快適なゲームプレイを実現すると謳うゲーミングモニター、BenQ MOBIUZ EX2510S。「なめらかでよく見える」「HDRiによって臨場感が出る」と評判です。しかし、「赤色がきれいに表示されない」といった口コミも存在するため、購入を迷っている人もいるのではないでしょうか?
今回はその実力を確かめるため、以下の3つの観点で検証・レビューを行いました。
さらに、人気のSONYやMSIなどのゲーミングモニターとも比較。検証したからこそわかった、本当のメリット・デメリットを詳しく解説していきます。ポイントや送料を考慮した価格比較も行っているので、ゲーミングモニター選びに迷っている人はぜひ参考にしてみてください。
新卒でPC周辺機器・スマホアクセサリー・カーアクセサリーを取り扱うメーカーに入社。法人営業・広報を担当し、商品開発にも携わる。2023年2月にマイベストに入社し、モバイルバッテリーやビデオカメラなどガジェットやカメラの比較・コンテンツ制作を経験。現在では、家電・カーバイク用品など幅広いジャンルのコンテンツ制作に携わる。「専門性をもとにした調査・検証を通じ、一人ひとりに合った選択肢を分かりやすく提案すること」ことを心がけて、コンテンツ制作を行っている。
すべての検証は
マイベストが行っています
目次
良い
気になる
BenQ MOBIUZ EX2510Sは、残像感を抑えたなめらかな映りを求める人におすすめ。黒挿入機能とオーバードライブ機能を両方搭載しているのがポイントです。今回の比較では、両方の機能を搭載したモデルはブレにくいうえ動きの速いゲームにも対応しやすい傾向があったことから、リフレッシュレート以上になめらかな映りに感じられるでしょう。「なめらかでよく見える」という口コミどおりで、比較した半数ほどの商品に黒挿入機能がなかったことをふまえても対応ハード・ジャンルは優秀といえます。
リフレッシュレートは最大165Hz、応答速度は1msで、解像度はフルHD。今回の比較において、FPS・TPSのプレイに最低限ほしいことがわかったリフレッシュレート144Hz以上をクリアする値で、4KのゲームをしないFPS・TPS用のモニターとしては十分な性能です。PS5の最大フレームレートは120fpsなので、165Hz対応のこちらならPS5のフレームレート性能を最大限引き出せます。
オプションの豊富さも高評価を獲得。BenQの独自技術HDRiを採用しており、ゲームや映画のHDRiモードに設定しておけば、コントラストやディテールなどを自動で調整します。色の鮮明さや明るさ、コントラストやシャープネスといった調整も可能です。エコモードやUSB HUBこそないものの、豊富なプリセットとナイトクリアビジョン搭載で、オプションの豊富さは人気のSONYと大差ないほど好評でした。
ただし、色域の広さを測定すると62.63と低めの数値に。高評価の基準とした65や比較した全商品の平均値67.3(※執筆時点)を下回り、色の鮮やかさはあまり期待できません。色域がやや狭いうえ最大解像度がフルHDなので、高解像度で繊細な色表現まで楽しみたい人は画質に物足りなさを感じるでしょう。今回の比較でベストバイに選ばれたMSIは、色域の測定値が高いうえ4K対応だったので、鮮やかでくっきりした映像を求める人は検討してみてください。
なめらかさは十分なので、繊細な表現にそこまでこだわらない人にはおすすめ。とはいえ、上位商品には鮮やかで迫力のある映像を楽しめるモデルも。オープンワールドゲームなど広大な世界観を楽しみたい人はより高評価だった商品も検討してみてくださいね。
ASUS
4Kで240Hz!幅広いゲームを鮮やかな映像でプレイ可能
エムエスアイコンピュータージャパン
色域が広く色鮮やか!4K対応で迫力満点の映像が楽しめる
LG Electronics Japan
暖色がよく映えて、オープンワールドの魅力を存分に味わえる
そもそもゲーミングモニターとは、ゲームの映像をより魅力的に映し出せるモニターのこと。モニターが1秒間に何回画面を書き換えられるかを示すリフレッシュレートが高いのが特徴で、液晶テレビや一般的なモニターよりなめらかな映像が楽しめます。色が鮮やかに見えるモデルも多く、より臨場感が味わえるでしょう。
