1年目から責任のある業務に携わることも多く、忙しいイメージのある看護師。2年目を迎えて、業務量や人間関係に負担やストレスを感じ、転職を考えはじめている人もいるでしょう。
そこで今回は2年目の看護師でも転職は可能なのか、転職のメリット・デメリットなどを解説します。看護師2年目の人におすすめの転職先も紹介するので、転職するか悩んでいる看護師の人はぜひ最後まで読んでみてください。
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そもそも、看護師2年目でも転職できるのか気になっている人も少なくないはず。転職活動をスムーズに進めるために、まずは看護師2年目でも転職が可能といえる理由を把握しておきましょう。
入社して3年目までの看護師は第二新卒として扱われ多くの病院が募集をしているため、看護師2年目の転職で採用されるケースは珍しくありません。
第二新卒とは、職歴の浅い若手の社会人のこと。選考の際は実務面でのスキルよりも人柄や潜在能力を重視されるため、職歴の浅さが不利になりにくいのが特徴です。
第二新卒向けの求人では、新卒と同じように手厚い研修を受けられるケースが多くあります。自分のスキルに不安を感じる看護師にとって、基礎知識を改めて学び直せるのは第二新卒採用ならではの魅力です。
看護業界は新卒の離職率が高く、2年目の転職も珍しくありません。
日本看護協会の「2022年病院看護・助産実態調査報告書」によると、2021年度の新卒採用者の離職率は10.3%で、約10人に1人が離職しています。新卒で離職する人もいる以上、2年目に転職することも特別珍しいとはいえないでしょう。
実務経験の少ない新卒看護師に比べて、2年目に転職する方が経験を積んでいるぶん即戦力として評価されやすくなる傾向もあります。
実は看護師の数自体は増加傾向にあります。厚生労働省の「令和2年衛生行政報告例(就業医療関係者)の概況」によると、就業中の看護師は約128万人です。
一方、日本は病床あたりの看護職員配置数が少なく、諸外国に比べて4分の1程度にとどまっています。つまり、看護師の人数が需要の高まりに追いついていない状況といえるでしょう。
厚生労働省の「一般職業紹介状況」によれば、2023年2月時点の看護師の有効求人倍率は2.78倍。同時期の全国求人倍率は1.34倍なので2年目の若手でも比較的転職しやすい環境にあるといえます。
2年目の看護師が転職を考えるきっかけには、どのようなものがあるのでしょうか。転職する前に、今の職場でできる改善策もあわせて紹介します。
知識とスキルがついてきた2年目では、1年目より重症度の高い患者に対応することが増えます。さらに新たに入ってきた後輩へ指導するようになり、残業が増えるケースもあるでしょう。
業務量の多さに耐えられない場合は、上司に相談して業務内容を調節してもらうことで対処できます。しかし相談しても状況が改善されない場合は、転職を検討したほうがよいでしょう。
2年目になってもミスが減らず、看護師に向いていないと思って転職を考える人も多くいます。1年目は先輩がいたことでミスを防げていた人は、2年目になって独り立ちするとミスが目立つように感じるでしょう。
2年目といえど、まだまだ新人。成長過程なので仕事ができないと悩むこともあるかもしれません。しかし、悩みが多いほど成長できる可能性もあるので、先輩に相談しながら業務を進めるとよい結果が出せるようになることもあるでしょう。
ただし悩みすぎてストレスが溜まる場合は、転職して職場を変えるのもおすすめです。新しい環境に身を置くことで、意欲を高められるかもしれません。
労働環境が自分に合っていないことから、よりよい環境を求めて転職を考える人もいます。
夜勤や残業が多すぎて疲れてしまうケースや、反対になかなか夜勤に入れず収入アップを狙えないケースなど、自分に合っていない環境で働くことにストレスを感じて辞めたくなることがあるようです。
労働環境に悩みを抱えている人は、まずスキルアップや効率よく仕事を進めることを意識してみるのがおすすめ。ちょっとした工夫で、働き方を改善できるかもしれません。
ただしそもそも人手が足りていない場合、自分の努力だけで労働環境を改善するのは困難なことも。その場合は転職も視野に入れておきましょう。
2年目になると、職場になじめてきたことで派閥争いに巻き込まれたり、先輩と後輩の間で板挟みになったりする場合もあるでしょう。医療の現場はチームワークが大切なので、職場の人間関係が悪化すると業務に支障が出る可能性もあります。
人間関係にストレスを感じる人は、同僚と悩みを共有して、ストレスを軽減することが大切です。ただしいじめ・パワハラなど個人で解決できない問題がある場合は、部署移動を申し出ることや転職することも検討したほうがよいでしょう。
看護師2年目での転職は、難易度が高いイメージを持っている人もいるでしょう。しかし、実は看護師2年目ならではのメリットがあります。
2年目の看護師は新卒と比べて多くの求人に応募できるのがメリットです。看護のスキルや社会人としての基礎的な力が身についているぶん育成の負担が少ないため、積極的に採用したいと考えている病院も少なくありません。
経験者でなければ応募できない求人も選べるため、新卒1年目より幅広い条件で職場を探せるのも嬉しいポイントです。
