手頃な価格とコンパクトなサイズ感が人気の、DOMO AUTO CLEANER。ネット上では「家具の下まできちんと掃除できる」と評判ですが、一方で「吸引力が弱く、大きなゴミが吸えない」「音がうるさい」といった口コミもあり、購入を迷っている人も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、DOMO AUTO CLEANERを含む拭き掃除ロボット36商品を実際に使用して、掃除性能の高さ・賢さ・お手入れのしやすさ・音の静かさを比較してレビューしたいと思います。購入を検討中の人はぜひ参考にしてみてくださいね!
ダイソンの派遣販売員として、ケーズデンキなど家電量販店で掃除機の接客・販売を2年間担当した経験を持つ。マイベストへ入社後はその経験を活かし空気清浄機・除湿機・オイルヒーター・スティッククリーナーなど季節家電・空調家電や掃除機をはじめ白物家電全般を専門にガイドを担当し、日立やシャープ、パナソニックなどの総合家電メーカーから、ダイニチ工業・Sharkなどの専門メーカーまで、150以上の家電製品を比較検証してきた。毎日使う家電製品だからこそ、本当によい商品を誰もが簡単に選べるように、性能はもちろん省エネ性能やお手入れのしやすさまでひとつひとつ丁寧に確認しながらコンテンツ制作を行う。
すべての検証は
マイベストが行っています
DOMO AUTO CLEANERは、1万円以下という価格が魅力。執筆時点での公式サイトの販売価格は税込9,980円と、ロボット掃除機としてはかなり手頃です。掃除性能は低く賢さにも欠けるものの、高級機が10万円を超えることを考えると、気軽に試したい人にはよいでしょう。
ただし、実際に部屋の中で稼働させると、走行できていない箇所がありました。吸引力自体も弱いので、全体的に吸い残りが目立ちます。マッピングや進入禁止エリア設定などAI機能がなく、障害物にぶつかるとルートを見失うので、家具が少ない部屋向けです。
ダストボックスは丸洗いできて衛生的ですが、フィルターの水洗いもできません。古い歯ブラシなどを使って掃除する必要があるため、フィルターのお手入れはやや面倒です。
稼働音が控えめで在宅中も使いやすいのは利点ですが、6万円以上のモデルであれば、掃除性能や賢さがぐんとアップします。予算を上げられる人は、ぜひほかの商品もチェックしてみてくださいね。
DOMO(ドモ)はベルギー発の家電ブランド。北欧らしいシンプルなデザインとリーズナブルな価格が魅力です。
今回ご紹介するAUTO CLEANERは、2019年に発売されたロボット掃除機。30分・60分と2つのモードがあり、部屋の広さに合わせて稼働時間を選べます。操作ボタンが1つだけなので、誰でも迷わず操作できますよ。
部屋中をくまなく走行できるよう、らせん・壁沿い・田の字と3つの走行パターンを搭載。左右に長いブラシで、壁際やコーナーなど細かいところのゴミまで掻き出します。
3つの落下防止センサーがついており、段差を検知すると自動でルートを変更します。バンパー部分にはクッションもあるので、家具の多い部屋でも安心して使えますよ。
別売の「水拭きキット」を使えば床の拭き掃除も可能に。専用のクロスもありますが、市販のフロア用シートも使えるので経済的です。
集めたゴミはダストボックスに溜まります。ダストボックスは水洗いできるので、内部にこびりついた粉塵も落としやすいですよ。
バッテリーは寿命の長いといわれるリチウムイオン電池を採用しており、フル充電で約90分間の連続運転が可能。バッテリーやフィルターなどの消耗品はすべて単品でも購入できます。
カラーはホワイト・ブラック・ベージュの3色展開です。北欧ブランドらしいスマートなデザインに仕上がっています。
直径約25cm・高さ7.6cmと、一般的なロボット掃除機よりもコンパクトなつくり。ソファしたなど狭い場所にも入りやすく、小回りがききやすいですよ。
【仕様】
今回はDOMO AUTO CLEANERを含むロボット掃除機全36商品を実際に用意して、比較検証レビューを行いました。
具体的な検証内容は以下のとおりです。
まずは、掃除性能の高さと賢さを検証します。
家具やカーペットのある約10畳の部屋で1時間走行させ、ゴミをどれくらい吸引できたかをチェックしました。部屋の中には、ゴミに見立てた折り紙・青砂・髪の毛・毛糸をまいています。
賢さについては、衝突防止・段差の乗り越え・マッピング機能の有無で評価しました。
掃除性能は低評価。部屋の広さに合わせて2種類の走行パターンを選べますが、障害物にぶつかるとルートを見失ってしまい、走行しない箇所が発生しました。
とくに部屋の四隅や家具の脚周りは方向転換を繰り返すため、なかなかゴミに近づけません。口コミで指摘されていたとおり、吸引力自体も強くなく、全体的に吸い残しが多いのが気になりました。
障害物に当たると方向転換をする仕組みで、走行はあまり効率的ではありません。段差は0.5cmまで乗り越えられるので、薄手のカーペットなどは問題ないでしょう。
マッピングや進入禁止エリア設定などもなく、全体的に機能は最低限といった印象。AIを駆使して賢く掃除したいという人には向きません。障害物にあたると走行ルートを見失うので、できるだけ家具が少ない部屋で使うのがおすすめです。
続いて、お手入れのしやすさを検証します。
ゴミが捨てやすいかなど、ストレスなくお手入れできるかチェックしました。あわせて、騒音計を使って音の静かさも検証しています。
