4K+ ウルトラHDディスプレイを採用し「視界がよりクリアに」と謳う4Kモニター、HUAWEI(ファーウェイ) MateView 4K+ウルトラHD モニター HSN-CBA。「作業効率があがる」と評判ですが、「画面の色味が赤っぽい」といった口コミもあり、購入を迷っている人も多いのではないでしょうか。
今回はその実力を確かめるため、以下の6つの観点で検証した結果をふまえたレビューをご紹介します。
さらに、各メーカーの新商品や売れ筋上位など人気の4Kモニターとも比較。検証したからこそわかった、本当のメリット・デメリットを詳しく解説していきます。ポイントや送料を考慮した価格比較も行いましたので、4Kモニター選びに迷っている人はぜひ参考にしてみてください。
テレビ・プロジェクターなどの映像家電や、ノートパソコンやプリンターなど家電全般の比較・コンテンツ制作を経験し、家電チームのマネージャーに就任。キャリブレーションソフトを用いたテレビ・プロジェクターの画質測定を設計したり、ノートパソコンのベンチマークテストに取り組んだりしてきた。「ユーザーにとってベストな選択体験を提供する」ことを心がけて、コンテンツ制作を行っている。
すべての検証は
マイベストが行っています
目次
良い
気になる
HUAWEI MateView 4K+ウルトラHD モニター HSN-CBAは、仕事・ゲーム・映画鑑賞などマルチに使えるものがほしい人におすすめです。ディスプレイの性能が高く、超広色域のBT.2020を75.3%もカバーするほど色域が広いのが特徴。比較した商品にはカバー率が60.5%と低いものもあったのに対し、こちらは奥行きの感じられる映像でエンタメを楽しめます。
コントラスト比は実測値で1402:1と、スペックを上回るほどの性能です。色の誤差も1.65dEと小さく、ほとんどの色を高精度で表示できます。比較した商品には5.44dEと誤差が大きいものもあったのに対し、「画面の色味が赤っぽい」との口コミを払拭する正確さでした。イメージどおりの色表現ができ、デザイン制作や動画編集に使いたい人にもぴったりです。
画面の調整機能も十分。プリセットのカラーモードは3種類と少ないものの、画面下のスマートバーをタッチすれば簡単に切り替えが可能です。HUAWEI製のスマホの画面をワイヤレスでモニターに表示できる機能も搭載されています。比較した一部商品のように縦画面にするピボット機能は搭載されていませんが、作業領域が広い縦長の画面なので不便は感じないでしょう。
インターフェースが充実しており、Type-Cケーブル1本で給電と出力ができるのも魅力です。配線をすっきり整理できるうえに奥行きも約18cmとスリムで、デスクを広々使えますよ。比較した大半の商品が対応していたモニターアームが使えないのはネックですが、上下の角度・高さ調節は可能です。
表現できる色の多さ・コントラストの高さ・色の正確さのすべてが優秀な一台。「作業効率があがる」と口コミが寄せられているのにも納得の性能です。4Kの美しい映像でゲームを楽しんだり、仕事に使ったりと、マルチに使いたいならぜひ手に取ってみてくださいね。
今回ご紹介するMateViewは、4K+ウルトラHDディスプレイを採用した28.2インチのモニターです。アスペクト比3:2と縦方向の表示が広く、画面占有率は最大94%を誇ります。色域の規格であるDCI-P3を98%カバーしており、明暗のディテールを調整するHDRは「VESA DisplayHDR 400」の認証を取得済みです。
ワイヤレス投影に対応(※)しているのもポイント。HUAWEI社のパソコン・スマホ・タブレットを使っていれば、ケーブルがなくても端末の画面をモニターに表示できます。モニターの下部にはスマートバーを搭載しており、タップやスライド操作で設定の変更が可能です。
対応しているのはHSN-CBAのみ。HSN-CAAは非対応です。
フレームとスタンドには、高級アルミニウム合金を採用しています。ミニマルなデザインで、ワークスペースにマッチしやすいでしょう。詳細なスペックは以下のとおりです。
SEシリーズは、日常使用やオフィスでの作業向けです。画面のアスペクト比は16:9で、動きのなめらかさを示すリフレッシュレートは75Hz。目への負担を軽減する、フリッカーフリー・低ブルーライトを採用しています。
