Wi-Fi6とIPv6に対応し、高画質の動画も好きな場所で楽しめると謳うメッシュWi-Fi、バッファロー 無線LANルータ AirStation WSR-3200AX4B。「速度も安定性も満足」と評判な一方、「電波が弱く2階に届かない」といった口コミもあり、購入するか迷っている人もいるのではないでしょうか。
今回はその実力を確かめるため、以下6つの観点で検証した結果をふまえたレビューをご紹介します。
さらに、各メーカーの新商品や売れ筋上位など人気のメッシュWi-Fiとも比較。検証したからこそわかった、本当のメリット・デメリットを詳しく解説していきます。ポイントや送料を考慮した価格比較も行いましたので、メッシュWi-Fi選びに迷っている人はぜひ参考にしてみてください。
アウトドア用品・自転車・スポーツ用品・PC本体・PC関連用品など、幅広いジャンルのコンテンツ制作に携わる。「専門性をもとにした調査・検証を通じ、一人ひとりに合った選択肢を分かりやすく提案すること」をモットーに、コンテンツ制作を行なっている。
すべての検証は
マイベストが行っています
目次
良い
気になる
バッファロー 無線LANルータ AirStation WSR-3200AX4Bは、複数の機器を同時に接続したい人におすすめです。実際にPC・スマホ・タブレットを接続したところ、通信速度の減衰率は5台同時接続時で37.5%・10台同時で43.1%でした。比較した多くの商品が10台同時だと70~90%減衰したのに対し、使用機器が多い家庭でも通信が安定しやすいでしょう。
接続範囲も十分な広さです。一軒家に設置したところ、1〜3階のほとんどの部屋で快適に動画が楽しめる150Mbpsを超えていました。比較したなかには3階だと100Mbpsを切る商品もありましたが、こちらは242.11Mbpsと親機付近の248.59Mbpsに近い速度を記録。「電波が弱く2階に届かない」という口コミを払拭しました。
通信の安定や速度をサポートする機能も豊富です。規格はWi-Fi6に対応し、接続デバイスに集中して電波を送るビームフォーミングも搭載。複数台同時接続時の速度が低下しにくいMU-MIMOにも対応していました。独自技術で2.4GHzと5GHzを切り替えられ、家電のなどの干渉波を避けやすいのもメリットです。
初期設定は新規だけでなく、対応機種どうしであれば買い換えもアプリで簡単に行なえます。ただし、上位商品のようにセット売りではないため、メッシュWi-Fi同士のペアリングはAOSSボタンを押すなど、機器同士の連携作業が必要です。とはいえ、公式サイトにはイラストつきの説明があり、それほど難しくありませんでした。
セキュリティ対策は、キッズタイマーやフィルタリング機能「i-フィルター for BUFFALO」を搭載。有料サービスですが、子どもと一緒に使いたい人にはうれしい機能です。ファームウェアは自動更新で、パソコンだけでなくスマート家電もサイバー攻撃から守るセキュリティサービスにも対応しています。初心者でも簡単にセキュリティを強化できますよ。
比較したハイエンドモデルに比べると通信速度は低めですが、各ECサイトの値段は1万円前後とお手頃。オンラインゲームなどの用途以外では、家中どこでもサクサク繋がる性能です。家族全員でインターネットを快適に楽しみたい人は、ぜひ検討してみてくださいね。
実際にバッファロー 無線LANルータ AirStation WSR-3200AX4Bと比較検証を行った商品の中で、各検証項目でNo.1を獲得したものをピックアップしました。
バッファロー 無線LANルータ AirStation WSR-3200AX4Bよりも高い評価を獲得した商品も!ぜひこちらも検討してみてくださいね。
バッファロー
2・3階建ての隅々まで高速に!家族みんなで使っても快適
TP-Link
最新規格Wi-Fi 7対応の超高速モデル!3階建ての広い家に
TP-LINK
セット売りに対応。高速なWi-Fi環境を手軽に構築したい人に
メッシュWi-Fiとは、親機と子機が1つのネットワークを構築することで通信範囲を拡大するアイテム。同じようにネットワークを拡張するWi-Fi中継機は、親機1台に接続機器すべての負担がかかるのに対し、親機と子機が負担を分散できて通信速度が安定しやすいのがメリットです。
今回紹介するバッファロー 無線LANルータ AirStation WSR-3200AX4Bもそのひとつ。メッシュWi-Fiとしてはもちろん、単体のルーターとしても利用できるのが特徴です。Wi-Fi6に対応しており、理論上最大通信速度は5GHzで2401Mbps、2.4GHzで800Mbps。従来のWi-Fi5より、5GHz帯なら1階は1.3倍、2階なら2倍の通信速度でダウンロードできると謳っています。
