そこで今回は、SecuSTATION 見守りカメラ SC-LH53を含むペットカメラ12商品を実際に使ってみて、カメラ性能・健康チェック機能・自動追尾機能・アプリの使いやすさ・付加機能を比較してレビューしました。購入を検討中の人はぜひ参考にしてみてくださいね!
新卒でPC周辺機器・スマホアクセサリー・カーアクセサリーを取り扱うメーカーに入社。法人営業・広報を担当し、商品開発にも携わる。2023年2月にマイベストに入社し、モバイルバッテリーやビデオカメラなどガジェットやカメラの比較・コンテンツ制作を経験。現在では、家電・カーバイク用品など幅広いジャンルのコンテンツ制作に携わる。「専門性をもとにした調査・検証を通じ、一人ひとりに合った選択肢を分かりやすく提案すること」ことを心がけて、コンテンツ制作を行っている。
すべての検証は
マイベストが行っています
目次
結論からいうと、SecuSTATION 見守りカメラ SC-LH53は、設置場所を選ばず防犯カメラとしても使いやすい商品をお探しの人におすすめです。
別売りの部品で壁や天井に設置できるだけでなく、カメラの三脚も利用可能。モバイルバッテリーを使えば、コンセントがない場所でも録画できます。不審者に警告できる動体検知ブザーもあり、防犯対策にもうってつけです。
検知機能が充実しているのも特徴。人のみ・動体・音声検知の3つの機能があり、異変に素早く気づけます。撮影スポットを登録しておけば、見たい場所にスムーズに画面切り替えができますよ。「初期設定が難しい」との口コミがありましたが、QRコードを読むだけとペアリングも簡単でした。
ただし、カメラ性能はいまひとつ。明所・暗所ともに画質が粗く、犬のぬいぐるみの表情は見えませんでした。自動追尾は、ゆっくりしたスピードでも見切れることがしばしば。動きの速い動物を捉えるのは難しいでしょう。
撮影範囲は水平355度・垂直50度と広いものの、アプリからのアングル操作もラグが発生します。操作中に画面が暗くなる現象も気になりました。ペットの見守りが楽になる自動追尾や画質といった、基本性能を重視したい人は、ほかの商品をチェックしてみてはいかがでしょうか。
SecuSTATION(セキュステーション)は、三重県にある防犯カメラメーカー、新鋭による防犯カメラブランドです。今回は、高コスパモデルに位置づけられる見守りカメラ SC-LH53をご紹介します。
新鋭は、企画・開発・製造・販売を一貫して行う防犯カメラメーカー。家庭向け見守りカメラから法人向けの本格仕様まで、さまざまな商品を展開しています。
数多く取り揃えるなかでも、見守りカメラ SC-LH53はコスパ重視のモデル。自動追跡や365万画素の高画質・夜間モードなど、最低限の機能を盛り込みながら低価格を実現しています。
映像の確認や操作は、スマホのアプリを利用するタイプです。カメラと繋げば双方向通話やアングル変更・ズームなどの遠隔操作が行えます。撮影スポットの登録もできるので、ごはんやトイレ・ゲージがある場所など、ペットがいるエリアを素早くチェックできますよ。
カメラのスペックは365万画素。周囲の明るさを認識して、暗くなると自動で夜間モード(白黒映像)に切り替わります。
撮影範囲は、水平方向に355度・垂直方向に50度。スマートフォンからパンチルト操作できるほか、デジタルズームでの拡大も可能です。左右に自動で首振りする追尾機能もあり、手動で操作しなくても動くペットの姿を撮影できます。
最大10か所もの撮影スポットが登録できるので、瞬時にアングルを切り替えが可能です。ごはんやトイレ、ペットのお気に入りの場所などを登録しておけば、体調管理にも役立てられますよ。マイクとスピーカーが内蔵されており、音声つきの録画や声かけができるのも便利なポイントです。
設定に不安があるときは、自動返信チャットボット「エルちゃん」が24時間サポート。もちろん平日の時間内なら、電話での問い合わせも受け付けています。メール対応や公式のサポートページがあるのも、国内メーカーならではの安心ポイントですね。
映像を保存する方法は2つ。カメラにmicro SDカードを挿入するか、有料のクラウドサービスを利用しましょう。リアルタイムでモニタリングするだけなら、スマホアプリでどこからでも見られます。
