幅9.0cmのコンパクト設計が魅力の電動式コーヒーミル、Varia VS3 グラインダー。「静かなのにすぐに挽ける」と評判ですが、口コミのなかには「挽く速度が遅い」といった気になる声もあり、購入を迷っている人もいるのではないでしょうか?
今回はその実力を確かめるため、以下の4つの観点で検証・レビューを行いました。
さらに、人気のカリタやハリオの電動式コーヒーミルとも比較。検証したからこそわかった、本当のメリット・デメリットを詳しく解説していきます。ポイントや送料を考慮した価格比較も行いましたので、電動式コーヒーミル選びに迷っている人はぜひ参考にしてみてください。
製菓・コーヒーの専門学校卒業後、スペシャルティコーヒー専門店にてバリスタとして7年間勤務。店舗ではハンドドリップやラテアートの講師も務め、味や香りへの繊細な感覚を磨く。マイベスト入社後はカフェで勤務していたこれまでの経験を活かし、コーヒー器具をはじめ、調理器具やキッチン雑貨、食品・ドリンク、ギフトアイテムなど、食まわり全般の商材の比較検証を担当。「ユーザーの立場に立って考える」をモットーに、日々の業務に取り組んでいる。また、焙煎士・バリスタとして現在も現場に立ち、実体験に基づいたリアルなレビューを届けている。
すべての検証は
マイベストが行っています
目次
52,800円
おすすめスコア
粒度の均一さ
挽ける速さ
手入れのしやすさ
挽く音の大きさ
挽けた豆の割合(15g) | 93.0% |
---|---|
挽ける時間(15g) | 22.44秒 |
ホッパーの取り外し可能 | |
粉受けの取り外し可能 |
Varia VS3 グラインダーは、粒を均等に挽けて、幅広いコーヒーに対応したものがほしい人におすすめです。実際にメーカー指定の中挽きでコーヒー豆15gを挽くと、粒は大きめでしたが、全体の93%が均等に仕上がり高評価を獲得。比較したカリタの「電動コーヒーミル CM-50」は85.1%にとどまったことをふまえると、粒度を整えやすいといえます。
コーヒー粉は均等に挽けた量が多いものほど、雑味が少なく仕上がる傾向があり、本品で淹れたコーヒーもすっきりした味わいに。実際に試飲したバリスタの小池さんは「濃厚な味わいを楽しめた」とコメントしました。おいしさにこだわる濃いめ派の人に向いています。
稼動音は76.5dBと、比較した全商品の平均85.7dB(※執筆時点)より小さいものの、静かとはいえません。挽くスピードも「挽く速度が遅い」との口コミどおりの結果に。コーヒー豆15gを挽く時間は、「HARIO V60 電動コーヒーグラインダー」が8.62秒だったのに対し、22.44秒でした。挽く時間が長いため、使用時はうるさく感じるでしょう。
手入れにも手間がかかりました。掃除ブラシは付属しておらず、豆を入れるホッパーも水洗い不可。ミルの刃も工具を使わなければ取り外しできません。清潔を保つためにも、別でブラシを用意し、詰まった豆や粉を念入りに掃き掃除する必要があります。
粒が均等に仕上がり、時間をかけてでもおいしいコーヒーを飲みたい人に適した本商品。本体幅が9cmとスリムなうえ、エスプレッソ用から水出しコーヒー用まで幅広く挽けるのも魅力です。とはいえ、上位商品には手入れがしやすくよりスピーディに挽けるものもありました。使い勝手を重視する人は、ほかの商品も検討してみてください。
実際にVaria VS3 グラインダーと比較検証を行った商品のなかで、総合評価1位を獲得したベストバイ電動式コーヒーミルと、粒度の均一さ・挽ける速さ・手入れのしやすさ・挽く音の大きさそれぞれの項目でNo.1を獲得した商品をピックアップしました!
Varia VS3 グラインダーの購入を迷っている人はぜひチェックして、自分にとってのベストバイアイテムを見つけてみてくださいね!