ベテランより若く体力がある2年目の看護師は、職場の中心的なメンバーとして歓迎されやすい点がメリットです。
体力面だけではなく成長も見込めるので、経験よりポテンシャルを重視して採用される傾向があります。
病院へすぐになじめるかどうかも重要なので、適応力が比較的高い2年目の看護師は重宝されるケースが多いようです。
看護師2年目での転職には、メリットだけでなくデメリットもあります。
2年目の看護師は臨床経験やプリセプターの経験が少ないため、即戦力を求める病院では採用されにくいのがデメリットです。
求人によっては臨床経験3年以上といった条件が設けられているケースも。経験豊富な看護師と比べると応募できる求人数は少なくなるでしょう。
即戦力・管理職を求める求人には応募できないことも多いので、第二新卒を対象にした求人を探すことが大切です。
看護師2年目で転職活動をすると、採用してもすぐに辞めるのではないかと思われてしまうのがデメリットです。病院は長期的に働いてくれる人材を求めているので、在籍期間が短いとネガティブな印象を与える可能性があります。
マイナスな印象にならないよう、退職理由の伝え方を工夫することが大切です。
「御院で◯◯の経験を積みたい」「前職ではスキルを積むことが難しかったので、◯◯の資格を取得できる御院に転職したい」など、退職理由をポジティブに伝えることでよいイメージを与えられるでしょう。
経験の浅い看護師2年目の転職を成功させるためには、自分に向いている病院を探すことが大切です。看護師2年目におすすめの転職先を紹介するので、転職活動の参考にしてください。
500床以下の中規模の病院は、看護師2年目の転職におすすめです。
大規模の病院より重症患者が少なく研修制度も充実していることが多いため、現場での経験を積みながら学べる環境が用意されています。
知識やスキルを身につけておけば、他にやりたい仕事ができたときも転職しやすくなるでしょう。
興味がある分野が明確になっている人は、専門性の高い病院がおすすめです。
専門医のもとで最新の知識・技術を学べるため、スキルアップできる環境が整っています。専門看護師や認定看護師といった資格を取得できる病院も多いので、キャリアアップにもつながるでしょう。
高度な専門性が求められる病院に新卒で入職するのは難しいものです。2年目の看護師なら、意欲があれば採用される可能性があります。
介護医療院のような療養型の病院は、患者の容体が急変することが少なく落ち着いて看護できるので、現場経験の少ない看護師2年目の転職にも向いています。
高齢者住宅や介護老人保健施設などの施設と比べると、高度な医療行為をすることもあるため、看護スキルを身につけたい人にもぴったりです。
残業も少ない傾向があり、仕事とプライベートを両立したい人にもおすすめできます。
将来のキャリアが狭まるリスクがあるため、2年目の看護師の転職先としておすすめできない職場もあります。
クリニック・介護施設などルーティンワークが主な病院は、看護師2年目の転職にあまり向いていません。新しいスキルが身に付かないため、ほかのキャリアを考えたときに転職で不利になる可能性があります。
スタッフの数も少ないので人間関係に気を遣う必要があり、業務中の精神的な負担も大きくなりやすいでしょう。クリニック・介護施設への転職は、ある程度スキルが身に付いてからがおすすめです。
小規模の病院は即戦力が求められるので、スキルが不足しがちな看護師2年目の転職にはおすすめしません。
中規模・大規模の病院と比べると、教育体制が整っていないケースも多い傾向です。これまでに学んだことのないハイレベルな対応を急に求められる場合もあり、業務についていけないと感じることもあるでしょう。
小規模の病院は、即戦力として活躍できるスキルが身に付いている3年目以降の看護師に向いています。
2年目の看護師が転職する際は、希望条件を明確にすることや転職先に関する情報をリサーチすることが大切です。希望の勤務先に転職するためのポイントをチェックしておきましょう。
ライフワークバランス・業務量・給与や福利厚生・患者との関わり方など、自分の中で優先順位をつけると理想の職場が見えてくるでしょう。どうしても譲れない条件がわかると、転職活動もスムーズに進められます。
転職したい病院が見つかったら、応募前の入念なリサーチが重要です。自分の希望条件に合致しているか、不満に思う点がないか確認することで、本当に自分に合った転職先か判断できます。
ベテランと比べて未熟なところがある看護師2年目の転職では、教育体制が整っているかをチェックすることが大切です。
自力で転職先の情報をリサーチするのが難しい場合は転職サイトを活用するのもおすすめ。各病院の求人情報がわかりやすくまとめられているうえ、エージェントに相談すると希望の条件に合った求人を教えてくれます。
持っているスキルが明確になると、面接でうまくアピールできるようになるでしょう。対応が難しい業務も簡潔に伝えると、転職後のミスマッチを防げます。転職で足りないスキルがあれば、現職を辞めるまでに身につけるのがおすすめです。
マイベストは有料職業紹介事業の許認可を受けています。(13-ユ-315911)
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