配線をすっきり隠せる設計の前後2カメラ型ドライブレコーダー、PORMIDO(ポーミド)PRD60C。「白飛びなく、きれいに映る」と評判な一方、「画角が狭くサイドが見えづらい」といった口コミもあり、購入するか迷っている人もいるのではないでしょうか。
今回はその実力を確かめるため、以下の5つの観点で検証した結果をふまえたレビューをご紹介します。
さらに、各メーカーの新商品や売れ筋上位など人気の前後ドライブレコーダーとも比較。検証したからこそわかった、本当のメリット・デメリットを詳しく解説していきます。ポイントや送料を考慮した価格比較も行いましたので、前後ドライブレコーダー選びに迷っている人はぜひ参考にしてみてください。
アウトドア用品・自転車・スポーツ用品・PC本体・PC関連用品など、幅広いジャンルのコンテンツ制作に携わる。「専門性をもとにした調査・検証を通じ、一人ひとりに合った選択肢を分かりやすく提案すること」をモットーに、コンテンツ制作を行なっている。
すべての検証は
マイベストが行っています
目次
良い
気になる
PORMIDO PRD60Cは、きれいな映像が確認できるルームミラー型がほしい人におすすめ。前後カメラともに解像度はフルHDです。実際に3.5m離れた距離から撮影したところ、リアカメラはナンバープレートのすべての情報を、フロントは地域名以外の数字・文字を読み取れました。比較した一部商品のように事故時の信号機の色が映らないといった心配も少なく、加害車両の特定・過失割合の確認に役立ちますよ。
逆光にも強く、ナンバープレートの情報をはっきり読み取れきました。トンネルの出口付近やビルの影など、明暗差が激しい場所でもきれいな映像を残せるでしょう。ただし真っ暗夜道は苦手で、前後ともに人や木の影はまったく映りませんでした。比較した大半の商品が同様でしたが、なかにはリアの補正力は高いものもあり、街灯の少ない夜道では使いにくいでしょう。
映像の確認方法は豊富です。ミラーの液晶モニターで、撮影した映像をその場で確認できます。Macの場合、Quick Time Playerでは映像を見られませんが、専用ソフトはWindows・Macの両方に対応。比較した商品の多くがWindows専用だったので、Macユーザーは有力候補となるでしょう。リアカメラは20倍まで拡大でき、後方の車の情報を確認しやすいですよ。
録画機能も豊富にあり、Gセンサーで衝撃を検知し自動で録画を開始します。あおり運転など危険な状況でも手動録画が可能です。しかし、比較した多数の商品が搭載していたSDカードのチェック機能はなく、不具合に気づけず記録できていないという事態も想定されます。最大128GBと容量は十分ですが、定期的なフォーマットも手動で行わなければなりません。
「画角が狭くサイドが見えづらい」と口コミに指摘があるように、前後カメラとも水平画角は実測100度と狭いのもネック。横からの割り込みやすり抜けを記録するには不十分といえます。執筆時点で2万円台とやや高価格の商品ですが、比較した同価格帯のものには、よりワイドに映せるものいもありました。ほかの商品もあわせてチェックしてみてはいかがでしょう。
実際にPORMIDO PRD60Cと比較検証を行った商品の中で、各検証項目でNo.1を獲得したものをピックアップしました。
PORMIDO PRD60Cよりも高い評価を獲得した商品も!ぜひこちらも検討してみてくださいね。
JVCケンウッド
高画質で画角も広いものはコレ。証拠を残しやすく使いやすい
PORMIDO (ポーミド)PRD60Cは、純正ミラーにくくりつけて使うミラー型のドライブレコーダーです。本体の上部に配線を収められ、すっきりと設置できる点を売りとしています。
2016年創業のPORMIDOは、ドライブレコーダーやディスプレイオーディオなど、カー用品を取り扱うメーカーです。欧米や日本を中心市場として、年間20万台以上の販売実績を謳っています。各ECサイトを直販店として展開し、全国の取付協力業者と連携しています。
ミラーとの分離式を採用しており、フロントカメラは好きな位置に設置可能です。記録解像度はフルHD(1920×1080)の高画質に対応し、リアカメラは20段階の拡大が可能。後続車をより捉えやすいよう工夫されています。なお、スペックは以下のとおりです。
