家庭でもプロ並みの真空パックができると謳う、ワイドシステム 真空パックん プレミアム。ネット上では「操作が簡単」と評判です。一方、「脱気能力が弱い」と気になる口コミも存在し、購入を迷っている人もいるのではないでしょうか?
そこで今回は、ワイドシステム 真空パックん プレミアム 77947-11を含む真空パック機全9商品を実際に使って、真空後のおいしさ・使いやすさ・袋1枚あたりのコストを比較してレビューしました。購入を検討中の人はぜひ参考にしてみてくださいね!
製菓・コーヒーの専門学校卒業後、スペシャルティコーヒー専門店にてバリスタとして7年間勤務。店舗ではハンドドリップやラテアートの講師も務め、味や香りへの繊細な感覚を磨く。マイベスト入社後はカフェで勤務していたこれまでの経験を活かし、コーヒー器具をはじめ、調理器具やキッチン雑貨、食品・ドリンク、ギフトアイテムなど、食まわり全般の商材の比較検証を担当。「ユーザーの立場に立って考える」をモットーに、日々の業務に取り組んでいる。また、焙煎士・バリスタとして現在も現場に立ち、実体験に基づいたリアルなレビューを届けている。
すべての検証は
マイベストが行っています
目次
ワイドシステム 真空パックん プレミアム 77947-11は、機械が苦手な人も簡単に操作できる商品です。脱気方法にはセットが簡単な吸引溝タイプを採用しており、食材のパックをロックしたらボタンを押すだけで完結。比較した袋でノズルを挟むタイプの商品は作業が難しかったのに対し、本商品ははじめてでも直観的に操作できる構造でした。
操作盤もわかりやすい仕様です。操作ボタンには「脱気→シール」などと作業内容が丁寧に記載されていました。現在の作業状況や残り時間も画面に数字で表示されます。本体にはロールを入れるケースとロールカッターが内蔵されており、食材のパックに必要な長さを引き出してきれいにカットできますよ。
しかし、保存後の食材のおいしさはいまひとつ。冷凍保存したお肉は生臭さがあり、食感も弾力が気になりました。試食したスーパーエコごはん研究家は「脱気が甘いため、空気と触れてドリップして臭みが増した」と見解。冷凍野菜も見た目は保ったものの、漬物のような食感でした。パワフルな脱気力を謳っていますが、「脱気能力が弱い」との口コミどおりです。
冷凍ではなく冷蔵保存した場合でも、お肉は硬く・野菜は酸味を感じる結果に。比較したなかには、冷蔵保存でも野菜の甘みやシャキシャキ感を残せた商品もありました。「食材の鮮度・おいしさ長持ち」との謳い文句どおりとはならず、長期保存には不向きでしょう。
ランニングコストも高めです。袋1枚あたりのコストを計算すると、大ロールだと約51円・小ロールだと約37円。比較した商品の袋のコストは平均約46円(※執筆時点)で、とくに専用袋が不要なものは1枚あたり13円ほどで済む商品もありました。大量に食品をストックしたいなら、費用も考慮したほうがよいでしょう。
価格は、執筆時点で税込15,980円。手順が簡単で、別売りのキャニスターを使用すれば液体の保存やマリネ調理もできます。食材にぴたりと袋がつくので、漬け込みや低温調理に使いたい人は検討してもよいでしょう。大量の食材を長期保存したいなら、ほかの商品もチェックしてみてくださいね。
今回ご紹介するワイドシステム 真空パックん プレミアム 77947-11は、最大約89kPaというパワフルな脱気力を謳う真空パック機。脱気方法は吸引溝タイプで、本体には2つのポンプを内蔵。強力吸引でパックし、食材を新鮮に長く保存できるとしています。
真空パックだけではなく、別売りの専用キャニスターを使用すれば液体のスープやカレー・型崩れしやすいフルーツも真空保存が可能。本体にはキャニスター専用のマリネボタンも搭載しており、浸透圧を利用して少ない調味料かつ短時間でマリネが完成するとしています。
製造元のワイドシステムは、通販サイト「暮らしの幸便」を運営しています。オリジナル商品の開発も行っており、真空パックんシリーズもその1つです。市販袋での真空が可能な真空パックんシェフ2、シンプルな操作性が魅力の真空パックんPlusなども展開しています。
脱気の圧力モードは、ノーマルとソフトの2種類です。ソフトモードは低圧で真空するので、柔らかく割れやすいものの真空に向いています。食材の状態を確認しながら、手動での脱気も可能です。パルスボタンを押している間だけ脱気ができるので、脱気時間と真空度合いを調整できますよ。
