
除湿と冷房、どっちがお得?エアコンの正しい使い方と知って得する節約術
夏の蒸し暑い日、エアコンのリモコンを手に「冷房」と「除湿(ドライ)」、どちらのボタンを押すか迷った経験はありませんか?「なんとなく除湿のほうが電気代が安そう」というイメージがあるかもしれませんが、実は使い方を間違えると逆に電気代が高くなることもあります。
そこで今回は、除湿と冷房の機能の違いから、ハイブリッド除湿の特徴、電気代を賢く節約するための正しい使い分けの方法などを解説。すぐに実践できる節約術も紹介しているので、ぜひ参考にしてくださいね。

徹底した自社検証と専門家の声をもとにした、商品比較サービス。 月間3,000万以上のユーザーに向けて「コスメ」から「日用品」「家電」「金融サービス」まで、ベストな商品を選んでもらうために、毎日コンテンツを制作中。
【結論】「除湿=安い」とはいえない!まずは冷房・除湿の違いを知ろう

冷房と除湿の電気代は、どちらかが常に安いとは一概にいえません。それぞれの違いを理解せずに使うと、期待する効果を得られないだけでなく、無駄な電気代がかかることもあります。
冷房は、室内の温度を下げることを優先する機能です。部屋の熱い空気を吸い込んで、内部の熱交換器で冷やし、冷風として室内に戻します。
除湿(ドライ)は、室内のジメジメの原因である湿度を下げ、サラッとした快適な空気を作ることを優先する機能です。エアコンが湿った空気を吸い込み、内部で冷やして空気中の水分を水滴に変え(結露)、その水分をホースで外に排出します。
おすすめの使い方はをチェック!電気代を左右する3種類の除湿と冷房の使い分け
【最も安い】弱冷房除湿|省エネ重視でジメジメ解消

弱冷房除湿は、電気代を抑えながらジメジメ感を解消したいときに使うことがおすすめです。弱い冷房運転と同じシンプルな仕組みで空気中の湿気を取り除き、冷やした空気をそのまま室内に戻すため、余計なエネルギーを使わずに済みます。
たとえば、気温はそこまで高くないけれど蒸し暑い梅雨の日や、雨が続く日のように空気が重く感じる場面にぴったりです。軽く涼しさも感じられ、空間全体がサラッと快適になります。室温も少し下がるため、体感的には冷房に近い使い心地です。
多くエアコンに標準搭載されているので、「少しくらい肌寒くなってもいいから湿度を取りたい」というときに使いましょう。
【標準的】冷房|猛暑の室温を一気に下げる

気温が高く室温をしっかり下げたいときは、冷房が最も効率的です。冷房が室温を下げることに特化しているため、短時間で一気に涼しくできます。除湿を使ってゆっくり室温を下げるよりも、結果的に電力の無駄を抑えられますよ。
たとえば、カンカン照りの真夏日や、外から帰ってきたときに部屋がモワッと熱気に包まれている場合などに向いています。電気代の目安は中程度ですが、短時間で効果を得られるため、トータルでは節約につながりやすい点が魅力です。
暑さそのものを解消したい場面では、遠慮せずに冷房を使うことが快適さと節電の両立につながります。迷ったら冷房でスパッと温度を下げましょう。
【中間】ハイブリッド除湿|弱冷房と再熱を自動切替

季節や室温に応じた方法で、年間を通じて効率的に除湿したいときはハイブリッド除湿がおすすめです。
温度を下げて除湿した空気に部屋の空気を混ぜて吹き出します。冷房より少ない消費電力で運転できます。電気代は弱冷房除湿よりは高く、再熱除湿よりは安い場合が一般的です。
【最も高い】再熱除湿|肌寒さゼロで湿度だけカット

