凸凹した表面にも施工できる窓ガラスフィルム、リンテックコマース 貼ってはがせる 凹凸ガラス用遮熱シート。インターネット上では「貼りやすい」と評判です。一方で「窓に近づくと影が映る」との口コミもあり、購入すべきか迷っている人も多いのではないでしょうか?
今回はその実力を確かめるため、以下の3つの観点で検証・レビューを行いました。
さらに、各メーカーの新商品や売れ筋上位など人気の窓ガラスフィルムとも比較。検証したからこそわかった、本当のメリット・デメリットを詳しく解説していきます。ポイントや送料を考慮した価格比較も行いましたので、窓ガラスフィルム選びに迷っている人はぜひ参考にしてみてください。
掃除用品・衛生器具などの日用品から文房具・ファッション用品など身近な生活で使う幅広い商材のコンテンツ制作を3,000本以上担当。トイレットペーパーやスーツケースなど日常生活に関わる商材を比較検証してきた。「こだわって選ぶものではない生活雑貨こそ、実際に検証しなければわからない情報を届けること」を心がけ情報発信を行っている。
すべての検証は
マイベストが行っています
目次
リンテックコマース 貼ってはがせる 凹凸ガラス用遮熱シートは、目隠し効果の高さが魅力。「窓に近づくと影が映る」との口コミがありましたが、シートを貼った窓から10cmの位置で手をかざしても、昼夜問わず外からはほぼ見えませんでした。比較した商品内でもすりガラスタイプは外から見えにくい傾向があり、なかでも本品は白色のすりガラスタイプで防視効果がトップクラスです。
一方、光が入りにくいのはネック。窓に光をあてた反対側の明るさは平均4240.75lx(ルクス)と、約30%の光しか取り込めませんでした。比較した全商品の平均が約9598lx(※執筆時点)だったことをふまえても物足りず。明るさを重視したいリビングなどの大きな窓には向いていないといえます。
ピタッと密着するシールタイプで、貼りつけやすさの評価もいまひとつ。比較した水貼りタイプのようにガラス上で動かせないので、位置を微調整しにくく気泡を抜くのも難しいでしょう。カットしやすい素材で説明書も丁寧でしたが、「貼りやすい」との口コミに反し、きれいには貼るには苦戦しそうです。
また、透明ガラスに貼ると吸着面の筋状のしわが目立ったため、凸凹ガラス以外の使用は避けたほうが無難。外からの視線をしっかり遮断したい、風呂場やトイレの凸凹ガラス向きといえます。遮熱効果を期待できるのもよい点ですが、光の入りやすさを重視するならほかの商品を検討してみてください。
そもそも窓ガラスフィルムとは、外からの視線を遮り、プライバシーを守るのに役立つアイテムです。簡単に施工でき、窓の目隠しができますよ。商品によってはUVカット・遮光・遮熱・断熱・ミラー効果などの機能があり、デザイン性が高いものもたくさんあります。
今回ご紹介するリンテックコマース 貼ってはがせる 凹凸ガラス用遮熱シートも、家庭で気軽に使える窓ガラスフィルムのひとつ。一般的にフィルムの貼りつけが難しいとされる、凸凹した窓ガラスに使えるのが特徴です。
販売元のリンテックコマースは、DIYやリフォームアイテムを製造販売する専門メーカー。窓ガラスフィルムのほか、壁紙・ふすま紙・障子紙、装飾用化粧シートなどを幅広く展開しています。
真っ白なすりガラスタイプで、外からの視線やシルエットが透けるのを防げるとアピール。日差しを84%カットでき遮熱効果も期待できます。冷房効果が高まり節電対策にもよいでしょう。ほかにも、UVカット99%・UPF50+機能を備えています。
接着方法は、アクリル系吸着材を利用したシールタイプ。糊を使っていないため、繰り返し貼ってはがせると謳っています。ガラス面に跡が残りにくいので、賃貸住宅でも活用しやすいでしょう。
メーカーの公式サイト参照
価格は執筆時点・ECサイト参照
表面がザラザラしたくもりガラスやLOW-Eガラスを除き、透明ガラス・網入りガラス・ペアガラス・複層ガラスに使用可能。ただし網入りガラス・複層ガラスには、1平方メートル以下の使用が推奨されています。
デザインは1種類のみ。サイズのバリエーションは、46cm×90cm・92cm×90cm・92cm×20mの3種類です。使用場所の窓のサイズにあわせて選べます。ぴったりなサイズがない場合は、必要量をカットして使ってくださいね。
今回はリンテックコマース 貼ってはがせる 凹凸ガラス用遮熱シートを含む、窓ガラスフィルム全33商品を実際に用意して、比較検証レビューを行いました。
具体的な検証内容は以下のとおりです。
最初は、外からの見えにくさの検証です。
実際にフィルムを窓ガラスに貼りつけて、室内の影が見えないかをチェック。検証は昼間・夜間を再現して実施し、窓から10・30cm離れた場所のシルエットが見えるかを目視で確認しました。
外からの見えにくさは高評価を獲得。昼間・夜間ともに、窓辺から10cmの位置で手をかざしてもシルエットはほぼ透けませんでした。「窓に近づくと影が映る」との口コミがありましたが、すりガラス状の白いシートで、昼夜問わず室内の様子が見えにくいですよ。
比較した結果、すりガラスタイプや真っ黒なタイプは外から見えにくい傾向が。ただすりガラスタイプの商品のなかには、室内が透けて見えるものもありました。
その点本品は、夜間も外からの視線を遮断できるので、しっかり目隠してプライバシーを保護したい風呂場やトイレなどの窓にぴったりです。
続いて、貼りやすさの検証です。
実際にシートを窓ガラスに貼りつけ、作業のしやすさをチェック。巻きグセの残りにくさや説明書のわかりやすさ・カットのしやすさなどに着目し、評価を行いました。
