2.4・5・6GHzと3つの帯域を利用できるWi-Fi 6E対応のWi-Fiルーター、TP-Link Deco XE75 Pro。ネット上では「接続台数が増えても速度を維持できる」「設定が簡単」と評判です。一方「親機と離れると速度が落ちる」といった気になる口コミもあり、購入を迷っている人もいるのではないでしょうか?
今回はその実力を確かめるため、以下の6つの観点で検証した結果をふまえたレビューをご紹介します。
さらに、各メーカーの新商品や売れ筋上位など人気のWi-Fiルーターとも比較。検証したからこそわかった、本当のよい点・気になる点を詳しく解説していきます。ポイントや送料を考慮した価格比較も行いましたので、Wi-Fiルーター選びに迷っている人はぜひ参考にしてみてください。
アウトドア用品・自転車・スポーツ用品・PC本体・PC関連用品など、幅広いジャンルのコンテンツ制作に携わる。「専門性をもとにした調査・検証を通じ、一人ひとりに合った選択肢を分かりやすく提案すること」をモットーに、コンテンツ制作を行なっている。
すべての検証は
マイベストが行っています
目次
28,500円
おすすめスコア
通信速度
接続範囲(マンション)
接続範囲(戸建て2階建)
接続範囲(戸建て3階建)
複数台接続時の通信速度
初期設定のしやすさ
安定して通信できる機能
Wi-Fi規格 | Wi-Fi 6E |
---|---|
検証時の5GHz下り最大通信速度 | 823.65Mbps |
検証時の5GHz上り最大通信速度 | 268.19Mbps |
良い
気になる
3つの帯域を使い分ければ、機器を複数台接続した場合の速度も維持しやすい点もメリット。5GHz帯に5台のデバイスを接続したところ、通信速度の減衰率は31.1%を記録。10台同時だと56.9%とそれなりには減衰したものの、実際は6GHz帯や2.4GHz帯にも接続を分散できます。「接続台数が増えても速度を維持できる」との口コミどおり、快適に通信しやすい仕様です。
安定して通信できる機能もひととおり揃っています。比較したほとんどの商品と同様に最新規格のWi-Fi 7には非対応ですが、1つ前の規格であるWi-Fi 6Eに対応。最適な電波を届けるビームフォーミング機能や、混雑状況により自動で周波数帯を切り替えるバンドステアリング機能も搭載しています。メッシュWi-Fiの構築ができるので、カバーエリアの拡大も可能です。
セキュリティサービスも充実していました。比較したなかには有料のセキュリティサービスしかない商品もありましたが、こちらは無料でWEBサイトをブロックしたり使用を制限したりできます。有料版では使いすぎを防ぐキッズタイマーや、悪質サイトへのアクセスを制限できるフィルタリング機能の使用も可能。子どものいる家庭にもぴったりです。
<おすすめでない人>
実際にTP-Link Deco XE75 Proと比較検証を行った商品のなかで、総合評価1位を獲得したベストバイのWi-Fiルーターと、各検証でNo.1を獲得した商品をピックアップしました!
TP-Link Deco XE75 Proの購入を迷っている人はぜひチェックして、自分にとってのベストバイのアイテムを見つけてみてくださいね!
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どこでも高速通信で快適!コンパクトさも魅力なベストバイ
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Wi-Fi 7対応のハイスペックルーター!10Gポートも搭載
バッファロー
高速通信で快適なネット環境!重い通信をたくさん行う家庭に
今回ご紹介するDeco XE75 Proは、ネットワーク周辺機器メーカーのTP-Linkが手掛けるWi-Fiルーターです。Wi-Fi規格は、2.4・5・6GHzの3つの帯域を利用できるWi-Fi 6Eに対応。電波の重複や干渉が少ない6GHzバンドを活用することで、「高い処理速度 + 低遅延を実現する」と謳っています。
AIがネットワーク環境・クライアントの種類・ユーザーの行動を自動で学習し、常に快適な接続先に自動で切り替える仕組みも特徴。メッシュWi-Fiを構築できるので、カバーエリアの拡大も可能です。なお、詳細なスペックは以下をご覧ください。
「Deco XE75 Pro」は、複数のアンテナが電波強度を高める高性能アンテナを内蔵。1・2個パックが販売されており、2つとも買えば合計3個で4~7LDKまでカバーできます。有線ポートは、ギガビットポート×2に加え、新たに2.5Gbpsポート×1つを搭載。従来モデルよりも高速通信が可能になりました。
今回は、TP-LinkのDeco XE75 Proを含む、Wi-Fiルーターを実際に用意して、比較検証レビューを行いました。
具体的な検証内容は以下のとおりです。
TP-Link Deco XE75 Proには、5つのよい点がありました。購入を考えている人はぜひ最後までチェックしてくださいね!
