完全防水防塵仕様で、高速首振り・AI自動追跡などの機能を搭載する、アトムテック ATOM Cam Swing。ネット上では「夜でもよく見える」と評判ですが、「近くに電源がないと設置できない」との口コミもあり、購入を迷っている人もいるのではないでしょうか?
今回はその実力を確かめるため、以下の7つの観点で検証した結果をふまえたレビューをご紹介します。
さらに、各メーカーの新商品や売れ筋上位など人気のペットカメラとも比較。検証したからこそわかった、本当のよい点・気になる点を詳しく解説していきます。ポイントや送料を考慮した価格比較も行いましたので、ペットカメラ選びに迷っている人はぜひ参考にしてみてください。
新卒でPC周辺機器・スマホアクセサリー・カーアクセサリーを取り扱うメーカーに入社。法人営業・広報を担当し、商品開発にも携わる。2023年2月にマイベストに入社し、モバイルバッテリーやビデオカメラなどガジェットやカメラの比較・コンテンツ制作を経験。現在では、家電・カーバイク用品など幅広いジャンルのコンテンツ制作に携わる。「専門性をもとにした調査・検証を通じ、一人ひとりに合った選択肢を分かりやすく提案すること」ことを心がけて、コンテンツ制作を行っている。
すべての検証は
マイベストが行っています
目次
良い
気になる
アトムテック ATOM Cam Swingは、部屋の隅々まで撮影できるペットカメラがほしい人におすすめです。撮影範囲が広く、首振りすると水平方向に360度・垂直方向に180度までカバーできました。比較したなかには本品の半分ほどの範囲しか撮影できない商品もありましたが、本品は死角を作りにくいので、ペットの様子を見守りやすいでしょう。
明るい場所での画質はよく、動くペットが着ている服の文字が見えるほどクリアでした。暗所では細かい部分が見づらかったものの、日中の見守りがメインなら見にくく感じることはなさそうです。動体検知機能は細かな動きを検知しきれず、検知直前までさかのぼって録画する機能もないものの、7m先でカメラを横切ると検知して録画を開始しました。
自動追尾・呼びかけ・鳴き声検知など、基本的な見守り機能もそろっています。Wi-Fi接続はアプリに表示されたQRコードを読み取るだけと簡単。比較した商品にはSSIDの入力などが必要なものもあったのに対し、手間がかかりません。アプリ内のアイコンには文字が表示されているのでわかりやすく、直感的に操作できました。
電源コード式なので、バッテリー切れを気にせずに使用可能です。しかし「近くに電源がないと設置できない」との口コミどおり、設置場所の自由度は低め。比較した商品には本体を押したり引いたりしてもあまり動かないものもあったなか、こちらは軽い力で動いたのも気になりました。
公式サイトの値段が6,280円(※2025年4月時点)と高すぎず、気軽に導入できるのは魅力ですが、ペットによっては取り付けの工夫が必要です。いたずら好きのペットを飼っている人や夜間の見守りが多い人は、ほかの商品も検討してみてください。
<おすすめな人>
<おすすめできない人>
実際にアトムテック ATOM Cam Swingと比較検証を行った商品の中で、各検証項目でNo.1を獲得したものをピックアップしました。
アトムテック ATOM Cam Swingよりも高い評価を獲得した商品も!ぜひこちらも検討してみてくださいね。
Anker
高画質かつ高機能な優等生。大切な瞬間を逃したくない人に
アトムテックは、IoT製品を取り扱う日本メーカーです。なかでも今回紹介するATOM Cam Swing(アトムカム スイング)は、上下左右の3D回転する首振り機能と、被写体を自動追尾するAI検出機能を備えるカメラ。「部屋のどこにいてもたった3秒で追いつき、はっきりと捉える」と謳っています。
最大1920×1080の高解像度と15FPSの高フレームレートに対応し、薄暗い状況下でもカラフルな映像を撮影できるカラーナイトビジョンを搭載。昼夜問わずクリアな映像を映し出すとしています。撮影した映像は、アプリを通してスマホから簡単に確認可能です。
録画した映像は別売りのmicroSDカード(最大32GB)に保存できます。有料の「ATOMクラウドモーション録画Lite」に加入すると、クラウド上に映像を保存することも可能。録画時間の長さなどによって月額は異なり、最安値のプランは280円(※2025年4月時点)とリーズナブルです。
本体サイズは幅53×奥行53×高さ122.5mmで、重量は254g。スタンドには三脚ネジ穴付きです。一般的なカメラと同じ1/4インチのマウントや三脚を別途用意すれば、天井や壁などにも固定できます。
