




手頃で使いやすく、乾燥後の仕上がりがきれいと評判の、日立 ビッグドラム BD-SG100GL。インターネット上のレビューには「乾燥機フィルターの掃除がラク」「除菌機能と洗濯槽自動洗浄機能がついているのがよい」など高評価のコメントが並ぶ一方、「乾きにくい」「シワになりやすい」といった気になる口コミもあり、購入を迷っている人もいるのではないでしょうか。
そこで今回は、日立 ビッグドラム BD-SG100GLを含むドラム式洗濯機全13商品を実際に使ってみて、汚れの落ちやすさ・乾きやすさ・使いやすさ・静かさを比較してレビューしました。購入を検討中の人はぜひ参考にしてみてくださいね!

ダイソンの派遣販売員として、ケーズデンキなど家電量販店で掃除機の接客・販売を2年間担当した経験を持つ。マイベストへ入社後はその経験を活かし空気清浄機・除湿機・オイルヒーター・スティッククリーナーなど季節家電・空調家電や掃除機をはじめ白物家電全般を専門にガイドを担当し、日立やシャープ、パナソニックなどの総合家電メーカーから、ダイニチ工業・Sharkなどの専門メーカーまで、150以上の家電製品を比較検証してきた。毎日使う家電製品だからこそ、本当によい商品を誰もが簡単に選べるように、性能はもちろん省エネ性能やお手入れのしやすさまでひとつひとつ丁寧に確認しながらコンテンツ制作を行う。
すべての検証は
マイベストが行っています
日立のビッグドラム BD-SG100GLは、乾燥後のシワを抑えたい人や、シンプルに使える低価格なものをお探しの人におすすめです。高速風による乾燥機能が特徴で、検証ではすべての洗濯物をふんわり乾かせました。シャツやチノパンもほかの商品よりシワが少なく、アイロンの手間も減らせるでしょう。
洗浄力については、温水洗浄機能なしでも、十分きれいに仕上がりました。標準モードの汚れ落ちはまずまずですが、全商品のなかでは比較的優秀です。運転音は図書館内と同レベルなので、集合住宅でも気兼ねなく使えますよ。
また、操作部にコース・時間が記載され、直感的に使えるのもメリットです。衣類の偏りといったエラー内容が表示され、理由がひと目でわかるのも便利。洗濯物を取り出しやすい高さなので、腰への負担も少ないでしょう。フィルターの糸くずやほこりもスムーズに取り除くことができ、お手入れも簡単です。
価格は執筆時点で税込180,400円(公式サイト参照)と比較的手頃。数十万円する商品も多いので、予算を抑えたい人にもぴったりです。洗剤自動投入やアプリ操作などはついていないものの、洗濯後の仕上がりを考慮するとコスパはかなり高め。ドラム式がはじめてという人も、ぜひ検討してみてください。
日立のドラム式洗濯機ビッグドラムシリーズは、風アイロンと呼ばれる独自の乾燥機能が特徴。時速約300kmの高速風で衣類を舞い上げながら乾かすことで、シワになりにくいと謳われています。
今回ご紹介するBD-SG100GLは、洗濯容量10kg・乾燥容量6kgと3~4人の家族に適したモデル。ドラム直径約53cm・奥行約39cmと大容量で、まとめ洗いしたい人にもぴったりです。
布質・布量を感知してドラムの回転数と水量をコントロールする、センサービッグドラム機能を搭載。ジーンズなどの重たい衣類では回転数を上げ、シャツなどの軽いものなら回転数を下げ、たたき洗い効果をアップさせられるのが魅力です。
効率よく汚れを落とすので、高い洗浄力が期待できるでしょう。
忙しい人には、6kgの衣類を洗濯から乾燥まで約120分で完了させる快速洗乾コースが便利です。乾いた空気を取り込みながら乾燥させる機能で、標準コースより25分の時間短縮が可能ですよ。
さらに、必要な水量は標準コースの約90Lに対して快速洗乾コースは約60L。水道代の節約にももってこいです。
