ハイアール USB充電式ハンディクリーナー JC-BHC4Aをレビュー！クチコミ・評判をもとに徹底検証

吸引力はいまひとつ。フローリングについては、吸引するのに4往復必要で、それでも散布した青砂のざらつきがわずかに残りました。先端ノズルがやわらかいためフローリングに少し吸着するのが難点。また、吸い口が小さく、1回あたりの吸引量が少ないのも気になるポイントです。

クッションについては、吸引に3往復必要。強力な吸引力によってクッションのカバーにノズルが張りつき、青砂やお菓子のクズの吸い残しが見られました。革素材についても同様、ノズルがぴたっと張りつくので、ゴミを吸い切るのは難しいといえるでしょう。

比較したシャーク EVOPOWER W35 WV280Jは吸引力が強いがゆえにクッションや革には張りつきが見られましたが、本商品よりも素早く吸引できました。フローリングについては1往復でほとんどのゴミを吸えたので、床をメインに、周辺アイテムのほこりやゴミの掃除にも対応できるものがほしい人は要チェックです。

ノズルが細く、サッシにフィットするため、2往復でゴミを吸い取れました。ただし、本体が全長56.1cmと長く、狭い場所で取り回しにくく、往復させるのが難しい点は理解しておきましょう。ノズルが硬く、ゴミを引きずることもあるので、ブラシアタッチメントを使うのがベターです。

検証の結果、比較した多くの商品がカーペットが苦手とわかり、本商品も同様の結果に。毛足の短いカーペットでは4往復、毛足の長いカーペットでは6往復かかり、それでも絡みついたスナック類などを吸い切れませんでした。

カーペットには掃除機、サッシやソファなどの細かい場所にはハンディクリーナーというように使い分けるのもひとつの方法。ダイソン V8 Focus Cleanは1往復で毛足の長いカーペットのゴミも吸い切れたので、ハンディクリーナー1台で掃除を済ませたい人は要チェックです。

重さは本体と隙間ノズルを合わせて580gと軽量。比較した商品の平均値692.3g（※執筆時点）を100g以上下回りました。毎日の掃除を軽快に行いたい人は要チェックです。

検証の結果、1kgを下回る商品だとテーブルなどの平面であれば快適に使えるとわかりました。比較した多くの商品が1kgを下回っていましたが、本商品はより軽量。サッシなどの小場所や、ソファの背もたれ部分など本体を持ち上げて吸引するようなシーンにも重宝するでしょう。

「音が高い」との口コミに反して、静音性が高いのは魅力。比較した商品の稼動音の平均値67.27dBを下回る60.63dBをマークしました。子どものお昼寝中の使用を想定するなら、本商品が選択肢になるでしょう。

ただし、稼動音が小さいとはいえ、60.63dBは環境省が公表している「騒音の目安」によるとファミリーレストランの店内レベルの騒音。夜間の使用には注意しましょう。

長時間使用できるのは魅力。比較した商品には連続稼動時間が20分以下のものも見られましたが、本商品は標準モードで約37分、強モードで約17分使用できます。車内など電源が確保できない場所でも重宝するでしょう。

また、ゴミ捨ての手間が少ないのも大きなメリット。フィルタを外さずにダストカップだけをワンタッチで取り外せ、サッとゴミを捨てられます。本体と統一感のある充電スタンドが付属し、充電中の見た目もスタイリッシュで部屋に馴染みやすいですよ。

本体とノズルを合わせた全長は56.1cmと長め。比較したなかにはACCGUYS ハンディクリーナーのように全長32.3cmとコンパクトなものもありました。狭い場所の掃除をメインに考えている場合は、要チェックです。

持ち手があるのはメリット。13.7cmの長さがあり、持ちやすい場所で握れます。ゴミを吸うときの角度は60度。満足の基準とした55度には至らないものの、比較したなかには80度など急角度のものもあり、緩やかで手首への負担は小さいといえます。問題なく快適にゴミを吸えるでしょう。

本商品は、比較した商品の多くと同様に、フィルタとダストカップの水洗いが可能。使ったあとに素早くお手入れでき、衛生的に使えるのが魅力です。お手入れ用のブラシは付属しません。お手入れブラシつきのシャーク EVOPOWER EX WV405JDCもチェックしてくださいね。

検証の結果、集塵容量が0.07Lあり、1kgを下回るものだと快適に使えるとわかりましたが、本商品の集塵容量は0.068L。やや集塵容量が小さく、掃除の都度ゴミ捨てが必要な点はマイナスポイントです。

比較したシャーク EVOPOWER W35 WV280Jは重さ660gで、集塵容量は0.77L。取り回しやすさとゴミ捨て回数の少なさを両立したモデルがほしい場合は、ぜひ検討してくださいね。