安全運転サポート機能が充実している前後2カメラ型ドライブレコーダー、ケンウッド 前後撮影対応 2カメラドライブレコーダー DRV-MR450。「日中は問題なく録画できる」「広角で画質もよい」と評判です。しかし、「トンネルや夜間の画質が気になる」「普通車2台分くらい離れると車のナンバーがわかりにくい」などの口コミも存在するため、購入を迷っている人もいるのではないでしょうか?
そこで今回は、ケンウッド 前後撮影対応 2カメラドライブレコーダー DRV-MR450を含む前後2カメラ型ドライブレコーダー全47商品を実際に使って、ナンバープレートの認識精度・明るさの補正力・画角の広さ・機能性を比較してレビューしました。購入を検討中の人はぜひ参考にしてみてくださいね!
アウトドア用品・自転車・スポーツ用品・PC本体・PC関連用品など、幅広いジャンルのコンテンツ制作に携わる。「専門性をもとにした調査・検証を通じ、一人ひとりに合った選択肢を分かりやすく提案すること」をモットーに、コンテンツ制作を行なっている。
すべての検証は
マイベストが行っています
目次
ケンウッド 前後撮影対応 2カメラドライブレコーダー DRV-MR450は、録画に加えて安全運転サポート機能もほしい人におすすめです。比較したほかの商品には安全運転支援機能がないものもあるなか、前方衝突警告・車線逸脱警告・発信遅れ警告などの機能を搭載。後方車接近警告はないものの、別売りのケーブルを使えば駐車監視機能も利用できます。
明るさの補正力も悪くありません。トンネル入口付近ではやや白飛びするものの、出口に近づくにつれてクリアに記録できていました。一方夜はヘッドライトの反射を抑えきれず、ナンバーがやや白飛びして数字の読み取りは困難に。夜間でもナンバーを認識できた上位商品と比べると、口コミどおり物足りない結果です。
画角も広いとはいえず、フロントカメラは水平画角120度以上・リアカメラは水平画角100度以上を記録。比較したなかにはフロント・リアともに水平画角140度だった商品があったのに対し、特に後方の画角が狭めでした。死角ができる可能性があるため注意が必要です。
ナンバープレートの認識精度も上位商品には及ばず。フロントカメラでは、後方から追い抜く車のナンバープレートの数字は読み取れるものの、地名などの小さな文字はにじんで認識できませんでした。リアカメラは近距離であればかろうじて読めますが、口コミのとおり距離が離れるとつぶれてしまうのが気がかりです。
解像度は1920×1080のフルHDで画素数は約207万画素と高いのに対し、小さな文字を認識しにくいのがネック。ナンバープレートをしっかり記録できるものをお探しなら、ほかの商品もチェックしてみてください。
そもそも前後2カメラ型ドライブレコーダーとは、フロント用ではカバーできない後方の撮影もでき、あおり運転や追突事故に備えられるアイテムです。後方にカメラをつけてアピールすることで、危険運転の抑止につながることも期待されています。
今回ご紹介するケンウッド 前後撮影対応 2カメラドライブレコーダー DRV-MR450もそのひとつ。リア・スモークガラスの濃さに合わせて映像の明るさを調整できる機能や、運転支援機能を搭載しています。
2006年に日本ビクターと経営統合したケンウッドは、現在JVCケンウッドとしてカー用品やオーディオ機器・業務用無線システムなど複数の事業を展開。元々カーナビやカーステレオでの知名度が高く、ブランド力のあるメーカーです。
<フロントカメラ・メインユニット>
<リアカメラ>
レコーダーの電源はエンジンと連動しているため、いつもどおり運転するだけで録画が開始。ファイルは古いものから自動で上書きされます。記録方式は、常時録画・イベント記録・手動録画・駐車監視録画の4つに対応。駐車監視録画には別売りのケーブルが必要なので準備しておきましょう。
記録媒体はmicroSDHCカード16~32GBが使用可能で、公式サイトではClass10以上を推奨しています。解像度1080pの場合の記録時間の目安(※)は、microSDHCカード16GBで5時間16分・32GBで10時間16分。記録に関するそのほかのスペックは以下のとおりです。
記憶域の割り当てを購入時の設定・録画モード長時間2に設定した場合
<撮影関連スペック>
<主な機能>
録画した映像は、メインカメラのディスプレイやWindows Media Playerで確認OK。公式サイトから専用ビューアーソフト「KENWOOD ROUTE WATCHER II」をダウンロードすれば、より詳しい情報を得られますよ。専用ビューアソフトの対応OSは、Microsoft Windows 8.1/10(32/64bit)・Apple Mac OS X 10.13以上です。
