夏の蒸し暑い日、エアコンのリモコンを手に「冷房」と「除湿(ドライ)」、どちらのボタンを押すか迷った経験はありませんか?「なんとなく除湿のほうが電気代が安そう」というイメージがあるかもしれませんが、実は使い方を間違えると逆に電気代が高くなってしまうこともあります。
そこで今回は、除湿と冷房の機能の違いから、電気代を賢く節約するための正しい使い分けの方法を解説。すぐに実践できる節約術も紹介しているので、ぜひ参考にしてくださいね。
2級ファイナンシャル・プランニング技能士を取得し、マイベストでは予約サービス・クリーニング・クリニックなどの無形商材のサービスを担当。以前はローンやクレジットカードなど日常生活に身近なサービスを比較検証してきた。「生活を豊かにするサービスを提供すること」を心がけてコンテンツ制作を行なっている。
電力会社おすすめTOP5
エネクスライフサービス
電気代が平均より安い。楽天ポイントが貯まるのも魅力
CDエナジーダイレクト
1~3人暮らしの人に。東京電力から乗り換えで安くなる
出光興産
車の給油代も電気代も抑えられる。よく車に乗る人におすすめ
冷房と除湿の電気代は、どちらかが常に安いとは一概にいえません。それぞれの違いを理解せずに使うと、期待する効果を得られないだけでなく、無駄な電気代がかかってしまうこともあります。
冷房は、室内の温度を下げることを優先する機能です。部屋の熱い空気を吸い込んで、内部の熱交換器で冷やし、冷風として室内に戻します。
除湿は、室内のジメジメの原因である湿度を下げ、サラッとした快適な空気を作ることを優先する機能です。エアコンが湿った空気を吸い込み、内部で冷やして空気中の水分を水滴に変え(結露)、その水分をホースで外に排出します。
弱冷房除湿は、電気代を抑えながらジメジメ感を解消したいときに使うのがおすすめです。弱い冷房運転と同じシンプルな仕組みで空気中の湿気を取り除き、冷やした空気をそのまま室内に戻すため、余計なエネルギーを使わずに済みます。
たとえば、気温はそこまで高くないけれど蒸し暑い梅雨の日や、雨が続く日のように空気が重く感じる場面にぴったりです。軽く涼しさも感じられ、空間全体がサラッと快適になります。室温も少し下がるため、体感的には冷房に近い使い心地です。
多くエアコンに標準搭載されているので、「少しくらい肌寒くなってもいいから、とにかく湿度を取りたい」というときに使いましょう。
気温が高く、とにかく室温をしっかり下げたいときは、冷房が最も効率的です。冷房が室温を下げることに特化しているため、短時間で一気に涼しくできます。除湿を使ってゆっくり室温を下げるよりも、結果的に電力の無駄を抑えられますよ。
たとえば、カンカン照りの真夏日や、外から帰ってきたときに部屋がモワッと熱気に包まれている場合などに向いています。電気代の目安は中程度ですが、短時間で効果を得られるため、トータルでは節約につながりやすいのが魅力です。
暑さそのものが不快な原因である場面では、遠慮せずに冷房を使うのが快適さと節電の両立につながります。迷ったら冷房でスパッと温度を下げましょう。
再熱除湿は、室温を下げずに湿度だけを取り除きたいときにおすすめです。ただし、高性能なエアコンにしか搭載されておらず、電気代も最も高くなる点は留意しておきましょう。
再熱除湿では、除湿のために一度冷やした空気を、再び室温と同じくらいに暖め直してから戻します。冷やすと暖めるを同時に行うため、消費電力は3つのモードのなかで最も大きくなり、頻繁に使うと電気代の負担が気になるのがネックです。
電気代を抑えるには、使用シーンを絞ってピンポイントで活用するのがよいでしょう。肌寒さを感じる梅雨の日や、夜間に体を冷やしたくない就寝時など、快適に過ごしたいときに使うのがおすすめです。
自宅のエアコンの除湿方式は、リモコンと取扱説明書を見れば簡単に見分けられます。
たとえば、除湿モードを選んだ際にリモコンで温度設定ができる場合は、再熱除湿である可能性が高いでしょう。商品によっては、通常の除湿とは違う名称で表記されている場合もあります。
<主要メーカーの再熱除湿機能の名称>
運転モードの使い分けにくわえて、ちょっとした工夫でもエアコンの効率は上がり、電気代をさらに節約できます。
<電気代を節約する使い方>
フィルター清掃はしているけれど、効きが悪くなってきたと感じる場合は、プロにメンテナンスを依頼するとよいでしょう。エアコン内部まで清掃してもらえるので、自分で掃除するよりも効果的ですよ。
使っているエアコンが10年以上前のものなら、買い替えを検討するのもおすすめです。10年前と比較して現在のエアコンは約15%も省エネなので、長期的に見れば買い替えたほうが節約につながります(参照:省エネルギー庁)。
エアコンの節約術を実践してもまだ電気代が高いと感じるなら、電力会社や料金プランそのものを見直しましょう。現在の契約が最適とは限らず、電気の単価自体を下げられるお得なプランが存在する可能性があります。
一度見直すだけで節約効果が長く続くので、下記コンテンツをチェックしてみてくださいね。
電力会社おすすめTOP5
エネクスライフサービス
電気代が平均より安い。楽天ポイントが貯まるのも魅力
CDエナジーダイレクト
1~3人暮らしの人に。東京電力から乗り換えで安くなる
出光興産
車の給油代も電気代も抑えられる。よく車に乗る人におすすめ
近年、電気代は値上がりしている傾向があり、とくにエアコンを使う時期は支払いの負担が大きいですよね。「エアコンはつけっぱなしのほうが電気代が安い」という評判もあり、こまめに消す場合とつけっぱなしにした場合で、どのくらい電気代が違うのか気になる人も多いでしょう。今回は、エアコンの電気代を抑えるには...
電力会社
猛暑で高額になりがちな夏の電気代。2025年は、国の補助金で負担を軽くできることをご存知ですか?しかし、「電気とガス代補助金いつからいつまで?」「どのくらい安くなるの」と疑問も多いですよね。そこで今回は、電気代の補助金について解説します。実施期間や金額、ガス代も含めた世帯別の値引き額シミュレー...
電力会社