「いろいろな料理をムラを抑えて、おいしくあたためられる」と謳う、東芝 スチームオーブンレンジ 石窯ドーム ER-XD70。「ムラなく焼ける」と評判です。しかし「あたためムラがあることが多い」「冷凍ご飯のあたためが一度でできない」など気になる口コミも存在するため、購入を迷っている人もいるのではないでしょうか?
今回はその実力を確かめるため、以下の5つの観点で検証した結果をふまえたレビューをご紹介します。
さらに、各メーカーの新商品や売れ筋上位など人気のスチームオーブンレンジとも比較。検証したからこそわかった、本当のよい点・気になる点を詳しく解説していきます。ポイントや送料を考慮した価格比較も行いましたので、スチームオーブンレンジ選びに迷っている人はぜひ参考にしてみてください。
製菓・コーヒーの専門学校卒業後、スペシャルティコーヒー専門店にてバリスタとして7年間勤務。店舗ではハンドドリップやラテアートの講師も務め、味や香りへの繊細な感覚を磨く。マイベスト入社後はカフェで勤務していたこれまでの経験を活かし、コーヒー器具をはじめ、調理器具やキッチン雑貨、食品・ドリンク、ギフトアイテムなど、食まわり全般の商材の比較検証を担当。「ユーザーの立場に立って考える」をモットーに、日々の業務に取り組んでいる。また、焙煎士・バリスタとして現在も現場に立ち、実体験に基づいたリアルなレビューを届けている。
すべての検証は
マイベストが行っています
目次
良い
気になる
東芝 スチームオーブンレンジ 石窯ドーム ER-XD70はオーブン・解凍機能は優秀ですが、日常に使う頻度が高いあたため機能にムラがあるのが惜しいところ。メーカーは「いろいろな料理をムラを抑えて、おいしくあたためられる」と謳っていますが、実際に卵白を加熱してみると7分たっても全体的に表面が液体のままでした。比較したなかには5分で均一に固まった商品があったことをふまえると、ムラができやすいといえます。
実際に本商品で調理した肉じゃがの仕上がりもいまひとつ。火のとおりも味の染み具合も甘く、ムラがありました。一方、ローストビーフの仕上がりは好評。比較した多くの商品が火がとおりすぎてパサつくなか、ほんのり赤みが残るジューシーな仕上がりです。茶碗蒸しも滑らかな口当たりで、唐揚げも試食したモニターから「肉汁がジュワっと出てきてとてもジューシーだった」と好印象でした。
解凍ムラ・焼きムラの少なさの評価は比較したなかでトップクラス。冷凍の薄切り豚肉が、1回の解凍で箸でスムーズに引き離せる状態になりました。食材は異なるものの、「冷凍ご飯のあたためが一度でできない」という口コミに反し、解凍は得意といえます。ホットケーキも均一にきつね色の焼き目がつきオーブン機能も優秀。「ムラなく焼ける」という口コミにも納得です。
操作パネルが見やすく、直感的に操作しやすいのも魅力。ボタンに大きな文字で動作内容が記載され、ボタンのすぐ上にオートメニューの一覧があり、はじめてでも操作に迷いにくい仕様です。比較したなかには初見では扱いづらい商品がありましたが、こちらは説明書をあまり見ずにも使えるでしょう。ボタンやダイヤルの使いやすさも良好。扉も軽くスムーズに開閉できます。
価格は40,000円前後(2025年1月時点・ECサイト参照)とお手頃。比較したなかには100,000円以上する商品があったのに対し、初心者も手が出しやすいでしょう。しかし、電子レンジ調理は「あたためムラがあることが多い」という口コミどおりの結果に。オーブンや解凍がメインの人は候補になりますが、電子レンジをよく使う人はほかの商品を検討してください。
<おすすめな人>
<おすすめできない人>
実際に東芝 スチームオーブンレンジ 石窯ドーム ER-XD70と比較検証を行った商品のなかで、総合評価1位を獲得したベストバイのスチームオーブンレンジと、各検証でNo.1を獲得した商品をピックアップしました!
東芝 スチームオーブンレンジ 石窯ドーム ER-XD70の購入を迷っている人はぜひチェックして、自分にとってのベストバイのアイテムを見つけてみてくださいね!
