スキンケア商品を中心に取り扱う製薬会社の「ユースキンS UVミルク」。保湿力が高く肌にやさしいため、敏感肌の人や子ども用の日焼け止めとして重宝されています。一方で、「肌に合わなかった」「べたつく」など、購入を躊躇ってしまうような口コミも。
そこで今回は口コミの真偽を確かめるべく、ユースキンS UVミルクを実際に使って、焼けにくさ・耐摩擦性・撥水性・落としやすさ・使用感を検証レビューしました。購入を検討中の方は、参考にしてみてくださいね。
新卒で国内メーカーの美容職に入社し、3年半従事。年間6,000人以上をカウンセリングし、お客さま一人ひとりにあった美容法を提案していた。その後マイベストへ入社し、メイク・スキンケア全般の記事を執筆。コスメコンシェルジュ・化粧品成分上級スペシャリスト・顔タイプアドバイザー1級を所有。
すべての検証は
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肌へのやさしさを追求した分、耐摩擦性や撥水性が劣ってしまい、長時間保つことは難しそうです。汗が出やすい夏場に使用するなら、こまめに塗り直すようにしましょう。
べたついてしまうという欠点は、言い換えれば「しっとり」させてくれるということ。秋冬も意外と紫外線による肌ダメージはあるので、乾燥対策も兼ねて使用するのはおすすめです。匂いがなく、顔に使いやすいというのも嬉しいポイント。上手に使いこなしてくださいね。
紫外線対策と肌へのやさしさを両立した「ユースキンS UVミルク」。子どもからお年寄りまで使えると評判の商品です。まずは、この商品の特徴についてご紹介します。
香料・着色料・アルコールを使用せず、肌と同じ弱酸性に仕上げた、子どもからお年寄りまで使える肌にやさしい処方。石鹸で落とせるため、クレンジング剤を使うのが躊躇われる、小さな子どもにも使用しやすいところがポイントです。
また、しその葉エキスだけでなく、ヒアルロン酸やアミノ酸系成分といった、うるおい成分を配合。紫外線だけでなく、乾燥ダメージからも肌を守ってくれます。
メトキシケイヒ酸エチルヘキシルやパラアミノ安息香酸に代表される、紫外線吸収剤で肌が荒れてしまった経験のある人に、この商品はおすすめです。紫外線吸収剤は、紫外線防止効果が高いのですが、肌が敏感だと刺激が強く感じられてしまうという欠点も。
ユースキンS UVミルクは、紫外線防止効果を示すレベルはSPF25・PA++と低めですが、刺激を抑えることに注力するために、紫外線吸収剤を配合していません。肌へのやさしさを考えて作られているのは、うれしいポイントですね。
低刺激で敏感肌でも使いやすいと好評の「ユースキンS UVミルク」ですが、中には意見の異なる口コミも。その他使用感も含めたネットの声を調査しました。
口コミ全体を見ると、敏感肌や子どもでも使えた、という声が多数でした。しかし「万人に合う」というのは難しいもの。こちらの商品も、肌に合わなかったという口コミがいくつか見られました。アレルギーテスト・パッチテストはクリアしていますが、人によって相性があるようです。
合わないことで生じた肌トラブルは、ニキビ・ひりひり感・かゆみ・赤みなど、バラつきがありました。自分に合う成分がわからないという人は、過信しすぎず最初は目立ない部分に少量を塗布して、テストしてみると良さそうです
ネット上では、べたつきやテカりが気になるという口コミが多く見られました。保湿力が高く、ミルクのテクスチャーであるため、日焼け止めとしては結構べたつきが強めのようです。サラッとしたタイプが好みの人や、汗を多くかく真夏には向いていないかもしれません。
ユースキンS UVミルクについて、ネット上では、肌に合わないケースや、べたつきが気になるといった声がありました。しかし、これらのは個人的な反応・感覚によるため、実際に使用しないとわからない部分でもあります。
そこで今回は、ユースキンS UVミルクを実際に使ってみて、以下の5点を検証しました。
検証①:焼けにくさ
検証②:耐摩擦性
検証③:撥水性
検証③:落としやすさ
検証④:使用感
本商品はSPF25・PA++で紫外線防止効果はあまり高くないようですが、実際のところはどうなのでしょうか。日焼けで色が変わるUVラベルと、実際の肌の両方を屋上で日光に当てて、焼けにくさを検証しました。