本体のロックはハンドル式。パックするには専用ロールシートが必要です。ロールシートは幅28cmの大サイズと、20cmの小サイズの2種類。エンボス加工された7層構造で、空気や液体を効率よく排出し密閉性も高いと謳っています。
サイズは幅40×奥行19.4×高さ11cm・重量は2.8kgです。なお、比較した商品の多くは奥行14~16cm前後でした。本体内部にロールを収納できるケースがあるぶん、比較したなかではやや奥行があります。
ステンレス性のボディは傷がつきにくく、耐久性に優れていると謳っています。シンプルなデザインなので、キッチンのインテリアに自然に溶け込むでしょう。ステンレスを基調としつつも、中央の操作盤まわりがブラックまたはホワイトの2色から選べます。
今回はワイドシステム 真空パックん プレミアム 77947-11を含む、真空パック機全9商品を実際に用意して、比較検証レビューを行いました。
具体的な検証内容は以下のとおりです。
まずは、真空後のおいしさの検証です。
お肉とミックス野菜を使用して、それぞれ10日間冷凍保存と5日間冷蔵保存したものを用意。スーパーエコごはん研究家の桃世真弓さんに協力していただき、保存した後の食材がおいしく食べられるかをチェックしました。
冷凍したお肉をチェックしたところ、豚肉の生臭さを感じました。専門家は「脱気が甘いため、空気と触れてドリップして臭みが増した」と分析しています。肉の臭みに敏感な人には向いていません。
弾力も強く、旨味が抜けていました。比較したなかには冷凍後もお肉が柔らかく、旨味が口一杯に広がる商品も。パサつきはそこまで感じないものの、専門家は「へたってしまっている感じ」とコメントしました。
一方、冷凍した野菜は、変色がなく見た目はきれいな状態に。水分の抜けがあり漬物のようなガリっとした食感は気になるものの、ある程度劣化を抑えられています。専門家も「少し酸味は感じたけど、味つけすれば問題ない」とコメントしました。
冷蔵保存したお肉は、冷凍保存したときより生臭さが和らいだものの、今度は硬さが気になりました。比較したどの商品も冷蔵保存ではおいしさをキープできなかったので、真空後のお肉は冷凍保存が適しているといえます。
冷蔵した野菜は酸味を強く感じ、食感も硬く飲み込みにくい状態でした。比較した商品には、野菜のシャキシャキ感や甘みを残したものもあるなか、本商品は食材のおいしさを保てるとはいえない結果に。専門家も「野菜の味が感じられない」とコメントしていました。
脱気方法は吸引溝タイプ。比較したなかで吸引溝タイプはおいしさが長続きする傾向がありましたが、本商品は振るわず。口コミにもあったように、脱気がやや弱いといえるでしょう。
次に、使いやすさの検証です。
工程は少ないか・脱気は簡単にできるか・操作はわかりやすいかなど、初心者が簡単に操作できる工夫がなされているかをチェックしました。
実際に使ったところ、初心者でも直観的に操作できるような工夫が見受けられました。食材をパックに入れて本体にセットしたら、ボタンを押すだけで脱気からシールまで自動で動作します。完成まで放置できるので、手間がかかりません。
比較したなかで、袋でノズルを挟んで脱気するノズルタイプは作業にコツがいる傾向がありました。本商品は、パックを固定するのもハンドルをおろすだけと簡単。体重をかける必要がなく、メーカーの謳い文句どおり軽い力で作業できました。
なお、パックはロールタイプなので、袋の大きさを決めたら先に底辺をシールしておきましょう。
「脱気→シール」「シール時間:短め・普通・長め」などと、ボタンに作業内容が丁寧に表示されています。比較した商品には操作盤の表示がシンプルなものもあったのに対し、手順が書かれているぶん直観的に操作できました。脱気・シールなどのステータスも画面に表示されますよ。
作業時間のカウントダウンも表示され、数字が0になると作業終了です。残り時間を把握しやすいので、スムーズに作業できます。
専用パックはロールタイプ。本体の内部にロールを入れるケースがあり、そのまま必要な長さに引き出してロールカッターでパックをきれいにカットできます。パックを食材に合わせてカットできるので、大量の食材も効率よく真空できるでしょう。
最後に、袋1枚あたりのコストの検証です。袋1枚あたりの価格を算出し、20円以下のものを高評価としました。