デロンギ・ジャパン
均等な粒度に速く挽けて手入れも簡単。安定した味わいに
そもそも電気式コーヒーミルとは、豆を挽くための機械のこと。ボタンを押すだけで素早く豆を挽けるので、忙しい朝でも挽き立てのコーヒーを飲みたい人にうってつけです。
今回ご紹介するVaria VS3 グラインダーもそのひとつ。極細挽きから粗挽きまで対応しており、エスプレッソも水出しコーヒーも自宅で気軽に楽しめます。マシーン内にコーヒーが残らないよう、粉砕後の豆がカップに落ちる設計を採用しているのもこだわりです。
2022年には、東京ビッグサイトで行われているコーヒーの祭典SCAJにてGood Design Product賞を獲得しました。販売元は、香港のコーヒー器具メーカー・Variaです。
本体サイズは幅9.0×奥行14.7×高さ31cmで、重量は約3.5kg。横幅と高さを抑えた設計で、狭いキッチンにも置きやすいのがうれしいですね。
シンプルなホワイト・ブラックの2色を展開しており、インテリアのテイストも選びにくいですよ。
Varia VS3 グラインダーは、2023年6月より第二世代にリニューアル。基本的な性能・デザイン・挽き目幅はそのままに、より使いやすいよう細かい部分の仕様が改良されています。
ホッパー内側は、静電気の発生を抑えるため塗装をカット。ミルの刃は外刃とハウジングを一体化し、交換や掃除をスムーズにできるようにしています。スピーディかつ安定してコーヒー豆を挽けるよう、モーター・内部パーツを見直しているのもポイントですよ。
また重量は約3.2kgから約3.5kgに、連続使用時間も60秒に変更。なお検証では、リニューアル後のVaria VS3 グラインダー(第二世代)を使って行いました。
豆を挽くときは、飲みたいコーヒーに合わせて粒度を変えることが重要です。そもそも粒度とは粒の粗さのことで、細かいほど味わいが濃くなるのが特徴。エスプレッソが好きな人は細挽き、専用の器具で豆をギュっと押し込むフレンチプレスで飲むなら粗挽きがおすすめです。
さまざまな淹れ方があるので、気分によって変えるのも楽しいでしょう。
今回は、Varia VS3 グラインダーを含む電動式コーヒーミル全14商品を用意して、比較検証レビューを行いました。
具体的な検証の内容は以下のとおりです。
まずは、粒度の均一さ・挽ける速さの検証です。
各商品でコーヒー豆を15gになるよう中挽きにし、ザル・シフターを使って微粉などをふるい分けます。残った粉の重量を計測し、雑味がなくおいしいコーヒーを淹れられるマイナス1gを上限に重量の減り具合をチェックしました。
また、コーヒー豆15gを挽き終わるまでの時間も計測。10秒を上限とし、挽くスピードの速さを評価しました。
粒度の均一さは高評価を獲得。メーカー指定の中挽きでは粒が大きめでしたが、残った粉の重量を計測すると、わずか1.05gしか減りませんでした。
均等に挽けた豆の割合は93%と高い数値を記録。比較した全商品の平均値は88%(※執筆時点)、カリタの「電動コーヒーミル CM-50」は85.1%にとどまりました。
なお、検証では均等に挽けた量が多いものほどおいしいコーヒーに仕上がる傾向があり、本品で挽いた粉で淹れたコーヒーも雑味が少なく味わいはすっきりしています。実際に試飲したバリスタの小池さんからは、「濃厚な味わいを楽しめた」と好評でした。
一方で、口コミどおり挽く速度は遅め。コーヒー1杯分にあたる15gの豆を挽き終わるまでに、22.44秒もかかりました。
比較したHARIOの「V60 電動コーヒーグラインダー」はわずか8.62秒で挽けたことから、すぐにコーヒーを淹れたいときには不向きでしょう。少し待ってでもおいしいコーヒーを楽しみたい人には適しています。
次は、手入れのしやすさの検証です。
各商品の手入れ手順を確認し、ホッパー・粉受け・ミルの刃など各パーツを取り外せるか・水洗いできるかをチェックしました。
実際に手入れの手順を確認したところ、挽く前の豆を入れるホッパーを取り外して水洗いできず、評価は伸び悩む結果に。ミルの刃も水洗い非対応なうえ、取り外しには工具が必要でした。詳しい結果は以下のとおりです。
掃除用のブラシも付属していないため、別途用意しなければなりません。粉受けは取り外して水洗いが可能ですが、比較したほかの商品にはホッパー・粉受け・ミルの刃すべてを丸洗いできるものもありました。清潔に使い続けるためにも、詰まった豆や粉はきれいに掃き掃除してくださいね。
最後は、挽く音の大きさの検証です。
外部の音が入らない密室に各商品を準備し、そこから1m離れた位置に騒音計をセットします。コーヒー豆15gを挽き終わるまでの音を測定し、騒音値45dBを上限として音が静かなものほど高評価としました。
