シャープ ウォーターオーブン ヘルシオ AX-XA30をレビュー！クチコミ・評判をもとに徹底検証

料理の手間と仕上がりの検証では、上位商品に次ぐ高い評価を獲得。直火では火加減が難しい料理も、自動でおいしく仕上がり専門家からも好評でした。

ローストビーフは、ほどよくレア感のある仕上がりに。ヒーターに沿うように焦げ目はつきましたが、お肉が硬くならずに、噛みきれるほどの柔らかさです。

レシピ集によると、調理時間の目安は50分ほど。下ごしらえした固まり肉をセットして、ローストビーフのメニュー番号を入力するだけです。「あぶり豊潤焼き」という、炙りと低温調理を組み合わせて自動調理します。

煮込み料理の定番・肉じゃがも簡単に完成。「じゃがいもがホクホクで味が染み込んでいる」と専門家から好評でした。にんじんや玉ねぎに芯が残る商品が多いなか、満足度の高いクオリティです。

なお、肉じゃがは初期設定の自動メニューにないので、今回は500Wのレンジ機能で10分加熱しました。アプリを連携して「COCORO KITCHEN」のレシピを利用する方法もありますが、約50分かかるため、レンジ機能で加熱するのがおすすめです。

唐揚げもカリッとジューシーな仕上がりに。焼き色には多少のムラがあるものの、衣のパリッと感は優秀です。下位商品にはパサパサになってしまう商品もあったなか、お肉も柔らかく揚げ物の精度も高いことがわかります。

レシピ集では、加熱時間は約15〜25分。レシピを指定することもなく、タッチパネルで「網焼き・揚げる」を選ぶだけなので簡単です。油で揚げる手間やヤケドの危険・油の処理がないので、子どもも大人も大好きな唐揚げを作るハードルが下がりますね。

蒸し料理の実力も高め。実際に茶碗蒸しを作ると「卵のおいしさがぎゅっと詰まったような味わい」と専門家も太鼓判を押しました。ボソボソしてしまう商品も多いなか、口当たりもなめらかで蒸し器で作ったものに匹敵するおいしさです。

自動レシピで目安時間は約35分。水蒸気の量と温度を緻密に調整する、低温調理・ソフト蒸し機能を使って調理します。

500Wのレンジで6分間加熱した卵白は、奥側の一部が固まっていませんでした。サーモグラフィーの画像からもわかるとおり、手前側の温度が高く、庫内奥は温度が低いままです。

ただし、幕の内弁当を加熱してみてもおかずによる温度差はそこまで気になりません。実食したモニターからも「全体的にムラなく温まっていた」と、満足する声が寄せられました。

＜幕の内弁当のあたためムラについてのコメント＞

1. ご飯はどの部分を食べても同じ加熱具合でムラを感じなかった
2. 冷えすぎているところや熱すぎるところはなかった
   
3. 庫内手前があたためやすい傾向にある
   
4. ハンバーグは場所によって温度が異なる感じがした
   

コメントは一部抜粋

ホットケーキの生地を予熱した200℃のオーブンで20分間加熱したところ、中心部だけ焼き色がつく結果に。検証では全体にきれいな焼き色がついた商品もあったため、焼きムラの点では評価を落としました。

見た目にこだわりたい場合は、焼いている途中で焼き色をチェックするなど対策が必要になるでしょう。

冷凍肉の解凍では、重なった部分が凍ったままでした。表面はきれいな状態ですが、完全に溶かすには加熱を追加して微調整しなければなりません。

解凍メニューは「全解凍」「サックリ解凍」の2種類。サックリ解凍は半分切って残りは引き続き冷凍したい場合に便利です。仕上がりの状態も調整できるので、食品に応じて設定を変えましょう。

実際に操作した主婦モニターからは、「スマホのような感覚」と操作性のよさを評価する声が挙がりました。基本的な操作は、タッチパネル式の液晶に直接指で触れて行います。食材からオートメニューを検索できる機能も好評です。

一方、多機能ゆえに選択肢が多く、「目的のメニューにたどり着くまで時間がかかる」との指摘も。メニューを選択できれば、あとはわかりやすく誘導されるので、慣れたら楽しく使いこなせるでしょう。

実際に庫内を清掃した5人のモニター全員が「簡単にお手入れができる」と回答。「焦げ付いた汚れが少しの力でスルッと取れた」との声が寄せられました。庫内と天板をきれいにするだけなので、フライパンや鍋を使うより洗い物が減りますよ。

蒸気で汚れを落としやすくする機能も搭載されており、給水経路のクエン酸洗浄や庫内乾燥も自動なので、簡単に清潔を保てます。食器の除菌機能もついているので、哺乳瓶消毒が必要な赤ちゃんがいる家庭にもおすすめです。