ユピテルの独自機能である、SUPER NIGHTによって昼夜問わずきれいな映像を撮れると謳う前後2カメラ型ドライブレコーダー、ユピテル ドライブレコーダー Y-300c。安全サポートも充実していて「夜間やトンネル内でもきれいな映像が撮れる」と評判ですが、「リアカメラのトンネル内の映像が暗い」「Windowsでしか専用ソフトが使用できない」という口コミもあり、購入を迷っている人も多いのではないでしょうか?
今回はその実力を確かめるため、以下の5つの観点で検証・レビューを行いました。
さらに、人気のコムテックやケンウッドなどの前後2カメラ型ドライブレコーダーとも比較。検証したからこそわかった、本当のメリット・デメリットを詳しく解説していきます。ポイントや送料を考慮した価格比較も行いましたので、前後2カメラ型ドライブレコーダー選びに迷っている人はぜひ参考にしてみてください。
アウトドア用品・自転車・スポーツ用品・PC本体・PC関連用品など、幅広いジャンルのコンテンツ制作に携わる。「専門性をもとにした調査・検証を通じ、一人ひとりに合った選択肢を分かりやすく提案すること」をモットーに、コンテンツ制作を行なっている。
すべての検証は
マイベストが行っています
目次
ユピテル ドライブレコーダー Y-300cは、明暗差や逆光が激しい環境でも正確な映像を残したい人におすすめです。撮影画角の広さをチェックすると、120度というリアの画角の狭さをカバーできるほどのフロントカメラの画角広さ。比較した商品にはどちらも90度しか撮影できないものもあったなかで、無理な追い越しなどもしっかり録画しておけるでしょう。
映像のきれいさも魅力の一つ。3.5m離れた距離からでも、本拠地以外なら車のナンバープレート内の文字をしっかり認識できました。明暗差の激しいトンネル内でもフロント・リアともに車のナンバープレートの文字を読み取れたので、逆光の強い場所でも証拠を残しやすいでしょう。
映像保護機能の充実度も申し分なく、SDカードの異常を知らせるSDカードのチェック機能に加えて、データの初期化が不要。最大容量も128GBと多いので長時間の撮影が可能です。
一方で、フロントカメラが夜の映像に弱い点がネック。専用ソフトがMacでは使えないところも気になりました。MacユーザーはWindowsとMacの両方に使えるうえに、WiFi対応もしているNextbase 前後ドライブレコーダー 522GWRも検討してみてくださいね。
そもそも前後2カメラ型ドライブレコーダーとは、フロントカメラではカバーできない後方の撮影もできるドライブレコーダーをいいます。
なかでもユピテルはドライブレコーダーの大手メーカーで、前後2カメラ型ドライブレコーダーのほか、360度カメラドライブレコーダーなども幅広く展開中。ユピテル ドライブレコーダー Y-300cもその一つで、2021年の2月に発売された、Web限定モデルです。
今回はユピテル ドライブレコーダー Y-300cを含む、前後2カメラ型ドライブレコーダー全22商品を実際に用意して、比較検証レビューを行いました。
具体的な検証内容は以下のとおりです。
各商品を比較した結果、ユピテル ドライブレコーダー Y-300cには、画角の広さや映像のきれいさなどの以下4つのメリットがあることがわかりました。
とくに、フロントカメラの撮影画角が広く、見落としやすい急な割り込みもしっかりと捉えられる点は大きなメリット。リアカメラの画角も120度と一定の広さがありました。
広い画角で撮影できると事故の様子をより詳細に記録できます。万が一事故の相手と言い分が食い違っても客観的な証拠として、ドライブレコーダーの映像が大いに役立つでしょう。
本商品で撮影した結果、高い映像品質を発揮。無理な追い越しや信号付近の事故への対応に優れています。
フルHDの映像品質と29.1fpsのフレームレート(映像の滑らかさを表す数値)により、フロント・リアともに、本拠地(地域名)以外の数字・分類番号・ひらがなをしっかり読み取れました。
ナンバープレートがおおよそ読み取れれば、ほかの情報と組み合わせて警察が車の特定をするときに役立つでしょう。また、フレームレートは25・30以外の数値なら点滅していても信号の色を正確に記録できるので、信号付近のトラブル対策にもなります。
検証してみると、本商品を含むほとんどの商品が本拠地以外の文字の認識が可能。ナンバープレートをしっかり記録できるという点では、どの商品を選んでも問題ないでしょう。
