レトロなデザインでインテリアとしても飾れる手動式コーヒーミル、ニトリ コーヒーミル SC-0202。インターネット上では高評価の口コミが多い一方、「挽いているときに豆が飛び出す」「挽いているうちに豆の粗さが変わる」という気になる評判も存在し、購入を迷っている人も多いのではないでしょうか
そこで今回は、ニトリ コーヒーミル SC-0202を含む手動式コーヒーミル全16商品を実際に使って、粒度の均等性・微粉の少なさ・おいしさ・挽き分けの正確さ・挽きやすさ・手入れのしやすさを比較してレビューしました。購入を検討中の人はぜひ参考にしてみてくださいね!
製菓・コーヒーの専門学校卒業後、スペシャルティコーヒー専門店にてバリスタとして7年間勤務。店舗ではハンドドリップやラテアートの講師も務め、味や香りへの繊細な感覚を磨く。マイベスト入社後はカフェで勤務していたこれまでの経験を活かし、コーヒー器具をはじめ、調理器具やキッチン雑貨、食品・ドリンク、ギフトアイテムなど、食まわり全般の商材の比較検証を担当。「ユーザーの立場に立って考える」をモットーに、日々の業務に取り組んでいる。また、焙煎士・バリスタとして現在も現場に立ち、実体験に基づいたリアルなレビューを届けている。
すべての検証は
マイベストが行っています
ニトリ コーヒーミル SC-0202は、インテリアとしても楽しめるデザインと手頃な価格が魅力です。比較した商品の半数以上は金属製のスタイリッシュな持ち運びタイプだったなか、本品はレトロな雰囲気が目を惹く卓上タイプ。価格も税込1,290円(※執筆時点・公式サイト参照)と比較したなかでは安く、手に取りやすいですよ。
挽き分けの正確さでも高評価を獲得。粗挽き・中挽き・細挽きで挽いた豆を目視すると、ほぼ均一に挽き分けられていました。口コミどおりふぞろいな部分もありましたが、そこまで気にならない程度。比較したほかの商品には差がつかないものがあったのに対し、好みに合わせて挽き目を変えられます。
豆10gを中挽きにすると約8割が同じ大きさで、粒度の均等性も良好。えぐみの原因となる微粉も0.25gと少なめでした。しかし、挽いた豆で淹れたコーヒーをバリスタの小池美枝子さんに試飲してもらうと、香り・甘み・酸味のどれも物足りない結果に。香りや深みのある味わいが好きな人には不向きでしょう。
挽きやすさも評価は伸びませんでした。実際に使った5人のモニターからは、「取っ手が細くて握りにくい」という声が多数。レバーも9cmと短く、回す際の安定感に欠けています。回すには力が必要なうえ、引っかかる感じも気になりました。口コミ同様、挽き終わりに豆が飛び散るのも惜しい点です。
分解できる部分はレバーと受け皿部分のみ。比較した商品の6割はすべてのパーツが分解できたなか、刃は取り外せず水洗いもできません。ブラシで掃除する必要があるため、手入れには少し手間がかかります。ブラシはついていないので別に準備しておきましょう。
総合的に見ると、粒度の均等性や微粉の量は問題なく、デザインもおしゃれなアイテムです。とはいえ、挽きやすさや手入れのしやすさはいま一歩。毎日サクッと手軽に豆を挽きたいなら、ほかの商品もチェックしてみてください。
そもそも手動式コーヒーミルとは、自分でレバーを回してコーヒー豆を挽くアイテム。豆を挽く感覚と挽きたての香りを楽しめるのが魅力です。持ち運びできるので、アウトドアシーンでも挽きたてのコーヒーを淹れられますよ。
今回ご紹介するニトリ コーヒーミル SC-0202は、木製のレトロなデザインでインテリアとしても活躍する商品です。卓上タイプで、挽き目は粗挽き・中挽き・細挽きに調節可能。サイズは幅16×奥行10×高さ17cmあり、本体重量は約500gです。
販売元のニトリは、家具やインテリア用品をはじめとする日用品を扱う会社。「住まいの豊かさを世界の人々に提供する」というロマンを、社員一人ひとりが企業行動の原点として共有しています。
今回はニトリ コーヒーミル SC-0202を含む、手動式コーヒーミル全16商品を実際に用意して、比較検証レビューを行いました。
具体的な検証内容は以下のとおりです。
最初に、粒度の均等性・微粉の少なさの検証です。
中挽きで挽いた豆を微粉測定機にかけたあと、茶こしで振るい残った中挽きの豆の量をチェック。また、取り除いた微粉の量も計量しました。
検証の結果、10gあった豆のうち7.88gが中挽きになり高評価を獲得。比較した結果、本商品のようなセラミック刃のものは金属刃よりも粒度がそろいにくい傾向があったものの、おおむね良好な仕上がりでした。
ただ、9割以上が中挽きになったステンレス刃の商品に比べると、物足りなさは否めません。豆を均等に挽きたいなら、刃の材質にも注目するとよいでしょう。
微粉を量ったところ、0.25gとこちらも良好な結果です。比較した全商品の平均0.29g(※執筆時点)よりも少ない量でした。
比較したほかの商品には微粉の量が約0.6gのものもあったなか、コーヒーのえぐみや渋みの原因である微粉が少ないのはうれしいポイントです。
次に、おいしさの検証です。中挽きにした豆10gでコーヒーを淹れ、バリスタの小池美枝子さんに味を評価していただきました。
すると、香り・甘み・酸味など全体的に物足りない結果に。ビターな味わいでほのかにフルーティではあるものの、酸味が弱くてやや渋みがあり、後味には苦味が残りました。
比較したなかでは香りや味わいのバランスが取れていた商品が高評価でしたが、こちらは香りや深みを楽しみたい人には不向きでしょう。