「貼りやすい」との口コミに反し、評価はいまひとつです。シールタイプでピタッと密着するため、気泡を押し出すのは困難。比較した水貼りタイプの商品と違って、一度貼るとガラス上で動かないため、位置を微調整しづらいといえます。巻きグセが強い点でも評価を落としました。
吸着面に筋状のシワがよりやすく、透明の平面ガラスに貼るとそのシワが透けて見えるのもネック。凹凸ガラス・透明ガラスの両方に使えると謳っていますが、どちらかというと凸凹ガラス向きかもしれません。
一方、シートが1回でスルスル切れるのはうれしい点。また、DIYやリフォームアイテムを製造販売する専門メーカーだけに、説明書が親切でわかりやすいのもメリットです。使用前にきちんと貼れる面・貼れない面を確認しておきましょう。
最後は、光の入りやすさの検証です。
シートを貼った窓ガラスにLEDライトをあて、昼の明るさを再現。窓を挟んで反対側から照度計FT3425(日置電機株式会社 JIS AA級準拠)を使い、光の明るさを測定して評価しました。
照度計で測定した数値は平均4240.75lx(ルクス)と低く、外の光を30%ほどしか取り込めませんでした。比較した全商品の平均値約9598lx(※執筆時点)と比べても、大きな差が出る結果です。
比較した商品内でも、すりガラスタイプは見えにくさと光の入りやすさを両立した商品が多かったなか、本品は同様とはいえず。部屋全体が薄暗く感じるため、光をたくさん取り入れたいリビング・居室には不向きでしょう。
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リンテックコマース 貼ってはがせる 凹凸ガラス用遮熱シートは、Amazon・楽天・Yahoo!ショッピングなどの大手ECサイトで販売中です。そのほか、全国のホームセンター・東急ハンズ各店でも販売しています。値段は取扱店舗によって異なるので、送料を含めた金額を確認してお得に買えるところを探しましょう。
リンテックコマースではこのほか、防災フィルムや複層ガラス向けのもの・マジックミラータイプの断熱フィルムなど、さまざまな窓用フィルムを展開しています。無料でサンプルを取り寄せられるので、心配な人はぜひ活用してくださいね。
シートを貼りつける手順は以下のとおりです。
<使用方法>
①シートをカットする
窓より縦横5mm小さく切るのがポイント。カットしたシートを窓ガラスの貼る位置にあてて、念入りに位置・サイズの確認を行う
②窓ガラスの汚れをしっかり拭き取る
こびりついた汚れは食器用洗剤を薄く混ぜた水をタオルにつけて拭き、完全に乾燥させる。ガラスクリーナーは使用しない
③シートを窓ガラスに貼る
「はがしシール」から保護フィルムをはがして窓ガラスにあてたら、中央から四辺に向かって乾いたタオルを滑らせ空気を抜く。シワができたらその部分だけをはがし、貼り直し仕上げにシート周囲を抑えて完成
(参照:公式サイト)
最後に、部屋が暗くなりにくくリビングなどにぴったりな商品をご紹介します。
Homein 窓ガラスフィルムは、外からの見えにくさと光の入りにくさを両立。60%以上光を取り込めるので、リビングなどに貼っても部屋は暗くなりにくいといえます。防止性も高く、窓から10cmのところに立った人のシルエットはほぼ見えませんでした。水貼りタイプで作業も楽々です。
凸凹ガラス用でお探しなら、ニトムズ 窓ガラス断熱シート 凹凸ガラス用がおすすめ。外の光をしっかり取り込めるので、昼間は電気をつけなくても過ごせるでしょう。外からも見えづらく、高い防止効果が期待できます。デザインも豊富なので、インテリア性を重視する人にぴったりです。
フィルム種類 | デザイン加工 |
---|---|
UVカット率(実測値) | 97.22% |
接着方法 | 水貼り、静電気 |
遮熱率(実測値) | 4.26% |
光の透過率(実測値) | 24.68% |
良い
気になる
形状 | フィルム |
---|---|
飛散防止機能 | |
ガイドあり | |
凹凸加工ガラス対応 | |
網入りガラス対応 | |
ペアガラス対応 |
Homein 窓に貼るブラインドをレビュー!クチコミ・評判をもとに徹底検証
幅 | 90cm |
---|---|
幅 | 90cm |
長さ | 180cm |
長さ | 180cm |
厚さ | 3.5mm |
防炎加工 | 不明 |
形状 | 不明 |
フィルム種類 | デザイン加工 |
付属品 | 不明 |
遮熱・断熱機能 | |
飛散防止機能 | 不明 |
結露防止機能 | |
ガイドあり | 不明 |
凹凸加工ガラス対応 | |
遮光性あり | 不明 |
網入りガラス対応 | |
表面加工 | 不明 |
ペアガラス対応 | |
吸水性あり | |
UVカット機能 | 不明 |
UVカット率 | 不明 |
UVカット率(実測値) | |
説明書付き | 不明 |
UV-Aカット率(実測値) | |
接着方法 | シール |
UV-Bカット率(実測値) | |
夏場の断熱効果(実測値) | 不明 |
冬場の断熱効果(実測値) | 不明 |
遮熱率(実測値) | |
1分あたりの下降温度(実測値) | |
光の透過率(実測値) | |
対応ガラス | 透明板ガラス、型板ガラス、複層ガラス |
柄付き | |
デザイン | 幾何学柄 |
用途 | 不明 |
種類 | シートタイプ |
ニトムズ 窓ガラス断熱シート(凹凸ガラス用)E1171の口コミ・評判は?実際に使ってメリット・デメリットを徹底レビュー!
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