急激に暗くなったり、明るくなったりする場所では視界が悪くなり、事故のリスクが高くなります。明暗差の激しいトンネル出口でも車のナンバープレートをはっきり録画できるようなドライブレコーダーが理想といえるでしょう。
とくにGセンサーを搭載しているので、記録映像の自動的な保護が可能。専用アプリではマニュアル動画の確認もできます。SDカードの異常を音と文字で通知してくれる、SDカードのチェック機能がついているところも好印象でした。
SDカードはデータの取り込み・読み込みを常時行っているので、非常に負荷がかかりやすくエラーも発生しやすい点がネック。本商品のようにエラーを検知する機能があると、運転前に異常に気づいて対処できるのでチェックしておきたい機能です。
また、SDカードのフォーマット(初期化)は不要。最大記録容量も128GBと多いので、比較したSDカードのチェック機能がなく、最大容量が32~64GBと少ないケンウッド DRV-MR740に比べて長時間の録画も可能です。
撮影画角の広さや映像のきれいさなど、ドライブレコーダーとして申し分のないスペックの本商品ですが、実は2つだけデメリットがあります。購入を検討している人は、参考にしてみてくださいね。
普段夜間の運転が少ない人向きで、夜道によく運転する人や、映像の質にこだわる人は気になるかもしれません。
比較した商品には、夜間でも人影や物陰を認識できるほどのきれいな映像だったNDO ドライブレコーダーもあり、夜間の映像に鮮明さがほしいところです。
比較した商品には、ケンウッド DRV-MR570のようにWindows・Mac両方で利用できる専用ソフトを提供しているものもあったなかで、機能を使えるユーザーが限定されてしまう点が惜しいポイントです。
とはいえ、Macでも使える専用ソフトを配布しているメーカーは少ないのが現状。自宅にMacのパソコンしかない場合は、Mac対応の専用ビュアーソフトがあるドライブレコーダーを選びましょう。
撮影範囲の広さや映像のきれいさなどのメリットも多いなかで、Macでは専用ソフトが使用できないなどのデメリットもあるユピテル ドライブレコーダー Y-300c。そこで、デメリットが気になる人におすすめの商品をご紹介します。
KENWOOD 前後撮影対応 2カメラドライブレコーダー DRV-MR570は、専用ソフトがWindows・Macの両方に対応しているうえ、本商品と同等の映像のきれいさと撮影画角の広さでした。
専用ソフトがMacに対応している商品は限られているとはいえ、スペックは下げたくないという人にぴったりの商品です。
Nextbase 前後ドライブレコーダー 522GWRは、KENWOOD 前後撮影対応 2カメラドライブレコーダー DRV-MR570と同様に専用ソフトがWindows・Macの両方で使用可能。加えて、WiFiにも対応しています。
映像保護機能も申し分のない充実度で、フロントカメラの映像のきれいさは、車のナンバープレートの文字すべてを認識できるほどだったことから本商品以上といえるでしょう。
ドライブレコーダーの設置タイプは、一体型・分離型・ルームミラー型の3つ。ここでは、タイプ別の特徴とメリットをご紹介します。
ただし、配線に手間がかかり、ダッシュボードの上がコードでごちゃつきやすいところはデメリットかもしれません。
一方で、配線にやや手間がかかるうえに、デジタルミラーの映像に慣れるまでは違和感を覚える人も多いので注意しましょう。
1台で車の前後・左右・車内の全方位を網羅して撮影できるアイテムが、360度カメラドライブレコーダー。あおり運転や車上荒らしなどの防犯対策として役立ちます。
今回ご紹介した、ユピテル ドライブレコーダー Y-300cのユピテルから展開されている360度カメラドライブレコーダーが、全周囲360°ドライブレコーダー marumie(マルミエ) Q-21。360度カメラで低くなりがちな前方視野を垂直240度まで上下するカメラアングル設計でカバーしています。
運転中の事故やトラブルにも備えておきたいところですが、故意的な車両の破損や、当て逃げなどは、駐車場でも十分起こりうるトラブルです。ユピテル ドライブレコーダー Y-300cは、オプション追加すればこうした駐車時にも活躍する機能が搭載できますよ。
タイムラプスモードは、録画コマ数を1コマ/秒に変更することで、長時間録画が可能になります。記録は早送り再生になるので、確認時間も短縮できますよ。
