東京ガスは一人暮らしや夜間に電気を多く使う人におすすめです。電気使用量ごとに料金を試算した結果、一人暮らし世帯は月5,051円で利用できるとの結果に。電気使用量が月180kWhと少なめであれば、東京電力からの乗り換えで約50円ほど安く、また、比較した他社の平均値と比べても700円ほど料金を抑えられます。東京ガスに夜型向けのプランはありませんが、オール電化向けの「時間帯別プラン」を提供。世帯人数に関係なく全体的に電気代が安い傾向があったので、日中仕事で家を空けることが多いなら、乗り換えを検討するのもよいでしょう。ガスとセットで契約すると、0.5%の割引があるのも魅力的。毎月のガス料金に応じたポイント還元やエントリーでポイント獲得など、「パッチョポイント」が貯まる仕組みもあります。貯まったポイントは、Pontaポイント・楽天ポイントなどの提携ポイントへの交換や、寄付に活用できますよ。おおむね「ガスと電気を一緒にして安くなった」「東京電力からの乗り換えで1,000円から2,000円程度安くなった」との口コミどおりといえますが、世帯人数によっては割高に感じる可能性が。2~5人家族を想定した検証では、もっと月額を安く抑えられる電力会社がありました。東京ガスは、あまり電気を使わない一人暮らしや、仕事で夜しか家にいない人などにぴったりな電力会社。一方、人数の多い家庭や在宅ワークなどで電気使用量が多い人は、TERASELでんき・中国電力などほかの電力会社も検討してみてはいかがでしょうか。<おすすめな人>一人暮らしの人日中は仕事で家を空けている人ガスとセット契約したい人<おすすめできない人>2人家族以上の世帯
HTBエナジーは料金が安いとはいえず、乗り換えの候補にはなりにくいでしょう。ベーシックプランを他社と比較した結果、どの世帯構成でも各社の平均額より割高でした。東京電力から乗り換えた場合、一人暮らしだと月2,000以上も料金が高くなったため、節約にはなりません。オール電化住宅に適した「ぜんぶでんき」を他社の夜型またはオール電化住宅向けプランと比較しても、比較した電力会社の全体平均以上の金額に。東京電力よりも高く、3人暮らしを想定した試算では地月2,000円以上も電気料金が上がっていました。電気料金の支払いによる、ポイント還元制度がないのも惜しい点。比較したなかにはTポイントや楽天ポイントが貯まる電力会社も多く、物足りない印象を受けます。固定費の支払いでポイントを活用したい人には、デメリットとなるでしょう。ただし、電気とガスをセット契約すると月102円の割引が適用されるため、セット割引を重視する人には一定のメリットがあります。比較した他社のセット割の平均額が月49円であることを考えると、HTBエナジーの割引額は高めです。1年以上利用すれば解約金が無料になるため、長期的に使う予定がある人にとっては安心。ただし、1年未満で解約すると1,100円の違約金が発生するため、短期間での利用を考えている場合は注意が必要でしょう。電気代の安さを優先するなら、TERASELでんきやミツウロコでんきがおすすめ。TERASELでんきは1~3人暮らしの世帯に向いています。電気とガスのセット契約を検討中の人は、1人暮らしならTERASELでんき・2人暮らし以上の場合はミツウロコでんきを選ぶと節約につながるでしょう。<おすすめな人>電気とガスのセット割引を利用したい人<おすすめできない人>料金の安い電力会社に乗り換えたい人
小田急電気は、小田急電鉄のOPクレジットカードを持っている人におすすめです。OPクレジットカードで電気料金を支払うと実質1%のポイント還元があり、小田急ONEとの連携でさらに0.5%のポイントが上乗せされます。比較したなかにはポイント還元自体ないサービスもあったのに対し、1.5%のポイント還元は魅力です。料金も比較的リーズナブル。東京電力エリア在住と想定して電気料金を試算すると、1人~5人世帯のすべてで比較したサービス全体の平均額を若干下回りました。たとえば3人暮らし・Sプランで試算すると月額は約10,921円で、全体平均額に比べて300円ほど安価です。「詳しく見れば特別おトクということも無さそうな感じ」との口コミは気にしなくてよいでしょう。ガスとセットで契約すれば最大150円/月が割引になるのも利点。比較したなかには、ガスとのセット契約が不可なものもあったことをふまえると、魅力のひとつといえるでしょう。独自のサービスもあり、傘のシェアリング・電気設備のトラブルへの出張対応といった特典が受けられます。一方で、夜型向け・オール電化住宅向けの専用プランがないのはネック。夜型・3人暮らしの家庭を想定し、通常のSプランで試算すると月額10,837円でした。同条件で試算した他サービス全体の平均額とほぼ変わらないものの、、東京電力の夜向けプランより高め。夜型家庭では東京電力から乗り換えるメリットは少ないといえます。オール電化住宅に住んでいる人も、専用プランがある会社を選ぶのがおすすめです。総合してみると、小田急電気はOPクレジットカードを持っていてポイントを貯められる人にとってはメリットのあるサービスといえます。セット割などを活用すれば、よりお得に使えるでしょう。夜に使用料が多い人・オール電化住宅に住んでいる人は、電気代が安めのTERASELでんきなどを含めて検討してみてください。<おすすめな人>小田急電鉄のOPクレジットカードを持っている人電気とガスをまとめて契約したい人<おすすめできない人>オール電化住宅に住んでいる人
