市販の使い捨てシートが使えて、汚れもよく落ちると評判の拭き掃除ロボット、iRobot Braava 390J。ネット上では稼働音の静かさも評価されていますが、一方で「ドアにガンガン当たる」「ゴミの吸い逃しが多い」といった口コミもあり、購入を迷っている人も多いのではないでしょうか?
そこで今回は、iRobot Braava 390Jを含む拭き掃除ロボット全24商品を実際に使ってみて、掃除性能の高さ・賢さ・お手入れのしやすさ・音の静かさを比較してレビューしました。購入を検討中の人はぜひ参考にしてみてくださいね!
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すべての検証は
マイベストが行っています
目次
iRobot Braava 390Jは、水拭き性能を重視する人におすすめです。
検証では、水拭きに特化した商品ならではの力を発揮。何度も往復せずに汚れをしっかり拭き取りました。キャップが大きくて給水しやすく、パッドの洗浄も水でゆすぐだけと、簡単に手入れできるのもメリットです。音は会話を遮らないほど静かで、在宅中でも気にせず使えます。
一方、賢さがいまひとつなのは惜しい点でした。ソフトタッチで激しく衝突することはないものの、障害物に当たる回数が多いのは気になります。侵入エリアの設定もできないので、階段に近い部屋の掃除はドアを閉めるなど、対策を取ってくださいね。
拭き掃除専用機ですが、お掃除ロボットとしては低価格です。市販のドライ・ウェットシートも使えるので、気になる人はぜひチェックしてみてください。
iRobotは、1990年にマサチューセッツ工科大学のロボット学者たちが創設したロボット専業メーカーです。ロボット掃除機のルンバをはじめ、スマートホーム化に役立つ製品を開発しています。
Braava 390Jは、水拭き・から拭きの2つの清掃モードを搭載したモデルです。利用者からの要望に応え、Braava jetの床用洗剤に対応し、2019年6月に発売されました。
対応できる床面は、フローリング・タイル・クッションフロアなど。凹凸が少ない床材であれば、体への負担が大きい拭く作業がボタン1つで完了します。
2つのモードは個別で運転できますが、ドライ⇒ウェットの順に使うのが効果的です。まずは、ドライモードでホコリや髪の毛・ペットの毛を絡めとり、床面のザラザラ感を解消しましょう。直線的に動いて前後に平行移動しながら、最大56畳までから拭きします。
ウェットモードは、湿った状態をキープしないとならないため、適用畳数は20畳まで。斜め方向への前進と後退を繰り返して、同じ場所を3回丁寧に水拭きを行います。皮脂や食べこぼしなどの頑固な汚れも溶かすことが可能です。
本体だけでも問題なく清掃できますが、付属の「NorthStarキューブ」と接続すると認識精度がアップします。キューブが司令塔の役割を果たし、現在地や次に清掃するべき場所を判断して、部屋全体をすみずみまで移動。拭き掃除が完了すると、自動でスタート位置に戻ります。
同梱されるのは1台ですが、キューブ同士を6~7m離して複数台置くと、ドライモードの清掃範囲が拡大しますよ。NorthStarキューブは、税込5,940円(執筆時/公式サイト参照)で別途購入できます。
まずは、使い方を簡単に解説します。
【清掃までの手順】
ウェットクリーニングパッドは、清掃後に手入れが必要です。水でゆすいで洗ってから、完全に乾かしましょう。水洗いが面倒だなと感じるときは、市販の使い捨てシートを使うのが便利です。ウェット・ドライの両方に対応※しているので、清掃を終えたらシートを捨てるだけで完了します。
シートの形状によっては使えない場合があります。
床のニオイも気になる…というときは、貯水タンクに入れた水に少しBraava jet床用洗剤を加えましょう。爽やかな香りが広がり、よりスッキリしますよ。販売価格は、オンラインストアで税込968円(執筆時)です。
サイズは奥行21.6×幅24.4×高さ7.9cm、重量は約1.8kgです。高さを抑えたコンパクト設計なので、ベッドやソファといった家具の下など、手の届きにくいところにも入り込んで奥まできれいにします。
丸い形状のものが圧倒的に多いなか、角まで届くエッジデザインなのも大きな特徴です。ホコリが溜まりやすい壁際や部屋の隅も、逃さずしっかり拭き掃除します。