クラウドプランは、1か月1,375円・1年13,750円・3年39,600円の3種類※。長期契約を選ぶほうが、1か月あたりの費用負担を抑えられます。15日間は無料で試せるので、一度利用してみて課金するか検討できますよ。
執筆時点での公式サイトの金額です。
本体サイズは直径70×高さ110mmで、重さは380g。カラーはブラック・ホワイトの2種類から選べます。充電式ではなく電源コードが必須ですが、モバイルバッテリーが使用できるので気軽に場所を変えられます。
専用の台座を別途購入すれば、天井や壁への設置も可能。カメラ用の三脚にも取り付けられるので、動画作成や撮影の幅も広がりますね。
今回はSecuSTATION 見守りカメラ SC-LH53を含む、ペットカメラ全12商品を実際に用意して、比較検証レビューを行いました。
具体的な検証内容は以下のとおりです。
はじめに、カメラ性能の検証です。
カメラと被写体の距離を2mに統一し、リビングを再現した空間で撮影を行います。明所と暗所の画質・撮影範囲の広さ・広角レンズの有無に着目し、見守りやすい商品を高評価としました。
明所での画質は粗く、見守りには不向きな印象でした。ぬいぐるみの表情も見えないほど、全体的にぼやけた映り方です。花瓶の下のmybestの文字も判別が難しく、高画質とはいえません。
スペックは365万画素を謳っていますが、動画として処理する関係か粗く見える結果に。検証商品の多くが明所では鮮明に見えたため、評価は伸び悩みました。
首振り範囲は、水平355度・垂直50度です。垂直方向の可動域はそれほど広くありませんが、水平方向はほぼ全方向をカバー。アプリ上でデジタルズームができるので、アップにして気になるところを確認できます。
広角カメラではないものの、ドアほどの高さがあるキャットタワーも全体が映りました。別売りの台座を購入すれば、天井や壁への設置が可能。カメラ三脚にも取り付けができ、自由な角度で撮影できますよ。
暗所の映像も、やや粗めでした。ぬいぐるみの輪郭は判別できるものの、ペットの見守りとしては物足りない印象です。
周囲の暗さに合わせて自動で夜間モードに切り替わるので、暗視での撮影ができればOKという人向け。寝ている間に何をしているかなど、詳細に確認したい場合には、ほかの商品も検討するのがおすすめです。
次に、健康チェック機能を検証します。
録画・温度検知・特定エリアを訪れた回数のカウントなど、ペットの健康管理がしやすい機能があるかを確認しました。
録画機能があり、microSDカードへの保存か有償のクラウドサービスが選べます。クラウドは15日間限定で無料利用が可能。パソコンからでも動画管理が行えるので一度お試ししてみてくださいね。
ライブ映像を視聴するだけなら、microSDカードもクラウドサービスの利用も不要です。スマホやパソコンから、自由にモニタリングできます。
特定エリア進入時のカウント機能や温度検知は搭載されていませんが、撮影スポットは最大10か所まで登録可能です。スポットには名前も付けられます。都度カメラの向きを調整することなく、お気に入りのスポットをワンクリックで撮影できますよ。
動体検知ブザー機能を使えば、防犯にも役立ちます。
続いて、自動追尾機能を検証します。
ラジコンに犬のぬいぐるみを取りつけ、カメラの前を5往復します。スピードを変えて動かしても、しっかり画面中央に映し続けられるか・見切れないかを確認しました。
動く被写体に対して反応はしても、素早い動きまでは追いきれません。口コミでは「追従性の回転動作が少し遅い」との声も見られましたが、検証でも同じような結果になりました。
ゆっくりした動きでも少し見切れてしまうので、追尾性能を重視したい人には不向きです。
続けて、アプリの使いやすさを検証します。
初期設定がしやすいか・アプリを起ち上げたときに接続しやすいか・アングル操作のラグ・メニュー画面の見やすさなどに着目し、ストレスなく使える商品を高評価としました。
アプリの使い勝手はまずまず。初期設定はアプリで表示したQRコードをカメラに読み込ませて行うので、Wi-Fi設定は簡単です。うまくいかなかった場合に、AP(アクセスポイント)接続で登録する方法もあります。