Gセンサーは上下左右・斜めに6方向・5段階の感度レベルがあり、衝撃や振動を立体的に早く検知します。録画開始時は、音声にてお知らせする仕様です。暗闇のなかでもノイズのない鮮明な映像を残せるよう、カメラにはSONY製のSTARVIS IMX307センサーを採用しています。
逆光やトンネルを抜ける際の白飛び・黒潰れを低減する、HDR・WDR機能も搭載。明暗差のある場所でもくっきりした映像の記録が期待できます。リアカメラはバック運転のガイド機能があり、別売りのケーブルを使用すると、最大24時間の駐車監視も可能です。
なお本品は車内取りつけ専用ですが、リアカメラが車外に取りつけられるPRD60もあります。リアカメラがIP68レベルの防水性があるため、リアガラスにスモークを貼っている人はこちらもチェックしてみてください。
今回は、PORMIDO PRD60Cを含む前後2カメラ型ドライブレコーダー全22商品を実際に用意して、比較検証レビューを行いました。
具体的な検証内容は以下のとおりです。
PORMIDO PRD60Cのメリットは、映像のきれいさ・悪条件下での映像のきれいさ・映像の確認のしやすさの3点。購入を考えている人は、以下の検証結果を参考にしてみてください。
フロント・リアともにフルHD(1920×1080)の高画質とあり、映像のきれいさは申し分ありません。
実際に3.5m離れた距離からナンバープレートを撮影したところ、フロントカメラは地域名はやや不鮮明だったものの、それ以外の数字・ひらがなはくっきりと映りました。リアカメラは、すべての情報を読み取れるほど鮮明です。
画像を書き換える速さを示すフレームレートは27.5fps。比較したなかにはフレームレートが信号機の点滅のタイミングとかぶり色が識別できない可能性があるものもありましたが、こちらは事故時の信号の色が映ります。加害者の車の特定・過失割合の確認に役立つでしょう。
悪条件下でもきれいな映像を残せるかを検証した結果、逆光への強さが見られました。
強い逆光を再現したところ、上記画像のとおりナンバープレートの情報をすべて鮮明に読み取ることに成功。「白飛びもなくきれいに映る」という口コミどおり、光量を調整するHDRとWDR機能が効果を発揮しました。トンネルの出口付近などの、明暗差が激しい環境でも正確な映像を残せるでしょう。
一方、真っ暗な環境下での撮影は苦手で、人や木の影はまったく映りませんでした。フロントカメラの輝度は実測29.53、リアカメラは32.52とかなり低い数値です。暗い場所でもノイズを抑えると謳うStarvis IMX307を搭載していますが、街灯の少ない場所では通行人の姿がほとんど映らないでしょう。
比較したどの商品も、真っ暗な環境下ではフロントカメラが黒つぶれしてしまうのは同様でした。ただし、リアカメラは補正が効いて人や木の影を映せる商品もあり、前後ともに真っ暗だったのは惜しいところです。とはいえフロントは、ライトをつければある程度改善が期待できるでしょう。
映像を確認する手段は豊富です。大きな液晶モニターを搭載しているため、撮影した映像をその場ですぐに確認できます。しかし、比較した一部の商品にはあったWi-Fiには非対応なので、スマホで映像を確認することはできません。
付属のビューアーソフトは、Windows・Macの両方に対応しています。比較したほとんどの商品がWindows専用だったので、Macユーザーは有力候補となりますよ。リアカメラは20倍まで拡大でき、後方の車の情報を証拠として残しやすいのもメリットです。
しかしMacの場合、QuickTime Playerでは映像を見られないのは惜しい点。パソコンでさっと映像をチェックしたい人には不向きです。
PORMIDO PRD60Cは、撮影画角の広さ・映像保護機能の充実度の2点がデメリット。購入前にしっかりリサーチしておきましょう。
横からの割り込みやすり抜けを記録するには画角が狭い点が気になりました。
壁から3.5mの距離に設置し、10度ずつ40~150度までの角度で撮影した結果、前後カメラとも水平画角は100度と狭めでした。
比較したなかで水平画角140度を満たした商品は少数派ですが、フロントでは130度とワイドに撮影できるものも複数ありました。「画角が狭くサイドが見えづらい」と口コミにあるように、フロント・リアともに急な自転車の飛び出しや割り込みなどを記録するには不十分といえます。