パナソニック
料理の幅も楽しさも広げる1台!加熱・焼きムラの心配もなし
東芝ライフスタイル
難しいローストビーフの仕上がりは上々。解凍には懸念が残る
今回ご紹介するのは、石窯のような丸みがあるドーム型の天井と、赤外線による加熱が特徴の東芝 スチームオーブンレンジ 石窯ドーム ER-XD70。最大250℃の高火力と庫内4面遠赤(底・奥・左右)で、効率的に食材の内側もじっくりと加熱できるよう設計されています。
庫内には赤外線センサーと温度センサーのダブルセンサーを搭載。出力を自動で調整し、おかずなどをあたためた際に飛び散ったり弾けたりしないよう工夫されています。−10〜90℃まで温度を設定してあたためも可能。最高1000Wの高出力で素早く加熱する、「ごはんあたため」も利用できます。
付属された角皿の溝にお湯を注げば、茶碗蒸しやプリンなど蒸し料理にも対応。油を使わないノンフライ調理ができるのもうれしいポイントです。1つのボウルに食材を入れて、短時間のレンジ加熱で一品が作れる「おつまみ1分メニュー」や、素早い調理を叶える3分・5分・7分メニューも搭載しています。
容量26Lと広い庫内でありながら、薄型なのもメリット。幅480×奥行390×高さ350mmと奥行きが狭く、置き場所を選びにくいサイズです。背面ピッタリモデルで、背面を壁に密着させて設置可能。ただし、左は1.5cm以上・右は4.5cm以上・上方は10cm以上あける必要があるので注意しましょう。
販売元は、東京都に本社を置く総合電機メーカーの東芝。キッチン家電・生活家電・空調家電・音響機器など幅広い家電を開発から販売、製造している会社です。
2023年に発売された同メーカーのスチームオーブンレンジ、ER-YD70との大きな違いは、オートメニュー数です。今回検証する2022年モデルのER-XD70が94種類なのに対し、2023年モデルのER-YD70は85種類でした。庫内容量やレンジの出力、オーブン温度調節範囲など基本性能はほとんど変わりません。
値段は両方とも40,000円前後(※2025年1月時点・ECサイト参照)と大きな差はありませんでした。2つとも型落ちモデルなので、ECサイトによっては割引されるなど、よりお得に購入できる可能性はあるでしょう。
今回は東芝 スチームオーブンレンジ 石窯ドーム ER-XD70を含む、人気のスチームオーブンレンジを実際に用意して、比較検証レビューを行いました。
具体的な検証内容は以下のとおりです。
解凍ムラの少なさの評価は比較したなかでトップクラス。実際に薄切り豚肉を解凍すると、1回の解凍で箸で簡単に引き離せました。比較したなかには裏面が凍っているものや、一部焼けてくっついているものがありましたが、こちらは均等に解凍され、スムーズに調理をはじめられるでしょう。
食材は異なるものの、「冷凍ご飯のあたためが一度でできない」との口コミに反して、解凍ムラはできにくいといえます。食材をよく冷凍保存している人にぴったりです。
オーブン機能も申し分ありません。200℃で予熱したオーブンで20分間ホットケーキを加熱すると、おいしそうなきつね色の焼き目が均一につきました。焼きムラはほとんどなく、「ムラなく焼ける」という口コミにも納得です。
比較したなかは端の焼色がつきにくく、均一に焼くには焼き直ししたりアルミホイルを利用したり工夫が必要なものがありました。対してこちらは、場所にかかわらず均一な焼き目がつき、パンやクッキーを鉄板一面に並べてもきれいに焼けるでしょう。お菓子作りやパン作りが趣味の人も満足できる一台です。
直感的に操作しやすいのも魅力。ボタンには大きな文字で動作内容の記載、ボタンのすぐ上にオートメニューの一覧があり、商品を使ったモニターから「初心者でも簡単に見つけられる」と好評です。比較したなかには初見では操作方法に迷う商品があったのに対し、説明書をあまり見ずに簡単に扱えるでしょう。
ボタンやダイヤルの使いやすさも良好です。一部のモニターから反応のにぶさを指摘する声があったものの、多くのモニターは「力を入れなくても反応する」とプラスにコメント。音やクリック感でしっかり押せている感覚もあります。ダイヤルも滑らかに回り、モニターから「ストレスなく操作できる」と評されました。
扉が軽く、開閉はスムーズ。強い力を必要としないので、モニターからも「片手での開閉も問題なくできる」という声があがりました。子どもや年配の人など力に自信がない人でも利用しやすいといえます。
<操作のしやすさについてのモニターコメント>
コメントは一部抜粋
ネット上には「パネルが光らないため見づらい」と指摘する声がちらほら見受けられました。確かに操作パネル自体は大きいものの、バックライトがつかないため、暗い場所で操作すると見にくく感じる可能性があります。ただ、明るい部屋で使用するぶんには問題ないでしょう。
