洗濯の負担を減らすように開発されたドラム式洗濯機、日立 ビックドラム BD-STX130J。「今までより短時間で洗濯できた」「洗濯機のお手入れが楽」と評判です。しかし、本当に口コミどおりなのか気になる人も多いのではないでしょうか。
今回はその実力を確かめるため、以下の9つの観点で検証・レビューを行いました。
さらに、人気の東芝やパナソニックなどのドラム式洗濯機とも比較。検証したからこそわかった、本当のメリット・デメリットを詳しく解説していきます。ポイントや送料を考慮した価格比較も行いましたので、ドラム式洗濯機選びに迷っている人はぜひ参考にしてみてください。
ダイソンの派遣販売員として、ケーズデンキなど家電量販店で掃除機の接客・販売を2年間担当した経験を持つ。マイベストへ入社後はその経験を活かし空気清浄機・除湿機・オイルヒーター・スティッククリーナーなど季節家電・空調家電や掃除機をはじめ白物家電全般を専門にガイドを担当し、日立やシャープ、パナソニックなどの総合家電メーカーから、ダイニチ工業・Sharkなどの専門メーカーまで、150以上の家電製品を比較検証してきた。毎日使う家電製品だからこそ、本当によい商品を誰もが簡単に選べるように、性能はもちろん省エネ性能やお手入れのしやすさまでひとつひとつ丁寧に確認しながらコンテンツ制作を行う。
すべての検証は
マイベストが行っています
目次
良い
気になる
日立 ビックドラム BD-STX130Jは、一度にたくさんの洗濯物を洗う人におすすめ。洗濯・乾燥容量が大きく、まとめ洗いや毛布などの大物に対応可能です。洗濯~乾燥までの時間も速く、比較では約3時間24分で終了しました。同時に比較した日立のBD-SG110HLより2時間も短くなっており、家事を時短
できるといえます。
乾燥力も高く、用意したチノパン・Yシャツ・パーカーをカラっと乾かしました。ただしTシャツは乾燥すると5.9cmほど縮んだので、大切な洋服は自然乾燥のほうがよいでしょう。「洗濯機のお手入れが楽」との口コミどおり、大容量の糸くずフィルターや黒カビを抑制できる洗濯槽の自動洗浄・乾燥機能も目を惹きました。
操作性も魅力の1つ。アプリと連携できるため、外出先から運転の開始や予約時間の変更ができます。急に帰宅時間がズレても慌てなくて済むでしょう。アプリ「洗濯コンシュルジュ」ではその日の洗濯に役立つアドバイスをくれるので、外干しか部屋干しかを判断する助けになりそうです。
標準コースの洗浄力は物足りません。Tシャツに皮脂や卵・カレーなどの汚れをつけた結果、あまり落とせませんでした。温水洗浄コースであればどの汚れもスッキリ落とせたので、落ちにくい汚れには温水洗浄コースを使いましょう。東芝のZABOONシリーズに比べて音が大きい点も気になりました。
ワットモニターを使って洗濯1回あたりの電気代は50.53円。なかにはパナソニックのななめドラム洗濯乾燥機 NA-LX129CLのように電気代を30円台に抑えていたものがあったことを思うと、低コストとはいえません。とはいえ、たっぷり洗えてしっかり洗える性能は大きな魅力。まとめ洗い派の人はぜひ検討してみてください。
日立が展開するビックドラムシリーズは、洗濯を楽に・速く・きれいに仕上げることを目指して開発されたドラム式洗濯機。2023年11月に発売したBD-STX130Jは、従来のモデルに以下の機能が追加されました。
<新しいポイント>
なお、同時に発売した「BD-SX120J」との違いは洗濯・乾燥容量。BD-SX120Jの洗濯容量は12kg・乾燥容量は6kgで、本コンテンツでご紹介するBD-STX130Jよりも少人数向きです。
今回は日立 ビックドラム BD-STX130Jを含むドラム式洗濯機全21商品を実際に用意して、比較検証レビューを行いました。
具体的な検証内容は以下のとおりです。
日立 ビックドラム BD-STX130Jを実際に試した結果、4つものメリットがあるとわかりました。購入を考えている人はぜひ最後までチェックしてくださいね!