BenQ MOBIUZ EX2510Sは、24.5インチのIPSパネルを採用したゲーミングモニター。高リフレッシュレートと優れた応答速度、なめらかな映像を表示する技術によって快適なゲームプレイを実現すると謳っています。
販売元のBenQは、台湾生まれの電気製品メーカーです。ゲーミングモニターをはじめ、ゲーミングマウスやゲーミングプロジェクター、通常の液晶や電子黒板なども製造しています。その人気は高く、eスポーツの世界大会での採用実績を持つほどです。
リフレッシュレートは最大165Hz、応答速度は1ms。そこにFreeSync Premiumを合わせることで、なめらかで快適な映像を実現する設計です。フルHDのディスプレイを採用しています。
また、BenQ独自のHDRi技術搭載により、色彩・コントラスト・ディテールといった映像の要素を最適化。これまでにない没入感ある視聴体験を実現すると謳っています。
そのほか、高品質の音響体験と謳うtreVoloスピーカー内蔵のサウンドシステムや、目の負担を考えたアイケア技術も搭載。ブルーライト軽減機能やフリッカーフリーなどが備わっています。
モニター本体はダークカラーでシンプル。シルバーにオレンジのラインが映えるスタンドが印象的で、スタイリッシュな雰囲気が楽しめます。
本体サイズは、391.5~521.5×557.6×16.7mm。スタンドをつけた状態の重さは5.7kgです。入出力インタフェースカバーやクイックスタートガイド、保証書が付属しています。
今回は、BenQ MOBIUZ EX2510Sを含む、ゲーミングモニター全17商品を実際に用意して、比較検証レビューを行いました。
具体的な検証内容は以下のとおりです。
はじめに、色域の広さの検証です。
まず、モニターのオプションをすべてオフにし、モードは出荷時の初期設定に統一。HDR/BT.2020の測定用パターン信号を出力し、BT.2020の色域を広くカバーできるものほど高評価としました。
次に、対応ハード・ジャンルの幅広さの検証です。
テスターが商品を確認し、リフレッシュレート・解像度・応答速度・オーバードライブの有無・黒挿入機能の有無の5点をチェック。ポイントごとに点数をつけ、高得点なものほど高く評価しました。
結果、PS5での4KゲームプレイがメインではないFPS・TPSゲーマーには十分なスペックを備えていることがわかりました。最大165Hzのリフレッシュレートと、1msの応答速度が好評。最大フレームレートが120fpsのPS5の性能を最大限引き出せて、なめらかな映像が期待できます。今回の比較ではFPS・TPSをメインにプレイするなら、リフレッシュレートは最低でも144Hz以上ほしいことがわかりましたが、その値もクリアしています。
オーバードライブ機能や黒挿入機能も搭載。比較においては、オーバードライブに対応していると動きの速いゲームも快適にプレイしやすい傾向があり、本商品も例外ではありません。また、黒挿入機能に対応していると、残像がほぼ映らずブレにくい映像が映し出せる傾向があったため、165Hzのリフレッシュレート以上のなめらかな映りが期待できます。
ただし、フルHDで比較したなかでは解像度が低め。高解像度のグラフィックを楽しむタイプのゲームでは、画質に物足りなさを感じるかもしれません。今回の比較では、4K出力に対応したモニターだとよりくっきりとした迫力のある映像でプレイできる傾向があったので、RPGやアクションゲームなどがメインなら、人気のSONYやMSIを検討するのも手です。なお、詳細は以下のとおりです。
最後に、オプションの豊富さの検証です。
テスターが各商品をチェックし、色域調整・輝度調整・ナイトクリアビジョン・プリセット数・エコモード・USB HUB・シャープネス調整・コントラスト調整の8点を確認。自分好みに細かく調節ができるほど機能が豊富な商品を高く評価しました。
オプションは豊富で、高評価を獲得。色域や輝度、シャープネスやコントラストの調整ができ、見やすい画面に設定できるのが魅力です。