除菌・消臭・ウイルス制御ができる、除菌清潔プラスコースも備えています。温風加熱と送風による冷水除湿で、コート・制服・クッションといった頻繁に洗いにくいものを清潔に使い続けることが可能です。
ドラムが回転しないため、帽子やバッグなど型崩れが気になるアイテムにもおすすめ。花粉を洗濯庫内で落とす、花粉コースがあるのもうれしいポイントです。
本体サイズは幅630×奥行715×高さ1,050mmで、重量は約77kg。扉を全開したときの奥行は1,140mmです。防水パンの内寸奥行が540mm以上あれば、設置可能ですよ。
日立のビッグドラムシリーズには全5種類がラインナップ(2022年5月時点)。今回は、洗濯容量11kgでカラー液晶タッチパネルを搭載したBD-STX110GLも検証しています。興味がある人はあわせてチェックしてみてくださいね。
マイベストでは「どの汚れもしっかり薄めて、もとの白に限りなく近づけられる」ものをユーザーが満足できる商品とし、以、以下のそれぞれの項目のスコアの加重平均でおすすめ度をスコア化しました。
マイベストでは「薄手の衣類のみならず、乾きにくい地厚な衣類もカラリと乾かせる」ものをユーザーが満足できる商品とし、以下の方法で検証を行いました。
マイベストでは「洗濯〜乾燥まで行った時の1回あたりの電気代が安い」ものをユーザーが満足できる商品とし、その基準を43円以下と定めて以下の方法で検証を行いました。
マイベストでは「操作の手間が少なく、出し入れがしやすい」ものをユーザーが満足できる商品とし、以下の方法で検証を行いました。
マイベストでは「自分でお手入れする箇所が少ないうえに、お手入れが簡単にできる」ものをユーザーが満足できる商品とし、以下の方法で検証を行いました。
すべての検証は
マイベストが行っています
まず、汚れの落ちやすさを検証します。
白いTシャツに、卵・泥・ごま油・カレー・口紅の5種類の汚れを付着させて24時間放置。それを通常モードと40℃の温水洗浄モード(非搭載の場合は念入りコース)で洗い、汚れの落ち具合をチェックしました。
なお、色彩色差計を使用し、明度の差を示す値の差を見て評価を実施しています。
標準コースで洗濯してみたところ、全体的に汚れが薄く残ってしまいました。汚れが強い場合には、やや物足りない印象です。
とはいえ今回検証した全商品において、標準コースできれいに落とせるものはありませんでした。ほかの商品と比較すると、悪くない結果といえます。
一方で念入りコースでは、ごま油や口紅の汚れがかなり薄まりました。温水洗浄機能は備えていませんが、これだけ高い洗浄力を発揮できるのは大きな強みといえます。
汚れが目立つ衣類にはこちらのコースを使用すれば、ハイエンドモデルに劣らない仕上がりが期待できるでしょう。
次は、乾きやすさの検証です。
乾燥容量80%分のワイシャツ・パーカー・チノパンなどを用意して、通常の洗濯・乾燥モードで洗います。乾き具合とシワの少なさを目視で確認し、評価を実施しました。
洗濯・乾燥させた衣類は、すべてしっかり乾きました。また、全体的にシワが少なかったのも印象的です。
ワイシャツをチェックすると、袖が少し縮こまっているもののシワ具合は軽め。くしゃくしゃになってしまう商品が多いなか、非常に優秀な結果です。
チノパンも、裾部分がピンと伸びていたのが好印象。多少のシワはあるものの、こちらもほかの商品と比べると高評価でした。
パーカーも風合いよくふっくら仕上がり、そのまま着ても問題ないレベルです。
厚手・薄手問わずしっかり乾いてシワが少なく、アイロンがけの手間もかなり軽減できるでしょう。
続いて、使いやすさを検証します。
商品を実際に使い、以下の6項目を確認して総合的に評価を行いました。
総合的な使い勝手も上々です。
床から洗濯槽上部までは約95cmと高く、洗濯物を取り出しやすい点が高評価。ほぐし脱水機能もあるので、衣類が絡みあう心配も少ないでしょう。
