中国電力は、2~3人以上の世帯や家にいる時間が多い在宅ワーカーなど、電気の使用量が多い家庭におすすめです。2025年9月時点の電気料金は、300kWh以上使った場合に単価がお得に。東京電力エリアに提供されているプランで他社と比較すると、電気を使う量が多いほど割安な料金でした。具体的には、3人世帯(月350kWh)なら中国電力は約10,833円/月・東京電力は約11,328円/月と、約500円の差が。東京電力から乗り換えた場合、年間では6,000円ほどの節約が見込めます。単身世帯でも電力の使用量が多い人には有力な選択肢になるでしょう。独自のポイントサービスも魅力。毎月の電気料金に応じてエネルギアポイントが還元され、貯めたポイントは特産品や日用品、提携先のポイントなど豊富なラインナップと交換できます。東京電力エリア対象者は加入必須の「ぐっとずっと。クラブ」ではポイントサービスの利用も含め、24時間いつでもWEBでさまざまな手続きが可能です。電気の使用量が多い家庭なら、中国電力に切り替えることで節約効果が見込めます。解約違約金はかからないため、再度乗り換えを検討する際に負担がないのも魅力です。一方、電気使用量が少ない人には向かない可能性があるため、ほかの電力会社をチェックしてくださいね。<おすすめな人>電気の使用量が多い人電気代でポイントを貯めたい人<おすすめできない人>電気使用量が少ない人
TERASELでんきは、電気の使用量が少ない家庭におすすめ。2025年9月の検証では、単身世帯を想定した電気料金が割安でした。月額を5,436円程度に抑えられ、東京電力の同条件の料金との差は約190円。乗り換えることで年間約2,300円の節約につながります。2~3人世帯を想定した電気料金も、比較した全社の平均以下。電気の使用量が増える月でも負担を最小限に抑えられそうです。電気料金に応じて楽天ポイントが貯まるのも魅力。「還元率が高くない」という口コミはありますが、生活インフラで楽天ポイントが自然に貯まるのはメリットでしょう。なお、比較したなかにはガスやネット代とのセット割がある電力会社もありましたが、TERASELでんきはあくまでも電気の契約のみ。公共料金の契約先をまとめて節約したい人には向かないでしょう。また、深夜向けプランを提供しておらず、帰宅時間が遅い人にも乗り換えのメリットがないといえます。比較ではシン・エナジーでんきやミツウロコでんきといった夜間プランを提供している電力会社もあったため、夜の電気使用量が多い人は他社もチェックしてください。<おすすめな人>1~2人の少人数世帯オール電化住宅に住んでいる人楽天ポイントを貯めている人<おすすめできない人>ガスやインターネット回線とセットで契約したい人深夜に使う電気代を安くしたい人
ミツウロコでんきは、光熱費のほか通信費など固定費の見直しを検討中の人におすすめです。注目すべきは、セット契約した際の割引価格。2025年9月の検証では、3人暮らしで契約した場合の電気代は月約10,757円と、比較したなかでは安めの価格設定でした。一方で、ガス料金は毎月220円、ネット代は毎月110円も割引かれるため、固定費の節約にぴったりです。電気のみ契約する際も、基本プランの「従量電灯B」が節約に貢献。東京電力の料金と比較すると、3人暮らしの場合は年間約6,850円もお得に。1人世帯はほぼ変わりませんが、2人世帯でも東京電力からの乗り換えで節約できる可能性が高いでしょう。ポイント還元の仕組みはないものの、新規契約時に3,000Pontaポイント、さらに半年ごとに500Pontaポイントがもらえます。コストコのエグゼクティブ会員がミツウロコでんきを利用すると、毎年5,000リワード(=ポイント)を獲得できるキャンペーンも実施中。最大8年間リワードが付与されるので、コストコユーザーには魅力的でしょう。人数の多い世帯やセット契約を検討している人は、ミツウロコでんきがおすすめ。電力使用量が300kWhを超える世帯なら、乗り換えで電気代の⼤幅な節約につながります。ガスを合わせて契約したい人も、ぜひ利用を検討してみてくださいね。<おすすめな人>ガスやインターネットとのセット契約を考えている人2~3人暮らしの人<おすすめできない人>特になし
