカードの入れ忘れや破損にも気づきやすいでしょう。定期的なフォーマットも必要ないため、手間もかかりません。SDカードの最大記録容量が128GBと多く、長時間の映像を記録できるのもうれしいポイントです。
前後カメラともに水平画角が130度と広い点も強み。真っ暗な環境での映像は暗めでしたが、逆光には強くナンバープレートを鮮明に映せました。すり抜けや割り込みが起きやすい道路でも状況を記録できるため、加害者の車の情報をしっかり残せますよ。
ユピデルのSN-TW9700dも、幅広いドライバーにおすすめできる商品です。前後カメラともに水平画角が140度とかなり広いため、車両の横まで映りやすく、事故の状況を把握するのに役立ちます。
前後カメラともに逆光を抑えて撮影でき、リアカメラは暗所も明るく補正できました。夜間の走行でも比較的きれいな映像を残せるのは魅力的です。
また、Gセンサーによる衝撃検知機能やSDカードチェック機能も搭載。SDカードの定期的なフォーマットも不要です。最大記録容量は128GBあるため、長時間の撮影にも耐えられるでしょう。
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本品は自力でも取りつけ可能。メインユニットは視界を妨げない位置に、2ndカメラは熱線を避けて設置しましょう。手順は以下のとおりです。
<メインユニットの取りつけ手順>
①取付ブラケットを、メインユニットのブラケット取り付け部分に差す
②取りつける位置を決める
③市販のクリーニングクロスなどを使って、取りつける場所の汚れを清掃する
④取付ブラケットの両面テープのはくり紙を剥がして、フロントガラスに貼りつける
<2ndカメラの取りつけ手順>
①リアガラスに貼りつける前に角度調整ネジを緩めて角度を調整する
②取りつける位置を決める
③市販のクリーニングクロスなどで取りつける部分の汚れをきれいに拭き掃除する
④取付ブラケットから接着用プレートを取り外して、両面テープのはくり紙をはがし、リアガラスに貼りつける
➄取付ブラケットを接着用プレートに取りつけて完成
(出典:取扱説明書)
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