付属品は以下のとおりです。急速充電スタンド・電源コード・乾電池以外は、純正品がオンラインストアで販売されています。
【付属品】
充電するときは、本体を縦にして充電スタンドに置きましょう。置くひと手間は増えますが、省スペースでインテリアにもなじみやすいですよ。充電時間は約2時間。スピーディに満充電になるので、今日は汚れがひどいから2回稼働させたい、というときも困りません。
検証①:掃除性能の高さ
検証②:賢さ
検証③:お手入れのしやすさ
検証④:音の静かさ
まずは、掃除性能の高さ・賢さを検証します。
1畳のアクリル板に蛍光塗料を塗ってフローリングのベタつき汚れを再現し、商品を20分間走行させてから塗料の残り具合をチェック。吸引力は5種類のゴミを一定量撒き、残った量を確認して評価しました。
同時に稼働時に衝突防止やマッピングが機能しているかなども確認し、賢くきれいに水拭きできるかを確認しています。
掃除性能は非常に優秀です。ほぼ完ぺきなレベルまで床の汚れを取り除くことができた上位商品には一歩及ばないものの、蛍光塗料を力強く拭き取りました。適切な量の水が出ていて、少し残った蛍光塗料も確実に薄まっています。
水拭き専門機ならではの力を発揮しており、何度も往復せず作業は完了。無駄のなく動くので、サッと掃除を終わらせたいときにも便利ですよ。
Braavaは水拭き専用のため、ゴミの吸引はできません。今回はその欠点を補うために、検証の際はRoomba e5を併用しました。すると、フローリングのゴミはほぼ完ぺきに吸い取りました。残ったゴミの量は1g以下と少なく、Braavaと併用することで床がスッキリするでしょう。
カーペットのゴミも、1/3残った程度でした。部屋の一部にラグを敷いているご家庭でも、e5との併用はおすすめですよ。
賢さは評価が伸び悩みました。1cmの段差はスムーズに乗り越えましたが、障害物は完全に回避できません。
ソフトタッチする程度で、傷つけたり倒したりすることはないものの、衝突回数が多いのが気になりました。お気に入りの家具は脚だけ保護しておくなど、工夫をするのがよいでしょう。
もう少し精度を上げたい場合には、付属の「NorthStarキューブ」を設置しましょう。置くだけで司令塔となり、正確に位置を把握して賢く動きます。侵入エリアの設定はできませんが、キューブの位置によってある程度稼働エリアが制限される仕組みです。
スケジュール機能や、清掃時間が短縮されるクイックモードがあるのもメリット。生活スタイルに合わせた使い方ができます。
続いて、お手入れのしやすさ・音の静かさを検証します。
お手入れのしやすさは、実際に商品を手洗いして、ゴミ捨てや給水のしやすさなどを確認して評価。音の静かさは、騒音レベル約40dBの室内で、拭き掃除ロボットから約1m離れた場所の音量を騒音計で測定しました。
お手入れのしやすさは、まずまずの評価です。給水口キャップは大きめで、水を継ぎ足しやすい仕様でした。給水パッドの洗浄は水でゆすぐだけと、手入れも簡単です。代用品のルンバ e5は、ゴミに手を触れることなく捨てられます。
稼働音が比較的静かなのもうれしいポイント。1m離れて計測した騒音レベルは62.9dBと、今回検証した商品の全体平均68.4dBを下回りました。
環境省によると、60dBはファミリーレストランの店内や博物館内に相当するとされています。会話を遮ることはないので、在宅中でも使いやすいでしょう。
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もっと高性能な拭き掃除専用機が欲しい人には、Braava jet m6がおすすめです。家の間取りを学習して記憶するマッピング機能があるのが特徴。障害物を検知する能力も優秀で、検証ではほとんど家具に衝突しませんでした。アプリも設定しやすく、説明書いらずで使えますよ。
掃除性能も非常に高いので、皮脂汚れ・油汚れまでスッキリします。専用モップは厚みがあり、何度か洗ってもヘタりませんでした。使い捨てモップも購入でき、手洗いが面倒な人にもうってつけ。ハイスペックな分、価格は390Jより高めですが、賢い商品をお探しなら必見です。
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