解像度WQHDの27型ワイドPCモニターで作業の効率化を謳う、IODATA LCD-MQ272EDB-F。しかし、インターネット上には口コミが少なく、実際の評判がわからないため、購入を迷っている人もいるのではないでしょうか?
そこで今回は、IODATA LCD-MQ272EDB-Fを含むPCモニター全12商品を実際に使って、色の正確さ・色域の広さ・コントラスト比の高さ・画面調節のしやすさ・インターフェースの充実度・スタンドの使いやすさを比較してレビューしました。購入を検討中の人はぜひ参考にしてみてくださいね!
テレビ・プロジェクターなどの映像家電や、ノートパソコンやプリンターなど家電全般の比較・コンテンツ制作を経験し、家電チームのマネージャーに就任。キャリブレーションソフトを用いたテレビ・プロジェクターの画質測定を設計したり、ノートパソコンのベンチマークテストに取り組んだりしてきた。「ユーザーにとってベストな選択体験を提供する」ことを心がけて、コンテンツ制作を行っている。
すべての検証は
マイベストが行っています
目次
良い
気になる
IODATA LCD-MQ272EDB-Fは、色を正確に表示できるPCモニターをお探しの人におすすめです。専用ソフトでディスプレイを測定すると、とくに標準モードは正確性に優れていました。初期設定は標準モードよりやや劣るもの、比較したほかの商品のように色ごとの精度にバラつきは見られず。どの色も誤差が少ないため、デザイン制作に向いています。
メーカーが謳うとおり、色の鮮やかさも十分でした。比較した商品には自然界に近い色域の規格BT.2020のカバー率が60%にとどまるものもあったなか、65.3%までカバー。幅広い色を再現できるので、動画視聴やクリエイティブ作業にも向いています。一方、コントラスト比は216:1と低めで、映像のメリハリに欠ける点は惜しいところです。
画面やスタンドも柔軟に調整できます。カラーモードは5種類あり、コンテンツに合わせて本体のジョイスティックで変更が可能です。スタンドは左右・上下の角度に加えて高さまで細やかに調整でき、長時間作業でも疲れない角度を見つけやすいですよ。比較した商品の約4割にしか採用されていない、画面を縦横自在に変えられるピボット機能も搭載されています。
インターフェースの充実度はまずまず。USB Type-Cには非対応ですが、端子はHDMI×3・DisplayPort×1・USB Type-A×1・ステレオミニジャック×1に対応していました。比較したなかにはHDMIポートが1つしかない商品もあったのに対し、複数機器との接続がしやすいですよ。
価格は、執筆時点で大手ECサイトにて3万円台。ディスプレイ性能が高いうえ、スタンドの使い勝手も良好な1台です。フルHDよりも表示領域が広いWQHDため、表計算シートなどでスクロールが減って作業効率アップも期待できますよ。長時間パソコン作業をする機会が多い人は、チェックしてみてくださいね!
実際にIODATA LCD-MQ272EDB-Fと比較検証を行った商品の中で、各検証項目でNo.1を獲得したものをピックアップしました。
IODATA LCD-MQ272EDB-Fよりも高い評価を獲得した商品も!ぜひこちらも検討してみてくださいね。
Lenovo
使いやすくて色も正確。迷ったら選びたいWQHDモニター
JAPANNEXT
高画質で色鮮やか。デスク周りを整える機能も充実
そもそもPCモニターとは、パソコンと接続して画面を表示する装置のことで、もはやテレワークの必需品ともいえます。ノートパソコンとPCモニターの2画面使用で、作業効率のアップも期待できますよ。ノートパソコンよりも視線が上がるので、姿勢の改善にも繋がるでしょう。
今回ご紹介するIODATA LCD-MQ272EDB-Fは、WQHD解像度の27型ワイド液晶ディスプレイ。従来のフルHDディスプレイに比べて広範囲の表示ができ、スクロールの手間が減るため作業効率が向上すると謳っています。
製造元のIODATAは、パソコンやデジタル機器の周辺機器メーカーです。メモリーカードやUSBメモリー・Wi-Fi機器など様々なアイテムを取り扱っています。PCモニターはラインナップの豊富さも強みで、本商品のほかにも4K対応モデルやゲーミングモデルなど用途に合わせた選択が可能です。
ディスプレイには、上下左右178度の広視野角なADSパネルを採用。ADSパネルは、一般的に視野角が広く色鮮やかに映せるので、汎用性が高いパネルとして多くの製品に使用されています。視野角が広いと、どの角度から見ても映像を鮮明に見やすいですよ。