価格が40,000円前後(※2025年1月時点・ECサイト参照)とお手頃なのもうれしいところ。比較した約半数の商品が50,000円以上で、なかには100,000円を越える高額商品もありました。その点、本商品ははじめてスチームオーブンレンジを購入する人も検討しやすい価格帯といえます。
オートメニューの数は94種類と充実しています。比較した200〜300種類ある高価格帯商品にはおよびませんが、同じ価格帯の商品のなかでは多め。比較した40,000円前後の商品のなかには4種類しかないものもありました。加えて本商品は、蒸し料理やノンフライ調理にも対応し、コスパを重視する人にも向いているでしょう。
実際に本商品でローストビーフ・唐揚げ・茶碗蒸しを調理して試食したところ、半数以上のモニターが仕上がりに「満足」と回答しました。
とくにローストビーフ作りは得意で、見るからにジューシーなほんのり赤みが残る仕上がりに。比較したなかには、火が入りすぎてパサつきが気になる商品が多くありましたが、こちらはモニターが「焼けすぎのパサパサ感がなく、しっとりとした仕上がり」と絶賛しました。生焼け感もありません。
<ローストビーフの仕上がりについてのモニターコメント>
コメントは一部抜粋
茶碗蒸しも滑らかな口当たりで、分離も気にならないレベルです。比較したなかには卵と出汁の分離が表面から見てもわかるほどのものがあったのに対し、本商品は茶碗蒸しとしてしっかりと固まっています。やや卵が固まっている部分があるものの、全体的には滑らかでツルッとした食感でした。
<茶碗蒸しの仕上がりについてのモニターコメント>
コメントは一部抜粋
唐揚げは、比較した多くの商品と同様に衣のカリッと感は控えめであるものの、お肉は柔らかくしっとり。しっかりと中心部まで火がとおっていますが焼きすぎることはなく、モニターから「肉汁がジュワっと出てきてとてもジューシーだった」という声があがりました。
<唐揚げの仕上がりについてのモニターコメント>
コメントは一部抜粋
本商品で作った肉じゃがは、火のとおりや味の染み具合が甘く評価が伸び悩みました。火がとおりやすい豚肉は加熱されていたものの、じゃがいもやにんじんは芯が残る結果に。モニターから「再加熱が必要」という指摘の声があがっています。玉ねぎもシャキシャキ感が残り少し生っぽさがありました。
味の染み具合も物足りません。比較した多くの商品も具材の中まで味を染み込ませるのが苦手でしたが、こちらもモニターから「外側はだしの味がするが、中までは染み込んでいない」という声が。煮込み料理をおいしく作るには、何度か加熱を繰り返したり、加熱してから一度冷ますなど、工夫が必要でしょう。
<肉じゃがの仕上がりについてのモニターコメント>
コメントは一部抜粋
普段使う頻度が高い、あたため機能にムラがあるのもネック。実際に卵白を500Wで加熱すると、7分たっても全体的に表面が液体のままでした。比較したなかには5分で全体が均一に固まったものも。対してこちらは、加熱に時間がかかり、まんべんなく火をとおすには向きを変えるなど工夫が必要です。
赤外線センサーと温度センサーのダブルセンサーなど、あたためムラを減らす機能が搭載されているものの、「あたためムラがあることが多い」という口コミを払拭できませんでした。「いろいろな料理をムラを抑えて、おいしくあたためられる」という謳い文句とは異なり、電子レンジを普段よく使う人にはやや不向きです。
オートメニュー数 | 94種類 |
---|---|
幅 | 480mm |
高さ | 350mm |
奥行 | 390mm |
良い
気になる
ドア開閉方向 | 縦開き |
---|---|
設定可能レンジ出力 | 1,000W、600W、500W、200W、100W |
2品同時あたため | |
庫内形状 | フラット |
スチーム方式 | 簡易スチーム式(角皿式) |
最大レンジ出力 | 1,000W |
発酵機能 | |
2段オーブン | |
ピッタリ設置可能 | |
電源コードの長さ | 1.4m |
待機時消費電力ゼロ | |
10秒単位で時間設定可能 | |
定格消費電力 | 電子レンジ:1,430W、ヒーター加熱:1,220W |
付属品 | 角皿(鉄板ホーロー)、取扱説明書兼料理集 |
重量 | 14kg |
センサー種類 | 赤外線センサー、温度センサー |
操作方法 | ボタン式 |
チャイルドロックあり | |
電源(周波数) | ヘルツフリー |
特徴 |
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37,437円