GTシリーズは、ゲームを楽しめるほどのスペックを備えた曲面モニター。165Hzの高リフレッシュレートで、流れるような映像を楽しめるとしています。デュアルスピーカーを内蔵したSoundBarを搭載したモデルもあり、エンタメ中心で使いたい人におすすめです。
今回は、HUAWEI MateView 4K+ウルトラHD モニターを含む人気の4Kモニターを実際に用意して、比較検証レビューを行いました。
具体的な検証内容は以下のとおりです。
多くの色を表現できるため、映像に奥行を感じられます。専用機器を使って色の鮮やかさを示す色域を測定したところ、超広色域のBT.2020を75.30%カバーできました。
比較した商品にはカバー率が60.5%と低いものもありましたが、こちらは色表現が豊かでのっぺりとした映像になりにくいですよ。鮮やかな4K映像を十分楽しめるでしょう。
暗部と明部のディテールをくっきりと表現できるのも魅力です。黒と白の輝度を表すコントラスト比は実測値で1402:1と、スペックを上回るほどの性能でした。比較したなかには261:1と比率が低いものもあったのに対し、本商品は色の深みやメリハリを感じられます。
高輝度で映像を楽しみたい人や、暗い部屋で作業をすることが多い人におすすめです。映像に迫力が感じられるため、ゲームを楽しみたい人にも向いています。
比較したなかには5.44dEと色差が大きく、色味に違和感を覚えるものもありました。対して本商品は高精度で色を再現できていたので、「画面の色味が赤っぽい」という口コミは払拭したといえます。
比較したなかでUSB Type-Cポートを搭載していたのは、本商品を含めて半数程度と少なめでした。ケーブル1本で給電と出力が可能なため、デスク周りの配線をすっきりと整理できます。スピーカーも内蔵されており、ヘッドホンなどを使わず音を聴きたい人にもぴったりです。
モニターの音質は、比較したモニターのなかでもかなりよいほうだと感じました!
しかし、プリセットのカラーモードは3種類と少なめでした。比較したほかの商品は6種類以上用意されていたため、若干物足りなさを感じます。色の精度を重視したいならプリセットのsRGB・DCI-P3を選び、気にしないなら自分好みに調整するとよいでしょう。
リモコンはついていませんが、画面下のスマートバーでタッチ操作が可能です。サッとスワイプするだけで、音量調整やカラーモードの切り替えができます。
付属スタンドが使いやすいのも便利な点です。下向きに最大5度、上向きに最大18度まで角度調整ができます。左右の角度は固定ですが、高さも110mm(±5mm)の範囲で変更可能です。自分の使いやすいポジションに合わせられるので、長時間の作業でも疲れにくいでしょう。
奥行き約18cmとスリムな設計で、省スペースに設置できるのも利点です。比較した商品には奥行きが33cmあるものもありましたが、こちらは余裕をもって設置できます。スペースを広く使えて、さまざまな作業に使いやすいですよ。
使用上モニターアームが使えないため、高さや角度をするする変えたい人には不便です。とはいえ、インターフェースが充実していてドッキングステーションのように使えるため、デスク上の整理はしやすいですよ。
HUAWEI製のスマホを持っていれば、より利便性が向上します。比較したなかでは唯一スタンドに近距離無線通信機能であるNFCタグが内蔵されており、HUAWEIのデバイス間でファイルを簡単に共有できるHUAWEI Shareに対応していました。
HUAWEI製のスマホをNFCタグにタッチするだけで、スマホなどの画面をワイヤレスで簡単にモニターに表示できます。HUAWEI製以外のスマホでも、Miracastに対応していれば手動で接続できますよ。
しかし、スマホゲームなどスマホ専用アプリの映像を大画面で流したい人には便利な機能です。
HUAWEI MateView 4K+ウルトラHD モニター HSN-CBAの気になった点はありませんでした。マイベストが自信をもっておすすめできる商品です。
色域の広さ | 75.3% |
---|---|
色の正確さ | 1.65dE |
良い
気になる