「今までより短時間で洗濯できた」との口コミどおり、洗濯~乾燥終了にかかる時間は短め。実際に計測すると約3時間24分で完了し、日立のエントリーモデルであるBD-SG110HLより2時間も短縮できています。
乾燥力も申し分なく、比較ではYシャツ・チノパン・パーカーをカラっと乾かしました。本製品は日立で初の洗濯13kg・乾燥7kgの大容量モデル。大量の洗濯物や毛布などの大物に対応できるうえ、新搭載のヒートポンプが乾燥時間を短縮する仕様です。
ヒートポンプ式は、空気中の熱を利用して衣類を乾燥させる方式で、ほかの方式に比べて非常に乾燥の効率がよいといえます。熱を再利用するため、電力消費が少なく、省エネ性が高い点も魅力です。
さらに、低温で乾燥させるので、衣類に優しい乾燥ができます。高温で乾燥させる従来の方式よりも、衣類の縮みや色落ちのリスクが低く、従来の方法に比べて衣類が長持ちしやすいといえるでしょう。
<検証結果一覧>
お手入れしやすいのもよい点。洗濯槽・乾燥経路・ドアパッキン全体を自動清掃する機能を備えており、洗濯槽内の黒カビを抑止する仕様です。ドアパッキンの裏に凹凸がないため、濡れたほこりや糸くずを取り除く作業も簡単でしょう。
糸くずフィルターが大容量なのも、ゴミ捨ての頻度を減らすのに貢献。乾燥フィルターが廃止されお手入れの手間を省けるのは利点ですが、そのぶん糸くずフィルターに濡れたほこりが溜まる点は気になりました。
なお、比較した商品には洗濯槽の洗浄・乾燥機能がない製品も。本製品は洗濯機をいつも清潔に保ちたい人にも有力候補となるでしょう。
洗濯物を取り出しやすい設計も目を惹きました。開き口や洗濯槽の位置に大きな懸念はなく、無理のない姿勢で洗濯物を出せるといえます。
さらに、ハンドルを引くだけでドアのロックが解除されるのも好印象。なお、同時に比較したAQUAのまっ直ぐドラム AQW-DX12Pにも同じ機能がついていましたが、やや開閉時に硬さを感じました。本製品はスムーズにロックが解除されるうえ、ハンドルに指がかかりやすい形状なので開け閉めしやすいでしょう。
乾燥後、Tシャツが若干縮んだのは気になるところ。洗濯・乾燥コースを使った結果、用意したTシャツが5.9cmほど縮みました。
同時に比較したAQUAのまっ直ぐドラム2.0 AQW-DX12Pは、約4cmしか縮まなかったことを思うと、やや懸念が残ります。大切な服は自然乾燥させるのがベターでしょう。
Tシャツに卵・カレー・泥・皮脂・口紅をつけて洗ったところ、標準コースでは泥やカレーの汚れが完全に落ちませんでした。東芝のZABOON TW-127XP3Lは標準コースでどの種類の汚れも落としていたことを思うと、洗浄力は物足りません。
なお、温水洗浄コースを使えばどの汚れも落とせていました。頑固な油汚れや皮脂汚れには温水洗浄コースを使いましょう。
低振動・低騒音設計を謳っていますが、残念ながら静かさは期待できません。振動計と騒音計を設置して標準コースで運転した結果、振動は1.5kg・洗濯~乾燥までに騒音値の平均は58.4dBを記録しました。
ナイトモードも試した結果、振動は1.46kg・騒音値の平均は54.5dBまで抑えられました。とはいえ高評価の基準とした振動1.2kg/運転音40dB以内はクリアできず、評価を伸ばせていません。
一方、同時に比較した東芝のZABOONシリーズは比較的運転音を抑えられていました。音や振動が気になる人は、東芝の製品も検討してみるとよいかもしれません。
ワットモニターを使って電気代を調べた結果、1回の電気代は50.53円でした。1か月に換算すると約1,566円、年間だと約18,800円かかるといえます。
なお、同時に比較したパナソニックのななめドラム洗濯乾燥機 NA-LX129CLは、1回あたりの電気代が31円とかなり低コストでした。ランニングコストを抑えたい人は、ほかの商品も視野に入れておくとよいでしょう。
洗濯容量 | 13kg |
---|---|
乾燥容量 | 7kg |
乾燥方式 | ヒートポンプ乾燥 |
洗濯〜乾燥時間 | 3時間19分 |
良い
気になる
ドア全開時の奥行 | 1153mm |
---|---|
洗濯時騒音値 | 50.1dB |
脱水時騒音値 | 59.6dB |
乾燥時騒音値 | 63.4dB |
予約タイマー機能 | |
チャイルドロック | |
ほぐし脱水機能 | |
洗剤・柔軟剤自動投入機能 | |
温水洗浄機能 | |
つけおきコース | |
槽洗浄コース | |
槽乾燥コース | |
部屋干しコース | |
除菌・消臭コース | |
インバーター搭載 | |
スマホ連携機能 | |
AIセンサー機能 | |
幅(手掛け・排水ホースを含む) | 630mm |
奥行 | 720mm |
