ミツウロコでんきは、光熱費のほか通信費など固定費の見直しを検討中の人におすすめです。注目すべきは、セット契約した際の割引価格。2025年3月の検証では、3人暮らしで契約した場合の電気代は月約9,740円と、比較したなかでトップレベルの安さでした。ガス料金は毎月220円、ネット代は毎月110円も割引かれるため、固定費の節約にぴったりです。電気のみ契約する際も、基本プランの「従量電灯B」が節約に貢献。東京電力の料金と比較すると、3人暮らしの場合は年間約6,840円もお得に。5人暮らしでも年間約7,940円の節約となりました。1人世帯はほぼ変わりませんが、3~5人世帯なら東京電力からの乗り換えで節約できる可能性が高いでしょう。ポイント還元の仕組みはないものの、新規契約時に3,000Pontaポイント、さらに半年ごとに500Pontaポイントがもらえます。コストコのエグゼクティブ会員がミツウロコでんきを利用すると、毎年5,000リワード(=ポイント)を獲得できるキャンペーンも実施中。最大8年間リワードが付与されるので、コストコユーザーには魅力的でしょう。人数の多い世帯やセット契約を検討している人は、ミツウロコでんきがおすすめ。とはいえ、ナイトプランの試算結果では東京電力のほうが安く、オール電化住宅向けのプランもない点も気になりました。帰宅時間が遅い人やオール電化住宅に住んでいる人は、ほか電力会社も検討してください。<おすすめな人>ガスやインターネットとのセット契約を考えている人2~5人暮らしの人<おすすめできない人>帰宅時間が遅い人オール電化住宅に住んでいる人
東京ガスは一人暮らしや夜間に電気を多く使う人におすすめです。電気使用量ごとに料金を試算した結果、一人暮らし世帯は月5,051円で利用できるとの結果に。電気使用量が月180kWhと少なめであれば、東京電力からの乗り換えで約50円ほど安く、また、比較した他社の平均値と比べても700円ほど料金を抑えられます。東京ガスに夜型向けのプランはありませんが、オール電化向けの「時間帯別プラン」を提供。世帯人数に関係なく全体的に電気代が安い傾向があったので、日中仕事で家を空けることが多いなら、乗り換えを検討するのもよいでしょう。ガスとセットで契約すると、0.5%の割引があるのも魅力的。申し込みは必須ですが、毎月の基本料金から自動で割引が適用されるため、お得に利用できます。東京ガスで都市ガスも契約している人には、ぴったりの特典です。おおむね「ガスと電気を一緒にして安くなった」「東京電力からの乗り換えで1,000円から2,000円程度安くなった」との口コミどおりといえますが、世帯人数によっては割高に感じる可能性が。2~5人家族を想定した検証では、もっと月額を安く抑えられる電力会社がありました。東京ガスは、あまり電気を使わない一人暮らしや、仕事で夜しか家にいない人などにぴったりな電力会社。一方、人数の多い家庭や在宅ワークなどで電気使用量が多い人は、TERASELでんき・中国電力などほかの電力会社も検討してみてはいかがでしょうか。<おすすめな人>一人暮らしの人日中は仕事で家を空けている人ガスとセット契約したい人<おすすめできない人>2人家族以上の世帯
中国電力は、4~5人以上の大人数世帯や家にいる時間が多い在宅ワーカーなど、電気の使用量が多い家庭におすすめです。2025年3月時点の電気料金は、300kWh以上使った場合に単価がお得に。東京電力エリアに提供されているプランで他社と比較すると、月450kWhほど使用する5人世帯において最安でした。具体的には、5人世帯(月450kWh)なら中国電力は約12,620円/月・東京電力は約13,720円/月と、約1,100円の差が。東京電力から乗り換えた場合、年間では13,200円ほどの節約が見込めます。単身世帯でも電力の使用量が多い人には有力な選択肢になるでしょう。独自のポイントサービスも魅力。毎月の電気料金に応じてエネルギアポイントが還元され、貯めたポイントは特産品や日用品、提携先のポイントなど豊富なラインナップと交換できます。東京電力エリア対象者は加入必須の「ぐっとずっと。クラブ」ではポイントサービスの利用も含め、24時間いつでもWEBでさまざまな手続きが可能です。一方、夜型向けやオール電化向けのプランは、東京電力エリアでは対象外。3人世帯を想定して比べると、中国電力は1か月あたり約9,810円かかるのに対し、東京電力の深夜プランは1か月あたり8,750円程度で収まりました。帰宅時間が遅い人や夜型の人は、東京電力から乗り換えるメリットを感じにくそうです。電気の使用量が多い家庭なら、中国電力に切り替えることで節約効果が見込めます。解約違約金はかからないため、再度乗り換えを検討する際に負担がないのも魅力です。一方、少人数家庭や夜間使用が多い人には向かない可能性があるため、ほかの電力会社をチェックしてくださいね。<おすすめな人>電気の使用量が多い人電気代でポイントを貯めたい人<おすすめできない人>夜間の電気代を抑えたい人オール電化住宅に住んでいる人
