迫力の湾曲大画面で、臨場感たっぷりにゲームや映像を楽しめると謳うウルトラワイドモニター、Acer ゲーミングモニター Nitro XZ342CUPbmiiphx。ネット上では「画面の動きがなめらか」と評判です。一方、「設定ボタンが押しづらい」などの気になる口コミも存在し、購入を迷っている人もいるのではないでしょうか?
今回はその実力を確かめるため、以下の4つの観点で検証・レビューを行いました。
さらに、HUAWEIやアイ・オー・データ機器などの人気商品とも比較。検証したからこそわかった、本当のメリット・デメリットを詳しく解説していきます。ポイントや送料を考慮した価格比較も行いましたので、ウルトラワイドモニター選びに迷っている人はぜひ参考にしてみてください。
テレビ・プロジェクターなどの映像家電や、ノートパソコンやプリンターなど家電全般の比較・コンテンツ制作を経験し、家電チームのマネージャーに就任。キャリブレーションソフトを用いたテレビ・プロジェクターの画質測定を設計したり、ノートパソコンのベンチマークテストに取り組んだりしてきた。「ユーザーにとってベストな選択体験を提供する」ことを心がけて、コンテンツ制作を行っている。
すべての検証は
マイベストが行っています
目次
Acer ゲーミングモニター Nitro XZ342CUPbmiiphxは、34インチの湾曲モニターでゲームの世界に没入したい人におすすめです。実際にカラーグラデーションを表示すると、コントラストが高く発色は鮮やか。比較したほかの商品が苦戦した赤・青・グリーンの階調も視認できました。色や輝度のムラもほぼなく、くっきり美しい映像を楽しめます。
解像度はUWQHD(3,440×1,440)。白飛びや黒つぶれもなく、暗いシーンでもリアルさと臨場感を得られるでしょう。映像のなめらかさを示すリフレッシュレートは最大144Hzで、実際の映像でカクつきはほとんど感じられませんでした。比較した商品の多くは入力遅延が0.6~0.8秒のなか、本商品は0.55秒。肉眼ではわからないほどのデータ転送速度です。
ゲームプレイに便利な機能も豊富でした。ゲームのジャンルごとに選べる8種類のカラーモードなどが搭載されています。比較したなかでは非搭載の商品も多かったスピーカーも内蔵し、外付けする必要がありません。インターフェイスはHDMIとDisplayPortです。なお、右側背面にある画質の調整ボタンは、口コミどおりやや操作しづらい設計でした。
モニターの角度・高さ調節ができるので、様々なデスク環境に合わせやすいですよ。上方向に35度・下方向に5度角度調節でき、横には360度回転します。高さも130mmの間で調節が可能です。設置もしやすく、デスクに置いてもグラつきは見られません。モニターアームにも対応しているので、快適な位置を追求しやすいでしょう。
値段は、執筆時点でECサイトにて5万円台後半。コントラストの高い鮮明な映像と、ディスプレイのフチを最大限に細くした「ゼロ・フレーム」の大画面でゲームや映像の世界に没入できる一台です。プレイしながら演出や風景を楽しめるRPGやレースゲームにもぴったりですよ。趣味に没頭できるモニターをお探しなら、ぜひ検討してみてくださいね!