比較した半数以上の商品が搭載していたSDカードチェック機能はありません。運転前に不具合に気づくのがむずかしく、肝心な記録ができていないという事態が起こりうるでしょう。
定期的なフォーマットも必要です。大事な映像を残すためにも、SDカードのチェックは定期的に行ってくださいね。容量は最大128GBと多く、長時間の撮影にも耐えられます。
録画機能は豊富でした。Gセンサーで衝撃を検知し、自動で録画を開始します。事故時の映像を通常時とは別で保存できるため、上書きされる心配はありません。マニュアル録画にも対応しており、あおり運転など危険な状況でも手動で録画が可能です。
記録解像度 | フルHD(1920×1080) |
---|---|
実測した水平画角(フロント) | 100度 |
フレームレート(フロント) | 27.5fps |
実測した水平画角(リア) | 100度 |
専用ビュアーソフト | |
SDカードチェック機能 |
良い
気になる
モニター | |
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総画素数(フロント) | 不明 |
水平画角(前後2カメラフロント) | 150度 |
対角画角(フロント) | 不明 |
総画素数(リア) | 不明 |
水平画角(前後2カメラリア) | 90度 |
対角画角(リア) | 不明 |
記録方式 | 常時録画、イベント録画、手動録画 |
記録最大容量 | 128GB |
映像ファイル形式 | TS |
給電方式 | シガーソケット |
幅(フロント) | 56mm |
奥行(フロント) | 28mm |
高さ(フロント) | 30mm |
幅(リア) | 56mm |
奥行(リア) | 28mm |
高さ(リア) | 30mm |
付属品 | 反射防止ファイル、中継TypeC電源ケーブル、GPS受信機、シガーアダプター、リアカメラ延長ケーブル、清潔布、取付ゴム、説明書、ケーブル取付セット、シール式ステッカー |
音声録音機能 | |
GPS対応 | |
Gセンサー | |
Wi-Fi | |
SDカードフォーマット不要 |
ここでは、PORMIDO PRD60Cのデメリットを補える商品をご紹介します。画角の狭さや暗所での映像の暗さ・SDカードの使い勝手のよさが気なる人は、検討してみてください。
ルームミラー型を検討している人は、コムテックのZDR038がおすすめです。
フロント140度・リア130度と画角が広く、側方までしっかりと記録できました。ナンバープレートも本拠地以外は鮮明に映り、万が一の際に加害者の車両を特定しやすいでしょう。逆光にも強く、トンネルの出口や日差しが強い状況下でも記録しやすいですよ。
SDカードのチェック機能もあり、不具合にもすぐに気づけます。定期的なフォーマットが不要で、手間が少ないのも魅力です。最大記録容量が128GBと多く長時間の撮影にも耐えられるため、SDカードが原因での撮影エラーは起きにくいでしょう。
導入コストを抑えたい人は、ユピデルのSN-TW9700dをチェックしてみてください。
前後カメラともに水平画角が140度とかなり広角なので、割り込み・すり抜けなどもしっかり映せるでしょう。逆光にも強く、リアカメラは暗所も明るく補正できました。夜道を走ることが多い人にもおすすめです。
SDカードのチェック機能により、破損に気づきやすいのもポイント。定期的なフォーマットも不要です。最大記録容量は128GBあるので、長時間の撮影にも耐えられます。執筆時点での値段は各ECサイトで2万円以下と、手に取りやすい価格ですよ。
PORMIDO PRD60Cは、自分で取りつけられます。取りつけの手順と注意点は以下のとおりです。
<取りつけ手順>
①まずは、取りつけ前に箱の中身や部品の動作が正常かチェックする
②ほかの部品にかぶらないよう取りつけ位置を決める
③前後カメラが似ているので間違いないか確認する
④配線は強く引っぱらないようにする
※TYPE-C中継線の配線は、向きを間違えるとリアの映像が表示されなくなるので注意が必要
(出典:公式サイト)
配線をきれいに隠して取りつけられるか心配な人は、プロに依頼するのがベストです。工賃は2万円ほどかかりますが、失敗して車体や部品を破損するリスクもありません。手間や時間も省けますよ。
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