接続範囲の広さも魅力です。家の中心にルーターを置けば、1台で戸建てをカバーできるでしょう。
「親機と離れると速度が落ちる」との口コミもあるように、2・3階の部屋では、100Mbpsを下回る地点もありました。しかし、ルーターの真上にあたる3階の部屋では、重たいデータのダウンロードもスピーディに完了できる下り300Mbps以上を維持しています。
比較したなかには、中継機やメッシュWi-Fiがないと戸建て全体をカバーできない商品もありました。対してこちらは、置き場所を工夫すれば家中に電波を届けられます。オンライン会議やオンラインゲームなどの双方向の通信も快適に行えるでしょう。なお、詳細な検証結果は以下のとおりです。
検証結果は、3回計測した平均値です。
3つの帯域を使い分ければ、複数の機器を同時に接続した場合の速度低下を抑えられます。
5GHz帯にスマホやタブレット・PCなどを計5台接続した際の通信速度は、下り142.15Mbpsでした。比較した商品には80%以上速度が低下して20Mbps前後しか速度が出ないものもありましたが、こちらは31.1%しか減衰せず。WEB会議や4K動画の視聴がおおむねスムーズに行える速度を維持しています。
一方、10台接続すると減衰率は56.9%とやや大きくなりました。5GHz帯にのみ接続すると通信速度が落ちやすいため、6GHz帯や2.4GHz帯にも分散して接続することをおすすめします。「接続台数が増えても速度を維持できる」と口コミにもあったように、帯域の使い分ければ快適に通信ができるでしょう。
混雑状況により自動で周波数帯を切り替えるバンドステアリング機能、複数通信時でも速度を維持するMU-MIMO(マルチユーザーマイモ)も搭載。接続状況や時間帯問わず、安定した通信が叶うでしょう。
通信を優先させるデバイスを設定できるQoS機能や、最適な電波を届けるビームフォーミングも備えています。メッシュWi-Fiの構築も可能なので、カバーエリアを拡大したいときにも便利ですよ。
<検証結果>
また、有料版では、使いすぎを防ぐキッズタイマーや悪質サイトへのアクセスを制限できるフィルタリング機能の使用もできます。子どものいる家庭にもぴったりです。
ファームウェアは自動で更新されるので、常に最新の状態を維持できます。なお、暗号方式は最新のものに対応していますが、古い規格には非対応でした。古いデバイスと通信する場合は、通信が傍受されやすいというリスクがあることに注意が必要です。
<検証結果>
とはいえ、アプリの案内に従うだけで簡単に設定は可能。管理画面のIDやパスワードはルーター本体の情報をチェックする必要はあるものの、初心者でも設定に困ることはないでしょう。公式サイトでは動画で手順の確認ができます。
専用アプリは、スマホからでもパソコンからでも操作が可能。メッシュの子機を追加する際はアプリからWPSの設定が行えるので、スムーズに接続できます。
Wi-Fi規格 | Wi-Fi 6E |
---|---|
検証時の5GHz下り最大通信速度 | 823.65Mbps |
検証時の5GHz上り最大通信速度 | 268.19Mbps |
良い
気になる
最大通信速度(理論値) | 2402+2402+574Mbps |
---|---|
周波数帯 | トライバンド |
周波数 | 2.4GHz、5.0GHz、6.0GHz |
アンテナの種類 | 内蔵タイプ |
アンテナ数 | 6GHz帯:2×2、5GHz帯: 2×2、2.4GHz帯: 2×2 |
重量 | 499g |
幅 | 10.5cm |
奥行 | 10.5cm |
高さ | 16.9cm |
LAN端子 | 2.5GBASE-T、1000BASE-T |
INTERNET端子 | 2.5GBASE-T、1000BASE-T |
ビームフォーミング機能 | |
MU-MIMO機能 | |
メッシュ機能 | |
EasyMesh対応 | |
QoS機能 | |
中継機能 | |