(最安)
販売価格:37,780円
ポイント:343円相当
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東芝 スチームオーブンレンジ 石窯ドーム ER-XD70は、Amazonや楽天市場、Yahoo!ショッピングなど大手ECサイトで販売されています。価格は2025年1月時点で40,000円前後(※ECサイト参照)です。取扱店舗によって値段が異なるので数店舗見比べてお得に購入してくださいね。
東芝 スチームオーブンレンジ 石窯ドーム ER-XD70では、大量の油を用意しなくても天ぷらを作れます。ここでは、エビの天ぷらのレシピをご紹介しますね。
<材料(8尾分)>
(A)
<作り方>
①エビは尾から一節残して殻を剥いて、背わたを取る
②エビの腹に包丁で3本ほど切り込みを入れる
③キッチンペーパーで水気を取る
④ボウルに(A)を混ぜる
⑤エビをビニール袋に入れて、薄力粉をまぶす
⑥④のボウルに⑤を入れて、衣をつける
⑦角皿にクッキングシートを敷き、⑥を並べ下段に入れる
⑧オーブンの(予熱なし)230℃で、16〜21分加熱する
東芝 スチームオーブンレンジ 石窯ドーム ER-XD70は、オーブンや解凍機能は優秀ですが、電子レンジのあたため機能は伸び悩みました。ここでは、普段電子レンジをよく利用する人におすすめな商品をご紹介します。
予算度外視で性能にこだわるなら、パナソニックのNE-BS9Aがおすすめ。あたためムラがなく一度の加熱で卵白が均一に固まりました。冷凍された豚肉がスルスル箸で取れる状態になり、解凍機能も優秀。オーブン機能も申し分なく、お菓子作りをしたい人にもぴったりです。滑らかな口当たりの茶碗蒸しも作れます。
あたため機能をメインに使用するなら、東芝のER-YD5000をチェック。場所による温度差が少なく、一度の加熱で卵白が均一に固まりました。焼きムラもほとんどなく、ホットケーキに均一な焼き目がつき、オーブン機能も高評価に。ローストビーフの仕上がりの評価も上々で、パーティ料理の際も活躍するでしょう。
オートメニュー数 | 187 |
---|---|
幅 | 494mm |
高さ | 370mm |
奥行 | 435mm |
良い
気になる
ドア開閉方向 | 縦開き |
---|---|
設定可能レンジ出力 | 800W、600W、500W、300W、150W(相当) |
2品同時あたため | |
庫内形状 | フラット |
スチーム方式 | 過熱水蒸気式 |
最大レンジ出力 | 1,000W |
発酵機能 | |
2段オーブン | |
ピッタリ設置可能 | |
電源コードの長さ | 1.3m |
待機時消費電力ゼロ | |
10秒単位で時間設定可能 | |
定格消費電力 | レンジ・オーブン:1,400W、グリル:1,350W |
付属品 | ヒートグリル皿、角皿(2枚)、メニュー集 |
重量 | 19.8kg |
センサー種類 | 赤外線センサー、温度センサー |
操作方法 | ボタン式、ダイヤル式 |
チャイルドロックあり | |
電源(周波数) | ヘルツフリー |
特徴 | おしゃれ |
パナソニック スチームオーブンレンジ ビストロ NE-BS9Aをレビュー!クチコミ・評判をもとに徹底検証
オートメニュー数 | 129 |
---|---|
幅 | 498mm |
高さ | 396mm |
奥行 | 399mm |
良い
気になる
ドア開閉方向 | 縦開き |
---|---|
設定可能レンジ出力 | 1,000W、600W、500W、200W(相当)、100W(相当) |
2品同時あたため | |
庫内形状 | フラット |
スチーム方式 | 過熱水蒸気式 |
最大レンジ出力 | 1,000W |
発酵機能 | |
2段オーブン | |
ピッタリ設置可能 | |
電源コードの長さ | 1.4m |
待機時消費電力ゼロ | |
10秒単位で時間設定可能 | |
定格消費電力 | レンジ:1,430W、オーブン・グリル:1,100W |
付属品 | 深皿、遠赤包み焼き角皿(2枚)、焼網、別冊料理集 |
重量 | 21kg |
センサー種類 | 赤外線センサー、温度センサー |
操作方法 | ダイヤル式、ボタン式 |
チャイルドロックあり | |
電源(周波数) | ヘルツフリー |
特徴 | おしゃれ |
TOSHIBA 石窯ドーム 過熱水蒸気オーブンレンジ ER-YD5000をレビュー!クチコミ・評判をもとに徹底検証
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