扉を閉めるときに若干力が必要ですが、凹みに指をひっかけて開閉するタイプで簡単に開けられました。また、床からドア下部までは約48cmと高さがあり、下に置いてあるものにも引っ掛かりにくいのも利点です。
操作面では、ボタンが少々硬いもののパネル表示がわかりやすいのがメリット。操作部にはコースや時間が記載されており、直感的に使えました。選択可能なコースが点滅するので、操作に迷うこともありません。
また、衣類の偏りや乾燥容量オーバーなど、エラー内容が表示されるのも便利です。理由がひと目でわかるのですぐに解決できますよ。
お手入れ面もハイレベル。洗濯槽の自動洗浄に加え、乾燥フィルターとダクト掃除機能が搭載されていました。
乾燥フィルターは、手や濡れた布でほこりを簡単に取り除くことが可能。糸くずフィルターはくし歯状で、糸くずをぽろっと落とせます。
洗剤投入口の使い勝手もよく、独自形状でパカッとスムーズに開けられました。洗剤・柔軟剤が横並びになっているので、入れる場所を間違えることもないでしょう。
予約可能な洗濯・乾燥コースも、標準・すすぎ1回・おいそぎ・快速洗乾・念入り・手造り・柔らか・毛布・ナイトの9種類と豊富に用意されています。
機能面では、洗剤自動投入や温水洗浄・スマホ連携などには非対応でした。シンプルなものをお探しの人に使いやすい1台です。
最後に、静かさを検証します。
商品を標準モードで稼働させ、1m離れた位置から騒音機で運転音を計測。洗濯時・脱水時・乾燥時の3つの騒音を測定し、静音性を評価しました。
検証の結果、運転音は洗濯時34dB・脱水時37dB・乾燥時48dB。図書館と同レベルの音量で、会話にも支障がないレベルです。
集合住宅にお住まいの人でも、気兼ねなく使えるでしょう。
| 洗濯容量 | 10kg |
|---|---|
| 乾燥容量 | 6kg |
| 乾燥方式 | ヒーター乾燥(風アイロン) |
| 洗剤・柔軟剤自動投入機能 | 不明 |
| ドア全開時の奥行 | 1140mm |
|---|---|
| 乾燥時の運転音(公称値) | |
| 防水パンサイズ | 内寸奥行540mm以上 |
| 脱水時の運転音(公称値) | |
| 洗濯時の運転音(公称値) | |
| 予約タイマー機能 | |
| チャイルドロック機能 | |
| ほぐし脱水機能 | |
| 槽洗浄コースあり | |
| 槽乾燥コースあり | |
| 部屋干しコースあり | |
| 除菌・消臭コースあり | |
| インバーター搭載 | |
| AIセンサー機能 | 不明 |
| スマホ連携機能 | 不明 |
| 幅(手掛け・排水ホースを含む) | 630mm |
| 奥行 | 715mm |
| 高さ(給水ホース取付部を含む) | 1050mm |
| 重量 | 77kg |
| 本体下部幅 | 570mm |
| 本体下部奥行 | 538mm |
| 本体下部高さ | 90mm |
| 乾燥時消費電力 | 1050W |
| 洗濯時消費電力 | 140W |
| 洗濯乾燥時消費電力量 | 1590Wh |
最後に、ほかの魅力的な商品をご紹介します。
洗剤自動投入・温水洗浄などの機能がほしいなら、同じ日立のBD-STX110GLをチェック。洗い方や時間はAIが自動調節するため、自分で細かく設定する必要がないのも便利です。検証では衣類をしっかり乾かし、シワも比較的少ない仕上がりでした。ワイドカラー液晶タッチパネルで操作も快適ですよ。
付加機能に加えて見た目のよさも重視するなら、パナソニックのCuble NA-VG2600Lがおすすめ。スタイリッシュなデザインで、生活感のない空間を演出できるのが魅力です。洗濯槽が高い位置にあるため、かがむことなく洗濯物を出し入れできるのも利点。腰への負担を減らしたい人にも向いています。
| 洗濯容量 | 11kg |
|---|---|
| 乾燥容量 | 6kg |