auでんきは、au経済圏でPontaポイントを貯めている人におすすめです。電気料金に応じてPontaポイントが貯まり、1ポイント=1円で買い物などに利用できます。比較したポイントが貯まらない電力会社と比べて、毎月お得に電気を利用しやすいでしょう。とくに普段からPontaポイントを使っている人にはメリットといえます。ガスやスマホとのセット割もあり。UQモバイルの自宅セット割(でんきコース)では、UQモバイルの携帯料金が858〜1,100円/月割引になります。家族のスマホも対象になるため、家族でUQモバイルを使っている家庭には大きなメリットとなるでしょう。スマホとのセット割が適用できる電力会社は、比較したなかでも稀でした。電気代は安めです。「でんきMプラン」の条件で電気代を試算したところ、1〜3人世帯のいずれも比較した全体平均より安いことがわかりました。「安いと思う」との口コミどおり、ほかの電力会社から切り替えると電気代が安くなる可能性があります。ただし、電気代は電気使用量1kWhあたりに加算される「燃料調整費単価」に大きく左右されます。燃料調整費単価は月によって異なるため、「auでんきにしてからめちゃくちゃ高い」との口コミもあるように、ずっと安いとはいい切れない点には注意が必要です。auでんきには、オール電化向けのプランはありません。公式サイトでも「オール電化の場合は、auひかりに切り替えると逆に電気料金が高くなる」旨が記載されています。オール電化の場合は、オール電化向けプランを提供している電力会社を選んだほうがよいでしょう。まとめると、auひかりはPontaポイントを貯めている人やUQモバイルユーザーにおすすめの電力会社です。とはいえ、月ごとに電気代のばらつきがある点や、オール電化向けプランがない点には要注意。少しでも月額を抑えたい人・オール電化向けプランがあるところを探している人は、TERASELでんきなどより高評価の電力会社も検討してみてくださいね。<おすすめな人>au経済圏でPontaポイントを貯めている人<おすすめではない人>au経済圏以外の人
CDエナジーダイレクト CDエナジーは、電気の使用量が少ない単身世帯におすすめ。とくに安かったのは、1人暮らしを想定した電気代の試算結果です。月額は約5,489円で、東京電力より約140円・比較した各社の平均値より790円ほど安く使用できます。電気をあまり使わない家庭での安さはトップクラスで、「単身世帯でもコストメリットが得られた」との口コミは本当でした。ガスとの同時契約すると、ガス・電気代がそれぞれ割引に。どちらも0.5%の割引が可能です。東京電力からの乗り換えを検討している一人暮らしで、電気・ガスをセットで契約する予定であれば「以前より数割程度、電気料金が安くなった」との口コミと同じように感じられるかもしれません。ポイントの特典も魅力的。毎月の電気料金に応じて1~6%のポイントが貯まります。CDエナジー独自の「カテエネポイント」でもらえますが、楽天ポイント・Vポイントなどの付与も可能。提携先が多いポイントで貯められるため、「使い忘れて期限が切れた…」となりにくいですよ。総合的に見て電気使用量に関わらず、東京電力からの乗り換えで安くなるでしょう。一方、大人数で電気使用量が多い家庭にはTERASELでんきや中国電力が安くでおすすめなので、検討してみてはいかがでしょうか。<おすすめな人>電気の使用量が少ない世帯同じ会社でガスも契約したい人<おすすめできない人>電気使用量が多い人
HTBエナジーは料金が安いとはいえず、乗り換えの候補にはなりにくいでしょう。ベーシックプランを他社と比較した結果、どの世帯構成でも各社の平均額より割高でした。東京電力から乗り換えた場合、一人暮らしだと月1,700円以上も料金が高くなったため、節約にはなりません。電気料金の支払いによる、ポイント還元制度がないのも惜しい点。比較したなかにはTポイントや楽天ポイントが貯まる電力会社も多く、物足りない印象を受けます。固定費の支払いでポイントを活用したい人には、デメリットとなるでしょう。ただし、電気とガスをセット契約すると月102円の割引が適用されるため、セット割引を重視する人には一定のメリットがあります。とはいえ、比較した他社のセット割の平均額が月109円であることを考えると、HTBエナジーの割引額は控えめです。1年以上利用すれば解約金が無料になるため、長期的に使う予定がある人にとっては安心。ただし、1年未満で解約すると1,100円の違約金が発生するため、短期間での利用を考えている場合は注意が必要でしょう。電気代の安さを優先するなら、TERASELでんきやミツウロコでんきがおすすめ。TERASELでんきは1~3人暮らしの世帯に向いています。電気とガスのセット契約を検討中の人は、1人暮らしならTERASELでんき・2人暮らし以上の場合はミツウロコでんきを選ぶと節約につながるでしょう。<おすすめな人>電気とガスのセット割引を利用したい人<おすすめできない人>料金の安い電力会社に乗り換えたい人