モニターサイズ | 28.2インチ |
---|---|
表面処理 | ノングレア |
パネル種類 | IPS |
応答速度. | 不明 |
コントラスト比(メーカー公表値) | 1200:1(標準) |
最大輝度(公称値) | 500cd/m2 |
リフレッシュレート | 60Hz |
インターフェース | HDMI、ミニDP、USB Type-C×2、USB Type-A×2、オーディオ端子 |
リモコン付き | |
VESAマウント対応 |
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プリセットのカラーモードは8種類あり、ディスプレイ下部のアイコンつきボタンで直感的に操作が可能です。ピボット機能に対応しており、スタンドの高さ・ディスプレイの上下左右の角度も調節できます。インターフェースは給電・出力対応のType-Cに加え、Type-Aを3口備えていて便利です。
モニターにマウス・キーボードを直接接続できるので、ドッキングステーションは必要ありません。VESAマウント対応でモニターアームも使用でき、十分なディスプレイ性能を備えた一台といえるでしょう。
色域はBT.2020の73.0%をカバーし、全色バランスよく正確に表現できました。コントラスト比は実測値で1379:1と、スペック以上の数値を示しています。ゲームに合わせて選べる7種類のカラーモードを搭載しているのもポイントです。
HDMIは4口搭載しているため、PS5・Switch・PCを同時に異なる端子に接続できます。ピボット機能があり、幅広い用途に対応できるのも利点。スタンドは、高さ調節と上下・左右の角度調節も可能です。ただし、奥行きは約28cmと大きいため、デスク上をすっきりさせたい人はモニターアームを使用するとよいでしょう。
HUAWEI MateView 4K+ウルトラHD モニター HSN-CBAは、Amazon・楽天市場などのECサイトで中古品を販売中です。取扱店舗によって価格がかなり異なるため、購入前によく比較してくださいね。
4Kモニターの検証で上位を獲得した商品をご紹介します。HUAWEIのMateView 4K+ウルトラHD モニター以外にも、ぜひ以下のおすすめ商品も検討してみてくださいね。
色域の広さ | 75.5% |
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色の正確さ | 0.95dE |
良い
気になる
モニターサイズ | 27インチ |
---|---|
表面処理 | ノングレア |
パネル種類 | IPS |
応答速度. | 4ms(Extreme mode)/6ms(Typical mode) |
コントラスト比(メーカー公表値) | 1000:1 |
最大輝度(公称値) | 450cd/m2 |
リフレッシュレート | 60Hz |
インターフェース | HDMI×2、DisplayPort、USB 3.2 Gen1 Type-A×3、USB 3.2 Gen1 Type-C×1、USB 3.2 Gen1 Type-B×1、Thunderbolt4 Type-C×2 |
リモコン付き | |
VESAマウント対応 |
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色域の広さ | 74.1% |
---|---|
色の正確さ | 1.08dE |
良い
気になる
モニターサイズ | 27インチ |
---|---|
表面処理 | ノングレア |
パネル種類 | Nano IPS |
応答速度. | 1ms |
コントラスト比(メーカー公表値) | 1000:1 |
最大輝度(公称値) | 450cd/m2 |
リフレッシュレート | HDMI・DisplayPort:48~144Hz/USB Type-C:48~120Hz |
インターフェース | HDMI2.1×3、USB Type-C×1、DisplayPort1.4×1 |
リモコン付き | |
VESAマウント対応 |
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