| 乾燥方式 | ヒーター乾燥(風アイロン) |
| 洗剤・柔軟剤自動投入機能 |
| ドア全開時の奥行 | 1140mm |
|---|---|
| 乾燥時の運転音(公称値) | |
| 防水パンサイズ | 540mm以上 |
| 脱水時の運転音(公称値) | |
| 洗濯時の運転音(公称値) | |
| 予約タイマー機能 | |
| チャイルドロック機能 | |
| ほぐし脱水機能 | |
| 槽洗浄コースあり | |
| 槽乾燥コースあり | |
| 部屋干しコースあり | 不明 |
| 除菌・消臭コースあり | |
| インバーター搭載 | |
| AIセンサー機能 | |
| スマホ連携機能 | |
| 幅(手掛け・排水ホースを含む) | 630mm |
| 奥行 | 716mm |
| 高さ(給水ホース取付部を含む) | 1065mm |
| 重量 | 81kg |
| 本体下部幅 | 570mm |
| 本体下部奥行 | 538mm |
| 本体下部高さ | 90mm |
| 乾燥時消費電力 | 1050W |
| 洗濯時消費電力 | 140W |
| 洗濯乾燥時消費電力量 | 1590Wh(快速洗乾コースだと1300Wh) |
| 洗濯容量 | 10kg |
|---|---|
| 乾燥容量 | 5kg |
| 乾燥方式 | ヒーター乾燥(低温パワフル乾燥) |
| 洗剤・柔軟剤自動投入機能 |
| ドア全開時の奥行 | 1217mm |
|---|---|
| 乾燥時の運転音(公称値) | |
| 防水パンサイズ | 内寸奥行540mm以上 |
| 脱水時の運転音(公称値) | |
| 洗濯時の運転音(公称値) | |
| 予約タイマー機能 | |
| チャイルドロック機能 | |
| ほぐし脱水機能 | |
| 槽洗浄コースあり | |
| 槽乾燥コースあり | |
| 部屋干しコースあり | |
| 除菌・消臭コースあり | |
| インバーター搭載 | |
| AIセンサー機能 | |
| スマホ連携機能 | |
| 幅(手掛け・排水ホースを含む) | 639mm |
| 奥行 | 665mm |
| 高さ(給水ホース取付部を含む) | 1050mm |
| 重量 | 74kg |
| 本体下部幅 | 584mm |
| 本体下部奥行 | 511mm |
| 本体下部高さ | 83mm |
| 乾燥時消費電力 | 1000W |
| 洗濯時消費電力 | 260W |
| 洗濯乾燥時消費電力量 | 1980Wh |
パナソニック ドラム式洗濯機 Cuble NA-VG2600Lをレビュー!クチコミ・評判をもとに徹底検証
コンテンツ内で紹介した商品を購入すると、売上の一部がマイベストに還元されることがあります。
掲載されている情報は、マイベストが独自にリサーチした時点の情報、または各商品のJANコードをもとにECサイトが提供するAPIを使用し自動で生成しています。掲載価格に変動がある場合や、登録ミス等の理由により情報が異なる場合がありますので、最新の価格や商品の詳細等については、各ECサイト・販売店・メーカーよりご確認ください。
衣類へのダメージを抑えてやさしく洗いながらも、皮脂汚れをしっかり落とすドラム式洗濯機。毎日使うものだからこそ、「乾燥機能を使うと電気代が高くなる?」「縦型洗濯機と比べて電気代はどうなの?」と気になる人も多いのではないでしょうか。そこで今回は、ドラム式洗濯機の電気代を解説します。縦型との比較や節...
ドラム式洗濯機
従来は縦型洗濯機が主流でしたが、徐々に普及率が高くなってきているドラム式洗濯機。しかし、「デメリットしかない」との意見も多く、購入しようか迷いますよね。そこで今回は、ドラム式洗濯機のメリット・デメリットや縦型洗濯機との違いを解説します。それぞれの特徴を理解し、生活スタイルに合う洗濯機を選びましょう。
ドラム式洗濯機