バッファローは、1975年に創業した大手パソコン周辺機器メーカー。誰もがインターネットを簡単に接続でき、快適にデジタルデータを保存・再生できる商品やサービスを提供することを目指しています。
発売日は2022年5月。Wi-Fi 6からの新機能OFDMAにより、複数の端末を繋ぐ待機時間を短縮しています。使用環境は1戸建てなら3階建て・マンションなら4LDKです。
家全体にムラなく電波が飛ぶように、独自のハイパワーアンテナを内蔵。5GHzと2.4GHzをノイズの発生など環境に合わせて切り替え、より広範囲に電波が届くと謳われています。
さらに、電波の安定感をより向上させるビームフォーミング機能も搭載。スマホなどの電波を受信し位置を特定し効率的に電波を届けます。
複数デバイスを使う場合に便利なMU-MIMO機能も搭載しており、最大4台のスマホの同時通信が可能です。家族全員がネットを使う家庭やスマート家電を使う人も重宝するでしょう。
有害サイトを簡単にブロックできる「i-フィルター for BUFFALO」に対応しているのもポイントです。通常は1年で税込3,300円の有料のサービスですが、60日間無料で試せます。子どもと一緒に快適にネットワークを利用したい人にはうれしいサービスですね。
カラーは、ブラックとホワイトの2色展開。重量は390g、サイズは幅37.5×奥行16.0×16.0cmのスリムなボディです。縦置きと壁掛け両方に対応しているので、置く場所を選びません。壁掛けする際は、ご自身でネジを用意しましょう。
<付属品>
今回はバッファロー 無線LANルータ AirStation WSR-3200AX4Bを含む、メッシュWi-Fi全14商品を実際に用意して、比較検証レビューを行いました。
具体的な検証内容は以下のとおりです。
まずは、近距離での通信速度・接続の範囲の検証です。
3階建ての一軒家を貸し切り、親機を1階のダイニングキッチンの近くに、子機を2階へ上がる階段の途中に設置。1階から3階まで合計6地点でローカルネットワークでのダウンロード・アップロードの通信速度を3回測定し、平均値を算出しました。
今回の検証は、検証条件を統一する観点から、回線の影響を受けないローカルネットワークを使用して通信速度を測定しています。あくまで検証時の値であるため、各家庭で使用する際の通信速度を確約するものではありません。
親機付近の平均通信速度は、上り160.90Mbps・下り248.59Mbpsと高速。比較した商品の多くが近距離では十分な速度が出ており、本商品も高評価の基準としたダウンロード150Mbpsを超えました。
なお、比較した商品の平均値は、上り約209.33Mbps ・下り約351.53Mbps(※執筆時点)です。なかには1000Mbps以上と本格的なオンラインゲームに対応できるほどの速度が出た商品もありましたが、約1割と少数でした。こちらはSNSや動画・ネットサーフィンなどをスムーズに楽しめる速度は十分出ています。
<近距離での通信速度(ダイニング)>
親機からかなり離れた3階の子ども部屋も、1階ダイニングとほとんど変わらない通信速度を維持できていました。比較した商品には3階になると極端に電波が弱くなり、100Mbpsを切るものもあります。「電波が弱く2階に届かない」という口コミは払拭したといえるでしょう。
<接続の範囲(単位:Mbps)>
次は、複数台接続時の通信速度・安定した通信ができる機能の検証です。
メッシュWi-FiとNAS(Network Attached Storage)を有線LANで接続し、計測用のPCと接続してローカルネットワークを形成。1台接続時のダウンロード速度を計測しました。
続いて、接続した複数の端末でNAS上にアップロードされた4K動画を再生。PC・スマホ・タブレットなど合計5台と10台接続したときの通信速度を計測し、1台のみの場合より速度がどのくらい低下しているか減衰率を算出しました。
複数台接続時の通信速度は、比較した商品のなかでもトップクラスです。1台のときと比べた際の減衰率は、5台接続時で39.2%・10台接続時で43.1%でした。とくに10台接続時は比較した多くの商品が70〜90%とかなり減衰しており、50%以下だったのはわずかです。
<複数台接続時の通信速度の減衰率>
「速度も安定性も満足」と口コミにあるように、同居している家族が同時に機器を使用する場合も、通信が不安定になりにくいでしょう。スマホやPC、スマート家電など多くのデバイスを使う一人暮らしの人にもおすすめですよ。
通信の安定・速度をサポートする機能も充実していました。詳細は以下のとおりです。
