




Type-Cケーブル1本で出力・給電できるPCモニター、Dell S2722DC。ネット上でも「デスク上の配線がすっきりする」「色の再現性が高い」と評判ですが、実際のところ口コミどおりなのか気になりますよね。
今回はその実力を確かめるため、以下の6つの観点で検証した結果をふまえたレビューをご紹介します。
色の正確さ
色域の広さ
コントラスト比の高さ
画面調節のしやすさ
インターフェースの充実さ
スタンドの使いやすさ
さらに、各メーカーの新商品や売れ筋上位など人気のPCモニターとも比較。比較したからこそ分かった、本当のよい点・気になる点を詳しく解説していきます。ポイントや送料を考慮した価格比較も行ったので、PCモニター選びに迷っている人はぜひ参考にしてみてください。

筑波大学芸術専門学群卒業後、芸術制作で使用していたPCをはじめとする多くのデジタルデバイスやソフトウェアに関する知識を活かそうと大手家電量販店に入社。販売員としてPCだけでなくプリンター・ルーターなどPC周辺機器の販売や、インターネット・格安SIMなど通信サービスの提案など、PCに関する販売・契約を総合的に担当、自身の担当顧客に合ったPC環境を真摯に考え、販売ノルマや利益にとらわれず提案してきた。 その後2022年にマイベストへ入社し、PCや周辺機器の専門ガイドを担当。富士通やDellのような大手メーカー製PCだけでなく様々なデジタルデバイスに関する経験・知識を活かし、PCや周辺機器選びに困ったユーザーに寄り添う企画・記事制作を心がけている。
すべての検証は
マイベストが行っています
本コンテンツに記載の検証結果は2025年10月までの情報です
| モニターサイズ | 27インチ |
|---|---|
| 解像度 | WQHD |
Dell S2722DCは、デスクワークが捗るPCモニターを探している人におすすめです。27インチかつ高解像度のWQHDで、画⾯分割しても見切れず小さな文字までくっきり映ります。比較した多くの商品になかったピボット機能つきで、縦画面での使用も可能。スタンドは高さや上下左右の角度を柔軟に変えられ、使用環境に合わせて細かな位置調整をしやすいでしょう。
実際に専門機器で測定したディスプレイ性能も優秀です。色の差を示すdE値は平均2.01と小さく、⾚・⽩⾊でやや誤差はあるものの全体的に高精度でした。比較したなかには3~4以上と誤差が大きく出たものもあったなか、デザインや動画制作にも活躍するスペックといえます。BT.2020の70.4%をカバーしており、⾊域の広さも十分。色鮮やかな映像を映し出せるでしょう。
HDMIが2つ、Type-C・Type-Aが各1つとインターフェースも充実。Type-Cケーブル1本で出⼒・給電が完結するので、デスク周りの配線をすっきりさせられます。台座の奥⾏きも17.5cmと比較したなかでもコンパクトなので、作業スペースを広く使えますよ。スピーカーも内蔵されており、音質にこだわりがなければ外付けスピーカーも必要ありません。
⼀⽅で、コントラスト⽐は実測値で221:1と低め。メーカー公称値の1,000:1には届かず、映画やゲームなどでメリハリある映像を楽しむには物足りない可能性があります。デスクワークには十分な性能ですが、気になる人は8種類のカラーモードを活用して見え方を調節しましょう。
公式サイトでの価格は28,800円(※2024年10月時点)とやや高価格ですが、総合的に見てもディスプレイ性能と使い勝⼿は申し分のない1台です。デスクワーク⽤のPCモニターを探している人は、ぜひ候補に入れて検討してくださいね。
<おすすめの人>
実際にDell S2722DCと比較検証を行った商品の中で、各検証項目でNo.1を獲得したものをピックアップしました。
Dell S2722DCよりも高い評価を獲得した商品も!ぜひこちらも検討してみてくださいね。
Lenovo
高すぎるほどの利便性と、良質なディスプレイを備える優等生
ノートPCより画面サイズが大きく、2画面表示にすることで作業効率アップにつながるPCモニター。ゲーム性能に特化したゲーミングモニターに比べて、色域やコントラスト比などがバランスがよく設計されている傾向があります。価格帯も安めなので、ゲームをせずオフィスワークや画像編集で使うだけならPCモニターがおすすめですよ。