次に、挽きやすさの検証です。
実際にモニター5名が使用し、軽い力で回せるか・回す際に安定感はあるかをチェックしました。
卓上タイプで約500gとどっしりしているものの、「安定感がある」と答えたのは実際に試したモニター5名中1名のみ。「取っ手が細くて握りにくい」という声が多くあがりました。木製の円筒形の取っ手で逆三角形のものに比べて掴みづらく、手が痛くなったり疲れたりしやすいでしょう。
レバーの形状は比較した多くの商品同様ややカーブしています。比較した結果、レバーの長さが11~14cmのものは回しやすい傾向がありましたが、9cmとやや短いため少し回しづらく感じました。
比較したなかには表面がザラザラで手にしっかりフィットする商品もあったなか、「丸みがないので持ちづらい」という感想も出ています。滑り止め用のゴム製バンドもついていませんでした。
<安定感があるかについてのモニターコメント>
コメントは一部抜粋
フタがなく豆がミルに吸い込まれていく様子を楽しめるのはよいものの、口コミ同様に挽き終わりが近づくと豆が飛び散るのは惜しいところ。引き出し状の粉受けから粉が落ちやすい点も気になりました。
<挽きやすさについてのモニターコメント>
コメントは一部抜粋
次に、挽き分けの正確さの検証です。粗挽き・中挽き・細挽きで豆を挽き、目視で粒度に差があるかチェックしました。
その結果、正確さはおおむね問題なく高評価を獲得。比較したほかの商品には粒度に差があまりなかったものもありましたが、こちらは3パターンしっかりと挽き分けられています。好みに合わせて挽き目を変えられますよ。
ただし、口コミでも見られたようにそれぞれ粒度が均一ではない部分が多々見受けられ、上位商品には及ばない結果となりました。
最後に、手入れのしやすさの検証です。分解できるパーツ・水洗いや掃き掃除ができるパーツが多いものを高評価としました。
その結果、分解できるのはレバーと受け皿部分のみ。刃は取り外せず緩めることしかできません。比較した商品の約6割はすべてのパーツが取り外せたため、評価は伸び悩みました。
水洗いもできずブラシで掃除する必要があり、手入れには時間がかかります。掃除用のブラシは付属していないので、別に用意しましょう。
ニトリ コーヒーミル SC-0202は、ニトリネットにて購入可能。1回の注文で税込11,000円以上購入、または店舗受け取りで送料無料になります。
ニトリ実店舗でも購入できるので、実物を見てから購入したい人は近くの店舗に足を運んでみてください。公式サイトにて店舗在庫を確認できますよ。
そのほか、楽天市場・Yahoo!ショッピングなどの大手ECサイトでも販売が確認できました。
最後に、粒度が均一に挽けるより使いやすい商品をご紹介します。
下村企販 珈琲考具のコーヒーミル クリアボディ セラミックは、挽き分けが正確で好みの粗さに仕上がる商品。中挽きのコーヒーは甘みを感じるおいしい味わいでした。ハンドルは軽い力でスムーズに回せるため、コーヒーミル初心者にもおすすめ。すべてのパーツが分解でき、手入れも簡単ですよ。
清潔さをキープしたい人には、HARIOのコーヒーミル・セラミックスリムがぴったり。すべてのパーツは外して水洗いでき、手入れのしやすさは比較したなかでもトップクラスでした。本体中央がくびれており、持ちやすく挽くときも安定感があります。まろやかな口当たりのコーヒーが淹れられますよ。
最大容量 | 30g |
---|---|
刃の素材 | セラミック |
挽けた豆の割合(15g) | 84.6% |
挽ける時間(15g) | 平均201.9秒 |
挽き目の調節方法 | 段階式 |
幅 | 13.5cm |
---|---|
奥行 | 6.0cm |
高さ | 17.5cm |
幅(収納時) | 5.7cm |
奥行(収納時) | 5.7cm |
高さ(収納時) | 14.7cm |
フタ付き | |
水洗いできる箇所 | 一部可能 |
バンド付き | |
本体表面 | ツルツル |
レバー形状 | 直線 |
レバーの長さ | 11.5cm |
取っ手素材 | ポリプロピレン |
取っ手形状 | きのこ形 |
付属品 | 取扱説明書 |
特徴 | コンパクト |
下村企販 珈琲考具 コーヒーミル クリアボディ セラミックをレビュー!クチコミ・評判をもとに徹底検証
最大容量 | 24g |
---|---|
刃の素材 | セラミック |
挽けた豆の割合(15g) | 87.3% |
挽ける時間(15g) | 平均87.1秒 |
挽き目の調節方法 | 段階式 |
幅 | 15.0cm |
---|---|
奥行 | 7.2cm |
高さ | 22.0cm |
幅(収納時) | 6.0cm |
奥行(収納時) | 6.0cm |
高さ(収納時) | 16.6cm |
フタ付き | |
水洗いできる箇所 | 全部可能 |
バンド付き | |
本体表面 | ツルツル |
レバー形状 | カーブ |
レバーの長さ | 12.5cm |
取っ手素材 | ポリプロピレン |
取っ手形状 | きのこ形 |
付属品 | 取扱説明書 |
特徴 | コンパクト |
HARIO コーヒーミル・セラミックスリムをレビュー!クチコミ・評判をもとに徹底検証
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