ニトリ 充電式コードレスハンディークリーナーブラン NTR360をレビュー！クチコミ・評判をもとに徹底検証

比較したほかの商品もカーペットには手こずる傾向があったものの、本品は特に苦戦しました。毛足の短いカーペットでは髪の毛が1～2本残り、毛足の長いカーペットではテスターが「吸引力が弱く、ゴミが吸着できない」とコメントしています。

1往復後の画像を確認しても、窓サッシ以外にはゴミが残りました。「吸引力が弱い」との口コミどおり、強い吸引力は期待できません。吸引力の強さを調整できず、標準モードしか備わっていないのもネック。主にフローリングでの使用に適している印象です。

なお、比較したほとんどの商品は1kgを切っており、テーブルなど平面の掃除なら使いやすさに大きな差はありませんでした。しかし、本品と同様に5,000円以下で購入できるUOOTPC「ハンディクリーナー」は350gと軽量だったので、より軽いものを探しているなら要チェックです。

「音が小さいので満足」との口コミどおり、静音性は抜群です。3回計測したところ、稼働音は約59.23dBでした。環境省が公表している「騒音の目安」によると、銀行の窓口や博物館の館内と同等の静かさです（参照：環境省）。稼働中にも問題なく会話ができるでしょう。

比較した全商品の稼働音の平均は約67.27dB（※執筆時点）。最も稼働音が大きかった商品は約82.10dBだったこともふまえると、本品の稼働音は非常に静かといえます。集合住宅でも音を気にせず使えそうです。

連続稼働時間は約10分と非常に短く、使いやすいとはいえない結果に。使用中に充電が切れる可能性があるので、メインの掃除機やフローリングワイパーを用意するのが望ましいでしょう。

また、充電スタンドも付属していませんでした。フィルターはボタンを押して本体から外す必要があるので、ゴミをワンタッチで捨てられないのも気がかり。テスターからは「フタが硬く、はめ込みにくい」との声もあがりました。

比較した結果、連続使用時間は20分程度のものが多い傾向がありましたが、時間のかかる場所や電源のない車内で使うなら標準モードで30分以上使えるものがおすすめです。なかでもダイソン「V8 Focus Clean HH15」は優秀で、連続40分使えましたよ。

加えて、集塵容量を計測したところ、実際には約126mLと少ないことが判明。使用後に毎回お手入れが必要なうえ、使用中に吸引力が落ちる可能性もあります。比較した全商品の集塵容量は平均約134mL（※執筆時点）だったので、気になる人はほかの商品にも目を向けてみましょう。

なお、比較した全商品の約8割と同じく、お手入れブラシはついていませんでした。