検証した結果、ロールタイプ大は約51円・ロールタイプ小は約37円と高め。比較した商品の袋1枚あたりのコストは平均約46円(※執筆時点)。大サイズだとランニングコストが高いのが気になりました。本商品に限らず、比較したなかで専用袋を使用する商品は、市販の袋が使える商品よりもコストがかかる傾向がありました。
ワイドシステム 真空パックん プレミアム 77947-11は、公式通販サイトから購入可能です。値段は執筆時点で税込15,980円。替えの大・小ロールや別売りのキャニスターも販売していますよ。
そのほかの取扱店舗は、Amazon・楽天市場・Yahoo!ショッピングなどの大手ECサイト。各サイトのセール情報などとあわせてチェックしてみてくださいね。
ワイドシステム 真空パックん プレミアム 77947-11は、真空室が汚れた場合、取り外して丸洗いが可能です。サッと水洗いできるので、使用後も本体を清潔に保てますよ。
最後に、長期間保存しても食材のおいしさが損なわれなかった商品をご紹介します。
VERYMODEL AP-18は、食材を大量にストックしたい人におすすめです。冷凍したお肉は、解凍後も旨味を存分に感じられました。野菜の保存状態もよく、冷蔵しても野菜の甘みが残っています。専用袋が必要なものの、1枚あたりのコストは約33円と比較したなかではリーズナブルでした。
ニューウェルブランズ・ジャパン V2240は、初心者にも使いやすい1台。フタの裏に脱気の手順が書かれているので、説明書を見ずに操作できます。冷凍したお肉・野菜の状態はよく、どちらもおいしく食べられました。キャニスターや、栓をあけた瓶の中身を真空にできるボトルストッパーも付属します。
サイズ | 幅40.6×奥行19.8×高さ10.2cm |
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本体タイプ | 吸引溝タイプ |
幅 | 40.6cm |
奥行 | 19.8cm |
高さ | 10.2cm |
本体重量 | 1.26kg |
容器タイプ | バッグ |
集水タンク搭載 | 不明 |
ロールカッターあり | |
ロック操作 | 片手でロック可能 |
専用袋サイズ | 不明 |
モード種類 | 脱気・シール(自動)、脱気(手動)、シールのみ |
シール時間調整機能 | |
専用袋幅 | 不明 |
専用袋長さ | 不明 |
専用袋素材 | 不明 |
シール可能幅. | |
液体対応 | |
粉物対応 | |
油物対応 | 不明 |
脱気力 | -65kPa |
シール可能幅 | 不明 |
袋1枚あたりのコスト | 約33円 |
操作音 | 不明 |
特徴 | 不明 |
Verymodel 全自動真空パック機をレビュー!クチコミ・評判をもとに徹底検証
サイズ | 幅41.3×奥行16.4×高さ10cm |
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本体タイプ | 吸引溝タイプ |
幅 | 41.3cm |
奥行 | 16.5cm |
高さ | 10cm |
本体重量 | 2kg |
容器タイプ | ロール、バッグ、キャニスター |
集水タンク搭載 | 不明 |
ロールカッターあり | |
ロック操作 | 片手でロック可能 |
専用袋サイズ | バッグ:20×28cm、ロール:28cm×3m |
モード種類 | その他(汁気を含む食品、汁気の少ない食品、飲みかけのワインなどのボトル)、脱気・シール(自動)、脱気(手動)、シールのみ、キャニスター |
シール時間調整機能 | |
専用袋幅 | 不明 |
専用袋長さ | 不明 |
専用袋素材 | バッグ、ロール:ポリエチレン/ナイロン/ポリオレフィン |
シール可能幅. | |
液体対応 | |
粉物対応 | |
油物対応 | 不明 |
脱気力 | 不明 |
シール可能幅 | 不明 |
袋1枚あたりのコスト | 81円(バッグSの場合)、98.8円(28cmロールタイプの場合) |
操作音 | 不明 |
特徴 | 不明 |
フードセーバー V2240をレビュー!クチコミ・評判をもとに徹底検証
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