比較した多くの商品が搭載している、端末をめがけて電波を送信するビームフォーミングや、複数端末の同時通信ができるMU-MIMOを搭載。2.4GHzと5GHzを切り替えて電波の干渉を避ける独自技術も搭載され、電子レンジなどのノイズの影響も受けにくいでしょう。
規格はWi-Fi6に対応。接続方法も比較したほかの商品と同様にIPv6に対応しており、速度低下がしにくいIPoE方式を利用できます。
唯一惜しいかったのは、伝送データ量や優先度のコントロールをする技術・QoSがついていないこと。複数台同時使用していると、オンラインゲームなどではラグが気になるときがあるかもしれません。とはいえ、ネットサーフィンや動画鑑賞などは問題ないでしょう。
Wi-Fiの接続やペアリングのしやすさ、スマホ用の設定アプリの有無など、初心者でも簡単に設定ができるかチェックしました。
実際に初期設定を行ったところ、専用アプリのガイドに従うだけで簡単に行えました。
説明書にも新規設定時・買い替え時のセットアップ方法が記載してあります。古いルーターから新しいルーターに切り替えるときも、対応機種どうしであればSSIDだけでなく、プロバイダーの接続情報を含む設定をアプリでスムーズに移行できる仕様です。
ただし、メッシュWi-Fi同士のペアリングは、AOSSボタンを押すなど機器同士の連携作業が必要でした。比較した商品には電源を入れるだけで連携できるものもあったのに対し、少し手間がかかります。とはいえ、公式サイトにはイラストつきの説明があるので、それほど難しくは感じないでしょう。
外部からのサーバー攻撃を防ぐ機能や、子どもが適切にインターネットを使える機能が搭載されているか、ファームウェアの自動更新に対応しているかなどを確認しました。
セキュリティ対策は、子どもがいる家庭にうれしい機能が豊富です。キッズタイマーや有害サイトへのアクセスをブロックできる「i-フィルター for BUFFALO」に対応。子どもが使う環境を整えやすいですよ。
パソコンだけでなく、セキュリティ対策が難しいスマート家電もサイバー攻撃から守るセキュリティサービスにも対応しています。比較したなかにはセキュリティ機能がなく、Wi-Fiルーターの不正利用対策ができないものもありました。
解読が難しいとされるWPA3の暗号方式を選択できたり、ファームウェアが最新の状態に自動で更新されたりと対策も充実しています。初心者でも簡単にセキュリティレベルをアップできるでしょう。
ただし、フィルタリング機能は有料・セキュリティサービスは一部有料です。無料のお試し期間があるので、使い勝手を確かめてみてくださいね。
Wi-Fi規格 | Wi-Fi 6 |
---|---|
5GHz下り最大通信速度(検証時) | 514.44Mbps |
5GHz上り最大通信速度(検証時) | 312.84Mbps |
良い
気になる
ストリーム数 | 4ストリーム |
---|---|
最大帯域幅 | 80MHz |
最大通信速度(理論値) | 2401+800Mbps |
周波数帯 | デュアルバンド |
周波数 | 2.4GHz、5.0GHz |
アンテナの種類 | 内蔵タイプ |
アンテナ数 | 5GHz帯:4×4、2.4GHz帯:4×4 |
重量 | 390g |
幅 | 37.5cm |
奥行 | 16.0cm |
高さ | 16.0cm |
LAN端子 | 1000BASE-T |
INTERNET端子 | 1000BASE-T |
ビームフォーミング機能 | |
MU-MIMO機能 | |
EasyMesh対応 | |
QoS機能 | |
IPv6対応 | |
バンドステアリング機能 | |
専用アプリ | |
セキュリティサービスあり | |
キッズタイマー機能 | |
設置方法 | 縦置き、壁掛け |
セキュリティ規格 | WPA3 Personal(AES)、TKIP/AES mixed mode)、WPA2 Personal(AES/TKIP/AES mixed mode)、WPA2/WPA3 Personal(AES/TKIP/AES mixed mode)、WEP(128-bit / 64-bit) |
メーカー保証期間 | 1年 |
セット売り |
※ランキングは、購入時に取得できるポイントを考慮した実質価格で作成しています。
販売中のショップが見つかりません
バッファロー 無線LANルータ AirStation WSR-3200AX4Bは、Amazon・楽天市場・yahoo!ショッピングなどのECサイトで販売されています。取扱店舗により値段が異なるため、各サイトで比較してみてくださいね。