再熱除湿は、室温を下げずに湿度だけを取り除きたいときにおすすめです。高性能なエアコンにしか搭載されておらず、電気代も最も高くなる点は留意しておきましょう。
再熱除湿では、除湿の際に一度冷やした空気を、再び室温と同じくらいに暖め直してから戻します。冷やすと暖めるを同時に行うため、消費電力は3つのモードのなかで最も大きくなり、頻繁に使うと電気代の負担が気になる点がネックです。
電気代を抑えるには、使用シーンを絞ってピンポイントでの活用がよいでしょう。肌寒さを感じる梅雨の日や、夜間に体を冷やしたくない就寝時など、快適に過ごしたいときに使うことがおすすめです。
自宅のエアコンはどっち?除湿方式の見分け方

自宅のエアコンの除湿方式は、リモコンと取扱説明書を見れば簡単に見分けられます。
たとえば、除湿モードを選んだ際にリモコンで温度設定ができる場合は、再熱除湿である可能性が高いでしょう。商品によっては、通常の除湿とは違う名称で表記されている場合もあります。
<主要メーカーの再熱除湿機能の名称>
- 三菱電機:さらっと除湿冷房
- ダイキン:さらら除湿
- 日立:カラッと除湿
- 富士通ゼネラル:さらさら冷房
機能一覧のなかに「再熱除湿」や「弱冷房除湿」といった表記があれば、どのタイプかすぐに確認できます。リモコンでは確認できなかった場合は、取扱説明書を見れば確実ですよ。
もっと節約!知って得するエアコン活用術

運転モードの使い分けにくわえて、少しの工夫でもエアコンの効率は上がり、電気代をさらに節約できます。
<電気代を節約する使い方>
- 運転モード|室内環境に応じて風量や運転モードを調整する「自動運転」に設定する
- サーキュレーターとの併用|冷えた空気を部屋全体に循環させて無駄な電力消費を抑える
- 定期的なフィルター清掃|目詰まりによる運転効率の低下を防げ、冷房時は約4%の電力削減効果が期待できる
- 設定温度|冷房の設定温度を1℃緩和すると約13%の電力削減効果が期待できる
- 室外機の遮熱|直射日光による本体の温度上昇を抑えることで、冷房効率を高め節電効果が期待できます
<つけっぱなしとこまめに消す、どっちが節約か>
- 日中9〜18時、30分以内の外出なら「つけっぱなし」のほうが消費電力量が少ない
- 30分超の外出なら、OFFのほうが消費電力量が少ない
フィルター清掃はしているけれど、効きが悪くなってきたと感じる場合は、プロにメンテナンスを依頼するとよいでしょう。エアコン内部まで清掃できるので、自分で掃除するよりも効果的ですよ。
使っているエアコンが10年以上前のものなら、買い替えを検討するのもおすすめです。10年前と比較して現在のエアコンは約15%も省エネなので、長期的に見れば買い替えたほうが節約につながります(参照:省エネルギー庁)。
2027年4月から始まる新省エネ基準。買い替えどきの見極め方

2027年4月から、エアコンの新しい省エネ基準がスタートします。これは、メーカーがより省エネ性能の高い製品を開発・販売するための基準なので、今使っているエアコンが使えなくなることはありません。
資源エネルギー庁の試算によると、新しい省エネ基準では、6畳用2.2kW機でAPF(通年エネルギー消費効率) が5.8から6.6となり、年間光熱費が約2,760円削減見込みです。
現在のエアコンが問題なく使えているなら、慌てて買い替える必要はありません。2027年度基準の製品が市場に広く普及してから比較・検討するのもひとつの選択です。
買い替えのときは、部屋の広さに合った冷暖房能力やAPFといった省エネ性能をチェックするほか、本体価格や毎月の電気代まで含めたトータルコストで判断することが重要です。
それでも電気代が高いなら電力会社を見直そう!

エアコンの節約術を実践してもまだ電気代が高いと感じるなら、電力会社や料金プランそのものを見直しましょう。現在の契約以外に、電気の単価自体を下げられるお得なプランが存在する可能性があります。
一度見直すだけで節約効果が長く続くので、下記コンテンツをチェックしてくださいね。


























