そもそもウルトラワイドモニターとは、一般的なPCモニターよりも2倍近く横に長いのが特徴のモニター。そのぶん画面に表示できる情報量が増えるので、1つの画面に複数のウィンドウを並べて作業効率アップが期待できます。包みこまれるような没入感も得られ、ゲームや動画を大迫力で楽しめるのもメリットです。
今回ご紹介するAcer ゲーミングモニター Nitro XZ342CUPbmiiphxは、34インチの湾曲モニターです。横:縦の画面比率を示すアスペクト比は21:9で、通常のモニターを2枚並べたようなサイズ感。ゲームジャンルに応じた8種類の映像モードを搭載するなど、商品名のとおりゲーミング機能を強化しています。
湾曲率は1,500Rと、包み込まれるようなカーブが持ち味。最大解像度UWQHD(3,440×1,440)の高精細な映像も相まって、ゲームや映像の世界に入り込んだような臨場感を楽しめると謳っています。
製造元のAcer(エイサー)は台湾のパソコンメーカーです。Nitroは同社のゲーミングブランドで、ゲーミングノートパソコンやデスクトップなどを手掛けています。ゲーミングモニターのラインナップも豊富で、本商品は高リフレッシュレートの湾曲モニター「XZ2シリーズ」のなかでも最も画面が大きい商品(※執筆時点)です。
画面のなめらかさを示すリフレッシュレートは最大144Hz・応答速度は1ms。入力遅延やカクツキを抑え、なめらかな映像が期待できるでしょう。
明暗の差をより際立たせる技術「DisplayHDR 400」に対応しているのも特徴です。映像の明るい部分と暗い部分のコントラストがくっきり表示されるので、奥行きのある映像を楽しめると謳っています。
さらに、長時間でも快適に使える工夫として、フリッカーレス・テクノロジーを搭載。眼精疲労の原因になるといわれるフリッカー現象(画面のちらつき)を抑える効果があるとしています。ブルーライトシールド機能も搭載しており、ブルーライトの透過率を4段階で調節可能です。
モニターはフレームを極限まで薄くしたゼロ・フレームデザインを採用。モニターを2つ並べても境目が気にならず、シームレスな大画面に没入できるとしています。
鮮やかなレッドのポールが印象的な、ゲーミングモニターらしいデザインも魅力です。本体のサイズは幅806×奥行269×高さ462~592mm・重量は約7.6kg。比較したなかでは特別重たいわけではありませんが、それなりに重さがあるので設置は慎重に行いましょう。
今回はAcer ゲーミングモニター Nitro XZ342CUPbmiiphxを含む、ウルトラワイドモニター全17商品を実際に用意して、比較検証レビューを行いました。
具体的な検証内容は以下のとおりです。
最初に、画質のよさの検証です。
各商品の解像度・最大輝度・色彩の豊かさなどを以下の方法でチェックし、画質のよさを評価しました。
実際に画面をチェックしたところ、高画質かつ臨場感ある映像を楽しめました。解像度はUWQHD(3,440×1,440)・最大輝度は400cd/㎡。明暗の差を際立たせる技術であるHDRに対応しているのでコントラストが高く、鮮やかな発色を楽しめるでしょう。
カラーグラデーションを表示したところ、白飛びや黒つぶれはなく、暗部から明部まで256段階の階調をしっかりと表現。比較したほかの商品が苦手とした赤や青・グリーンの階調も確認できました。スペックどおり色彩豊かな映像といえます。
画面にはVAパネルを採用しており、IPSパネルを使用した商品よりは視野角は狭めでした。斜めからだと画面が白っぽく見える場合もありますが、正面から見ることが多いならそこまで不便はないでしょう。色ムラや輝度ムラもほぼなく、自然な表現ができます。
続いて、映像のなめらかさの検証です。
リフレッシュレート・応答速度・入力遅延の3項目を評価ポイントとして、映像のなめらかさやカクつきをチェックしました。
映像はなめらかで、カクつきはほとんど見られません。本商品のリフレッシュレートは最大144Hz・応答速度は1ms。リフレッシュレートは1秒間の動画に何枚の画像を描写するか示した数値のことで、数値が大きくなるほど映像がなめらかになります。
比較したなかでもリフレッシュレートが144Hz以上の商品は、映像描写がなめらかだったので本格的にゲームをプレイしたい人におすすめです。大きな湾曲画面でRPGやレースゲームをプレイすると、高い没入感を得られますよ。
入力遅延も肉眼ではほとんど感じられませんでした。比較した商品の多くは入力遅延が0.6~0.8秒のなか、本商品は0.55秒と優秀です。ゲームを快適にプレイできるでしょう。詳しい検証結果は以下のとおりです。
次に、スタンドの使いやすさと付加機能の検証です
