犬や猫は自分で服を着たり暖房を調節したりできないため、飼い主による寒さ対策が必要です。「うちの子は毛皮があるから大丈夫」と思っていても、実は多くのペットが冬の寒さによるストレスや健康リスクにさらされている可能性があるので注意しましょう。
今回は犬・猫の寒さ耐性の違いや、室内・屋外での効果的なペットの寒さ対策を具体的に解説します。寝るとき・散歩時などシーンごとに役立つグッズも紹介しているので、ぜひ参考にしてくださいね。

3歳の愛猫と暮らし、フード、おもちゃ、ケア用品に至るまで、愛猫のために数多くの商品を試してきた経験から、ペット関連のコンテンツ企画・制作を担当。「言葉を話せないペットの目線に立つ」をモットーに、コンテンツの企画・制作を日々行っている。
犬や猫は寒さを感じると、特徴的な行動や仕草をします。最もわかりやすいサインは、丸まった姿勢や体の震えです。犬や猫は体温を維持するために筋肉を震わせたり、熱を逃がさないよう体を小さく丸めたりします。
また、ペットが以下のような行動を示した場合は、寒さを感じている可能性があるので注意しましょう。
平常時の行動をよく観察し、季節の変化に伴う行動の変化に気を配ることが大切です。ただし、これらの行動は病気のサインと混同しやすい点に注意してください。震えが続く場合や食欲低下を伴う場合は、単なる寒さではなく疾患の可能性があります。
冬は寒さによるストレスだけでなく、低体温症や乾燥にまつわるトラブルのリスクも上昇。低体温症は、体温が異常に低下する危険な状態です。初期症状として、激しい震え・活力低下・歯茎の蒼白化などが現れます。
低体温症が進むと意識混濁や昏睡状態になることもあるので、速やかな対応が必要です。症状を見つけたら、タオルで体を包み、ぬるま湯で徐々に体温を戻す応急処置を行いましょう。震えが止まらない・反応が鈍いなどの症状がある場合は、すぐに動物病院を受診してください。
冬の乾燥による皮膚トラブルも見逃せません。フケの増加、かゆみ、肉球のひび割れなどが一般的な症状です。対策としては、加湿器を設置したり十分な水分摂取を促すことが有効といえます。また、冬の間は保湿成分入りのシャンプーを使ったり、肉球専用クリームを塗るなどのケアも検討してください。
犬や猫の寒さへの耐性は、種類や年齢、体格によって異なります。それぞれの特性を理解したうえで、適切な寒さ対策を行うことが重要です。
シベリアンハスキーやゴールデンレトリーバーなどのダブルコート(二重被毛)の犬種は、アンダーコートが断熱材の役割を果たすため、比較的寒さに強い傾向が。これは猫でも同様で、メインクーンやノルウェージャンフォレストキャットなどのダブルコートをもつ猫は寒さに耐性があるとされています。
一方で、シングルコート(単層被毛)のチワワやイタリアン・グレーハウンド、ミニチュアピンシャーなどの小型犬は寒さに弱い犬種です。猫でも、アンダーコートが少ないオリエンタルショートヘアやコーニッシュレックス、無毛のスフィンクスなどは体温保持が難しく、寒さに弱いといえます。
年齢や体格も寒さ耐性に大きく影響します。体温調節機能が未熟または低下している子犬・子猫やシニアの犬猫は、寒さを感じやすいでしょう。瘦せ型や小柄なペットも、体脂肪や筋肉量が少ないため体温が低下しやすいといえます。
注目すべきは、寒さに強いとされる種類でも個体差がある点です。犬猫ともに、長く暖かい室内で過ごしている場合や加齢により寒さへの耐性が落ちることがあります。「うちの子は寒さに強いから大丈夫」と安心せずに、普段の生活環境や行動の変化をしっかり観察しましょう。
室内での寒さ対策の基本は、適切な暖房器具の選択と寝床の工夫です。まずはベッドを壁際から離し、床から少し高い位置に設置すると冷気を避けられます。マットは保温性の高いボア素材や中綿入りを選び、定期的に洗濯して衛生面にも配慮しましょう。
暖房器具は、安全性を最優先に選んでください。エアコンは20〜24℃を目安に設定し、乾燥を防止するため加湿器と併用しましょう。ペット専用ホットカーペットやヒーターも快適ですが、愛犬・愛猫に噛み癖がある場合は電源コードの保護が必須です。コタツやファンヒーターはやけどのリスクがあるため、ペットサークルなどでエリア分けをしましょう。
おすすめのペットの寒さ対策ができるグッズやペットサークルは以下で紹介しているので、興味がある人はチェックしてくださいね。
冬の犬の散歩では、タイミングの工夫と適切な防寒対策が愛犬の健康を左右します。最適な散歩時間は、気温が比較的高い日中の10時から14時頃です。冷え込みが厳しい朝晩は避け、地面が温まった時間を選ぶことで、肉球の冷えや凍結した道でのケガを防げるでしょう。
帰宅後は肉球のケアが重要です。雪や除雪剤が付着していないか確認し、ぬるま湯でやさしく洗い流しましょう。タオルで丁寧に拭き取ったあと、肉球クリームを塗って乾燥や亀裂を予防してください。また、室内に戻ったら必ず防寒服を脱がせ、皮膚や被毛の通気性を保ちましょう。
防寒服が必要かどうかは、愛犬の種類や被毛の状態によって異なります。短毛犬や小型犬、シニア犬や子犬は特に寒さに弱いため、気温が5℃以下になったら着用を検討しましょう。一方、寒冷地原産の厚い被毛を持つ犬には、基本的に防寒服は不要です。犬の防寒服の詳しい選び方を知りたい人は、以下を参考にしてください。