検証の結果、稼動音は76.5dBと比較した商品のなかでは控えめです。全商品の平均である85.7dB(※執筆時点)よりも抑えられていました。
しかしセミの鳴き声の騒音レベルがおよそ70dB程度とされているため、静かとはいえません(参照:環境省)。豆を挽く速度も遅いことから、夜間や早朝の使用は避けるのがよいでしょう。
電動タイプは基本的に音が大きいため、静かさを重視する人は手動タイプも検討してみてくださいね。
挽けた豆の割合(15g) | 93.0% |
---|---|
挽ける時間(15g) | 22.44秒 |
ホッパーの取り外し可能 | |
粉受けの取り外し可能 |
幅 | 9.0cm |
---|---|
奥行 | 14.7cm |
高さ | 31.0cm |
本体重量 | 3.5kg |
最大容量 | 30g |
使用タイプ | 卓上タイプ |
付属品 | 掃除用ブラシ、取扱説明書 |
稼動音 | 76.5dB |
電源コードの長さ | 2.2m |
給電方法 | コンセント |
特徴 | おしゃれ |
※ランキングは、購入時に取得できるポイントを考慮した実質価格で作成しています。
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Varia VS3 グラインダーは、Kurasuの公式サイトのほか、Amazon・楽天市場・Yahoo!ショッピングといったECサイトにて購入できます。なお、公式サイトでの本体販売価格は税込52,800円です(※執筆時点)。
Varia VS3 グラインダーに標準装備されているのは420ステンレススチールの刃ですが、素材の異なる5種類の専用替え刃も販売中。替え刃のタイプによって粉の仕上がりやコーヒーの味わいは変わるので、チェックしてみてくださいね。
<替え刃の販売価格>
価格は公式サイト参照・執筆時点のもの
最後に、ほかの特徴をもった商品をご紹介します。
手入れの手間を減らしたいには、HARIOのV60 電動コーヒーグラインダーがおすすめ。ホッパー・粉受けは水洗いできるうえに、ミルの刃は工具不要で取り外せます。掃除用のブラシも付属しており、粉を取り除きやすいのも利点です。はじめての電動コーヒーミルを使う人にも向いています。
WilfaのSVART Aroma CGWS-130Bは、挽くスピードの速さが魅力です。挽く音は80.5dBと大きめですが、コーヒー豆15gをわずか7.42秒で挽き終わりました。均等に中挽きできた割合も94%と高く、淹れたコーヒーは雑味の少ない味わいに。短時間でおいしいコーヒーを淹れたい人にぴったりですよ。
タイプ | 電動 |
---|---|
幅 | 13.0cm |
奥行 | 18.5cm |
高さ | 33.5cm |
幅(収納時) | 不明 |
奥行(収納時) | 不明 |
高さ(収納時) | 不明 |
本体重量 | 1.35kg |
最大容量 | 100g |
刃の素材 | ステンレス |
挽けた豆の割合(15g) | 94.5% |
挽ける時間(15g) | 8.62秒 |
使用タイプ | 卓上タイプ |
ミル刃のタイプ | 臼式(コニカル刃) |
フタ付き | |
挽き目調節機能 | 不明 |
挽き目の調節方法 | 不明 |
対応している挽き目 | 粗挽き、中挽き、細挽き |
ミルの刃の取り外し | 上刃のみ可能 |
ホッパーの取り外し可能 | |
粉受けの取り外し可能 | |
水洗いできる箇所 | 一部可能 |
ミルの刃の水洗い可能 | |
バンド付き | |
本体表面 | ツルツル |
レバー形状 | 不明 |
レバーの長さ | 不明 |
取っ手素材 | 不明 |
取っ手形状 | 不明 |
付属品 | 掃除用ブラシ、取扱説明書 |
稼動音 | 84.3dB |
消費電力 | 150W |
電源コードの長さ | 0.8m |
給電方法 | コンセント |
定格時間 | ‐ |
特徴 | おしゃれ |
挽けた豆の割合(15g) | 94.1% |
---|---|
挽ける時間(15g) | 7.42秒 |
ホッパーの取り外し可能 | |
粉受けの取り外し可能 |
良い
気になる
幅 | 17.2cm |
---|---|
奥行 | 12.6cm |
高さ | 28.5cm |
本体重量 | 1.9kg |
最大容量 | 250g |
使用タイプ | 卓上タイプ |
付属品 | 取扱説明書 |
稼動音 | 80.5dB |
電源コードの長さ | 0.8m |
給電方法 | コンセント |
特徴 | おしゃれ |
Wilfa SVART Aroma CGWS-130Bの評判・口コミは悪い?実際に使用してメリット・デメリットを徹底レビュー!
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