ヒロコーポレーション マイコン炊飯ジャー HK-RC552をレビュー！クチコミ・評判をもとに徹底検証

香りについて「甘い香りが鼻から抜ける」（30代女性）という声はあったものの、甘みや旨味はあまり感じられず。噛めば噛むほど甘みを感じられた商品もあったなか、こちらは水分量が多くお粥のような柔らかさで、風味が弱めでした。「かなり柔らかく炊きあがる」との口コミにもうなずける結果です。

＜炊きたてごはんのおいしさについてのモニターコメント＞

1. 「粘り気が強くもちもちとした食感で、まとまりがあり口にしやすい」（20代男性）
2. 「甘みもあり、溶け込むような食感がいいと感じた」（40代男性）
3. 「角が溶けており、粒感も感じられずにねちゃねちゃしていた」（20代男性）
4. 「水分量が多くベチョベチョしており、お粥用として使うのであればよいが普段使いはしたくない」（30代女性）
5. 「お粥のような柔らかさだった。ねちょねちょしすぎていて、おいしさを感じられなかった」（30代女性）

コメントは一部抜粋

保温したごはんも炊き立てと同様に水分量が多く、お米の粒や弾力が感じられませんでした。「12時間保温するとごはんが乾く」との口コミに反して乾燥や変色などは気にならないものの、ほどよい水分量をキープしていた商品もあったことを思うといまひとつの結果です。

一方、甘みはやや感じられます。「噛んでいるうちに甘みを感じる」という声がモニターから複数あがっていました。比較したなかには保温することで味・甘みが弱まった商品も多くありましたが、こちらは保温後もほんのりとした甘みは味わえるでしょう。

とはいえ、べっちょりした見た目・食感は気がかり。炊きたてから水分量は多かったものの、さらに「保温で水分を吸っている」と感じたモニターもいます。比較した3万円以上の高価格帯商品は、保温ごはんをおいしく保つ工夫がされていました。こちらは税込5,000円前後（執筆時点・ECサイト参照）とリーズナブルで、シンプルな設計。できるだけ保温は避けて冷凍保存がおすすめです。

＜保温ごはんのおいしさについてのモニターコメント＞

1. 「粒が潰れてべっちょりしているが、ほどよい甘さで口にしやすい」
2. 「ツヤは全体にあるが一部黄ばみかかってる場所があった。保温で水分を吸ってかなり水っぽく、甘さは若干あるがネチョネチョしている感じ」
3. 「ツヤがあり黄ばみがないが、見た目からべちゃっとしているのがわかる。柔らかすぎて粒立ちは感じられず、口に入れた時もべちょっとしていてお粥の手前みたいな感じ。噛んでいくと、お米の自然な甘さが口に広がる」
4. 「色は真っ白でほぼ炊きたてと同じ。米が潰れてしまって弾力はほぼ感じられなかった。食べ進めていくとほんのりと甘みを感じた」
5. 「見るからにベチョベチョしているという印象。甘さは噛んでいると感じるが、保温による味の違和感に相殺されてあまりおいしいと感じられない」

コメントは一部抜粋

パーツの洗いやすさについては高評価に。内釜は373gと軽く、片手で持って洗う際に負担になりにくいでしょう。比較したなかには1kg以上で支えるのが大変な商品もありましたが、こちらはサッと気軽に洗えます。

内フタに突起がない点も洗いやすさにつながりました。比較した突起や凹凸のある商品は、すき間にお米や洗剤が入り込みやすいのがネック。こちらは細かい部分の汚れまで丁寧に落とす手間がなく、洗いものの手間が少なく済みます。

天面の凹凸も少なめです。比較した商品にはお米が入り込みやすい穴が開いているものもあったのに対し、こちらは浅いくぼみがある程度。お米が入り込んで取れなくなるほどではないでしょう。「洗いやすく手入れがしやすい」との口コミにも納得です。

ただし、洗うパーツが4つと多い点は気がかり。比較したなかには洗うパーツが2つのみの商品もあったことを思うと、こちらはやや手間に感じる可能性があります。ひとつひとつのパーツは洗いやすいものの、お手入れの時間を少しでも短く済ませたい人は要注意です。

操作のしやすさも、いまひとつの結果に。予約炊飯はできるものの、1〜24時間の範囲で炊飯終了時刻から逆算し、予約設定する手間がかかります。予約炊飯をよく使う人は、炊飯終了時刻を直接設定できる商品を選ぶほうがよいでしょう。

操作方法はボタン式。タッチ式に比べて押しやすく、感度に左右されにくいのが魅力です。

一方、ボタンの詳細をチェックしてみると、お米の種類・炊き方ひとつひとつにボタンがありました。種類と炊き分けが同じボタンで操作できる商品に比べると、慣れるまでは炊飯時にどのボタンを押せばよいか迷ってしまうかもしれません。