今回ご紹介するS2722DCは、世界的PCメーカーのデル・テクノロジーズが販売する27インチのPCモニター。画面は上下・左右の角度調整や回転(ピボット)機能に加えて、スタンドによる昇降も可能です。極細ベゼルとプラチナシルバーのボディが魅せるスタイリッシュなデザインで、洗練されたワークスペースを演出します。
ノートPCの充電・接続はType-Cケーブル1本で完結。画面左下の使いやすい位置にUSB 3.2 Gen 1 Type-A ポートを搭載しており、スマホの充電や外付けHDDなどの接続もスムーズに行えるでしょう。詳細なスペックは以下のとおりです。
2024年3月に発売されたS2725DSも、27インチのWQHDディスプレイ。今回ご紹介するS2722DCとは解像度や輝度が同じですが、リフレッシュレートやコントラスト比はこちらのほうが高めです。1秒間に表示されるコマ数が多いので、スクロールの残像感の軽減が期待できます。明暗の差もよりはっきりと認識できるでしょう。
一方でインターフェースは少なく、Type-C・Type-Aポートは非搭載。PCの映像出力と給電をケーブル1本で行えず、マウスやキーボードを接続するには別途ハブが必要です。デスク周りをすっきりさせたい人や接続性を重視する人には、これから紹介するS2722DCがおすすめですよ。
なお、以下にはS2725DSの詳細なスペックも記載するので、参考にしてくださいね。
今回は、Dell S2722DCを含むPCモニターを実際に用意して、比較検証を行いました。
具体的な検証内容は以下のとおりです。
色の正確さ
色域の広さ
コントラスト比の高さ
画面調節のしやすさ
インターフェースの充実さ
スタンドの使いやすさ
検証したところ、Dell S2722DCには4つの魅力がありました。購入を検討中の人はしっかりチェックしてくださいね。
全体的なディスプレイ性能は優秀です。⾊域は広く、超広⾊域であるBT.2020の70.4%をカバー。同じ27インチのS2725DSでも67.7%と十分な広さでしたが、それ以上に色鮮やかな映像を映し出せるといえます。
色の正確さにも優れています。sRGB(ガンマ2.2)の条件下で規格どおりの色味を出せるかチェックしたところ、色の差を表すdE値は平均2.01と小さめ。⾚・⽩⾊でやや誤差はあったものの、比較した全商品の平均値2.91(※2024年10月時点)を凌ぐ精度を発揮しました。デザインや映像制作などにもぴったりですよ。
画面サイズが27インチと、2分割での作業にちょうどよい大きさなのもポイント。24インチ以下の商品だと見切れやすく、逆に32インチほど大きいと目線移動で疲れやすくなる可能性があります。WQHD(2,560×1,440)と解像度も高いので、小さな文字も読みやすく、ブラウジングや資料作成が捗るでしょう。
インターフェースも充実しています。PCへの給電と出力がType-Cケーブル1本で済み、配線をすっきりさせられるのがメリット。比較した多くの商品になかったType-Aポートも備わっており、ワイヤレスマウスやキーボードのレシーバーなども接続できますよ。
スピーカーも内蔵されており、外付けスピーカーなしで音を出せるのもうれしいところ。一般的にPCモニターのスピーカーはテレビのような高音質には期待できないものの、音質にこだわりがなければ十分でしょう。
詳細は以下のとおりです。
スタンドの使いやすさは、比較したなかでもトップクラス。上下・左右の⾓度調整はもちろん、⾼さ調節にも対応しており、デスク環境や好みに合わせて位置を細かく変えられます。ほとんどの商品と同様にVESAマウント規格にも対応し、市販のモニターアームも使用可能です。
台座の奥⾏きが20cm以上ある商品も多かったなか、本商品の台座の奥行きは17.5cmとコンパクト。幅を取らず、作業スペースを広く使えるでしょう。
比較したなかでも一部商品にしかなかったピボット(回転)機能を搭載し、画面を縦向きで使えるのも魅力。ブラウジングや文書の作成など、縦スクロールでの作業が多い人にもよいでしょう。
カラーモードも8種と多く、ゲーム・作業・映像鑑賞などの⽤途に合わせて好みの見え方に調節できます。比較したほとんどの商品と同じく操作は本体のボタンで行うタイプで、タッチパネルに比べると慣れが必要。リモコンでの遠隔操作もできませんが、日常使いするうえでさほど困ることはないでしょう。
一方で、Dell S2722DCには気になる点も1つ。こちらも把握しておいてくださいね。