スピーディに接続できる点も高評価でした。初めて使う場合でもスムーズに操作できるでしょう。
【初期設定の手順】
一方で、アプリの操作については評価が伸び悩みました。アプリ側でカメラアングルの調整をする際にラグが発生するので、目当ての位置に合わせるのに苦労します。都度操作よりは、最大10か所登録できるスポットをうまく活用しましょう。
パンチルトの操作を行う際に、メニュー画面が暗くなってしまうのも気になりました。
最後は、付加機能の検証です。
見守り以外の機能として、呼びかけや給餌など、ペットの姿をより楽しめたり異変を察知できたりする機能を搭載しているか確認しました。
給餌機能や転倒防止設計は非対応ですが、検知機能などは充実していました。素早く異変に気づける検知機能は、人のみ・音声・動体の3種類。通知頻度が設定できるので、通知が鳴りすぎてうるさい…となる心配はありません。
マイクとスピーカーが搭載されており、ペットに声かけができるのもポイントです。静止画の撮影や映像のキャプチャもでき、かわいい姿を残しておけます。アプリでカメラを共有すれば、複数人で楽しむこともできますよ。
電源の供給はモバイルバッテリーも利用できます。電源のない場所でも利用でき、どこにでも持ち運べますよ。ただし防水性能はなく、屋内での利用が推奨されています。
万一の際のサポート体制も充実していました。1年間のメーカー保証つきで、防犯カメラの専門家によるサポートが受けられるのは魅力。簡単な内容なら、公式サイトのAIチャットボットでも解決できます。
最後に、撮影範囲が広く画質もよい、おすすめの商品をご紹介します。
TP-Linkのパンチルト ネットワークWi-Fiカメラは、暗闇でもはっきりと被写体の様子を確認できました。広角レンズを搭載しているため、高所が好きな猫の見守りにもおすすめ。自動追尾も非常に優秀で、動き回るペットを見失いません。検知エリアを設定すれば、トイレのチェックも簡単です。
塚本無線のみてるちゃんは、広範囲に首振りができて死角を減らせます。自動追尾精度もかなり高く、素早い動きもフレームアウトしませんでした。手動でのアングル操作もラグがなく、ストレスフリー。音声を検知する機能もあり、ペットが留守中に吠えていないかも確認できます。
首振り機能 | |
---|---|
自動追尾機能 |
良い
気になる
録画方法 | SDカード、クラウド |
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画質(解像度) | 1920×1080(FHD) |
本体幅 | 86.6mm |
本体奥行 | 85mm |
本体高さ | 117.7mm |
アプリ対応OS | iOS、Android |
双方向会話 | |
温度センサー付き | |
録画機能 | |
設置タイプ | 卓上型、天井設置型 |
セキュリティモード | |
給電方式 | 電源コード(専用アダプタ) |
転倒防止機能 | |
水平操作範囲 | 360度 |
垂直操作範囲 | 114度 |
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撮影範囲(垂直) | 93度 |
---|---|
撮影範囲(水平) | 360度 |
録画方法 | MicroSDカード、スマートフォン |
画質(解像度) | 265万画素 |
本体幅 | 60mm |
本体奥行 | 60mm |
本体高さ | 128mm |
検知機能 | 動体、音 |
給餌機能 | 不明 |
アプリ対応OS | iOS、Android |
双方向会話 | |
撮影範囲の移動 | 不明 |
暗所撮影 | |
温度センサー付き | |
自動追尾機能 | |
録画機能 | |
自動キャプチャ機能 | 不明 |
スポット登録機能 | |
複数カメラの一括管理 | |
広角レンズ搭載 | |
カメラの遠隔操作 | |
撮影範囲(画角) | 120度 |
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