ポイントは、自動調整機能を備えていること。BenQ独自のHDRi技術によるもので、ゲームやシネマモードに設定することで適したコントラストとディテールに調整します。「HDRiによって臨場感が出る」という口コミがあったように、迫力のある映像が期待できるでしょう。色の鮮明さ・明るさ・コントラスト・シャープネスは、自分で細かく設定することも可能です。
エコモードやUSB HUBはないものの、B.I.+技術によるナイトクリアビジョンも搭載。暗いシーンも見やすいように工夫されています。なお、詳細は以下のとおりです。
解像度 | フルHD(1920×1080) |
---|---|
モニターサイズ | 24.5インチ |
リフレッシュレート | 165Hz |
良い
気になる
ナイトクリアビジョン機能 | |
---|---|
パネル種類 | IPS |
アスペクト比 | 16:9 |
表示色 | 1670万色 |
チルト機能(垂直角度調節) | |
輝度 | 280cd/m2 |
スイーベル機能(水平回転) | |
スピーカー搭載 | |
ピボット機能(画面回転) | |
高さ調節機能 | |
コントラスト比 | 1000:1 |
※ランキングは、購入時に取得できるポイントを考慮した実質価格で作成しています。
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BenQ MOBIUZ EX2510Sは、公式オンラインストアやAmazonと楽天市場で展開しているベンキュージャパン公式ストアで販売中。公式オンラインストアの場合、沖縄・離島の一部地域以外は送料無料で届けてもらえます。ショップによって値段が異なることがあるので、ポイントなども加味しながら検討してみましょう。
最後に、より美しい映像が楽しめた商品をご紹介します。
色の鮮やかさを重視するなら、MSI Optix MPG321UR-QDがおすすめ。色域の測定値は87.32で、比較したなかでもトップクラスの値を記録しました。色の繊細な違いも美しく表現できるので、オープンワールドのゲームにも没入できるでしょう。最大解像度は4K、リフレッシュレートは最大144HzとPS5の性能も100%引き出せるスペックです。
LGのUltraGear 32GQ950-Bは、大きな高画質モニターで没入感を味わいたい人にぴったり。32インチという比較したなかでは大きめのサイズを採用しています。そのうえ色域の測定値が77.44と高く、とくに暖色が映えてきれいに見えました。最大解像度4Kの大きな画面で、ゲームの世界観を存分に楽しめるでしょう。
解像度 | 4K UHD(3840×2160) |
---|---|
モニターサイズ | 32インチ |
リフレッシュレート | 144Hz |
良い
気になる
ナイトクリアビジョン機能 | |
---|---|
パネル種類 | IPS |
アスペクト比 | 16:9 |
表示色 | 約10億7300万色 |
チルト機能(垂直角度調節) | |
輝度 | 400cd/m2 |
スイーベル機能(水平回転) | |
スピーカー搭載 | |
ピボット機能(画面回転) | |
高さ調節機能 | |
コントラスト比 | 1000:1 |
MSI Optix MPG321UR-QDを徹底レビュー!実際に使ってメリット・デメリットを解説
解像度 | 4K(3840×2160) |
---|---|
モニターサイズ | 32インチ |
リフレッシュレート | 144Hz |
良い
気になる
ナイトクリアビジョン機能 | |
---|---|
パネル種類 | IPS |
アスペクト比 | 16:9 |
表示色 | 約10億7000万色 |
チルト機能(垂直角度調節) | |
輝度 | 450cd/m2 |
スイーベル機能(水平回転) | |
スピーカー搭載 | |
ピボット機能(画面回転) | |
高さ調節機能 | |
コントラスト比 | 1000:1 |
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