出光興産のidemitsuでんきは、よく車に乗る人におすすめの電力会社です。クルマ特割を利用するとガソリン車はガソリン代が、電気自動車(EV)は電気代が割引になり、愛車がどのタイプでもお得。「電気代だけでなくガソリン代も安くなる」との口コミどおりです。ちなみに、比較したなかでガソリン代の割引があったのはidemitsuでんき・ENEOSでんきだけでした。肝心の電気代も、東京電力から乗り換えることで節約可能。世帯人数別の電気料金の試算した結果、3~4人暮らしで使用する場合月額500〜600円の節約ができるとわかりました。ガスとのセット割はありませんが、東京電力より安い電力会社を探している人には有力候補となりそうです。深夜帯の電気代を抑えるオール電化プランも、東京電力のオール電化用プランと比較してコストを抑えられる計算に。「オール電化の住宅でエアコンをフル稼働しても電気代が抑えられた」との口コミどおりといえます。オール電化住宅で節電したい人も、検討してみる価値がありますよ。ポイントシステムも充実。楽天ポイント・dポイント・Pontaポイントのいずれか使い勝手のよいものを指定して貯められます。貯めたポイントは、普段の買い物や支払いなど、日常のさまざまな場面で活躍。日頃からポイ活に励んでいる人にとって、自分でポイントを選べる点は見逃せないでしょう。ただし、東京電力の夜トク8と比較した結果、世帯人数や電気の使用量によっては割高になる可能性も。夜間の電気使用量が多い家庭の場合、東京電力のほうが電気料金を抑えられるケースもあります。かえって割高にならないよう、検証結果を参考に慎重に検討してみてください。特典をふまえると車によく乗る人向けですが、さまざまな世帯の暮らしにマッチします。東京電力からの乗り換えを検討中であれば、候補としてみてください。なお、電気使用量が少ない家庭には、少人数世帯の電気料金がとくに安かったTERASELでんきもおすすめです。<おすすめな人>車に乗る頻度が高い人東京電力からの乗り換えを考えている人オール電化住宅に住んでいる人<おすすめできない人>夜間に電気代が安くなるプランを契約したい人ガスとのセット割を利用したい人
auでんきは、au経済圏でPontaポイントを貯めている人におすすめです。電気料金に応じてPontaポイントが貯まり、1ポイント=1円で買い物などに利用できます。比較したポイントが貯まらない電力会社と比べて、毎月お得に電気を利用しやすいでしょう。とくに普段からPontaポイントを使っている人にはメリットといえます。ガスやスマホとのセット割もあり。UQモバイルの自宅セット割(でんきコース)では、UQモバイルの携帯料金が638〜1,100円/月割引になります。家族のスマホも対象になるため、家族でUQモバイルを使っている家庭には大きなメリットとなるでしょう。スマホとのセット割が適用できる電力会社は、比較したなかでも稀でした。電気代は安めです。「でんきMプラン」の条件で電気代を試算したところ、1〜5人世帯のいずれも比較した全体平均より600円以上安いことがわかりました。「安いと思う」との口コミどおり、ほかの電力会社から切り替えると電気代が安くなる可能性があります。ただし、電気代は電気使用量1kWhあたりに加算される「燃料調整費単価」に大きく左右されます。燃料調整費単価は月によって異なるため、「auでんきにしてからめちゃくちゃ高い」との口コミもあるように、ずっと安いとは言い切れない点には注意が必要です。auでんきには、オール電化向けのプランはありません。公式サイトでも「オール電化の場合は、auひかりに切り替えると逆に電気料金が高くなる」旨が記載されています。オール電化の場合は、オール電化向けプランを提供している電力会社を選んだほうがよいでしょう。まとめると、auひかりはPontaポイントを貯めている人やUQモバイルユーザーにおすすめの電力会社です。とはいえ、月ごとに電気代のばらつきがある点や、オール電化向けプランがない点には要注意。少しでも月額を抑えたい人・オール電化向けプランがあるところを探している人は、TERASELでんきなどより高評価の電力会社も検討してみてくださいね。<おすすめな人>au経済圏でPontaポイントを貯めている人<おすすめではない人>オール電化住宅に住んでいる人au経済圏以外の人
CDエナジーダイレクト CDエナジーは、電気の使用量が少ない単身世帯におすすめ。とくに安かったのは、一人暮らしを想定した電気代の試算結果です。月額は約4,965円で、東京電力より約140円・比較した各社の平均値より780円ほど安く使用できます。電気をあまり使わない家庭での安さはトップクラスで、「単身世帯でもコストメリットが得られた」との口コミは本当でした。ガスとの同時契約すると、ガス・電気代がそれぞれ割引に。どちらも0.5%の割引が可能です。東京電力からの乗り換えを検討している一人暮らしで、電気・ガスをセットで契約する予定であれば「以前より数割程度、電気料金が安くなった」との口コミと同じように感じられるかもしれません。ポイントの特典も魅力的。毎月の電気料金に応じて1~6%のポイントが貯まります。CDエナジー独自の「カテエネポイント」でもらえますが、楽天ポイント・Vポイントなどの付与も可能。提携先が多いポイントで貯められるため、「使い忘れて期限が切れた…」となりにくいですよ。オール電化や夜に電気を使うことが多い家庭向けに、AM1~6時までの電力量料金が安い「スマートでんき」も提供。いずれも比較した全サービスの平均並みの料金でした。ただし、ガスとセットで0.5%割引になるのは通常のプランだけ。「スマートでんき」は対象外なので注意してください。総合的に見て電気使用量が少ないのであれば、東京電力からの乗り換えで安くなるでしょう。一方、大人数で電気使用量が多い家庭にはTERASELでんきや中国電力が安くでおすすめなので、検討してみてはいかがでしょうか。<おすすめな人>電気の使用量が少ない単身世帯同じ会社でガスも契約したい人<おすすめできない人>2人以上の家庭