ダストボックスを水洗いできるので掃除は簡単です。ボックス自体も比較的簡単に取り外せました。
一方で、フィルターが水洗いできないのは惜しいところ。汚れが気になるときは古い歯ブラシなどを使って掃除する必要があり、フィルター掃除は少し手間がかかります。掃除しても汚れがとれないときは、新しいフィルターに交換しましょう。
動作音は静かです。本体から1mの位置で音を計測したところ、全体平均*の68.4dBを下回る61.9dBでした。
2022年11月執筆時点
環境省の資料では、60dBは博物館の中と同じぐらいとされています。本体の近くで計測してもこれほど静かなので、普通に使ううえではほとんど気にならないでしょう。
※ランキングは、購入時に取得できるポイントを考慮した実質価格で作成しています。
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DOMO AUTO CLEANERはゴミの吸い残しが多かったので、最後に掃除性能の高いロボット掃除機を紹介します。
エコバックスのDEEBOT X1 OMNIは、床材を問わずパワフルな吸引力を発揮。掃除が難しいカーペットのゴミも、ほぼ完璧に吸い取りました。高性能センサーが室内を正確にマッピングし、家具との衝突も回避します。ゴミ捨てから水拭き用モップのお手入れまで全自動なのもうれしいポイントです。
Eufy RoboVac X8 Hybridは、約6万円とお手頃ながら高級機並みの掃除性能。検証では部屋を正確にマッピングし、家具の脚周りも無駄なく走行しました。カーペットに少し吸い残しがあったものの、微細なゴミまで吸引できます。水拭きもきれいにできて、部屋中がすっきりしますよ。
走行方式 | マッピング方式 |
---|---|
ダストステーションの機能 | 自動ゴミ収集+モップ洗浄+モップ乾燥 |
アプリ連携対応 | |
騒音値(実測値) | 平均56.5dB |
水拭き対応 | |
本体高さ(実測値) | 10.5cm |
充電時間(公称値) | 6時間30分 |
---|---|
自動充電(自動帰還)機能 | |
Wi-Fi対応 | |
清掃エリア設定機能 | |
サイドブラシ本数 | 2本 |
洗剤対応 | |
モップの使い捨て | |
ダストケース丸洗い可能 | |
フィルター丸洗い可能 | |
自動再開機能 | |
モップを持ち上げ可能 | |
メインブラシに毛が絡まない | |
ペットのフンを回避可能 | |
本体重量 | 4.2kg |
本体幅(実測値) | 34.5cm |
本体奥行(実測値) | 34.5cm |
ダストステーション幅 | 44.8cm |
ダストステーション奥行 | 43.0cm |
ダストステーション高さ | 57.8cm |
エコバックス DEEBOT X1 OMNI DEX11をレビュー!クチコミ・評判をもとに徹底検証
タイプ | ロボット |
---|---|
走行方式 | マッピング方式 |
コードレス対応 | |
集じん方式 | ダストボックス |
操作方法 | アプリ、音声操作(Amazon Alexa対応) |
ダストステーションの機能 | 不明 |
標準モードの連続使用時間(公称値) | 3時間 |
ヘッド種類 | 回転ブラシ |
衝突防止機能 | |
充電時間(公称値) | 4〜5時間 |
落下防止機能 | |
自動充電(自動帰還)機能 | |
騒音値(公称値) | 不明 |
ゴミ自動収集時の騒音値 | 不明 |
アプリ連携対応 | |
騒音値(実測値) | 64.4dB |
Wi-Fi対応 | |
標準モードの運転音 | 不明 |
最強モードの運転音 | 不明 |
形状 | 丸型 |
コードの長さ | 不明 |
ブラシ種類 | 回転ブラシ |
集じん容積 | 0.4L |
清掃エリア設定機能 | |
スケジュール機能 | |
消費電力 | 60W |
サイドブラシ本数 | 2本 |
吸込仕事率 | 不明 |
からまり防止機能 | |
ダストステーション付き | |
充電スタンド付き | 不明 |
洗剤対応 | 不明 |
モップの使い捨て | |
HEPAフィルター付き | |
ダストケース丸洗い可能 | |
ランニングコスト | 不明 |
自己位置認識機能 | |
フィルター丸洗い可能 | |
自動再開機能 | |
ヘッドライト付き | |
水拭き対応 | |
乗り越えられる段差(今回の検証結果) | 2cm |
コンパクト | |
乗り越えられる段差 | 2cm |
ゴミセンサー付き | |
ペットのフンを回避可能 | 不明 |
メインブラシに毛が絡まない | 不明 |
モップを持ち上げ可能 | 不明 |
特徴 | 不明 |
静音モード搭載 | 不明 |
節電モード搭載 | 不明 |
10cmの隙間に差し込める | 不明 |
付属品 | 充電ステーション、ACアダプタ、水タンク、モッピングクロス、防水パッド、交換用フィルター、サイドブラシ、ケーブル結束バンド |
本体重量 | 3.6kg |
本体幅(公称値) | 34.5cm |
本体奥行(公称値) | 34.5cm |
本体高さ(公称値) | 9.7cm |
ダストステーション幅 | 不明 |
ダストステーション奥行 | 不明 |
ダストステーション高さ | 不明 |
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