動体検知モードは、フロント・リアカメラの映像の変化から、人や車の動きを検知して自動的に録画をスタートしてくれます。
自分が車にいない間に起きた、車上荒らしや当て逃げなどの証拠も漏れなく記録できるところが魅力です。車の防犯対策を徹底したいなら検討してみてくださいね。
SUPER NIGHT(スーパーナイト)は、ユピテルの独自機能。昼夜問わず映像感度を自動調整してくれるので、その都度感度調整をする手間が省けます。
テレビなどの家電メーカーとして知られるソニーの商標技術、STARVISTM(スタービス)が搭載されているところもポイント。暗所でも人や車を鮮明に記録できます。
ユピテル ドライブレコーダー Y-300cには、下記の安全サポート機能が搭載されています。
<安全サポート機能>
安全サポート機能が充実していると、予期せぬ事故やトラブルを未然に防げます。ただし、精度はまだ発展途上なのであくまで補助的な機能として使い、自分自身でも安全運転を心がけましょう。
前後2カメラ型ドライブレコーダーの検証で上位を獲得した商品をご紹介します。ユピテルのドライブレコーダー以外にも、ぜひ以下のおすすめ商品も検討してみてくださいね。
記録解像度 | フルHD(1920×1080) |
---|---|
実測した水平画角(フロント) | 140度 |
フレームレート(フロント) | 28.0fps |
実測した水平画角(リア) | 130度 |
専用ビュアーソフト | |
SDカードチェック機能 |
良い
気になる
モニター | |
---|---|
総画素数(フロント) | 200万画素 |
水平画角(前後2カメラフロント) | 135度 |
対角画角(フロント) | 160度 |
総画素数(リア) | 200万画素 |
水平画角(前後2カメラリア) | 130度 |
対角画角(リア) | 150度 |
記録方式 | 常時録画、イベント記録(Gセンサー記録、ワンタッチ記録) |
記録最大容量 | 128GB |
映像ファイル形式 | MOV |
給電方式 | 電源直結 |
幅(フロント) | 62mm |
奥行(フロント) | 37mm |
高さ(フロント) | 52mm |
幅(リア) | 55mm |
奥行(リア) | 直径25mm |
高さ(リア) | 直径25mm |
付属品 | 5Vコンバーター付電源直結コード、フロントカメラ用ブラケット、リアカメラケーブル、microSDカード(16GB)、ドライブレコーダー搭載ステッカー、取扱説明書・保証書 |
音声録音機能 | |
GPS対応 | |
Gセンサー | |
Wi-Fi | |
SDカードフォーマット不要 |
ユピテル ドライブレコーダー SN-TW9700dの口コミ・評判は?実際に使ってメリット・デメリットを徹底レビュー!
記録解像度 | フルHD(1920×1080) |
---|---|
実測した水平画角(フロント) | 140度 |
フレームレート(フロント) | 17.5/27.5fps |
実測した水平画角(リア) | 140度 |
専用ビュアーソフト | |
SDカードチェック機能 |
良い
気になる
モニター | |
---|---|
総画素数(フロント) | 200万画素 |
水平画角(前後2カメラフロント) | 138度 |
対角画角(フロント) | 168度 |
総画素数(リア) | 200万画素 |
水平画角(前後2カメラリア) | 138度 |
対角画角(リア) | 168度 |
記録方式 | 常時録画、衝撃録画、マニュアル録画、後続車接近録画 |
記録最大容量 | 128GB |
映像ファイル形式 | AVI(MPEG-4 AVC/H.264) |
給電方式 | シガーソケット |
幅(フロント) | 92mm |
奥行(フロント) | 31mm |
高さ(フロント) | 52mm |
幅(リア) | 38mm |
奥行(リア) | 27mm |
高さ(リア) | 30mm |
付属品 | シガープラグコード、カメラケーブル、脱脂クリーナー、フロントカメラ取付ステー固定用両面テープ、リヤカメラ取付ステー固定用両面テープ、microSDカード |
音声録音機能 | |
GPS対応 | |
Gセンサー | |
Wi-Fi | |
SDカードフォーマット不要 |
コムテック ドライブレコーダー ZDR035をレビュー!クチコミ・評判をもとに徹底検証
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