IPv6対応 | |
VPN対応 | |
バンドステアリング機能 | |
専用アプリ | |
キッズタイマー機能 | |
アクセスログの取得可能 | |
端末ごとのアクセス制限可能 | |
検証時の6GHz下り最大通信速度 | 865.31Mbps |
検証時の6GHz上り最大通信速度 | 316.37Mbps |
検証時の2.4GHz下り最大通信速度 | 190.97Mbps |
検証時の2.4GHz上り最大通信速度 | 106.66Mbps |
設置方法 | 縦置き |
セキュリティ規格 | WPA3 Personal (AES)、WPA2 Personal(AES)、WPA Personal(AES) |
メーカー保証期間 | |
消費電力 | 24W |
※ランキングは、購入時に取得できるポイントを考慮した実質価格で作成しています。
28,215円
(最安)
販売価格:28,500円
ポイント:285円相当
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32,169円
(+3,954円)
販売価格:32,169円
ポイント:0円相当
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(479件)
ここでは簡単に設定できる商品や、お手頃価格のアイテムをご紹介します。
バッファローのWSR-3000AX4P-BKは、Wi-Fiルーターがほしいすべての人におすすめです。1万円以下とお手頃価格ですが、ハイエンドモデル並みに通信環境を改善できます。親機近くの最大通信速度は640.70Mbpsと、オンラインゲームも快適にプレイできるほどの速さでした。
接続範囲も広く、3・4LDKのマンションはもちろん、2・3階建ての広い家も隅々までカバーできます。複数台接続すると速度は落ちるものの、もともとのスピードが速いため、WEB会議もサクサク行えるレベルを維持できました。
バンドステアリングやビームフォーミングなど、通信を安定させる機能も充実しています。デバイスの使用場所や接続状況に左右されにくいですよ。「Wi-Fi EasyMesh」対応のWi-Fiルーターと併用すれば、メッシュネットワークも構築できます。
タイマーやフィルタリングなどセキュリティ機能も豊富。本体のAOSSボタンを押すだけで古いルーターの情報の引き継げるので、初期設定も簡単に行えます。アンテナ内蔵のコンパクト設計のため、置き場所も選びにくいでしょう。高速通信・設置のしやすさ・低価格の3拍子揃ったコスパのよいアイテムです。
親機近くの最大通信速度は800Mbps超えと、比較したなかでトップクラスでした。複数人でのオンラインゲームやWEB会議もスムーズに行えます。メッシュ機能に対応のため、子機を設置すれば2・3階建ての広い戸建てもしっかりカバーできるでしょう。
元の通信速度が速いうえ、トライバンドに対応しているのもメリット。オンラインゲームやストリーミングサービスなどの重い通信も快適に行えます。ビームフォーミング機能やバンドステアリング機能など、安定して通信できる機能も豊富に備わっていました。
ワンタッチで引き継ぎが完了するAOSSボタンつきのため、初期設定も簡単です。タイマー機能やフィルタリング機能などセキュリティ面も充実しているので、子どものいる家庭にもおすすめです。
TP-LinkのDeco XE75 Proは、Amazonの公式ショップで購入できます。1~3パックセットが用意されているので、部屋の広さに応じて使い分けてみてください。
1~3LDK向けの1パックは、税込18,300円。3~5LDK向けの2パックは税込33,800円(※2024年10月時点)でした。さらに1パックと2パックを合わせて計3パックで使用すると、4~7LDKとより広範囲をカバーできます。
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