モニタースタンドの安定性・デスクの占有率・角度調節機能などをチェックし、スタンドの使いやすさを評価しました。さらに、カラーモードやインターフェイスの種類・画面調節機能など、機能面の充実度も確認しています。
モニターは角度・高さ調節ができるので、多くのデスク環境に合わせやすいでしょう。上方向に35度・下方向に5度角度調節ができ、横方向には360度回転させられます。高さは130mmの幅で調整可能。比較したなかでも高さ調節機能つきの商品は、目線に合わせやすく快適に使える傾向がありました。
簡単に設置でき、安定性も十分です。設置の際にグラつくことはありませんでした。台座は大きくないので、デスクを広く占有することはありません。
ディスプレイ背面の取りつけ用ネジ穴位置は、国際標準規格のVESA規格に対応。モニターアームを取りつけての設置も可能です。実際にモニターマウントを取りつけたところ、安定性に問題はありませんでした。
ゲームプレイに役立つ機能が充実しているのも本商品の特徴です。ゲームのジャンルに合わせて8種類の映像モードが選べる「Gameモード」や、黒の強弱を見やすくする「ブラック・ブースト」機能により、ゲームに没頭できるでしょう。
インターフェイスは、HDMIとDisplayPortを搭載。USB Type-Cポートはありませんが、ゲーミングPCと接続するなら十分なラインナップです。
比較したなかでは非搭載の商品も多かったスピーカーも内蔵。別途スピーカーを設置する必要がなく、これ1台でゲーム・映像を楽しめます。デスク周りをすっきりさせたい人におすすめです。
ブルーライトカットや画質の調節は、右側背面にあるボタンから行います。しかし、電源ボタンが近いため誤って押すリスクがあり、口コミどおり親切な設定ボタン配置とはいえません。比較したなかには、ジョイスティックで直観的に操作できる商品もありました。
※ランキングは、購入時に取得できるポイントを考慮した実質価格で作成しています。
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Acer ゲーミングモニター Nitro XZ342CUPbmiiphxの取扱店舗は、Amazonや楽天市場・Yahoo!ショッピングなどの大手ECサイトです。
値段は執筆時点でECサイトにて、5万円台後半。値段はサイトによって異なるので、購入の際はそれぞれをチェックしてみてくださいね!
最後に、Acer ゲーミングモニター Nitro XZ342CUPbmiiphxと同様に美しい映像が持ち味の商品を紹介します。
Huawei MateView GTは、仕事でも趣味でも使いやすいモニター。色彩表現が豊かで、写真・映像ともに高精細でした。USB Type-Cに対応で仕事用のノートPCも簡単に接続できます。リフレッシュレートは最大165Hzで、ゲームも快適です。画面設定もジョイスティックで直感的に操作できました。
アイ・オー・データ機器 LCD-GCWQ341XDBは、どの角度からも映像が美しい平面タイプの商品。ADSパネルを採用しており、真横から見ても発色はきれいなままでした。USB Type-Cポートを搭載していて、ケーブル1本でパソコンと接続できるのも便利。画面設定も簡単ですよ。
モニターサイズ | 34インチ |
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解像度 | UWQHD(3440×1440) |
良い
気になる
幅 | 80.9cm |
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奥行 | 22.0cm |
高さ(最大) | 54.2cm |
重量 | 9550g |
モニター形状 | 曲面型(湾曲型) |
アスペクト比 | 21:9 |
表面処理 | ノングレア |
パネル種類 | VA |
表示色 | 10億7000万色 |
色域の広さ | 68.2% |
色の正確さ | 2.24dE |
コントラスト比(メーカー公表値) | 4000:1 |
最大輝度(実測値) | 343cd/m2 |
最小輝度(実測値) | 26cd/m2 |
ブルーライトカット対応 | |
KVMスイッチ機能 | |
PBP対応 | |
PIP対応 | |
インターフェース | HDMI、USB Type-C、DisplayPort×2、オーディオ端子 |
Type-C給電機能 | |
Type-C給電の出力 | 4.67W |
Type-C出力機能 | |
高さ調節機能 | |
角度調節機能 | 上下 |
スピーカー機能 | |
リモコン付き | |
VESAマウント対応 |
HUAWEI MateView GT 34インチ ZQE-CAAの口コミ・評判は?実際に使ってよい点・気になる点を徹底レビュー!