公式サイトでは、訪問設定サービスやWi-Fiのトラブルを調査・診断し解決するWi-Fiカウンセリングなどの申し込みも可能です。パソコンやスマホが苦手な人のためのインターネットレッスンなどもあり、購入後のフォローアップが充実しています。
最後に、オンラインゲームやWEB会議を快適に行えるほどの速度が出た商品を紹介します。
Wi-Fi 7対応の超高速モデルを探している人は、TP-LinkBE22000 Deco BE85がおすすめ。通信速度は高速で、1階の親機付近では1Gbpsを超えました。減衰した部屋でも500Mbps近くの速度を維持しており、家中どこでも快適に通信できるでしょう。複数台同時に接続した際の速度も落ちにくいですよ。
初期設定を簡単に行いたいなら、バッファローのWNR-5400XE6/2Sがぴったり。セット商品なので電源を入れれば簡単に設置できます。接続範囲も広く、検証では減衰しやすい3階の部屋でも最大通信速度518.36Mbpsを記録しました。通信を安定させる機能も充実し、大容量データも快適に処理できるでしょう。
Wi-Fi規格 | Wi-Fi 7 |
---|---|
5GHz下り最大通信速度(検証時) | 1079.09Mbps |
5GHz上り最大通信速度(検証時) | 404.40Mbps |
良い
気になる
ストリーム数 | 6ストリーム |
---|---|
最大帯域幅 | 320MHz |
最大通信速度(理論値) | 11520+ 8640+ 1376Mbps |
周波数帯 | トライバンド |
周波数 | 2.4GHz、5.0GHz、6.0GHz |
アンテナの種類 | 内蔵タイプ |
アンテナ数 | 不明 |
重量 | 1488g |
幅 | 12.8cm |
奥行 | 12.8cm |
高さ | 23.6cm |
LAN端子 | 10GBASE-T、2.5GBASE-T |
INTERNET端子 | 10GBASE-T、2.5GBASE-T |
ビームフォーミング機能 | |
MU-MIMO機能 | |
EasyMesh対応 | |
QoS機能 | |
IPv6対応 | |
バンドステアリング機能 | |
専用アプリ | |
セキュリティサービスあり | |
キッズタイマー機能 | |
設置方法 | 縦置き |
セキュリティ規格 | WPA、WPA2、WPA3 |
メーカー保証期間 | 不明 |
セット売り |
Wi-Fi規格 | Wi-Fi 6E |
---|---|
5GHz下り最大通信速度(検証時) | 536.26Mbps |
5GHz上り最大通信速度(検証時) | 304.04Mbps |
良い
気になる
ストリーム数 | 2ストリーム |
---|---|
最大帯域幅 | 160MHz |
最大通信速度(理論値) | 2401+2401+573Mbps |
周波数帯 | トライバンド |
周波数 | 2.4GHz、5.0GHz、6.0GHz |
アンテナの種類 | 内蔵タイプ |
アンテナ数 | 6GHz帯:2×2、5GHz帯:2×2、5GHz帯:2×2 |
重量 | 610g |
幅 | 14.0cm |
奥行 | 7.5cm |
高さ | 21.7cm |
LAN端子 | 1000BASE-T |
INTERNET端子 | 2.5GBASE-T |
ビームフォーミング機能 | |
MU-MIMO機能 | |
EasyMesh対応 | |
QoS機能 | |
IPv6対応 | |
バンドステアリング機能 | |
専用アプリ | |
セキュリティサービスあり | |
キッズタイマー機能 | |
設置方法 | 縦置き、壁掛け |
セキュリティ規格 | WPA3 Personal(AES,TKIP/AES mixed mode)、WPA2 Personal(AES/TKIP/AES mixed mode)、WPA/WPA2 Personal(AES/TKIP/AES mixed mode)、WPA2/WPA3 Personal(AES/TKIP/AES mixed mode)、WEP(128-bit / 64-bit) |
メーカー保証期間 | 1年 |
セット売り |
バッファロー WNR-5400XE6/2Sを徹底レビュー!実際に使ってわかったメリット・デメリットは?
コンテンツ内で紹介した商品を購入すると、売上の一部がマイベストに還元されることがあります。
掲載されている情報は、マイベストが独自にリサーチした時点の情報、または各商品のJANコードをもとにECサイトが提供するAPIを使用し自動で生成しています。掲載価格に変動がある場合や、登録ミス等の理由により情報が異なる場合がありますので、最新の価格や商品の詳細等については、各ECサイト・販売店・メーカーよりご確認ください。