今回はケンウッド 前後撮影対応 2カメラドライブレコーダー DRV-MR450を含む、前後2カメラ型ドライブレコーダー全47商品を実際に用意して、比較検証レビューを行いました。
具体的な検証内容は以下のとおりです。
はじめに、ナンバープレートの認識精度の検証です。
ドライブレコーダーを搭載した車を時速40kmで走行させ、後方からの追い越し車両のナンバーを確認。フロント・リアそれぞれのカメラから、地名や番号などの小さな文字が読みとれるかチェックしました。
実際のフロントカメラの映像を確認すると、ナンバープレートの数字はギリギリ読み取れたものの、地名などの小さな文字は認識できませんでした。比較した商品には地名や分類番号まで鮮明に映せたものがあったなか、小さな文字がにじんでいたのが気になります。
比較した結果、解像度がフルHD(1920×1080)・画素数が200万画素以上だとナンバープレートを認識しやすい傾向がありました。本品はフルHD・約207万画素と同レベルのスペックですが、小さな文字の解読は苦手。鮮明さにこだわるなら、解像度が4Kや2.5Kのものがおすすめですよ。
また、撮像素子のセンサーサイズが1/2.8以上のものが映像のノイズが少ない傾向があったなか、本品のフロントカメラは撮像素子1/2.7とやや小さく少々ノイズも気になりました。
リアカメラの映像をみると、後続車が近くにいる場合は地名の小さな文字まで認識できました。ただ、比較したなかには距離があいても地名まではっきり読めるものがあったなか、離れると文字がつぶれてしまいほとんど把握できません。
リアの撮像素子は、フロントカメラと同じく1/2.7型 カラーCMOSセンサー。やや小さめでノイズが入りやすいため、日中でも距離によっては読みにくい場合があるでしょう。
次に、明るさの補正力の検証です。
昼間のトンネルを走行し、明暗差があってもしっかり記録できているかを確認。街灯が少ない夜間の路上では、ライトの反射を抑えられているか・暗闇にいる歩行者を映せているかをチェックしました。
昼間にトンネル内を走行したところ、補正には時間差があるものの、白飛びは抑えらえれていました。
比較したところ、表現できる明るさの幅を広げるHDRやWDR搭載と記載があっても、商品によって補正力には差が出る結果に。本商品はHDRに対応していてトンネル出口付近の白飛びはありませんが、トンネル内が不自然に暗くなってしまったのが惜しいところです。
夜間走行時の映像を確認すると、口コミどおり映像は不鮮明。ナンバープレートが白飛びしてしまい、数字を読み取れませんでした。比較したなかには大きな数字を認識できる商品もあったのに対し、ヘッドライトの反射に対応できないのがネックです。
ただし、周囲が黒つぶれしていないのは利点。手前の歩行者もしっかり確認できました。
続いて、画角の広さの検証です。
ドライブレコーダーからの距離と角度を計算し、水平画角100~140度の範囲に目印を並べて画角の広さを計測。実際の見え方と映像を比較して評価しました。
実際に計測すると、フロントカメラの画角は水平120度以上とまずまずの評価です。ある程度画角が広いと感じた最低ラインの110度はクリアしたものの、斜めから横にかけて死角ができてしまう可能性があります。
比較したところ、140度以上の商品は真横まで見える感覚を得られました。公式サイトが謳う水平画角122度と相違ありませんが、口コミとは異なり十分広いとはいえません。広角にこだわる人は、140度以上の商品を検討するとよいでしょう。
リアカメラの画角は100度以上と、映せる範囲は狭め。比較したなかには120度以上を記録した商品もあったのに対し、後方の撮影範囲は物足りない結果です。
公式サイトには水平約100度と書かれており相違はないものの、リアカメラもある程度画角が広いと感じた110度はほしいところです。
最後は機能性の検証です。ドライブレコーダーにおいて特に重要とされる、Gセンサー・安全運転支援機能・駐車監視機能といった3つの機能が搭載されているかチェックしました。
結果、実用的な機能が複数備わり高評価を獲得。詳細は以下のとおりです。
フロントカメラは衝撃や急な速度変化を検知するGセンサー搭載で、6段階の調節が可能。駐車監視機能は別売りのケーブルが必要になるものの、衝撃やレンズ範囲内に動体を検知すると、検知前5秒間~検知後15秒間の計20秒間を録画できます。
比較したなかには安全運転支援機能が搭載されていない商品があったなか、前方衝突警告・車線逸脱警告・発信遅れ警告・リフレッシュ通知・エコドライブ表示に対応していました。後方接近通知機能はないので覚えておきましょう。録画機能に加えて安全運転をサポートしてほしい人におすすめですよ。