幅 | 約81.7cm |
---|---|
奥行 | 約23.1cm |
高さ(最大) | 約42.8~53.8cm |
高さ(最小) | 36.7cm(スタンドなし) |
重量 | スタンドあり:約9600g、スタンドなし:約7200g |
モニターサイズ | 34インチ |
モニタータイプ | ウルトラワイド |
モニター形状 | 平面 |
湾曲率 | |
画面種類 | 不明 |
アスペクト比 | 21:9 |
表面処理 | ノングレア |
パネル種類 | ADS |
解像度 | 3440×1440 |
パターン | |
色域規格 | 不明 |
表示色 | 1677万色 |
色域の広さ | 不明 |
色域カバー率 | 不明 |
色の正確さ | 不明 |
応答速度. | 14m/s(GTG) |
応答速度 | 14m/s(GTG) |
コントラスト比(メーカー公表値) | 1000:1 |
最大輝度(公称値) | 400cd/m2 |
最大輝度(実測値) | 不明 |
最小輝度(実測値) | 不明 |
最小輝度(黒) | 不明 |
輝度自動調整機能 | 不明 |
リフレッシュレート | 75Hz |
画素ピッチ | 0.232mm |
HDR対応 | |
キャリブレーター | |
ハードウェアキャリブレーション対応 | |
ベゼル幅 | 2.9mm |
フレームレス | |
AMD FreeSync搭載 | 不明 |
フリッカーフリー | |
ブルーライトカット対応 | 不明 |
KVMスイッチ機能 | |
OSDコントラローラー付属 | 不明 |
PBP対応 | 不明 |
PIP対応 | 不明 |
インターフェース | HDMI、DisplayPort、USB Type-C |
インターフェースの配置 | 背面 |
入力端子数 | 4ポート |
Type-C給電機能 | |
Type-C給電の出力 | 20W |
Type-C出力機能 | |
タッチパネル対応 | 不明 |
操作方法 | 不明 |
設置方法 | 据え置き |
スタンド形状 | 分離型 |
スタンドの角度調節の段階 | 不明 |
高さ調節機能 | |
角度調節機能 | 上下左右 |
スイーベル機能(水平回転) | |
チルト機能(垂直角度調節) | |
ピボット機能(画面回転) | |
自動画面回転機能 | |
スピーカー機能 | |
スピーカー出力 | 3.5W+3.5W |
カラーモードの数 | 不明 |
リモコン付き | |
Switch映像のUSB出力可能 | 不明 |
バッテリー内蔵 | |
VESAマウント対応 | |
スタンドセット | |
キャスター付き | |
最大消費電力 | 88W |
バックライト方式 | LEDバックライト |
カラー | ブラック |
特徴 | 不明 |
用途 | ゲーム用 |
サイネージディスプレイ種類 | |
サイネージ設置方法 | |
防水・防塵対応 | |
防水・防塵性能 | |
連続稼働時間 | |
対応機種 | |
サイズ調整可能 | |
最大対応インチ数 | |
最小対応インチ数 | |
取付方法 | |
カバー折りたたみ可能 | |
キャリブレーション用開口部あり |
アイ・オー・データ ゲーミングモニター LCD-GCWQ341XDBをレビュー!クチコミ・評判をもとに徹底検証
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