ブルーライトを低減する機能「ブルーリダクション2」も魅力です。従来は青色成分のみをカットしていましたが、本商品は黄色味を抑えつつ青色成分をカットして、より自然な見え方を実現。低減率は、5段階で調整可能です。
映画視聴でおすすめなのが、映像の明るさに応じて、バックライトの明るさを自動調整するCREX機能。明るいときは明るく、暗い場面では暗く、明るさがゆっくり自然に変化します。
サイズは、スタンドありの状態で幅614×奥行245×高さ411~541mm。高さは130mmの間で調整ができます。画面は4辺フレームレスのすっきりとしたデザインが特徴です。4辺のフレームの厚みが一緒なので、縦横気にせずにマルチディスプレイを構築しやすいですよ。
今回はIODATA LCD-MQ272EDB-Fを含む、PCモニター全12商品を実際に用意して、比較検証レビューを行いました。
具体的な検証内容は以下のとおりです。
まずは、色の正確さの検証です。
国際標準規格のカラースペースsRGBの条件で、規格どおりの色味を出せるか測定しました。色の差の定量指標であるDeltaEを基準に、誤差が小さいものほど高評価とします。
測定してみると、色を正確に映し出すことができました。色の精度を高めるための機能は特段ないものの、比較したなかでもトップクラスの正確さで、一部商品のような色ごとの精度のバラつきは見られません。
なお、工場出荷時にカラーモードはWEBモードに設定されていますが、標準モードのほうが精度が高く映し出されました。
ディスプレイはノングレア加工済み。比較したなかでもノングレア処理が施された商品は、やや白っぽい映りになるものの、反射が少なく目の負担を軽減しやすい傾向がありました。鮮やかさを重視するクリエイティブ用途でなければ、本商品のようなノングレア加工のモニターがよいでしょう。
次に、色域の広さの検証です。
色域は色の鮮やかさを示す指標。色域が広いと、映像を色鮮やかに美しく感じる傾向があります。今回の検証では、自然界に存在する物体の色域に最も近いBT.2020を基準とし、それに対するカバー率をチェックしました。
検証した結果、自然界に存在する物体の色域に最も近いBT.2020のカバー率は65.3%でした。比較したなかにはカバー率が60%にとどまる商品もあったなか、PCモニターとして十分な鮮やかさです。デスクワークだけではなく、映画鑑賞も楽しめるでしょう。
ディスプレイには、IPSパネルと同等のADSパネルを搭載。斜めから見ても色の変化が少ないため、会議用のモニターとして使用するのもおすすめですよ。
続いて、コントラスト比の高さの検証です。
黒の輝度と白の輝度の比率を示したのがコントラスト比。比率が高いと、鮮明でメリハリのある映像を楽しめます。検証では、ANSIチェッカー4x4パターンを表示し、黒と白が同一画面に混在する状態で、黒の輝度と白の輝度の比率を計算しました。
コントラスト比は216:1と、やや物足りない結果に。比較したなかにはコントラスト比が3755:1と高い商品もあったなか、映像のメリハリに欠けます。とはいえ、デスクワークをするぶんには、そこまで気にならないでしょう。
解像度は、フルHDの約1.8倍のWQHD(2560×1440p)。フルHDと比べて表示領域が広く、表計算シートなどの作業効率アップが期待できますよ。
より高精度の4Kの商品もありますが、表示領域が広すぎてオフィスワークに向かないことも。WQHDは表示領域と文字サイズのバランスがよいので、普段ノートパソコンで作業している人も違和感なく使えるでしょう。
次に、画面調節のしやすさ・インターフェースの充実度・スタンドの使いやすさの検証です。
自分好みの設定に画面を調節できるか・パソコンとの接続方法や本体設定の充実度・モニターの高さ・角度調節機能は搭載されているかなどをチェックしました。
柔軟に画面調節ができるため、自分に合った設定をみつけやすいといえます。カラーモードは5種類あり、用途に合わせて画面設定を変更できますよ。搭載されているカラーモードは以下のとおりです。
設定の変更は、モニター背面にあるジョイスティックを操作して行います。比較したなかでは操作方法がボタンのみの商品よりも、スティックのほうが押したり倒したりして直観的な操作ができる傾向がありました。