高さ(給水ホース取付部を含む) | 1065mm |
重量 | 93kg |
本体下部幅 | 576mm |
本体下部奥行 | 539mm |
本体下部高さ | 90mm |
標準使用水量 | 94L |
乾燥時消費電力 | 1240W |
洗濯時消費電力 | 180W |
洗濯乾燥時消費電力量 | 1150Wh |
※ランキングは、購入時に取得できるポイントを考慮した実質価格で作成しています。
各商品を見比べた結果、日立 ビックドラム BD-STX130Jのデメリットをカバーできる商品を見つけたのでご紹介します。
油汚れや泥汚れを落としたいなら、東芝のZABOON TW-127XP3Lをチェックしましょう。比較では標準コースだけでもほとんどの汚れを落としており、高評価を獲得。子どもの食べこぼしから部活動や外仕事で汚れた服まで幅広く対応できます。
電気代を抑えられる点もメリット。1回使用あたりの電気代が39.06円と安く節電したい人におすすめできます。運転も静かなので使う時間を選びにくいですよ。
乾燥したTシャツが11cmも縮んだ点は気になりますが、ほかに特筆すべき欠点はありませんでした。ドラム式洗濯機選びに迷ったら、ぜひ検討してみてください。
なお、標準コースだと泥汚れが落ちにくかったので、お湯洗いコースを使いましょう。
また、意外と見落としがちなのが廊下やドア、階段の幅。いざ搬入してみたら入らなかったという状況にならないためにも、事前にしっかり確認しておきましょう。
日立 ビックドラム BD-STX130Jは全国の家電量販店のほか、楽天市場でも販売されています。購入する場所によって価格が異なる場合があるので、お得に入手できるところをリサーチしてみてください。
ドラム式洗濯機の検証で上位を獲得した商品をご紹介します。日立 ビックドラム BD-STX130J以外にも、ぜひ以下のおすすめ商品も検討してみてくださいね。
洗濯容量 | 12kg |
---|---|
乾燥容量 | 7kg |
乾燥方式 | ヒートポンプ乾燥 |
洗濯〜乾燥時間 | 2時間47分 |
良い
気になる
ドア全開時の奥行 | 1175mm |
---|---|
洗濯時騒音値 | 50.3dB |
脱水時騒音値 | 47.8dB |
乾燥時騒音値 | 45.6dB |
予約タイマー機能 | |
チャイルドロック | |
ほぐし脱水機能 | |
洗剤・柔軟剤自動投入機能 | |
温水洗浄機能 | |
つけおきコース | |
槽洗浄コース | |
槽乾燥コース | |
部屋干しコース | |
除菌・消臭コース | |
インバーター搭載 | |
スマホ連携機能 | |
AIセンサー機能 | |
幅(手掛け・排水ホースを含む) | 645mm |
奥行 | 720mm |
高さ(給水ホース取付部を含む) | 1060mm |
重量 | 89kg |
本体下部幅 | 578mm |
本体下部奥行 | 512mm |
本体下部高さ | 87mm |
標準使用水量 | 80L |
乾燥時消費電力 | 1190W |
洗濯時消費電力 | 135W(電動機)/ 1000W(湯沸かし用電熱装置) |
洗濯乾燥時消費電力量 | 1330Wh |
東芝 ZABOON TW-127XP3Lをレビュー!実際に使ってわかったメリット・デメリットは?
洗濯容量 | 12kg |
---|---|
乾燥容量 | 6kg |
乾燥方式 | ヒートポンプ乾燥 |
洗濯〜乾燥時間 | 3時間23分 |
良い
気になる
ドア全開時の奥行 | 1151mm |
---|---|
洗濯時騒音値 | 52.4dB |
脱水時騒音値 | 60.0dB |
乾燥時騒音値 | 47.2dB |
予約タイマー機能 | |
チャイルドロック | |
ほぐし脱水機能 | |
洗剤・柔軟剤自動投入機能 | |
温水洗浄機能 | |
つけおきコース | |
槽洗浄コース | |
槽乾燥コース | |
部屋干しコース | |
除菌・消臭コース | |
インバーター搭載 | |
スマホ連携機能 | |
AIセンサー機能 | |
幅(手掛け・排水ホースを含む) | 595mm |
奥行 | 685mm |
高さ(給水ホース取付部を含む) | 943mm |
重量 | 94kg |
本体下部幅 | 549mm |
本体下部奥行 | 496mm |
本体下部高さ | 121mm |
標準使用水量 | 36L |
乾燥時消費電力 | 550W |
洗濯時消費電力 | 240W |
洗濯乾燥時消費電力量 | 1130Wh |
AQUA まっ直ぐドラム2.0 AQW-DX12Pをレビュー!実際に使ってわかったメリット・デメリットは?
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