防水防塵性能はIP65に対応しており、屋内・屋外どちらでも使用可能です。ただし電源アダプターは防水非対応なので、電源部分の水濡れに注意しましょう。詳しい使用方法は、付属の説明書(クイックスタートガイド)から確認できます。
今回は、アトムテック ATOM Cam Swingを含む人気のペットカメラを実際に用意して、比較検証レビューを行いました。
具体的な検証内容は以下のとおりです。
人気のベットカメラを比較検証したところ、アトムテック ATOM Cam Swingには6つのよい点がありました。1つずつ解説していくので、購入を検討している人はチェックしてください。
明所での画質のよさは高評価を獲得。明るい部屋で撮影したところ、2m先でプラレールに乗って動くぬいぐるみが着ている服の文字まで認識できました。人物が着ているTシャツの文字はややぼやけたものの、カレンダーの年号はくっきりしており、視認性は良好です。
比較した上位商品のようにぬいぐるみの毛並み・カレンダーの曜日までは見えなかったものの、おおむねクリアで見やすい映像でした。日中や明るい部屋であれば、ペットの動きをしっかり見守れるでしょう。
暗所での画質も悪くありません。明所と同様に撮影したところ、静止したぬいぐるみの服や、人が着ているTのシャツに書かれた文字が見えました。カレンダーの年号は見にくいものの、日付は読み取れます。
しかし動くぬいぐるみは服を着ていることがわかる程度で、服の文字まで映し出せた上位商品には一歩およびません。とはいえ、ペットが何をしているかなどは把握できるレベルです。日中の見守りがメインで、たまに夜使う人であれば画質に不満は抱きにくいでしょう。
撮影範囲の広さは、比較したなかでもトップクラスでした。視野角は水平方向に114度、垂直方向に71度とかなり広めです。比較したほかの商品には本品の半分ほどの範囲しかカバーできず、死角が多くなりがちなものもありました。なお、詳しい結果は以下のとおりです。
カメラを何度も動かさなくてもペットの行動を捉えられるほど広角ですが、さらに水平操作範囲は360度、垂直操作範囲は180度とかなり広く、自由に動かせます。ペットの動きを逃さずモニタリングしたい人にぴったりです。
動体検知の精度も悪くありません。比較したなかには検知できる範囲が1m以内と狭いものもあったのに対し、本品は明所・暗所問わず7m離れた場所でも反応しました。広い空間でもペットの動きを見逃さずに済みそうです。
しかし、記録できるのは検知直後からで、検知直前にさかのぼって記録する機能は非搭載。また、カメラの前に立った人物が頭の上・腰の横で手を振っても検知できませんでした。カメラを横切ったときには検知されたので、大きな動きがないと検知しきれない可能性があります。活発に動くペット向きです。
基本的な見守り機能もひと通りそろっていました。自動追尾・呼びかけ・鳴き声検知などに加え、複数台のカメラをアプリから切り替えるスポット登録や、一時的にレンズを隠すセキュリティモードにも対応。なお、詳しい結果は以下のとおりです。
ただし、比較した多くの商品と同様に、映さないエリアを指定できるプライバシーゾーン設定機能はありません。ペットへのおやつ給仕機能・温度検知機能にも非対応でした。とはいえ、必要最低限の機能があればよいという人には十分使いやすいでしょう。
アプリの使い勝手も良好です。Wi-Fi接続はスマホに表示されるQRを読み込むだけで行えます。比較したなかにはSSID入力など複数の操作が必要な商品もあったのに対し簡単なので、機械操作が苦手な人にも使いやすいでしょう。
ストリーミング中の画面には、スクリーンショット・録画・パンチルトの十字キー・呼びかけボタンなどの主要なアイコンが文字表記とともに表示されます。すべてのアイコンに文字がついているわけではありませんが、直感的に使いやすいつくりでした。
アトムテック ATOM Cam Swingにはたくさんのよい点がある反面、気になる点もありました。購入を考えている人は、しっかりリサーチしておきましょう。
設置のしやすさはいまひとつです。デジタルフォースゲージを使って本体を押したり引いたりしたところ、1.2Nの力をかけただけで本体が動きました。比較した上位商品には10Nの力を加えるまで動かないものもあったのに対し、こちらは少しの力で動いたり倒れたりしやすいといえます。