auでんきは、au経済圏でPontaポイントを貯めている人におすすめです。電気料金に応じてPontaポイントが貯まり、1ポイント=1円で買い物などに利用できます。比較したポイントが貯まらない電力会社と比べて、毎月お得に電気を利用しやすいでしょう。とくに普段からPontaポイントを使っている人にはメリットといえます。ガスやスマホとのセット割もあり。UQモバイルの自宅セット割(でんきコース)では、UQモバイルの携帯料金が638〜1,100円/月割引になります。家族のスマホも対象になるため、家族でUQモバイルを使っている家庭には大きなメリットとなるでしょう。スマホとのセット割が適用できる電力会社は、比較したなかでも稀でした。電気代は安めです。「でんきMプラン」の条件で電気代を試算したところ、1〜5人世帯のいずれも比較した全体平均より600円以上安いことがわかりました。「安いと思う」との口コミどおり、ほかの電力会社から切り替えると電気代が安くなる可能性があります。ただし、電気代は電気使用量1kWhあたりに加算される「燃料調整費単価」に大きく左右されます。燃料調整費単価は月によって異なるため、「auでんきにしてからめちゃくちゃ高い」との口コミもあるように、ずっと安いとは言い切れない点には注意が必要です。auでんきには、オール電化向けのプランはありません。公式サイトでも「オール電化の場合は、auひかりに切り替えると逆に電気料金が高くなる」旨が記載されています。オール電化の場合は、オール電化向けプランを提供している電力会社を選んだほうがよいでしょう。まとめると、auひかりはPontaポイントを貯めている人やUQモバイルユーザーにおすすめの電力会社です。とはいえ、月ごとに電気代のばらつきがある点や、オール電化向けプランがない点には要注意。少しでも月額を抑えたい人・オール電化向けプランがあるところを探している人は、TERASELでんきなどより高評価の電力会社も検討してみてくださいね。<おすすめな人>au経済圏でPontaポイントを貯めている人<おすすめではない人>オール電化住宅に住んでいる人au経済圏以外の人
シン・エナジーでんきは、電気代を節約したいすべての人におすすめ。「料金が高くなった」という口コミに反し、電気料金の試算結果はトップクラスの安さでした。1~5人暮らしを想定した検証では、どの条件でも比較した電力会社の平均額以下。例えば、3人暮らしの各電力会社の平均額は11,492円/月だったのに対し、シン・エナジーでんきは9,268円/月と2,000円以上安く利用できます。東京電力からの乗り換えにもぴったりです。東京電力のスタンダードSプランを3人暮らしで使うと、毎月11,163円かかる計算に。対してシン・エナジーでんきは9,268円だったので、月1,895円も節約できます。現在の電気代に不満があるなら、まずは検討してみてください。「夜間にたくさん使う人は切り替えたほうがいい」という口コミどおり、時間帯別プランも、比較した各社の全体平均以下でした。日中はあまり家にいない人も、シン・エナジーでんきへの乗り換えで節約につながります。オール電化プランはありませんが、きほんプランの安さが他社のオール電化プランに勝っていました。各社のオール電化向けプラン・3人暮らしを想定した料金の平均額は、11,931円/月でした。シン・エナジーでんきの試算結果は9,268円/月だったので、月2,000円ほど節約できます。ガスとのセット割はないものの、そもそもの電気代が安いので気にする必要はないでしょう。また、電気代の支払いでJALマイルが貯まることも大きなメリットです。毎月自然にJALマイルを獲得できるため、特典航空券でお得に飛行機に乗りたい人はぜひ検討しましょう。なお、初期費用・解約手数料は無料なので、気軽に乗り換え可能。どのプランでも電気代の安さはトップクラスで、どんな人にもおすすめできる電力会社です。毎月の電気代を少しでも安くしたい人は、ぜひ乗り換えを検討してくださいね。<おすすめな人>電気代を節約したいすべての人<おすすめではない人>とくになし