コントラスト比は実測で221:1と、メーカー公称値(1,000:1)よりも低めでした。映画やゲームなどでメリハリある映像を楽しみたい場合には、物足りなく感じるかもしれません。ちなみに比較したS2725DSを含む多くの商品でも同様に、コントラスト比の評価は伸び悩みました。
とはいえ、デスクワークには十分な性能です。前述のとおり8種類のカラーモードもあるので、多少見え方の調整はできますよ。
| モニターサイズ | 27インチ |
|---|---|
| 解像度 | WQHD |
良い
気になる
| 幅 | 61cm |
|---|---|
| 奥行 | 17.47cm |
| 高さ(最大) | 40.01cm |
| 重量 | 5400g |
| 画面種類 | 液晶 |
| アスペクト比 | 16:9 |
| 表面処理 | ノングレア |
| パネル種類 | IPS |
| 応答速度 | 4ms |
| コントラスト比(メーカー公表値) | 1000:1 |
| コントラスト比(実測値) | 221:1 |
| 最大輝度(実測値) | 319.894cd/m2 |
| 最小輝度(実測値) | 28.263cd/m2 |
| リフレッシュレート | 75Hz |
| ブルーライトカット対応 | |
| インターフェース | HDMI×2、USB Type-C、USB Type-A×2、オーディオ端子 |
| Type-C給電機能 | |
| 操作方法 | ボタン |
| 高さ調節機能 | |
| スイーベル機能(水平回転) | |
| チルト機能(垂直角度調節) | |
| ピボット機能(画面回転) | |
| リモコン付き | |
| VESAマウント対応 |
※ランキングは、購入時に取得できるポイントを考慮した実質価格で作成しています。
33,600円
(最安)
販売価格:33,600円
ポイント:0円相当
送料別
(90件)
35,980円
(+2,380円)
販売価格:35,980円
ポイント:0円相当
送料無料
(5,610件)
ここからは、Dell S2722DC以外のおすすめ商品をご紹介します。
メリハリ重視の人には、MSIのPRO MP273QP PRO-MP273QP-E2がおすすめです。実効コントラスト比が実測で1435:1と非常に高く、3Dゲームなども立体感のある映像を楽しめるでしょう。色の正確さや色域の広さも良好で、イラスト制作や写真の色味調整にも十分活躍する性能でした。
27インチのWQHDなので、画面分割で視認性が損なわれにくいのも魅力。スタンドは高さ調節・上下左右の角度調整に対応しており、モニターアームなしでも柔軟に調節できますよ。
Type-C接続はできないものの、インターフェースの少なさが気にならなければ文句なしの1台といえます。一般的なデスクワークからデザインまで、幅広く活躍するでしょう。
JAPANNEXTのJN-IPS2381FHDR-C65W-HSP-Wも、コントラスト比が高く、映像にメリハリが感じられた1台。色の誤差も少なく、一般的なオフィスワークには十分な性能です。色域の広さのスコアは低めだったのでゲームや映画鑑賞向きとまではいえませんが、文字が見やすいため資料作成やブラウジングが捗るでしょう。
スタンドは高さ調節・上下左右の角度調節ができ、縦画面での使用も可能。HDMI・Type-C・DisplayPortなどインターフェースも充実しており、デスク周りをすっきりと整理できますよ。約2万円(※2024年10月時点)と手頃なので、はじめての1台にぴったりの商品です。
Dell S2722DCは、公式オンラインショップで販売中。販売価格は28,880円(※2024年10月時点)です。同じ27インチの「S2725DS」と型番が似ているので、間違わないよう注意しましょう。
このほか、Amazon・楽天市場・Yahoo!ショッピングなどのECサイトでも取り扱いが確認できました。ポイント還元率なども考慮しつつ、お得に買えるサイトを選んでくださいね。
コンテンツ内で紹介した商品を購入すると、売上の一部がマイベストに還元されることがあります。
掲載されている情報は、マイベストが独自にリサーチした時点の情報、または各商品のJANコードをもとにECサイトが提供するAPIを使用し自動で生成しています。掲載価格に変動がある場合や、登録ミス等の理由により情報が異なる場合がありますので、最新の価格や商品の詳細等については、各ECサイト・販売店・メーカーよりご確認ください。