「近くに電源がないと設置できない」との口コミどおり、バッテリーは内蔵していません。電源コード式なので、床やテーブルなどに置くとコードにペットが引っかかる可能性もあります。
とはいえ、Micro USB対応の電源コード式1本で繋いでおけば、バッテリー切れを気にせずに長時間使用可能です。いたずらが多いペット向きとはいえないものの、取り付け方法を工夫すればしっかりペットを見守れるでしょう。
首振り機能 | |
---|---|
自動追尾機能 |
良い
気になる
録画方法 | クラウド、SDカード |
---|---|
画質(解像度) | 1920×1080(FHD) |
本体幅 | 53mm |
本体奥行 | 53mm |
本体高さ | 122.5mm |
アプリ対応OS | iOS、Android |
双方向会話 | |
温度センサー付き | |
録画機能 | |
設置タイプ | 卓上型、天井設置型 |
セキュリティモード | |
給電方式 | 電源コード式(USB) |
転倒防止機能 | |
水平操作範囲 | 360度 |
垂直操作範囲 | 180度 |
※ランキングは、購入時に取得できるポイントを考慮した実質価格で作成しています。
6,910円
(最安)
販売価格:6,980円
ポイント:70円相当
送料無料
8,065円
(+1,155円)
販売価格:8,138円
ポイント:73円相当
送料無料
8,989円
(+2,079円)
販売価格:9,071円
ポイント:82円相当
送料無料
アトムテック ATOM Cam Swingは、公式サイトのATOMストアで販売中。価格は6,280円(※2025年4月時点)でした。検証結果を参考に、ぜひ検討してみてくださいね。
最後に、高性能・転倒しにくいほかの商品をご紹介します。
画質・精度ともに譲れないなら、AnkerのEufy Indoor Cam C220 T8W11521がおすすめです。暗所での画質のよさは、比較した全商品のなかでもトップクラス。クリアな映像を記録できたので、ライフスタイルを問わず使いやすいでしょう。動体検知機能の精度も高く、広範囲の細かな動きを検知できました。
ペットのいたずらが心配な人は、パナソニックのHDペットカメラ KX-HDN215をチェック。底面に転倒防止の吸盤がついており、実際に押した際にも安定感がありました。動体を検知する1秒ほど前までさかのぼって記録する機能があり、トラブルがあったときの原因を究明しやすいのも強み。しっかりペットを見守れるでしょう。
首振り機能 | |
---|---|
自動追尾機能 |
良い
気になる
録画方法 | SDカード、外付けHDD |
---|---|
画質(解像度) | 1920×1080(FHD) |
本体幅 | 73mm |
本体奥行 | 71mm |
本体高さ | 108mm |
アプリ対応OS | iOS、Android |
双方向会話 | |
温度センサー付き | |
録画機能 | |
設置タイプ | 卓上型、天井設置型 |
セキュリティモード | |
給電方式 | 電源コード式(USB) |
転倒防止機能 | |
水平操作範囲 | 360度 |
垂直操作範囲 | 75度 |
ANKER Eufy Indoor Cam C220の口コミ・評判は?実際に使ってよい点・気になる点を徹底レビュー!
首振り機能 | |
---|---|
自動追尾機能 |
良い
気になる
録画方法 | microSDカード |
---|---|
画質(解像度) | 1920×1080(FHD) |
本体幅 | 98mm |
本体奥行 | 98mm |
本体高さ | 133mm |
アプリ対応OS | iOS、Android |
双方向会話 | |
温度センサー付き | |
録画機能 | |
設置タイプ | 卓上型 |
セキュリティモード | |
給電方式 | 電源コード(専用アダプタ) |
転倒防止機能 | |
水平操作範囲 | 350度 |
垂直操作範囲 | 90度 |
パナソニック KX-HDN215の口コミ・評判は?実際に使ってよい点・気になる点を徹底レビュー!
コンテンツ内で紹介した商品を購入すると、売上の一部がマイベストに還元されることがあります。
掲載されている情報は、マイベストが独自にリサーチした時点の情報、または各商品のJANコードをもとにECサイトが提供するAPIを使用し自動で生成しています。掲載価格に変動がある場合や、登録ミス等の理由により情報が異なる場合がありますので、最新の価格や商品の詳細等については、各ECサイト・販売店・メーカーよりご確認ください。