画面を90度回転させて、縦型表示に切り替えるピボット機能も搭載。比較したなかでは、ピボット機能を搭載している商品は少数でした。WEBサイトを縦長にして表示領域を広げ、スクロールの回数を少なく済ませたいときに便利です。
インターフェースの充実度はまずまず。USB Type-Cには対応していないものの、HDMI×3・DisplayPort×1・USB Type-A×1・ステレオミニジャック×1に対応しています。複数のゲーム機との接続も可能です。
比較したなかにはHDMIポートが1つしかない商品や、USB Type-A接続ができない商品もありました。複数機器との接続の自由度が高く、使い勝手がよいですよ。スピーカーも標準装備されています。
スタンドは使いやすく、見やすい位置にモニターを調節できました。上23度下5度の角度調節ができ、左右160度にモニターを動せます。奥行きは24cmと標準的なサイズなので、多くの机で扱いやすいでしょう。
比較したなかでは珍しく、高さ調節と上下の角度調節どちらも可能なのがうれしいポイント。画面を覗き込んで背中が丸まるのを防ぎ、肩こりや猫背の軽減が期待できます。長時間作業する人にぴったりですよ。
色域の広さ | 65.3% |
---|---|
色の正確さ | 1.30dE |
良い
気になる
モニターサイズ | 27インチ |
---|---|
表面処理 | ノングレア |
パネル種類 | ADS |
解像度 | WQHD(2560×1440) |
応答速度. | 14ms(オーバードライブレベル3設定時:5ms) |
コントラスト比(メーカー公表値) | 1000:1(CREX レベル2設定時:18700:1) |
最大輝度(公称値) | 350cd/m2 |
リフレッシュレート | 60Hz |
インターフェース | HDMI×3、DisplayPort、USB Type-A |
VESAマウント対応 |
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値段はサイトや店舗によって異なりますが、大手ECサイトでは執筆時点で3万円台で販売されています。各ECサイトのセールなどもあわせて、チェックしてみてくださいね!
最後に、よりディスプレイ性能が優秀だった商品をご紹介します。
予算を上げられるなら、EIZO FlexScan EV2781がおすすめです。色の精度・色域のカバー率・コントラスト比がすべて高く、色鮮やかで美しい映像を楽しめます。Type-Cケーブル1本でPCと接続できる手軽さも魅力です。スタンドは高さ調節に加え、左右・上下の角度調節にも対応していました。
HUAWEI XUW-CBAは、色域が広くコントラストも高い曲面ディスプレイ。コントラスト比は3755:1と、比較したなかではトップクラスでした。色域のカバー率も70.5%と高く、色に深みがありますよ。カラーモードが7種類あるので、用途にあわせた自分好みの設定を見つけやすいでしょう。
色域の広さ | 68.9% |
---|---|
色の正確さ | 1.33dE |
良い
気になる
モニターサイズ | 27インチ |
---|---|
表面処理 | アンチグレア |
パネル種類 | IPS |
解像度 | WQHD(2560×1440) |
応答速度. | 5ms(中間階調域) |
コントラスト比(メーカー公表値) | 1000:1 |
最大輝度(公称値) | 350cd/m2 |
リフレッシュレート | 59~61Hz |
インターフェース | HDMI、USB Type-C、DisplayPort、USB Type-A×4 |
VESAマウント対応 |
EIZO FlexScan EV2781をレビュー!クチコミ・評判をもとに徹底検証
色域の広さ | 70.5% |
---|---|
色の正確さ | 3.89dE |
良い
気になる
モニターサイズ | 27インチ |
---|---|
表面処理 | ノングレア |
パネル種類 | VA |
解像度 | WQHD(2560×1440) |
応答速度. | 4ms |
コントラスト比(メーカー公表値) | 4000:1 |
最大輝度(公称値) | 350cd/m2 |
リフレッシュレート | 165Hz |
インターフェース | HDMI、USB Type-C、DisplayPort1.2 |
VESAマウント対応 |
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