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ケンウッド 前後撮影対応 2カメラドライブレコーダー DRV-MR450は、楽天市場・Amazon・Yahoo!ショッピングなどのECサイトで購入可能。販売価格は税込23,080円(※公式サイト参照・執筆時点)です。
公式サイトでは、車載電源ケーブル「CA-DR350」とのセット販売もありますよ。興味がある人は要チェックです。
最後に、ナンバープレートがはっきり識別できたほかの商品をご紹介します。
コムテックのドライブレコーダー ZDR035は、夜間もよく運転する人におすすめです。トンネル出口の逆光や夜間のライトの反射に強く、ナンバープレートの大きな数字をしっかり識別できました。前後のカメラはどちらも水平画角140度以上あり、横まで映像を残しやすいですよ。
同じくコムテックのHDR801は、トップレベルの明るさ補正力が強み。暗い場所や逆光のあるトンネル内でも、白飛びや黒つぶれのないクリアな映像を残せました。フルHDながら、地名などの小さい文字まで認識できたのも印象的。水平画角もフロント・リアともに140度以上と広範囲を映せます。
記録解像度 | フルHD(1920×1080)、HD(1280×720) |
---|---|
実測した水平画角(フロント) | 140度 |
フレームレート(フロント) | 17.5/27.5fps |
実測した水平画角(リア) | 140度 |
専用ビュアーソフト | |
SDカードチェック機能 |
良い
気になる
モニター | |
---|---|
総画素数(フロント) | 200万画素 |
水平画角(前後2カメラフロント) | 138度 |
対角画角(フロント) | 168度 |
総画素数(リア) | 200万画素 |
水平画角(前後2カメラリア) | 138度 |
対角画角(リア) | 168度 |
記録方式 | 常時録画、衝撃検知録画(イベント録画)、動体検知録画(モーションセンサー録画)、マニュアル録画 |
記録最大容量 | 128GB |
映像ファイル形式 | AVI |
給電方式 | シガーソケット |
幅(フロント) | 92.4mm |
奥行(フロント) | 31.8mm |
高さ(フロント) | 52.1mm |
幅(リア) | 38mm |
奥行(リア) | 27.3mm |
高さ(リア) | 30mm |
付属品 | シガープラグコード、リアカメラ用ケーブル、脱脂クリーナー、両面テープ、32G microSDカード |
音声録音機能 | |
GPS対応 | |
Gセンサー | |
Wi-Fi | |
SDカードフォーマット不要 |
コムテック ドライブレコーダー ZDR035をレビュー!クチコミ・評判をもとに徹底検証
記録解像度 | フルHD(1920×1080) |
---|---|
実測した水平画角(フロント) | 120度 |
フレームレート(フロント) | 28.1fps |
実測した水平画角(リア) | 120度 |
専用ビュアーソフト | |
SDカードチェック機能 |
良い
気になる
モニター | |
---|---|
総画素数(フロント) | 200万画素 |
水平画角(前後2カメラフロント) | 130度 |
対角画角(フロント) | 158度 |
総画素数(リア) | 200万画素 |
水平画角(前後2カメラリア) | 130度 |
対角画角(リア) | 158度 |
記録方式 | 常時録画、衝撃検知録画(Gセンサー録画)、衝撃検知録画(イベント録画)、マニュアル録画 |
記録最大容量 | 128GB |
映像ファイル形式 | MP4 |
給電方式 | シガーソケット |
幅(フロント) | 66.6mm |
奥行(フロント) | 44.4mm |
高さ(フロント) | 102mm |
幅(リア) | 61.5mm |
奥行(リア) | 23.6mm |
高さ(リア) | 25.5mm |
付属品 | シガープラグコード、リアカメラ用ケーブル、脱脂クリーナー、両面テープ、フロントカメラ取りつけステー、コードクランプ、ステッカー、32G microSDカード |
音声録音機能 | |
GPS対応 | |
Gセンサー | |
Wi-Fi | |
SDカードフォーマット不要 |
コムテック HDR801の口コミ・評判は?実際に使ってメリット・デメリットを徹底レビュー!
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