前者は、本商品を塗ったクリアファイルをUVラベルに被せ、白からピンクに色が変わるかどうかを確認。後者は、男性の腹部または背中に塗り、日焼けの赤味が引いた2日後に焼けているかで検証しました。
UVラベルに変色はみられず、しっかり紫外線を防いでくれていました。一方、実際の肌ではやや焼けが見られたため、5点満点中3.5点という結果に。
UVラベルと実際の肌の結果の差から、汗による影響が考えられます。こちらについては、3番目の撥水性の検証も合わせてチェックしておきましょう。
次は、汗を拭くシーンを想定した耐摩擦性の検証です。とくに、この商品にはべたつきが気になるという口コミがあるため、手や服でうっかり擦ってしまったときのことを考えると気になりますよね。
そこで、本商品を塗布した腕の内側を、タオルで2~3回擦って残り具合をチェックしました。「ほぼ変化なし」を5点、「ゼロになってしまった」を1点として、段階的に点数をつけて評価しています。
耐摩擦性は1点で、2~3回擦ると全て取れてしまいました。タオルやハンカチで拭った後は、しっかり塗り直すことが必要です。
塗り直しをマメにしなければならないのは面倒ですが、逆に言えば、拭き取りで簡単にオフできるということ。外出時に塗り、室内に入ってから汗ふきシートなどで落としてしまえば、べたつきを気にせずに過ごせますよ。
肌にやさしい商品は、定着性を高める成分が含まれていないことが多く、汗に負けてしまうことがあります。この商品はどうでしょうか。日焼け止めを塗布した腕の内側に、馬油と水を混ぜた疑似汗を霧吹きして、弾き具合を確認しました。
なお、疑似汗が綺麗な粒状になって弾かれていれば5点、完全になじんでしまい粒が見られない状態を1点として、点数化しています。
ウォータープルーフの商品ではないこともあり、点数は1点。疑似汗は粒にならず、完全になじんでしまいました。そのため、さらに汗が増えたり、水に濡れると流れ落ちてしまうでしょう。汗をかきやすい夏場や、プールや海などの水辺でのアクティビティには向いていません。
また、化粧水やミストタイプの制汗剤を使用した直後では、流れてムラになる可能性が。併用するときは、乾くまで待ってから使用した方が良さそうです。
商品情報には石鹸で落とせると記載してありますが、実際のところはどうなのか、こちらの項目でチェックしましょう。
日焼け止めを塗布した腕の内側を、泡タイプのボディーソープで2~3回撫で、水で流して落ち具合を確認しました。塗布した直後ではなく、数分置いてなじませた後で確認しているため、使った日のお風呂で落とせるかどうかがわかります。
最後は、使用感の検証です。口コミにも「ベタつく」「テカる」などの声があったので、気になりますよね。
使用感は、テクスチャー・香り・伸びの良さ・容器の使いやすさの4つをメインに検証しました。なお、良いと感じるかは個人差が大きいため、5人でそれぞれに評価し5点満点で平均値を算出しています。
乳液のようなテクスチャーで、他の商品と比べても、伸びやすさは格段に上でした。ミルクの肌馴染がよく、やさしい使い心地です。「日焼け止めを塗っている」というよりは、保湿感覚で使えます。また、今回検証した5人では、ひりひり感や赤味といった肌トラブルが生じることはありませんでした。
ただ、オイル感が強いため、なじませてしばらくしても、べたつくのが難点。汗をかく季節にには、快適に使用できるとはいえなさそうです。とくに、保湿クリームなどを使い慣れていない子どもは、嫌がるかもしれません。
持ち運びやすいサイズ感で、出先でレタッチしやすいのは嬉しいポイントです。アルコールが含まれておらず、無香料であるため、鼻をつく匂いもありません。顔にも使いやすく、化粧下地としても活躍してくれそうです。メイクポーチに入れておけば、紫外線対策と乾燥ケアが同時に叶いますね。
なお、化粧下地として使用する際は、しっかり伸び広げましょう。そうしないと、やや白浮きしてしまいそうな色合いです。べたべたになりすぎないよう、量も調節してくださいね。
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